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<title>宋文洲のメルマガの読者広場</title>
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<description>宋文洲の評論とエッセイ。傍目八目。単刀直入。</description>
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<title>今も中川昭一さんに電話をかける</title>
<description>友人中川昭一さんに私は今でも電話をかけます。もちろん留守電になっています。私は無言で留守番電話の案内を聞き、そして無言で電話を切る。それだけなのですが、もう何回かけたか忘れたくらいです。昭一さんとの共著「どうした、日本」（ダイヤモンド社）を読んでくださった知人の多くから「マスコミから伝わるイメージと違う」、「意外と魅力的な人」との感想をいただきました。私にしてみればこれこそ意外でした。あれだけテレビや新聞に露出してきた方なのになぜこれほど誤解されるだろうかと。ローマでの会見は...</description>
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<dc:date>2010-02-05T08:00:00+09:00</dc:date>
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友人中川昭一さんに私は今でも電話をかけます。もちろん留守電になっています。私は無言で留守番電話の案内を聞き、そして無言で電話を切る。それだけなのですが、もう何回かけたか忘れたくらいです。<br /><br />昭一さんとの共著「どうした、日本」（ダイヤモンド社）を読んでくださった知人の多くから「マスコミから伝わるイメージと違う」、「意外と魅力的な人」との感想をいただきました。私にしてみればこれこそ意外でした。あれだけテレビや新聞に露出してきた方なのになぜこれほど誤解されるだろうかと。<br /><br />ローマでの会見は昭一さんに大きなダメージをもたらしたに違いありません。しかし、自尊心と名誉を命以上に大切にしてきた彼にとって最も辛いのは、その後綿々と続く侮辱的な世論でした。<br /><br />日本はもっとベンチャー企業を育てないと産業の活性化がないと彼は真剣に思いました。私が開催した外国籍（７カ国）ベンチャー経営者の夕食会に彼は飛び込み、一人ひとりの経営者に質問して意見をメモしていました。もちろん、夕食の支払いは彼のポケットマネーでした。<br /><br />中川さんのノートをみた時の衝撃は今も忘れられません。分厚いノートにメモをびっしり書き、資料も貼り付けていました。アンダーラインや色付けもあちらこちらにあり、まるで受験生のようです。<br /><br />サブプライム問題が米国で爆発し、世界が金融恐慌にはまっていた時、中川さんは日本の金融政策を指揮していました。おそらく世界のトップレベルの金融知識を持つ大臣は彼だけだと思います。<br /><br />恐慌の最中に財務と金融の２つの大臣を兼任していた彼ですが、ちょっとした油断で国に甚大な損害とパニックを引き起こす可能性がありました。巨大なプレッシャーと膨大な実務が彼の体を蝕みました。免疫力が低下した50代の昭一さんは風邪を引きやすくなり、持病の腰痛が悪化していくのです。<br /><br />世の中の会社が納会を終えた2008年の年末に、私の携帯に昭一さんから電話が入りました。「宋さん、ずっと神経を張り詰めていたから今晩くらいは仕事を離れてお酒を飲みたい」と。<br /><br />私は共通の知人を誘って食事会に行きましたが、彼は腰の負担を減らすために店から座布団を３枚もらってそれに寄りかかりながら食事をしていました。<br /><br />落選後の昭一さんともよく会いました。私はチャーチルや〓小平の事例を挙げ、起伏のある政治家が歴史を変えると説得しました。しかし、同席のほかの方々は、「あの時、結局飲んだのか」といつまでもローマの会見に興味津々でした。<br /><br />風邪を抑えるために風邪薬を飲み、腰痛を抑えるためにまた鎮痛剤飲み、そのうえ、ランチのお付き合いのワイン。後で医者から聞きましたが、知識があればこの３つの飲み合わせは絶対やってはいけないそうです。しかし、先入観と色眼鏡の塊の世論は同情するところか、徹底的に彼に追い討ちをかけました。<br /><br />昔の日本世論は知りませんが、今の日本世論は本当に狭量だと思いました。人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍に縮小してみます。<br />	<br />石川氏が逮捕されるニュースをみた時、私は目頭が熱くなりました。昭一さんの欠点は過剰に名誉を重んじ、図々しさが足りないことです。そんなことを薄々感じたのでしょうか、彼は私との共著中で「私は強く死を意識している」と言いました。<br /><br />日本がとても貴重な政治家を失ったことについては、中国人の私はコメントしようがありません。しかし、心から付き合った友人を失ったことについて私は未だに納得していません。<br /><br />昨日もまた中川さんに電話をかけてしまいましたが、留守電でした。きっと、彼が私からの電話に気付き、いつものように「はい。中川です」と答えてくれています。ただ、この世には雑音があまりにも大きく、彼の声がその中に埋もれてしまいます。<br /><a name="more"></a>

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<title>商売上手な人の共通項</title>
<description>日本では「商売上手」は必ずしも良いイメージの言葉ではありません。この言葉の裏に「したたか」、「薄情」など暗示が見え隠れします。しかし、長い間経営者と付き合ってきた私ですが、商売上手な人達は殆ど「良い人」であるという確信を持っています。彼らには２つの共通点があります。まず彼らの多くは面倒見のよい人です。それも無理して作った見せ掛けの美徳ではなく習慣や癖のようなものです。女性にモテる男性が癖でついつい女性に気を遣ってしまうことと似た感じです。次に彼らの殆どは無意識のうちにいろいろ...</description>
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<dc:date>2010-01-22T08:00:00+09:00</dc:date>
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日本では「商売上手」は必ずしも良いイメージの言葉ではありません。この言葉の裏に「したたか」、「薄情」など暗示が見え隠れします。<br /><br />しかし、長い間経営者と付き合ってきた私ですが、商売上手な人達は殆ど「良い人」であるという確信を持っています。彼らには２つの共通点があります。<br /><br />まず彼らの多くは面倒見のよい人です。それも無理して作った見せ掛けの美徳ではなく習慣や癖のようなものです。女性にモテる男性が癖でついつい女性に気を遣ってしまうことと似た感じです。<br /><br />次に彼らの殆どは無意識のうちにいろいろなことに投資します。ここでいう投資は決して単純に株や不動産を売買することではありません。一見メリットがないことにお金をかけて損しているように見えますが、そのことが将来に大きな価値をもたらしてくれます。<br /><br />後輩や部下におごること（領収書なし）も、勉強会や食事会に参加することも、無条件に顧客の利益を考えることも、どれも立派な投資なのです。やっている本人は見返りを期待してやっていないとしても投資である事実には変わりありません。だから商売上手な人は商売上手な自覚はないかもしれません。<br /><br />逆に商売下手な人に商売下手な自覚がないのも同様です。商売下手な人の殆どは相手のメリットに無頓着です。たまに自分のメリットにも無頓着な人も居ますが、殆どの人が本能で自己のメリットにより敏感なはずです。<br /><br />例を挙げると分かりやすくなります。営業下手な人の共通項は顧客のメリットに無頓着です。私が「やっぱり変だよ日本の営業」の中で最初に指摘したのは根性で売る、いわゆる押し売りの営業行為です。決してモラルの高い次元ではなく、「商売下手」という現実論からの批判でした。<br /><br />顧客は我々と同じく、自分が一番大切な生身の人間です。こちらのメリットを根性で押し込んで顧客が一時的に負けても、ずっと付き合ってくれるはずがありません。結果的に、労力がかかる上リピート客を作れないのでコストの高い営業になってしまうのです。<br /><br />ではなぜ商売下手な営業マンに限ってそんなことをするかというと、彼らは投資の感覚がないからです。要は「せっかく交通費と時間をかけて来たのですから、買ってもらわないと損だから」、「会った客に買ってもらえば他に探す苦労が減るから」です。目の前の短期メリット（売上げ）に拘るのです。<br /><br />しかし、ケチな人ほど自分のケチに気付かないものです。この損したくない発想、損をしない習慣は結果的に他人の心情に対する想像力を削ぎ落とし、顧客志向を損ない、利益を投げ出しているのです。<br /><br />成功しないベンチャー経営者のビジネス・モデルをみると驚くほどの共通点があります。自分が少しでも損しない、少しでもリスクをとらない、できるだけ相手の褌で相撲を取りたい「意志」が丸見えです。<br /><br />他人の成功を妬む人々はよく「金持ちほどケチ」といいますが、それは一面しか当たっていないのです。金持ちがお金を無駄にしないのは挑戦と投資に回すためです。貧乏人がお金を無駄にしないのは消費と貯金のためです。ここに格差の遠因も垣間見ることができるのです。<br /><a name="more"></a>

