日銀総裁が決まらないまま、福井さんが元日銀総裁になりました。以前の約束もあって任期満了の前日の19日に食事のお誘いをしましたが、「新総裁が決まっていないので身動きがとれません。決まってからにしましょう」といわれました。
福井さんは富士通総研の理事長をされていた頃、私はよくお邪魔しましたが、日銀総裁になってから一度もお会いしていません。一国の金融を舵取る人の時間を気楽に取る訳も行かないと思ったからです。
村上(ファンド)事件の際、福井さんが富士通総研に居た時のファンドへの出資が問題視され、世間から「ヤメロ」の合唱を浴びました。謝罪しても利益を寄付しても許されませんでした。
私が福井さんを尊敬する理由は、その考え方の奥深さだけではなく、年齢や立場を超えて異なる意見を聞く柔軟性にあります。心の鍛錬もせず若者を顎で使う「先輩」の多い日本では特に貴重な存在です。
その彼が、まだ実績がないどうなるか分からない村上氏のファンドへ出資したのは、間違いなく若者への期待を表明する行為だと思います。小泉前総理大臣が堀江氏を官邸に呼び、熱い視線を送ったシーンは今も記録に新しいですが、改革者は懐疑から人を見ず、完璧な人を求めないのです。
改革者は神様ではなく生身の人間です。若者のその後のミスを予言できるはずもありません。当時の世論は連日のように堀江氏や村上氏を英雄のように扱い、二氏が向かう所に投資家が殺到しました。福井さんが許せないならば、二氏を持ち上げた世論はなぜ涼しい顔して福井さんを糾弾したのでしょうか。
こんな単純な理屈から私は日経ビジネスオンラインに世論に反論するコラムを書きました。まだ掲載されたままですのでご興味のある方はご一読ください。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060626/105072/
もう一つ、実はこの時から日銀総裁にふさわしい人材がほかに居ませんでした。福井さんが辞めたくても辞められなかったのです。彼は国家に責任を持つ大人として屈辱を背負うしかありませんでした。
あれ以来、福井さんらしい金融政策がかなり弱くなったと感じたのは私の勘違いでしょうか。いくら芯の強い人間でもあのような重圧を受けると、まったく動揺しないのはありえないと思います。
政治や世論の圧力で、日銀は利上げのチャンスを逃しました。サブプライムの嵐が吹き荒れる今、利下げによる対策を講じられないまま、円高が猛烈に進みます。利上げすると円高を招くと訴える専門家と政治家には、この現状を説明してほしいところですが、いつも通り、皆さんは既に批判する側に回っています。涼しい顔をして。
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それは永久に正解にたどり着かない話です。福井さんが批判されまくった理由のホンネは、「できるヤツはいい思いしてる」という幻想にぴったりだったからだと思います。やっかみ、というヤツです。これから、そういう傾向はどんどん進むと思います。幼児虐待、衝動的な殺人、あきらかに日本は治安が悪化してます。国民が精神的に貧乏になり出口の見えない人が増えているのです。
もう、昔のように成長し誰もが夢を描けた国ではありません。もちろん、本人のガンバリ次第の面もあるのですが、中途半端に食べられるから真剣になれないのです。
安直に生き、安直に自分の不運を嘆き、安直に他人を批判する人生を歩む人がいかに多いか。
福井さんや宋さんのように大波をたてて進む人は、そういう人から見るとまぶしく、いつかひきずりおろしてやりたくて仕方がない対象でしょう。
福井さんが村上ファンドで批判されていた時も、明白に悪いと言える問題でもないのに、何も考えずに悪いと批判していることが疑問でした。少しグレーなところがあれば「悪い」という雰囲気を作り出して誰かを責めることは、とても簡単なことなのです。
そして、それはとても危険なことでもあるのです。
宋さんの言われるように、完全な人間なんて居ません。日本のムラ社会で「出る杭」を打つ時には、「人の上に立つ人間は完全じゃないといけない」という前提条件があるかのように思います。これでは、しかるべき人材がしかるべきポストに立つよりも、悪い意味での「世渡りの巧さ」がキーポイントになったりします。
それと同じように、「完全な判断」というものもないのです。今問題のあるファンドにかつて投資したことがあるからと言って、それ自体に何の問題があるのか分りません。当時は福井さんも民間人だったはずです。それなりにリスクを取って投資しているはずです。
過去と今とでは条件が違うのに、後出しの理屈で批判されたらどうしようもありません。
条件の違いを説明したら、「そんなの言い訳だ。実際にそうなってないじゃないか!」というようなことになります。