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<title>ベンチャーブームはいつ戻るだろうか</title>
<description>もう年のせいでしょうか。私はどうしでも懐かしむ数年間があります。それは2000～2005年の5年間でした。インターネットの普及、ベンチャー市場の育成、規制緩和、郵政民営化・・・。経済の活性化に繋がるすべてがこの5年間に起きました。高度成長後、はじめて日本の若者が起業に憧れるようになり、一流大学の卒業生が大手を蹴ってベンチャーに就職したり、仲間とベンチャーを興したりするようになりました。日本の社会には危機感がありました。新しい産業と企業を育成しないと日本経済は再生しないという危...</description>
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<dc:date>2010-01-08T08:00:00+09:00</dc:date>
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もう年のせいでしょうか。私はどうしでも懐かしむ数年間があります。それは2000～2005年の5年間でした。<br /><br />インターネットの普及、ベンチャー市場の育成、規制緩和、郵政民営化・・・。経済の活性化に繋がるすべてがこの5年間に起きました。高度成長後、はじめて日本の若者が起業に憧れるようになり、一流大学の卒業生が大手を蹴ってベンチャーに就職したり、仲間とベンチャーを興したりするようになりました。<br /><br />日本の社会には危機感がありました。新しい産業と企業を育成しないと日本経済は再生しないという危機感から、東証マザーズなどが新設され、社会全体がベンチャー精神を支えようとしたのです。<br /><br />日本経済の数字がみるみるうちによくなり、海外に居ても「日本経済が復活した」とのコメントがよく聞こえるようになりました。<br /><br />しかし、嫉妬心に満ちたおじさんたちがベンチャーに逆襲をかけたのはその直後でした。もちろん行儀の悪い一部のベンチャー経営者と投機家が居たのも事実でしたが、それは泥棒がどこの国にも居ると同様にベンチャー企業に特有な現象ではないはずです。<br /><br />魔女狩りのような空気が日本中に蔓延し、ベンチャーブームが一気に冷え込みました。政治家でも芸能人でもないのにテレビや週刊誌などがベンチャー経営者の金銭や愛人トラブルに熱をあげ、経営以外では凡人の彼らから欠点を探そうと懸命でした。<br /><br />日本経済を10年も失わせた張本人のおじさんたちは急に元気が出てきました。「我らこそ主流なんだ」のような顔をして経済の復活が自分達の成果のような顔をし始めました。<br /><br />文化大革命も経験した私ですが、2006年のムードに不吉な臭いを感じました。本当は経営者としてもう2，3年頑張るつもりでしたが、とてもあの険悪なムードに勝てないと思ってあきらめました。それまでの思い出を胸に日本のベンチャービジネスから手を引きました。<br /><br />2006年に起きたことは、変革しようとした日本経済を再び後退モードに引き落としました。未だにあの改革が格差を拡大させたと非難する人は多いのですが、あの改革が続かないから格差が一向に縮まらない上、経済が袋小路にはまってしまったのです。日本は貴重なチャンスを自ら断ち切ったのです。<br /><br />私は今でもベンチャー精神が日本経済を救う唯一の出口だと思うのです。大手企業の役割は重要ですが、たぶん、未来の日本経済においてはもうこれ以上のウェイトを示すのは無理だと思います。一部の死に掛かっていた日本の大手企業の再生は、大手企業のサラリーマン経営者には到底無理です。<br /><br />そもそも大手企業の多くは一般社員よりも管理職（あるいは管理職に相当する年功社員）が多いため、思い切った改革を望むのは少数派です。JALはいい事例ですが、潰れなければその辺の中小企業よりずっと条件がいいのですから、思い切った改革は幹部と年功社員を損させるだけです。<br /><br />元気なベンチャー企業による「老害企業」の買収と合併が起きない限り、日本経済にダイナミズムが生まれないでしょう。しかし、日本にはそのようなベンチャーブームがいつ戻るだろうか。必ず戻ってくると思いますが、それが5年後や10年後ではないことを祈らないで居られません。<br /><br />P.S.<br />「美女軍団」の店に行きました<br /><br />大学のクラスメイトに食事に誘われました。中華か、和食か、韓国料理かと聞かれましたが、彼が延吉出身の朝鮮族だと思い出して「韓国料理がいい」と言いました。きっと本場の良い店を紹介してもらえると思いました。<br /><br />当日、もらった住所を頼りに私は早めに店に着きました。迎えてくれたウェートレスは朝鮮の民族衣装で美人でした。容姿がいまいちの人が多い中華の店と違うなと思いました。部屋に案内してくれる人も美人でした。少し驚きましたが、「まあ、朝鮮族の女性は美しい人が多いのだな」と思いました。<br /><br />お手洗いに寄ろうと廊下を歩くとサービス中のウェートレス達と会うのですが、一人も漏れず皆美人でした。嬉しいのですが、いくらなんでもこれは異常だと思い始めたところに同級生がやってきました。<br /><br />「お前、ここのウェートレス達はどうしてこんなに美人揃えか」と聞くと、彼は淡々と答えました。「あ、言い忘れた。ここは北朝鮮の国営店だよ。この子達は北朝鮮の政府派遣で歌も踊りもプロ級だよ」。<br /><br />料理は日本で食べた韓国料理より辛さが控えめでとても美味しかったのです。同級生の話によると食材も汚染の少ない北朝鮮から持ち込まれたものだそうです。<br /><br />途中、同級生が美女達と楽しそうに何かを話していたら、その中の一人がマイクをもって北朝鮮のカラオケで歌い出しました。テレビ画面にピョンヤンの町並みが映し出され、彼女は踊りながらプロの歌手のように歌ってくれました。<br /><br />横から見ていると彼女は日本のアイドルの誰かと似ていると思いました。何を歌っているかは分かりませんが、国に厳選され、ウェートレスをしながら客の宴席を盛り上げる彼女達の働きぶりに感心しました。<br /><br />日本ならこんな明るくて可愛くて才能のある子はもう既にどこかの芸能プロダクションにスカウトされ、皆にチヤホヤされているところだと思うと、当人の努力に寄らない運命の定めを思わざるを得ませんでした。<br /><a name="more"></a>

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<title>十年で流れが変わる</title>
<description>「宋さん、勤続十周年の社員を祝いたいので言葉がほしい」。ソフトブレーンの企画責任者からこんなメールをいただいた時、びっくりしました。以前は社員の転職に悩まされていた私ですが、十年も居てくれた社員が現れたとは感無量です。今日は自分の会社の話をするのではありません。来る2010年を前に十年で世の中がどのくらい変わるかについて皆さんと考えてみたいと思います。1989年、私はまだ北大の大学院の博士課程におりました。日本経済は絶好の中にあり日経平均は3万5千円でした。カラーテレビも贅沢...</description>
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「宋さん、勤続十周年の社員を祝いたいので言葉がほしい」。ソフトブレーンの企画責任者からこんなメールをいただいた時、びっくりしました。以前は社員の転職に悩まされていた私ですが、十年も居てくれた社員が現れたとは感無量です。<br /><br />今日は自分の会社の話をするのではありません。来る2010年を前に十年で世の中がどのくらい変わるかについて皆さんと考えてみたいと思います。<br /><br />1989年、私はまだ北大の大学院の博士課程におりました。日本経済は絶好の中にあり日経平均は3万5千円でした。カラーテレビも贅沢品であった中国は天安門事件を起こし世界から孤立しました。遅れていた経済がますます遅れると私も思いました。この時、私は月8万円で生活する留学生でした。<br /><br />1999年、世界はITバブルを謳歌し、日本経済もやっと失われた十年から回復する光が見えました。日経平均も1万7千円に回復しました。中国は文化大革命へ逆戻りする心配は無くなりましたが、マイカーはごく少数の富裕層の贅沢品でした。2000年、私が創業したソフトブレーンが東証マザーズに上場しました。<br /><br />2009年、戦後最大の経済危機に世界が陥り、そして何とか「大恐慌」まで行かず生還しました。日本は政権交代も実現し、念願の二大政党制を果たしました。しかし、経済は構造的な不況から脱出する道筋が見えないままです。世界の金融から隔絶してきた中国は幸運でした。中国の都会では自家用車が道に溢れかえり、8％の成長を維持しました。私は創業した会社の経営から手を引き、24年ぶりに生活の拠点を中国に移しました。