これでは、何かを思い立ってもなかなか前に進めなくなってしまいます。今の日本の停滞感の一つの原因ではないかと思います。
ここには、「批判する相手が自分であれば実際にどうするのか」という責任ある考え方が抜けているところに大きな原因があると思います。批判をするが「それを考えるのはお前だ!」という考え方をするから、「じゃ、どうするんだ?辞めます。」というような議論になるのです。
これでは議論として積み重なり、何かを生み出すことは到底出来ません。
こんな批判される側としては幸いにも「辞める」ということで責任を取るという文化がありますが、実際はこれほど無責任な話はないと思います。
本当に責任を取るのは、「混乱を来たさないこと」です。その意味で一番最初の「後任が決まるまでは」という福井さんの言葉に本当の責任の重みを感じます。
他人の無責任な否決のために混乱が生じようとしているのに、後任のために自ら責任を全うしようとしている姿勢はすばらしいと思います。
『あたご』の事件ももそうだと思います。
皆さん本当の思惑・事実を隠しているから普通に考えてつじつまが合わなくなってくるし、おかしなことになってくる。『報道』をする人は、もっと正直になれないのでしょうか?真綿でくるんだようなぼやけた言い方は止められないのでしょうか?そのうち、あちらこちらから、とっても怖い『裸の王様』が生まれてきて、『報道』の自由を取り上げられてしまいますよ。
個人的には、最近ニュースは、ネットかNHKBSの世界のニュースがお気に入りです。海外にも流れるニュースのせいでしょうか、どこまで言うのか、どういう基準で流すニュースを決めるのか、ちょっとは『まとも』だと思うからです。
ただ、メディアを通して知る日銀総裁を決定できない政治家達を見ると絶望します。まるで沈みかけたタイタニックの船室でイス取りゲームをしているようです。
ITの進歩は個人の可能性を広げてくれますが、同時に、政府や企業の無力さを考えると、組織には頼れないという思いを強くします。21世紀は個人が主役の時代になるのだと思いました。
そのリーダーとして、次の方はある程度長いすぱんで「ヴィジョン」を示す必要があります。宋でないと益々日本からお金が海外に逃げて行きます。
陣さん
何時もメルマガとても楽しみにしています.
しかし、今回の陣さんの『感謝は国境なし』は中国と中国人を侮辱すると感じ、
とても不愉快に思います。同じ中国人として。
本当に『ふざけるな!』と言いたいぐらいです。
中国にもたくさんのハトさんがいるし、
ハトさん以上の方も昔から今もたくさんいます。
日本残留孤児を育ててあげた無数の中国人を忘れましたか?!
特に最近は中国でも生活水準、教育水準が良くなり、
昔に比べるとより一層人々のボランティア意識が高いそうです。
そして、中国人の心の奥深さは全然日本人、或いは他国の国民が
簡単に真似出来ることではありません。
私の記憶の中には、たくさんの純粋、優しい、無私な中国の恩人が残っています。
現在の中国は人口が多く、結果的に競争意識が高い、
そして生活水準、教育水準がまだ低く、
日本に比べると比較的に悪いことが目につく機会が多いかも知れません。
しかし、2050年に中国は世界トップの国になります。
その時の中国人の意識も世界トップになれると思います。
物ことをもっと客観的に、全面的に、公平、良心的に見て欲しいと思います。
真面目で、かわいそうな中国人をこんな大人気メディアで自ら非難し、
何が良くなるのですか?
もっと日本で経験を積み、さらに人生の経験を積み、
宋さんのように物ことの本質を見抜くレベルになってから
メルマガなどで情報を発信したほうが良いのではと思います。
これから中日関係は中国にとっても、日本にとっても一番重要なことになります。
現在、この両国で生活、活躍出来るわたし達は、
自分が持っているせっかくのチャンスを利用して、
今後の良好な中日関係の為に、努力するべきではありませんか?
もちろん私自身も日本国、日本人の恩恵をたくさん受けながら日本で暮らしています。
日本は私の第2の母国、故郷です。
私の10年以上の日本での生活からの感想は、日本は先進国として、確かに私立ちが中国で
知らなかった良い点をたくさん持っています。とても感謝しています。
しかし、今日本で起きる素晴らしいことは将来中国でも必ず起きると思います。
反面、日本もまた日本独特の問題、弱点も持っています。
例え、外部の人間を嫌う日本でたくさんの外国人材は昇進などで障害を受けるケースが多いです。
また、餃子問題などは最近のイタリアのチーズ問題に比べると、
はるかに中国のほうがバッシングを受けやすいです。
わたし達一緒になって二つの母国の中国と日本の発展、幸せの為に努力、願いましょう!