<br /><br />2つの十年を日本と中国の間、そして生活者と経営者の間を生きてきた自分として「十年で流れが変わる」と実感したのです。<br /><br />未来の十年間がどうなるかは予測できませんが、間違いなく言えるのはこれまでの十年と違う流れができるということです。自信を失う日本ですが、十年後はすっかり自信を回復し、生き生きしているのではと考えております。それは読者の皆さんへのお世辞ではなく、本当にそう思うのです。なぜならば、「十年で流れが変わる」からです。<br /><br />中国の古い言葉に「十年河東、十年河西」というものがあります。河の東岸に住む住民と西岸に住む住民が十年毎にその繁栄が入れ替わるというニュアンスの言葉です。現在ではこの言葉は決して「繁栄が十年しか続かない」という意味ではなく、十年も経てば別の価値観と流れが出来てしまうということを意味します。<br /><br />皆さんがご自分の会社やご家庭を冷静に観察していただければ気付くと思いますが、見た目が変わらなくても十年もあればすべてのものがすっかり変わっているはずです。十年経っても変わらない発想と構造があるならば、それは間違いなく陳腐している発想と構造と考えたほうが無難でしょう。<br /><br />年末年始にあたり、この少々乱暴な基準をもって経営者の口癖、評論家の持論、政治家の政策を点検すると如何に古い人が多いかに気付きます。もちろん、我々自身も自己点検を忘れてはなりません。<br /><a name="more"></a>

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<title>「副社長」と「第二位経済大国」</title>
<description>５年ぶりワシントンから東京に戻った友人とお茶を飲んでいると、「日本人は第二位経済大国をアイデンティティにしてきただけにそれが無くなりそうな現在では方向感がない・・・」と聞かされました。「GDP規模をアイデンティティにするのか」という私の反論に友人が「教科書も総理大臣の施政演説も日米首脳会談もよく使う言葉だよ。全員とはいわないが、かなりの人がそう思っている」と堅持しました。元研究者の癖でしょうが、さっそく自分なりの調査をしましたが、どうも友人の説が正しいようです。しかし、ショッ...</description>
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５年ぶりワシントンから東京に戻った友人とお茶を飲んでいると、「日本人は第二位経済大国をアイデンティティにしてきただけにそれが無くなりそうな現在では方向感がない・・・」と聞かされました。<br /><br />「GDP規模をアイデンティティにするのか」という私の反論に友人が「教科書も総理大臣の施政演説も日米首脳会談もよく使う言葉だよ。全員とはいわないが、かなりの人がそう思っている」と堅持しました。<br /><br />元研究者の癖でしょうが、さっそく自分なりの調査をしましたが、どうも友人の説が正しいようです。しかし、ショックを受けました。長い間多くの会社を見てきましたが、経営者の立場や業界順位にこだわる経営は大体理念のない経営であり、行き詰まりやすいのです。<br /><br />「第二位経済大国」にこだわることは「副社長」、「業界No.2」にこだわることと殆ど変わらないことです。個々の社員（国民）の幸せと何の関係もないことです。もし、「第二位経済大国」にアイデンティティを求めてきた人がいるならば、彼らはたぶん個性と自立心のない人々です。<br /><br />個性のない人々は「ボリューム」や「大きさ」にこだわるのです。独裁者でもないのに国家の大きさにこだわり、それを誇りやアイデンティティにするなんて市民としてはかなり幼稚ではないかと、宋は思うのです。<br /><br />これは日本人に限った話ではありません。中国人にもそのような人がいます。社会から脱落し個人のポジションを見付けられない人々に限って天安門広場のパレートに感動を覚えるのです。<br /><br />しかし、中国が成長してきたのは間違いなく多くの個人が豊かさに憧れ、政治や国家と関係なく直向きに個人の努力を重ねてきたからだと思います。国家は個人の向上心を邪魔しないように、あるいは奨励するような政策さえ取ればそれでよいのです。<br /><br />日本においても、もともと「GDP第2位」が日本国民の目的ではないはずです。戦争と貧乏を嫌う先人達が無我夢中で自分の豊かさを求めた結果として日本のGDPが2位になったのです。本来、関係のないその後の人達がこのGDP第2位を自慢する資格もなければ必要もないのです。まさにこれをアイデンティティにすること自体が先人達にとって迷惑千万の話です。<br /><br />幸いにも、今の中国では車、家電、鉄鋼、などが世界一になっても、メディアや世論は滅多にそれに触れないのです。というよりも誰もそんなことに関心がないのです。自転車の数、ゴミ袋の数、泥棒の数・・・世界一の人口を抱えていると何でも一位になりやすいのです。それは個々の個人の恥や誇りと何の関係もない話です。<br /><br />この発想でいうと、冷戦時代のいわゆるG7の中で、2番目の人口規模を持つのは日本です。そんな日本がそのシステムの中でGDP第2位になるのは当然のことであり、アイデンティティとして語り誇ること自体、勘違いでした。<br /><br />案の定、冷戦が終わり、世界が自由経済とグローバルに向かうと自然に他の国も人口に比例してGDPが増大するのです。中国やインドやブラジルのGDPが成長し、いずれ日本のそれに迫り超えることは歴史の大河が自然に流れ至る結果です。<br /><br />「副社長」や「業界No.2」の立場にこだわると個人の幸せが失われるだけではなく、企業も経営理念が持てなくなる。こんなことはどなたにも理解できるはずですが・・・。<br /><a name="more"></a>

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<title>[PR]注目のキーワード「ヒール役」</title>
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<dc:date>2009-12-11T08:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>ads by Seesaa</dc:creator>
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<title>気遣いにも長短があり（その２）</title>
<description>日本の街は便利な街です。地下鉄駅の中にも売店があって新聞・雑誌、飲み物などが買えます。道を歩いているとあちらこちら喫茶店やファミリーレストランがあって足を休めるところには困りません。深夜になってもたくさんのコンビニエンスストアが一晩中照明を煌々と灯しています。日本の街は丁寧な街です。ホテルやレストランの対応はもちろん、営業マンのマナーの良さも世界一流です。どんなクレームでも根気よく丁寧に対応してくれるし、わずかな注文でも届けてくれます。その気遣いは徹底したものです。しかし、今...</description>
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<dc:date>2009-11-27T08:00:00+09:00</dc:date>
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日本の街は便利な街です。地下鉄駅の中にも売店があって新聞・雑誌、飲み物などが買えます。道を歩いているとあちらこちら喫茶店やファミリーレストランがあって足を休めるところには困りません。深夜になってもたくさんのコンビニエンスストアが一晩中照明を煌々と灯しています。<br /><br />日本の街は丁寧な街です。ホテルやレストランの対応はもちろん、営業マンのマナーの良さも世界一流です。どんなクレームでも根気よく丁寧に対応してくれるし、わずかな注文でも届けてくれます。その気遣いは徹底したものです。<br /><br />しかし、今日は日本の長所を褒める内容ではなく、それがビジネスに与える影響について述べたいと思います。<br /><br />私は東京に居た時はかなり怒りっぽい人だったと思います。社員によく怒りました。家族にもよく怒りました。そして店のサービスや社会のあり方についてよく怒りました。<br /><br />なぜそうだったのかについて最近よく考えるようになりましたが、やっぱり私自身に問題がありました。私は営業の専門で過剰に顧客に気を遣うことが癖になり、自分自身も神経質になったからだと思います。<br /><br />そのストレスが悪いとは思いません。それがあるからこそ組織の引き締めになりサービスの品質を保つことができたのです。しかし、その分、自分にも社員にも家族にもストレスを与えてしまうのです。「サービスとビジネスのあるべき姿」を堅く守れば守るほど、他人のそうではない部分が目に余るのです。（私自身の限界です）。<br /><br />「顧客が近くにいるのにお喋りするなんて」、「廊下で来客とすれ違って無表情で通り過ぎる社員はマナーがなっていない」、「電話しても自動案内ばかりで最後まで聞いてもよく分からない」・・・自分が自分のビジネスの中で絶対やりたくない、やってはいけないことだと思うからこそ、他人のあり方に怒りを感じるのです。<br /><br />会社では「お客様は神様です」といつも言われると、社員はそれを信じてしまうのです。仕事中は理不尽なことを顧客から言われても何もかも我慢できますが、職場を離れるとそのぶん発散したくなります。特に自分が顧客になる時は知らずに神様のつもりでいるのです。<br /><br />タクシードライバーが運びたくない客の一つは水商売の人々だそうです。それは職業への差別などではありません。直前に店でお金のために嫌な顧客に気を遣ってきた人々の振る舞いを知っているからです。過剰に人に気を遣う人はそれだけ人からの気遣いに飢えるのです。<br /><br />そろそろ自分なりの感想を述べるタイミングになります。私は過剰な気遣いが過剰サービスに繋がり、店舗過剰、ストレス過剰を招いているのではないかと思うのです。さらにいうと、これが日本の高コスト体質の遠因であると推測するのです。<br /><br />自動改札口に磁気の切符を用意する必要があるだろうか。ATMはコインを出す必要があるだろうか。100mも離れていないのに複数のコンビニが必要だろうか・・・存在しているのだから必ず必要だという人がいるに違いありません。<br /><br />しかし、少数の人の、わずかな便利と気持ち良さのために多数の人が大きな精神的代価と金銭的コストを払っています。このことに気付いたうえでもう一度その必要性について問いかけていただきたいと思います。<br /><a name="more"></a>