もちろん、私個人は村上氏や堀江氏が罪人であったかどうかについては良く承知していません。被害者であった可能性もあるとあると思っています。むしろ許せないのは福井氏や武部氏で村上氏が逮捕される2ヶ月前くらいになってファンドの投資を解約し巨額の利子をを入手した事です。日銀総裁と言う地位を利用して逮捕情報を事前に入手し、手を打ったとしか考えられないからです。ばれたら返す。寄付する。これでは犯罪者はいなくなります。村上氏も堀江氏も利益を返すといったら犯罪者ならずに済んだでしょうか?この間、庶民は空前の低金利で預金を目減りさせられながら通貨の番人は巨額の金利を手にしていたのですから。その後も宗さんの言われるとおり、金利を上げることはできませんでした。総裁を辞めずに済んだからです。総裁を辞めさせられそうになったら、金利を返すと言い、投資資金も寄付するといいその地位にとどまったのです。その後、手にした給料や退職金と比べたら些細なものだったからです。このような決断は誰でも出来ることではないでしょうか?インサイダー取引の見本ではないでしょうか?屈辱を背負ったのはこのような総裁しか頂けなかったふがいない国民です。堀江氏を息子と持ち上げた武部氏にも言いたいことがあります。本当の息子なら世間から犯罪者呼ばわりされようが刑事罰を受けようが心底サポートするのが親心です。このような人が国家を左右する立場に一瞬でもいたことに対する国民の屈辱は言い尽くせません。
そのような国の中央銀行総裁に、いったい何処の国が期待を寄せることでしょう?
国家を担う銀行とて、国自体の信用不安や政治の迷走を色濃く反映して、銀行自体が方策を打ち出し辛くなってきた事は衆目の事実です。
顔見知りでないと嫌われると言う世界で、色身に染まらない人材など探せる筈もありません。政治の責任を転嫁してきた借りはこれからが正念場なのだと思います。
いつも楽しくメルマガ拝見させていただいております。宋さんと福井前総裁の交友はについては、日経BPや講演会の記事でよく目にしていました。宋さんの人柄が出ていて心があったかくなりました。それにしても現在の日銀総裁が不在という事態に対して、日本が不利益を被ったとしたらいったいその責任はだれが取るのでしょうか。(国民?)こんなことをしているから国民がどんどん政治から離れ、ひいては将来の希望の光も見失い、国際社会からの信頼も失い、衰退していくとしたら非常に悲しいことだと思います。誰もがこのままではいけないと思っているのですが、その流れを変える手立てが見つからないということでしょうか。福井さんには、日銀総裁という重責をとかれた今も心休まるときがないのは本当にお気の毒です。身体に蓄積された疲れを早く取り払って、宋さんとこの重症の日本をどう再生させていけばよいのかを真剣に議論(楽しくお酒を飲みながら)していただきたいと思います。そのような機会を持てましたらぜひこのメルマガで議論の内容を報告してください。宋さんこれからも日本にたまった膿みをどんどん指摘して国民自身が気が付いて吸い出していけるようこれからも歯切れのよいコメント期待しています。お元気でご活躍ください。
それは宋さんが知らないだけなんじゃないでしょうか?
福井さんの村上ファンドへの出資だって賛否両論だったですし。
最初のコメントを書いてる方は幼児虐待や衝動的殺人で日本は治安が悪化してると感じてるようですが、幼児虐待や殺人が日本では年々減っています。
ちゃんと犯罪白書や犯罪統計を見ましょう。
このように無知のせいでもしくはマスコミの印象操作のせいで間違った不安感を感じてる人達が居ます。
それは日本に限らず中国にも他の国にも居ます。
自分が見たまた得た情報が正しいとは限りません。
それはもちろん私もそうですが宋さんでもその可能性があるのです。
一部のマスコミが流す情報が世論とは限りません。
日銀にしても世論と政治家だけに合わせて動いてるわけではありません。
まあコラムですから問題提起のあり方としては間違っては無いのですが、これを読んでやはり誤読をされる方も居るのです。
ネットのブログに書かれてる事は専門家であっても正しいとは限らないですし、またマスメディアも正しいとは限りません。
読み手の皆さんはもっとリテラシーを持って情報に触れるべきだと思います。
そして宋さんもそうであって欲しいと私は思います。
ただ、貴ビジネスオンラインの記事も見ないまま市井の一市民として申し上げますが、村上ファンドについての福井氏の失策は、氏が日銀総裁に内定された時に身辺をレビューして議論を呼びそうな要素はクリアしておくべきであった、それをされなかった事に尽きると、少なくとも私は思っています。それは後から謝罪したり、返金したりして済むものではありません。一国の中央銀行総裁には、その程度の判断の重さ、前以ての考えの深さは当然求められることであると思うからです。それを氏がされていなかったことが私には意外であるし、失望を禁じ得なかった。若しそこに何か報道されていない事実があったのだとしたら、それこそは私の誤解を解くものとして大歓迎なのですが。