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<title>気遣いにも長短があり（その１）</title>
<description>遠足に行く小学校の生徒達がバスに乗り込む際、バスガイドさんに挨拶しませんでした。これをみた先生は生徒達全員を降ろして乗車をやり直しました。子供達は一人ずつちゃんとバスガイドさんに挨拶してからバスに乗りました。これは私の子供が居た日本の小学校で起きた実際の出来事ですが、家内からこの情景を聞いた時、思わず目頭が熱くなりました。皆さんは当たり前と思うかもしれませんが、中国のわがままな「小皇帝」達を見慣れた私はその対比で感動しました。北京のジムで汗を流していると、となりの中年女性が雑...</description>
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<dc:creator>sou</dc:creator>
<dc:date>2009-11-13T08:00:00+09:00</dc:date>
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遠足に行く小学校の生徒達がバスに乗り込む際、バスガイドさんに挨拶しませんでした。これをみた先生は生徒達全員を降ろして乗車をやり直しました。子供達は一人ずつちゃんとバスガイドさんに挨拶してからバスに乗りました。<br /><br />これは私の子供が居た日本の小学校で起きた実際の出来事ですが、家内からこの情景を聞いた時、思わず目頭が熱くなりました。皆さんは当たり前と思うかもしれませんが、中国のわがままな「小皇帝」達を見慣れた私はその対比で感動しました。<br /><br />北京のジムで汗を流していると、となりの中年女性が雑談を始めました。彼女は京都の旅行から戻ったばかりで、私が日本に長く暮らしていたことを知って<br />言いました。「日本の人々は本当に丁寧だわ」。<br /><br />気遣い。これは間違いなく日本の良さのひとつです。自己中心でわがままな中国人が学ぶべき多くのことの一つは他人への気遣いだと思うのです。<br /><br />しかし、物事には常に表と裏があるのです。日本の気遣いも裏があります。しかもとても褒められない裏があるのです。<br /><br />日本の地下鉄やバスでは、小さな子供も大人と同じように大人しくしないと白い目で見られてしまいます。「うるさい」子供達に微笑んでくれる人はまず居ません。「躾けが足りない」と思っているからです。<br /><br />サラリーマン達の邪魔にならないようにと、ベビーカーに赤ちゃんを乗せる主婦は懸命に気遣っています。おまけに車内放送でもベビーカーを畳むようにしきり放送するのです。（最近はベビーカーを畳まなくても大丈夫なバスもあるようですが。）揺れる車中、片手に赤ちゃんを抱き片手に畳んだベビーカーを持つ経験を、皆さんも一度してほしいものです。<br /><br />年配の方が乗車してもなかなか席を譲る人がいません。無頓着な人もいると思いますが、多くの人々は相手を年寄り扱いして席を譲ることを躊躇しているのが原因だそうです。なんと｢格好を付けている｣と思われたくないことも理由になっているそうです。<br /><br />気を遣いすぎると人間は人間関係に敏感になりすぎて返って自分の殻に閉じこもってしまうことはないでしょうか。北京の町を薄着の子供をつれて歩いていると知らないおばさんからよく「どうしてこんなに薄着なの？」と言われました。無愛想な表情に怒鳴るような声。日本人ならびっくりして何も言えなくなります。<br /><br />北京の道路にいると車は絶対歩行者に道を譲りません。義理の弟の車に乗ると彼も譲りません。「どうして譲ってあげないのか」と聞くと「赤信号でも渡るから譲ったら前に進まない」というのです。そんな弟と車を降りて横断歩道を渡る際、大人しく「車さま」に道を譲るしかありません。<br /><br />「気を遣わない」とは、他人に気を遣ってもらえないだけではありません。他人に気を遣わなくてもいいということです。東京に住んでいた頃、自転車に乗っていると、前方に三人並びの歩行者がいても後ろから隙間が開くのを待ってしまいます。<br /><br />しかし、北京にいると安心して自転車のベルを鳴らすことができます。最初はびくびくして鳴らしましたが、当然のような表情をして道を空けてくれるのを見てほっとしました。次に私も後ろから鳴らされるときは、何も感じずに機械的に道端に寄るのみです。<br /><br />日本に長くいましたが、振り返るとホームパーティーの少なさに驚きです。住居が狭いと言いますが、外国人は別に広い家の持ち主だけがホームパーティーをしているわけではありません。日本人は家に他人を呼ぶと大変気を遣うからです。2，3日前から力が入り、日常用品をたんすに入れ込み、服からメニューまで精密に計画し、接待するように来客に気を遣うのです。<br /><br />それでは来るほうも迎えるほうも疲れるに決まっています。客が帰った後も的確に御礼の電話や葉書を出さないと気遣いの知らない人になってしまいます。結局ホームパーティーはお互いに疲れるだけなのでやる人がいなくなります。<br /><br />ここまで書くと日本人の気遣いを褒めているのか貶しているのかについて自分も分からなくなります。良いか悪いかの結論を出すメルマガではないので皆さんが読んで思考の体操になればいいと思います。<br /><br />次回はこの「気遣い」がどのように日本のビジネスに大きな影響を与えているかについて述べてみたいと思います。<br /><a name="more"></a>

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<title>権力、富、心</title>
<description>「民主党政権が予想以上に政権運用にこなれている」。こう感じるのは私だけでしょうか。自民政治に飽き飽きなのになかなか野党に政権を渡す勇気が無かった多くの人が「なんだ、もっと早くやればよかった」と思っているに違いありません。権力と富には魔力があります。人間は一度手に入れたらなかなか自ら手放さないのです。しかしその結果、大体の人は志を失い、どこかで大きく行き詰まります。賢い富豪が子孫に富を残さないのは他人のためではなく、自分の子孫のためです。生きる力、働く意欲を奪われたくないからで...</description>
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<dc:creator>sou</dc:creator>
<dc:date>2009-10-30T08:00:00+09:00</dc:date>
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「民主党政権が予想以上に政権運用にこなれている」。こう感じるのは私だけでしょうか。自民政治に飽き飽きなのになかなか野党に政権を渡す勇気が無かった多くの人が「なんだ、もっと早くやればよかった」と思っているに違いありません。<br /><br />権力と富には魔力があります。人間は一度手に入れたらなかなか自ら手放さないのです。しかしその結果、大体の人は志を失い、どこかで大きく行き詰まります。賢い富豪が子孫に富を残さないのは他人のためではなく、自分の子孫のためです。生きる力、働く意欲を奪われたくないからです。<br /><br />企業に権力に長くすがる人間がいるとその企業は必ず活力を失います。国に権力に長く執着する政治家がいると国は必ず大きな壁にぶつかります。これはもう民主主義とか社会主義などの主義主張と関係ない原理原則です。<br /><br />中華人民共和国が成立した当時、前政権の国民党の腐敗を批判してきた著名民間人が毛沢東に聞きました。「中国共産党が腐敗したらどうしますか」と。すると毛沢東は「我々は腐敗を防ぐ新しい手法を見付けました」と答えたそうです。<br /><br />確かに初期段階では大変清潔な時期がありましたが、数十年がたつ今、ご存知の通り、腐敗は中国政治のガンになっているのです。<br /><br />政党、体制、国家、文化などは関係が無いのです。我々人間は権力と富に憧れ、権力と富に溺れていくのです。よほどの精神的鍛錬がない限り、なかなかその魔力から逃れることができないのです。だから政権交代の仕組み、だから経営者の流動性が必要です。<br /><br />私は権力と富を無条件に批判することに賛成しません。権力のない人、富のない人が同じ立場になると同じ振る舞いをするのです。いつもマスコミの権力を批判する大手の経営者を知っていますが、彼が満足すれば新聞が彼の社内報になり、テレビが彼の社内放送になってしまいます。<br /><br />中国の地方官僚や成金の多くは傲慢で威圧的ですが、貧乏な田舎者に同じ権力と富を与えた場合、果たして彼らはもっとましな振る舞いをするでしょうか。高級車に乗る金持ちの運転マナーは目に余りますが、やっと手に入れた大衆車を運転する田舎者が自転車の人にもっと傲慢な態度を見せているのです。<br /><br />今朝、築地を散歩していると足が脹れたかわいそうな老人浮浪者を見かけました。近くの交番の警官に「あの人は大丈夫か」と聞きましたが、「あ、あのひとですか。彼は施設からすぐ逃げ出すし、競馬もするんだよ。お酒も二級酒じゃなくて一級酒しか飲まないですから」と。<br /><br />私は急に安心して交番を離れましたが、警官の呟きがまだ後ろから聞こえてきます。「癖の悪い人が多くてね、近所の人が善意で家の風呂を入れると盗みをするんだよ・・・」<br /><br />権力と富が必ず人をダメにすると言いたかったのですが、権力と富と無縁だからといって人が善に帰する決まりもないな、と複雑な思いを抱く今日この頃。<br /><a name="more"></a>

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<title>官僚よりも民間に問題がある</title>
<description>官僚の天下りを問題にしている間に、民間企業では、高齢になっても毎日会社に来る人がたくさんいます。オーナー企業ならまだいいのですが、国の発注と政策に守られている民間企業に高齢者がゴロゴロしているのはなぜでしょうか。正直言って以前よりかなり改善してきたと思いますが、それでも日本企業の経営者の平均年齢の高さは格別です。60過ぎてやっと社長の椅子に辿り付いたのですから、社長退任後、当然数年会長をやります。その後は名誉会長、顧問、相談役などを歴任するので80過ぎても取締役会に留まる事例...</description>
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<dc:date>2009-10-16T08:00:00+09:00</dc:date>
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官僚の天下りを問題にしている間に、民間企業では、高齢になっても毎日会社に来る人がたくさんいます。オーナー企業ならまだいいのですが、国の発注と政策に守られている民間企業に高齢者がゴロゴロしているのはなぜでしょうか。<br /><br />正直言って以前よりかなり改善してきたと思いますが、それでも日本企業の経営者の平均年齢の高さは格別です。60過ぎてやっと社長の椅子に辿り付いたのですから、社長退任後、当然数年会長をやります。その後は名誉会長、顧問、相談役などを歴任するので80過ぎても取締役会に留まる事例は枚挙にいとまがないのです。<br /><br />私も上場企業の取締役会を長く主催してきましたが、社長経験者は会長や名誉会長、そして顧問や相談役になっても、役員会での影響力は現役の社長より強いのです。現在の日本の上場企業にも社長が社内のNo.3やNo.4であることは決して珍しいケースではありません。<br /><br />CEOがCEOのように仕事できない。このことを言い換えれば、権力のトップは結果責任を負う必要がないということです。おまけにこういう会社には大体、株主らしい株主も存在しないから、外部からの監督は実質的に不可能です。派閥が蔓延り、政治闘争に仕事以上のエネルギーを使ってしまうのです。<br /><br />官僚や政治家のせいで経済は元気がないとの論調にいつも腹が立ちます。経済は一つ一つの企業、一人ひとりの人間の活性化によってのみ活性化されるのです。政治や官僚のせいにする企業は裏返せばそれだけ政治や官僚に依存してきた企業です。<br /><br />我々ベンチャー企業は決して政府や政治や官僚に何かを期待することがありません。人間様が地球上に繁盛している以上、かならず「食べる、着る、楽しむ、働く」などの行為をするのです。一国、一分野、一時期に自分を縛り付けず身軽に変化を成し遂げれば必ず成長の道が見付かるのです。<br /><br />しかし、この身軽さと自ら変化する強い願望は高齢者には少ないのです。良い悪いの問題ではなく、我々は動物であり自然の摂理に勝てないのです。「高齢者が元気だ」といってもそれはその年齢に対して元気だという意味であり、70代の経営者が50代のように働きチャレンジできる訳がないのです。<br /><br />私は以前、面白いタクシーに乗ったことがあります。ドライバーは明らかにご高齢でした。興味半分でご年齢を聞いたのですが、確か70歳前後だったと思います。「いつまでおやりになるつもりですか」と聞きましたら、「おらは死ぬまでやりたい」とおっしゃいました。<br /><br />死ぬ直前まで仕事したいお気持ちは分かりますが、一緒に乗っている人はたまりません。<br /><br /><br />P.S.日経平均が語るもの<br /><br />大半の時間を北京で過ごしている現在、私はよく日本に初めて行った時のことを思い出します。24年前の今、北大のキャンパスがもう肌寒かったあの秋。<br /><br />もし私があの時に日経平均を1株買っていれば今日はまだ損したままです。85年10月の日経平均は1万2千円以上だったからです。これに対してニューヨークと香港で買えば今日で6倍になります。最も資本主義の成熟したロンドンで買っても今日で2倍以上になります。<br /><br />株の話ではなく経済の話です。結果に原因があるのです。<br /><br />取締役達が集まった勉強会によく講師として呼ばれますが、女性が一人も居ないケースが殆どです。保守的な風土、高いコスト体質、株主軽視の風潮が重く日本経済に圧し掛かっています。これらの短所は長所のテクノロジーと社員の勤勉さを食いつぶしてもたりません。<br /><br />「日本では今、素晴らしい事業がどうにも見当たらない」。これは著名投資家ウォーレン・バフェット氏の1998年10月の発言です。彼が正しいかどうかを評論するつもりはありませんが、投資家は評論家と違って判断を間違ったら膨大な賠償金（損害）を払わなければならないのです。<br /><a name="more"></a>

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<title>負けたほうがいい</title>
<description>同期より少しでも早く昇進しようと、あれこれ上司に媚を売るサラリーマン達。子供が塾や学校などで近所に負けないために、懸命に頑張る母親達。少しでも他人を出し抜こうと、頻繁に車線を変更するドライバー達。毎日、ほとんどの人々は知らないうちに他人との勝負に参加しています。しかし、社長まで昇進できた人は同級生の中ではただ一人、しかも実力でもなく努力でもなく運が決め手。塾や学校で負けなかったが、子供は親と同様に人生の意味に気付かない。何台も追い抜いたドライバーは、結局同じところで信号を待っ...</description>
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同期より少しでも早く昇進しようと、あれこれ上司に媚を売るサラリーマン達。子供が塾や学校などで近所に負けないために、懸命に頑張る母親達。少しでも他人を出し抜こうと、頻繁に車線を変更するドライバー達。毎日、ほとんどの人々は知らないうちに他人との勝負に参加しています。<br /><br />しかし、社長まで昇進できた人は同級生の中ではただ一人、しかも実力でもなく努力でもなく運が決め手。塾や学校で負けなかったが、子供は親と同様に人生の意味に気付かない。何台も追い抜いたドライバーは、結局同じところで信号を待っている・・・・・・。<br /><br />決して「成功者」への嫉妬ではないのですが、勝負に執着する人の多くは、勝っても負けても人生が負けてしまうのです。株式投資を見れば分かるのですが、必ず株が上がる時に市場に資金がどんどん集まり、下がる時に市場から資金が一気に逃げ出します。<br /><br />長年他人のお金を預かって運用してきたファンドマネージャーの友人が、私に密かに言いました。「宋さん、株は儲からないようになっているよ」と。少しでも他人に勝とうと「機敏」に売買したところで、ほとんどの投資家が損してしまうのです。<br /><br />「勝ちたい」、「他人に遅れるまい」。そんな勝負の心が、残念ながらどんな人間にも本能として潜んでいます。しかも目の前にある相当くだらないことでむきになり、自分が見えなくなるのです。その先に何があるか、何のためにこんな勝負に参加しているかはまったく考えないのです。<br /><br />なぜ走るか、走る人がいるからだ。なぜ行列に並ぶか、並ぶ人がいるからだ。なぜ良い学校に入りたいか、できる人が皆良い学校にいくからだ。残念ながら、この程度の理由で多くの人は人生を浪費してしまうのです。<br /><br />趣味に没頭する時間、家族と一緒に居る時間。そんな刺激のない静かな時間に幸せを感じられるようになれば、人は本当に幸せだと思います。