「李下に冠をたださず」、或いはまた、「至誠に悖る、なかりしか」「不精にわたる、なかりしか」。これらは経綸の要職にあらずとも、一市民ですら心していることです。「まあいいか」という懈怠は−やや点数を甘くしていますが−、氏に無かったのでしょうか。
注)これはブログへの書き込みではありません。宋さんへ私からのコメントです。
日経BPの大前研一氏コラムに下記の記述があります。
>ドルからユーロへのシフトを一番うまくやった国はどこだろうか。
>実は日本なのである。2003年以降日銀総裁にある福井氏は、準備
>通貨のかなりの部分(30%強)をユーロにシフトしていたのだ。
>わたしはこれが福井氏の最大の功績だと思っている。
私も大変な功績だと思う。問題は、米ドル建て資産の売却によって空いた枠を米国からのs指示(命令)で再び米ドルにシフトさせるかどうか・・・でしょうか。日銀総裁空白は、何か裏があるかもしれません。日本の政治家や官僚に米国に対する反骨精神を見てみたい。
天下りに問題のある、ドーン大阪女性センターや、ワッハ芸能館の件では、いろいろの著名人を繰り出して存続に必死になっていますが、恩恵を受けている者の、都合の良い理屈だけが述べられて、夕張市のように破綻すれば、何もかも休止状態となるのになぁ と思う次第です。 日銀総裁にしても、道路税にしても、完璧を期待せず、70点で満足し、少しずつ期待値を挙げていくようなもマスコミの記事を期待します。 改革は、小泉さんも言われていましたが、皆に少しずつ痛みが出るものです。初めに、けなす事から始まる低レベルの発想から、良い国を実現するために、理解を深めるように国民に説いていくのがマスコミの使命では無いかと考えます。
日本のマスコミは、円高が1円進むと某企業の利益が〜十億減ると偏った情報を流し、それがために株価も円高に左右されます。しかし、ドルに対して円高になったとしても、他国通貨に対して円高が進んだとは限りません。マスコミの方はもっと地球全体の視野を持つべきです。21世紀になってから、アメリカ以外の国々が急速に発展してます。ドルと一緒に暴落していたら、資源高で困るのは日本の国民です。1ドル80円になると、今より石油も2割安くなりますし、小麦の価格を抑えていくことができます。パスタ、ビールの価格も据え置きで国民の生活は圧迫されずにすみます。それでも、他国の通貨と比較すると決して円は高くなったとは言えない水準です。
日本企業の製品は円安に頼らずとも高付加価値を十分につけているはずです。日本企業は今までのリードを生かして、円高でも売れる高付加価値商品をつくるべきです。
利上げに関してですが、昨年政治家は日銀の利上げの動きを何度も牽制しました。ゼロ金利は、莫大な借金を抱える国にとってはものすごく居心地のいい政策です。改革が進んで歳出が減れば、自然に利上げのタイミングが来ると思います。
日銀総裁が決まらない問題は大問題ですが、私は、自民党と民主党ががっぷり駆け引きをしている姿は今までの日本の政治と比べてはるかに良いと思います。大連立が実現していたら、国民のまえで政策を駆け引きせず、政治家の都合のいいように決められていたでしょう。民主党もたよりない部分も多々見受けられますが、族議員が幅を利かせている自民党も相当問題です。
小泉さんにもっと福田さんを応援してもらいたいですね。
日本が他国に負けない強い国であり続けることを願っています。
これが上場株の取引であれば、まさにインサイダー取引であり、事実関係については、マスコミの情報を頼りにするほか、当方は知るよしもありませんが、法律違反していなければよいというのは、日銀総裁という立場からしても断じて許せるものではありません。
コンプライアンスが世の中のあちこちで叫ばれる中、結局人柄がよくても(そこらへんの程度の低い)日本の政治家と同レベルにしか思えなかったのが、今回の宋さんのメルマガで前総裁の知らなかった面を知って、かえって残念に思いました。
このような考え方は多くの日本人の方々も同様に持っていると思います。このような考え方の歴史的な根拠は、何処になるか、或いは如何に歴史の流れの中から掘り出せるかとは分かりませんが、個人的には、二つがあるかと思います。
1つは、「自然人としての行き方の経験」と「仕事人としての職業生涯の経験」を盛り沢山蓄積してきた所謂「上司」、「目上の人」などが自分達が慣れてきた「文化的地位」を確保するために、自然か不自然かの間に、日本の青い山ときれいな空気のあちこちにて、行なっている、之からは必ず行なっていこうと思っているこの「上至上の文化」を保護する精神的運動にあります。
二つ目は、未来性を感じられなくなった「新人類」達の「不作為」、と改革しようと思ってた「優秀青年」達の「改革的な作為」を日本のあちこちに溢れている「上至上」文化に消滅してしまっているのではないでしょうか。
「上至上」文化の「作為」、と「新人類」達の「不作為」は、日本の「若い力」が衰退してしまっている1つの原因ではないでしょうか?
宋さん、如何でしょうか?
それは兎も角私も何故福井さんが村上ファンド問題のとき日銀総裁を辞めずに済んだのか不思議でした。通貨の番人に相応しくない行為をした人間を替えられないほど人材不足ということだったのですね。しかし私は↑都田 隆さんのコメントに全面的に賛成です。
日銀総裁就任後も村上ファンドへの出資を引き揚げなかったのは「現担当職務と個人的利殖行為との間に直接的な関係がなくとも、過去の職歴や現在の職務上の立場等に照らし、世間から些かなりとも疑念を抱かれることが予想される場合には、そうした個人的利殖行為は慎まなければならない」とした日銀内規に抵触することは明らかでしょう。宋さんは「たかが1400万円」とおっしゃいますが、金額の多寡ではないのです。たとえ1円も儲けていなかったとしても「世間から些かなりとも疑念を抱かれること」が問題なのです。「通貨の番人」の信頼が揺らぐことにどれほどの影響があるかなのです。
速水優元総裁も就任前は日商岩井社長でしたが、そのとき持っていた株式をすべて財団に寄付しています。速水さんは日銀総裁としての能力評価は福井さんに遥かに及ばないようですが、立場をわきまえてきちんとけじめをつけています。人柄や能力と、やって良いこといけないことは関係ありません。「あいつは優秀だし人柄も良い。盗んだ金も返したことだし、なかったことにしてやろう」とはなりません。
また宋さんはNBOのコラムの中で「自分たちはよくて、なぜ福井総裁はミスしてはならないのでしょうか」と書いておられますが、一般人の犯すミスと中央銀行総裁のミスを同列に論じることはできません。めったなことではミスを犯さないという信頼感がある人が責任のある立場に置かれるのであって、それに対して特権的な立場と報酬が与えられているのです。
残念ながら宋さんの主張は論点のすり替え、あるいは仲間褒め、という感がぬぐえません。そうでないのなら根本的な倫理観の違いと言わざるを得ません。
ついでに言うと、成功者が叩かれるとすぐにそれを嫉み、やっかみからくるものと問題を矮小化する人が多いのは相変わらずだと思いました。
資本主義はインサイダー取引である。(池田信夫)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/73d4a559a9a61b03eb110559422d450c
池田さんがここに書いてる通り資本主義はそういうものであると私も思います。
福井さんが当時村上ファンドに対して行った投資がそんなにおかしな事でしょうか?
少しは資本主義を知りましょうよ皆さん。
池田さんも言ってる通りちょっとお上に頼りすぎなんじゃないでしょうか。
いったい日銀総裁に何を求めてるんですか?
宋さんの言ってる事が確かなら世論に振り回されるだけの日銀総裁なんてただの飾りじゃないですか。
だったら新しい総裁なんていらないぐらいじゃないでしょうか。
自分の資産を世論に振り回されて増やせないような
総裁なんて私は要りませんよ。
そして国民世論が総裁のプライベートまでコントロールしようとするなら日銀総裁にイニシアチブなんか求めないでください。
もしかしたら総裁が決まらないのはこんな国の総裁に誰もなりたくないからなのかもしれません。
福井さんは、恐らく宋さんのおっしゃるように人格者であり、有能な方だったのでしょう。 しかし、多くの人格者が政治家になった時点からその人格が壊れていくのを見てきていますが、いろいろなしがらみや党議拘束やらで思うようなことが出来ないままに「先生」と持ち上げられて、いつしかそれが当たり前になり、世間を見る眼も曇ってきて驕りや慢心やらが芽を吹き始めてきてしまいます。 福井さんの場合もそれに近いものがあったと思います。
金融のプロである福井さんが、素人の私でも分かる「景気が上向きになったら利上げする」という簡単なことを分からない訳がありません。 本来日銀は政府から独立した組織のはずで、日本経済を世界的視野でリードしていく存在です。 ですから、結果的に満足な利上げも出来なかったことは批判されてしかるべしと申し上げる次第です。