我々人間がなかなか幸せになれないのは、些細なことで他人と比較し、勝負する癖があるからです。<br /><br />無意味な勝負に人生を浪費している間に、公園ではきれいな花が咲き乱れ、海では真っ赤な夕日が海面に落ち、家では巣立ち前の子供が親の帰りを待っているのです。この瞬間にも多くの幸せが我々を待ち侘び、それを掴まないと二度と我々に属さないのです。我々には他人との勝負に参加する暇はないのです。<br /><br />幸せの尺度は幸せに生きる時間の多さです。勝負に勝ったとしてもその幸せは一瞬ですが、一輪の蒲公英のように静かに春を楽しみ、自然に風に自分を託す生き方こそ最後の一瞬まで幸せなのです。<br /><br />私が嫌いな日本語に「勝ち組」と「負け組」があります。人生は自分に属す幸せを自分の心で感じ取る過程であり、決して他人との勝負ではないと切に思うからです。<br /><br />経営とコンサルティングを通じて多くの方々と出会ってきましたが、仕事ができる人も幸せになる人も、決して勝負にこだわる人ではなく、むしろ自らうまく負けている人なのです。（「仕事ができる人は『負け方』がうまい」のまえがきより）<br /><br />P.S.<br /><br />前回のメルマガについてご質問をブログのコメント欄に書き込んでくださった方がいました。誠意を感じたので珍しくブログに返事を書きました。返事を書くなら全てのコメントに返事を書くべきでしょうが、物理的に対応できないのでお許してください。そのやり取りに興味のある方は下のURLをクリックしてご覧ください。コメント欄の後部にあると思います。<br /><a href="http://www.soubunshu.com/article/128235472.html#comment" target="_blank">http://www.soubunshu.com/article/128235472.html#comment</a><br /><br />返事を書いた数日後に鳩山総理が国連で行なった演説を拝見しました。正直言って感動しました。日本に長く居た人間として、初めて日本外交を誇りに思えました。理想論者と言われるかもしれませんが、理想はつまり夢です。世界の夢を率先して語る日本外交は初めてだと思います。本当の力は人々の心を動かす力です。<br /><a name="more"></a>

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<title>北朝鮮タブーが日本外交を無策にする</title>
<description>「郵政ひとつも改革できないなら構造改革なんてできる訳がない」。「日米関係さえよければ日本外交はうまくいく」。総理大臣がこんな極論で絶頂の人気を博したのですから、日本の世論は実に多様性に欠き、極端に走りやすいものです。北朝鮮に関するタブーもこのような極論によって作り出されるタブーの一つです。社会党が健在していた時代には、「拉致問題」はタブーでしたが、小泉政権以降は「拉致問題」を避けるのがタブーとなりました。誤解のなにように言っておきますが、私も強く拉致の問題を解決すべきだと思い...</description>
<dc:subject>メルマガ</dc:subject>
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「郵政ひとつも改革できないなら構造改革なんてできる訳がない」。「日米関係さえよければ日本外交はうまくいく」。総理大臣がこんな極論で絶頂の人気を博したのですから、日本の世論は実に多様性に欠き、極端に走りやすいものです。<br /><br />北朝鮮に関するタブーもこのような極論によって作り出されるタブーの一つです。社会党が健在していた時代には、「拉致問題」はタブーでしたが、小泉政権以降は「拉致問題」を避けるのがタブーとなりました。<br /><br />誤解のなにように言っておきますが、私も強く拉致の問題を解決すべきだと思います。問題はタブーが視線を狭め、拉致の解決をかえって遠のかせてしまうのです。<br /><br />「日米関係さえよければ・・・」と信じた人々にとって、テロ支援国家の解除に続き、直接対話にも踏み込む米国の変身は裏切りに近いと思いますが、拉致被害者のご家族達も手詰まりを感じているに違いありません。<br /><br />そもそも一部の拉致被害者のご家族達の姿勢にも問題があります。拉致問題を放置した国に対して厳しく責任を問うのは分かりますが、具体的な解決方法と手順までも国に圧力をかけ、外務大臣のように振る舞う姿勢には違和感を覚えます。また「中国人だから」と言われればそれまでですが、「純心が政治屋に利用される」現実はどこの国も一緒です。<br /><br />少しでも外交の常識を持つ人間なら誰でも分かりますが、米朝間が敵視し続ける以上、核問題の本当の解決はありえないように、日朝間が敵視し続ける以上、拉致問題の本当の解決はありえないのです。<br /><br />東アジアが世界のもう一つの経済センターになった今、その安定性の保持が日本を含む世界の共通利益です。北朝鮮の悪行に賞賛を送る国はこの世界に殆どいないのですが、平和交渉以外の手法で北朝鮮問題を解決すると考える国もないはずです。<br /><br />日本は東アジアに位置しながら、東アジアの政治と外交に関われないのはいったいなぜでしょうか。他国のせいにするのは容易いのですが、難しい問題ほどその解決に大局に立つ度量と冷静さが必要です。<br /><br />クリントン元大統領が拉致された二人の米国記者をつれて帰る前に金正日氏に何を約束したのでしょうか。気になりませんか。小泉元総理は日本の被害者を連れて帰る時に金正日氏に何を約束したのでしょうか。皆さんは覚えているでしょうか。<br /><br />同一性が極論をつくり、極論がタブーをつくり、タブーが無策をつくります。<br /><br />Ｐ．Ｓ．<br />タブーシリーズをやろうかと思いましたが、疲れそうなので今回で止めます。タブーといっても人によってはもう常識ですし、人によってはただの奇談に過ぎないかもしれません。宋メールは正論正解ではないので気楽に読み流してください。<br /><br />ところで、また新書が出ました。（仕事ができる人は「負け方」がうまい：角川学芸出版）。宋メールの近年の文章と、この春まで続いていた夕刊フジでの連載を編集したものです。<br />URL：　<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4046214872/" target="_blank">http://www.amazon.co.jp/gp/product/4046214872/</a><br /><a name="more"></a>

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<title>日本人が知らない日本の農業</title>
<description>前回はたくさんのコメントをいただき、心より感謝しています。これまで通り、ふざけた書き方ではない限り、全部掲載させていただきました。「小沢さんを絶賛したことがあるので民主党支持だと思いますが・・・」との読者のコメント通り、私は昔から政権交代可能な政治を主張してきました。小沢さんこそ立場と名誉を顧みない、二大政党政治の総設計者であり実行のキーパーソンです。欠点を抱えても「嫌われ者」の彼は日本に残るわずかな「政治家」なのです。多くの読者が前回のメルマガを「不自然」に感じたと思います...</description>
<dc:subject>メルマガ</dc:subject>
<dc:creator>sou</dc:creator>
<dc:date>2009-09-04T08:00:00+09:00</dc:date>
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前回はたくさんのコメントをいただき、心より感謝しています。これまで通り、ふざけた書き方ではない限り、全部掲載させていただきました。<br /><br />「小沢さんを絶賛したことがあるので民主党支持だと思いますが・・・」との読者のコメント通り、私は昔から政権交代可能な政治を主張してきました。小沢さんこそ立場と名誉を顧みない、二大政党政治の総設計者であり実行のキーパーソンです。欠点を抱えても「嫌われ者」の彼は日本に残るわずかな「政治家」なのです。<br /><br />多くの読者が前回のメルマガを「不自然」に感じたと思いますが、それは私の狙いでもあり、性でもあります。物事には必ず幾つかの側面があって皆の視線が同じ側面に集まった時に、誰かがその視線をほかの側面に分流させる必要があります。同質性の高い日本社会には特にそのような努力が必要だと思います。<br /><br />短いメールで多くのテーマに触れると誤解を招くので、今日はまず農業問題を取り上げます。<br /><br />実は民主党も自民党も農業の本質に触れることができないのです。ここは大票田であり、皆が媚を売っています。農業問題の本質は政府の過保護と長い間に形成された利益団体の巨大さです。そこにはタブーがあり、ウソと欺瞞が作られるのです。<br /><br />カロリーで食料自給率を計算するのは日本と韓国です。他の国は金額で計算します。カロリーで計算すると支出の高い野菜類はほぼゼロになります。餌を輸入している牛、豚、鶏からの製品（牛乳、肉、卵）の国産率はなんとゼロです。ばかばかしいと思いませんか。材料を輸入しているために製品も輸入品として計算するならば、Made In Japanのものがなくなります。<br /><br />たまたま農薬のことを言うついでに中国のことを言ったので一部の方の反感を買ったと思いますが、中国の品質管理の不味さを弁解するつもりは一つもありません。日本の10倍の人口を抱え、教育の質もマネージメントの質も収入も巨大な格差が存在するため、日本の10倍以上の問題があってもおかしくありません。<br /><br />しかし、だからといって中国に多く存在する安くて質のよい産物を否定すべきではありませんし、日本食品の問題を無視すべきでもありません。出身地の山東省には日本と韓国の食品工場がたくさんあります。そこで働いている中国人が工場の製品を食べたくないというのです。<br /><br />なぜならば、あれこれたくさんの添加物を入れるからです。当然、その添加物は日本や韓国から持ち込んだ「ハイテク」なものです。中国本土の保存剤の主流は未だにコストの安い塩です。日本は「減塩」を過信しているため、その代わりにたくさんの「ハイテク」な添加剤を入れる訳です。<br /><br />例の農薬使用量ですが、2002年の”OECD,Environmental Performance Reviews:Japan”に出ています。私は覚え間違えていました。日本の農薬使用量は世界平均の3倍ではなく、OECD加盟国平均の6倍でした。下のデータをみれば分かるように日本と韓国がトップに並んでいます（耕地の単位面積）。<br /><br />日本＝1.5トン、韓国＝1.2トン、イタリア＝0.78トン、フランス＝0.59トン、イギリス＝0.58トン、ドイツ＝0.29トン、アメリカ＝0.21トン、カナダ＝0.07トン、OECD平均＝0.25トン。<br /><br />感情論を排除するため言っておきますが、農薬が多いからといって危ないわけではありません。工学博士取得の経験を持つ私はデータの計測方法と評価には厳しく、好きなデータで主観を膨らませるのが嫌いです。農薬への誤解はイメージ先行で酷いものです。戦後の質の悪い農薬を使った野菜を食べた人達は「高齢化問題」を起こしている訳ですから推測してほしいのです。<br /><br />今でも日本滞在中には千葉で農業をしている私ですが、農村の現場に居ないと絶対分からない実態を知っています。ここで言えるのは日本の農業を知らない人が多すぎるということです。皆、役所や利益団体が誘導したとおりの方向を見ているだけです。<br /><br />それが日本のためならばいいのですが、日本の農業と将来を悪くしている訳ですから、苛立つのです。「自動車が強くなったのは国が早く保護を止めたからです」。昔この話をしてくださったのは他ではなくトヨタ自動車の張富士夫会長でしたが、私が言いたいのは「農業が弱いのは国が保護しすぎたから」です。<br /><a name="more"></a>

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<title>政治に期待するな</title>
<description>私は民主党が政権をとっても自民党が政権をとっても日本はそれほど変わらないと思います。日本の問題は政治によって引き起こされた訳でもなければ政治によって解決される訳でもないからです。高齢化は人間の幸福であって高齢者とその家族はそれを問題だと思いません。「高齢化問題」という表現自体が失礼だと思います。少子化は一人ひとりの国民が産みたくないからであって養えないからではありません。補助金をもらえるから子供を増やそうと考える親こそ社会問題になるのです。そもそも人口を増やせるとしてもこの狭...</description>
<dc:subject>メルマガ</dc:subject>
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<dc:date>2009-08-21T08:00:00+09:00</dc:date>
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私は民主党が政権をとっても自民党が政権をとっても日本はそれほど変わらないと思います。日本の問題は政治によって引き起こされた訳でもなければ政治によって解決される訳でもないからです。<br /><br />高齢化は人間の幸福であって高齢者とその家族はそれを問題だと思いません。「高齢化問題」という表現自体が失礼だと思います。少子化は一人ひとりの国民が産みたくないからであって養えないからではありません。補助金をもらえるから子供を増やそうと考える親こそ社会問題になるのです。<br /><br />そもそも人口を増やせるとしてもこの狭い国土に何人居るべきかについてどの党のマニフェストも語りません。補助金の数字目標だけを載せて目的である人口の数字目標を載せないのは理屈が合わないのです。<br /><br />人口をそんなに増やしたいならば、一人ひとりの国民が誰に投票するかで悩むよりも自分で家族を増やせばいいのです。子孫だけは自分で行動を取らないと誰も助けてくれませんから。<br /><br />官僚は悪の根源と言いますが、「日本は優秀な官僚が居るから高度成長ができた」と、２０年前の私はよく一般の方々に教えられたものです。今となると明らかに税金を納めていない人からも官僚達が「血税を無駄に使っている」と言われます。高い志をもって官僚になり、安い年収で頑張っている同級生がかわいそうでなりません。<br /><br />人を雇ったら給料を払うのは当然のことです。国民に雇われた公務員がリーマンやAIGの幹部のような高給をもらっている訳でもなく、中国の官僚のように賄賂をもらう人も少ないです。何かあったら「血税」どうのこうのを言われてもフェアではないと思います。あなたが毎日経営者から「給料泥棒」と言われたらどうなるでしょうか。<br /><br />成長政策を言いますが、嫉妬心が強く、内向きな国民が増えた今、政府がいくら頑張っても経済は成長しようがありません。逆に政府が頑張れば頑張るほど借金が増えるだけなのです。<br /><br />スーパーでは最近外国産の食品が少なくなっている傾向にあると思いますが日本の食料自給率はなんと４０％で世界最低というのです。この数字の作り方は国際的な笑い話ですが、なんと小学校の教科書にも載っています。最近やっとどこかの番組が報道されましたが、裏番組の酒井法子の話題に抑えられ、殆ど見られていなかったようです。<br /><br />中国食品が毒の塊のような世論が出来ていますが、日本の単位面積の農薬使用量は世界で最も高いという事実を知る人は少ないと思います（世界平均の3倍前後だと思います）。農薬を買うお金のない中国の農民は日本よりはるかに少ない農薬しか使えない事実は、情報も言論も自由である日本国民にも伝わりません。なぜならば、それを知りたくないからです。<br /><br />「政治家がビジョンを示さないから夢が持てない」とよく聞きますが、「国家ビジョンの下で夢を持つ」発想はまるで戦前の日本と今の北朝鮮です。民主主義環境下の今、もしそれが本音であれば実に恐ろしいことです。<br /><br />日本の過去も現在も未来も政治家によって決まるものではありません。世界の国々と同様、全てのことは国民一人ひとりの責任です。どんな国においてもどんな時代においても次の原理原則は変わりません。<br /><br />政治のレベルは国民のレベルである。<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>厚顔のススメ</title>
<description>なぜ「バカ」という言葉に馬と鹿が当てられたでしょうか。馬と鹿よりもずっと知能指数の低い動物が多いのに、なぜこの二つの動物が選ばれたのでしょうか。実はこれには秦の時代の有名な史実があります。クーデターを起こした野心家は現職の大臣達の忠誠心を試すため、皆の前に鹿を連れて来させました。「これは馬だ！」と彼が大声で言うと「はい。馬でございます」と言った大臣を残し、「いいえ、鹿ですぞ」と答えた大臣を全員殺したのです。保身のために真実に反することを言う人が「馬鹿」なのです。西洋の似た話と...</description>
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<dc:creator>sou</dc:creator>
<dc:date>2009-08-07T08:00:00+09:00</dc:date>
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なぜ「バカ」という言葉に馬と鹿が当てられたでしょうか。馬と鹿よりもずっと知能指数の低い動物が多いのに、なぜこの二つの動物が選ばれたのでしょうか。<br /><br />実はこれには秦の時代の有名な史実があります。クーデターを起こした野心家は現職の大臣達の忠誠心を試すため、皆の前に鹿を連れて来させました。「これは馬だ！」と彼が大声で言うと「はい。馬でございます」と言った大臣を残し、「いいえ、鹿ですぞ」と答えた大臣を全員殺したのです。<br /><br />保身のために真実に反することを言う人が「馬鹿」なのです。西洋の似た話として「裸の王様」が広く知られていますが、馬鹿に見られたくないために馬鹿になってしまう人間の弱みは、古今東西を問わずに存在するのです。<br /><br />今の日本社会はまさに「空気」の社会です。常に「正論」になりそうな空気を読み、「安全」な立場に立ち、「正論」に加担する人が段々多くなっています。実はこれこそ社会が「馬鹿」になっていく過程なのです。<br /><br />宋 文洲は処方箋を出す立場にありませんが、「馬鹿」を治す薬として「厚顔」をお勧めしたいと思います。皮肉なことに、人の嘲笑や批判を気にしないこの｢厚顔｣こそ昔も今も人々が馬鹿になることを防いできたのです。<br /><br />先週の「宋メール」では新書の概要を書きましたが、一部の読者の方からの「宣伝か」というコメントを読んで今週のテーマを変えようかと悩みました。なぜかというと、今回も新書の抜粋だからです。（『「厚顔」のススメ』、小学館より）。<br /><br />よく考えると私も「厚顔」が足りないと思って勇気を出して書きました。弁明に聞こえても仕方がありませんが、私は「売れるかどうか」にはそれほど関心がありません。伝えたいことを本にしたのですから、短くして宋メールの読者に伝えたいのは自然だと思います。<br /><br />正直にいって今の日本は80年代に留学して来た時よりずっと住みにくくなりました。空気がきれいになり店もお洒落になったのになぜ住みにくいかというと、それは「社会の寛容さ」が失われつつあるからだと思います。<br /><br />私の個人的勘違いかもしれませんが、すぐキレる人、些細なことに難癖を付けてくるクレーマー、学校の先生に当たり散らすモンスター・ペアレント、官僚と政治家が日本を駄目にしていると思い込む「正義の市民」・・・。人に厳しい人が増えると社会は住みにくくなる、これはもう昔から変わらないことです。<br /><br />寛容の本質は人を許すことですが、「人」の中に自分も含めなくてはなりません。「空気」と異なる他人を許すと同時に、「空気」と異なる自分も許さないといけません。「空気」と異なる自分を許すとは勇気を持ち、「厚顔」になることです。<br /><br />Ｐ．Ｓ．<br /><br />お詫び：<br />前号で書いた私と威海市市長の講演案内の中に大きなミスがありました。威海市の人口は250万人であり、600万ではありません。まったくの単純ミスで本当に申し訳ございませんでした。<br /><br />ちなみに知人の孫市長は「孫述涛」といい、私より若く1964年の生まれです。当日、同じく知人の劉茂徳副市長（58年生まれ）も同席します。理屈よりも中国地方政府トップの素顔をみていただければと思います。<br /><a name="more"></a>

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<title>社員のモチベーションは上げるな</title>
<description>会社にモチベーションをあげてもらいたい社員は漏れずに甘い社員であると、私は断言できます。社員のモチベーションを上げようとするマネージャーは漏れずに甘い管理職であると、私は言い切れます。一年365日、毎日やる気があるわけありません。子供達は学校に行きたくない日もあるでしょう。サラリーマン達は仕事をする気がない日もあるでしょう。経営者だって会社に自信が持てなくて止めたくなる日があるでしょう。たとえどんなにうまくいってもやる気がない時は常にあるのです。甘い世の中になると何でも他人に...</description>
<dc:subject>メルマガ</dc:subject>
<dc:creator>sou</dc:creator>
<dc:date>2009-07-24T08:00:00+09:00</dc:date>
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会社にモチベーションをあげてもらいたい社員は漏れずに甘い社員であると、私は断言できます。社員のモチベーションを上げようとするマネージャーは漏れずに甘い管理職であると、私は言い切れます。<br /><br />一年365日、毎日やる気があるわけありません。子供達は学校に行きたくない日もあるでしょう。サラリーマン達は仕事をする気がない日もあるでしょう。経営者だって会社に自信が持てなくて止めたくなる日があるでしょう。たとえどんなにうまくいってもやる気がない時は常にあるのです。<br /><br />甘い世の中になると何でも他人に頼る現象が増えます。素直に能力の差、所得の差を直視したくない人が増えると、やる気の差まで人様に埋めてもらいたくなるものです。<br /><br />どんなやる気のない親でも自分の子供となると赤ちゃんの時からやる気のある人になってほしいと願うはずです。親に何十年間期待されてもやる気が出ない人のモチベーションをなぜ赤の他人が上げることができるのでしょうか。<br /><br />はっきりいってこの世の中はやる気のない人がいて、初めて成り立つものです。やる気がない人がいるからこそ、やる気のある人に成功のチャンスが残るのです。モチベーションを会社に上げてもらいたいと思うことは、会社に人生の成功をさせてもらいたいと考えること、自分の恋愛を他人に代行させることと一緒です。<br /><br />そんなことを知りながらまじめな顔をして「社員のモチベーションを上げる努力をします」と言い張るマネージャーは無責任の極まりです。公正にチャンスを与え、成果をあげた人をきちんと評価する。やる気があっても要領を得ていない人に丁寧に指導する。これがマネージャーの王道です。<br /><br />世間にはまともな顔をして「部下のモチベーションを上げる」と言い張るマネージャーやコンサルタント業者がいますが、その彼らが大したモチベーションの持ち主ではないことは一目瞭然です。<br /><br />喉が渇いたら馬は自ら水を探します。その時は馬は真剣に水の匂いを掻き分け道を覚えるのです。水が要らない馬を川に引っ張ることは無駄なことであり、自己満足です。<br /><br />渇きこそはモチベーションの源泉です。他人に与えられるのではなく自分で感じ取るものです。生きていれば必ず渇く時があります。他人にモチベーションを上げてもらうと考えた瞬間にモチベーションの火花があなたの心から消え去ります。<br /><br />P.S.<br /><br />1．新書<br />久しぶりに新書を出しました。タイトルは「社員のモチベーションは上げるな！」です。上の文書はメルマガの読者の皆様のために書いた紹介文です。これを読めばたぶん本を買う必要がないと思います。幻冬舎からの出版です。<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B%E3%81%AA-%E5%AE%8B-%E6%96%87%E6%B4%B2/dp/4344017110/ref=sr_1_20?ie=UTF8&s=books&qid=1248228941&sr=1-20" target="_blank">http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B%E3%81%AA-%E5%AE%8B-%E6%96%87%E6%B4%B2/dp/4344017110/ref=sr_1_20?ie=UTF8&s=books&qid=1248228941&sr=1-20</a><br /><br />2．中国の食と中国の経済<br /><br />7.9％の成長率に回復した中国の経済。その行き先が日本経済に大きな影響を及ぼします。輸出に頼れない現状では地方と農村の経済に活路を見出そうとしていますが、地方経済はどうなっているでしょうか。また、食品の安全問題で大きなダメージを受けた中国の食品産業は現在どうなっているでしょうか。<br /><br />この二つの問題を同時に同時に考察できる機会があります。<br /><br />威海市は中国の典型的な地方都市で周辺の農村地帯を含めると600万人の地方自治体です。その市長の孫さんが私の知人で8月に東京に来ます。「ぜひ宋さんと講演会を開催したい」と彼が言いますのでOKしました。自分のところの食の安全水準と投資環境をアピールしたいのでしょうが、高度成長を成し遂げる中国の地方政府のトップがどのように現状を説明するかを考察するよい機会だと思います（私も少し講演を頼まれましたが）。帝国ホテルの2階の「蘭の間」でこじんまりと催したいので読者の方、特に食品や投資に関心のある方はぜひ聞いていただきたいと思います。<br />URL：<a href="http://www.softbrain.co.jp/seminar/other/tokyo_090819.html" target="_blank">http://www.softbrain.co.jp/seminar/other/tokyo_090819.html</a><br /><br />3．バザールでの出来事<br /><br />私は小さい時、新彊に3年間ほど住んでいました。皮まで甘いメロン、見渡す限りのひまわり畑、そして雲のように移動する羊の群れ。過酷の地というイメージがあるのですが、慣れていれば実に美しいところです。ウイグル族の人々とは実に仲良くしていました。小さい時の親近感が原因か、北京の自宅でお願いした派遣家事手伝いの方はウイグルの方です。<br /><br />昨日、久しぶりに近所のバザールに行ったところ、ある方が巨大な冬瓜を買っていました。おしゃべりの私はついつい聞いてしまいました。「こんな大きな冬瓜を買って食べ切れるんですか」と。返事が来ないことを不思議に思って初めてその買い物客の顔を見えると、彼が敵意に満ちた視線で私を見ていました。一瞬精神異常だと思ってすぐその場をさりましたが、後でよく考えると、彼はウイグル族の顔付きでした。<br /><br />民族問題は常に無関心によって発生し、過剰反応によって激化するものです。<br /><br />（終わり）<br /><a name="more"></a>

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