弱者幸子

1.弱者幸子

鹿児島市に住む72歳の幸子は戦争孤児。彼女には語り尽くせない弱者としての記憶があります。

1938年、お父さんが旧満州の士官学校の文系教官に赴任したため、5歳の幸子は家族と一緒に中国東北地方に渡りました。両親、姉2人、妹、弟の7人家族でした。ソ連軍が参戦してきた時、お父さんが前線で亡くなり、12歳の幸子と兄弟たちはお母さんについて日本人難民の列に混じりました。

ある日、ソ連軍の攻撃を受け、お母さんは即死しました。生と死が行き交う中、長女は迷わずお母さんに代わって小さな弟を背負い、妹たちを連れて飛び交う銃弾の中を逃げ続けました。

そして長女も砲弾に当たって倒れました。兄弟たちは長女の傍に集まり必死に体を揺すって呼びかけましたが、長女は次女に妹と弟を託して息をひきとりました。

次女は泣きながら気を失った弟を背負い、幸子と妹を連れて再び逃げ惑う難民の流れに入り、絶叫と弾雨の中を果てしなく逃げました。

どれほど時間が経ったかわかりませんが、砲声と銃声が消えたとき、幸子は手を握った妹と二人だけになっていることに気づきました。妹は酷く傷ついていました。次女と弟は居なくなってしまいました。

ここからは幸子と妹、二人だけの孤独に満ちた逃避行が始まりました。昼間は隠れて夜間に歩き続けました。水溜りの泥水を飲み、畑の芋を掘って食べました。

とうとう幸子と妹は、力尽きて道に倒れ、意識不明となりました。村人は二人を見付けて村に運びました。ソ連兵に分からないように中国人の女の子の服を着せて別々の農家に預けました。

共産党の軍隊が村にやってきた時に奇跡が起きました。一人の騎兵が人の群れから幸子を見付けて「幸子!」と呼びました。なんと、この騎兵は教官を勤めた幸子のお父さんの教え子でした。日本語を話せる彼が幸子から経緯を聞いた後、幸子を馬の背中に乗せて駐屯地に連れて帰りました。

この騎兵の上官が奥さんと相談し、幸子を養女として家族に迎えることにしました。幸子は転戦する義父について中国各地を回りましたが、最後に広州に落ち着きました。1952年、義父母が媒酌人となって幸子は結婚し三男三女をもうけました。

日中国交が回復した後、幸子は妹をつれて母国日本に帰ろうとしましたが、体に重度の後遺症を抱える妹は帰国直前に無念な死を遂げました。

幸子は今、鹿児島で夫と二人で静かな余生を送っています。車椅子に座る幸子はよく夫と海辺に出かけます。海と空が溶け合う遠方を静かに眺める彼女の傍を幸せそうな親子連れが通ってゆきます・・・・・・。

P.S.
このストーリーの原文は中国語です。文学が好きな人達がよく読む「作家文摘」(8月10日)に掲載されたものです。執筆者も井上征男さんという残留孤児だそうです。翻訳する際、かなり略したうえ、表現の変更も加えました(事実を変えない前提で)のでご了承ください。

弱者論が流行る今、本当の弱者は置き去りにされています。戦争孤児でいまだに日本に帰れない人がいます。日本政府は終戦の混乱前に中国人に引き取られた日本人孤児を「残留孤児」としても日本人としても認めないのです。

米国が北朝鮮をテロ国家から解除すると日本のメディアは一斉に拉致問題に触れなくなります。拉致問題で出世した人達はなぜ黙っているのでしょうか。

弱者は時の政治や権力のために利用されるとその救済がいっそう難しくなります。


2.偽装が一斉に発覚する謎を解く・宋文洲

今年は消費者が裏切られる年になりそうです。恋人(白い)に裏切られたと思ったらなんと希望(ホープ)にも福(赤)にも見捨てられました。傷心して家にこもろうと思ったところ、まさかその家も耐火性が足りなくてにっち(アス)もさっちも行かなくなりました。
<<続きは以下のURLをクリックしてご覧ください。
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000005112007
この記事へのコメント
私はかつて宋さんが日経のHPに寄せていたコラムの愛読者でした。最後のほうになって心ない者の誹謗中傷で宋さんがいたく心を傷めていたのをとても悲しく思っておりました。最近、このメルマガの存在を知り、早速に送っていただくことにしました。あのような悲しいことが二度とおこらないことを祈りつつ、拝読させていただこうと思っております。
ともすれば、余裕を失って非人間的な方向に流されてしまいがちな今日この頃ですが、ときどき宋さんの文章に触れて、立ち止まって今の自分を見つめなおして行きたいと思っております。
Posted by 小林良一 at 2007年11月09日 09:06
私も鹿児島生まれです。64歳です。幸子さんと年齢が近いです。中国の方々が日本人の残留孤児を沢山養って育ててくださったことに感謝しています。日本人は日本に居る中国人の残留孤児を決して養い育てることはしないと思います。大陸育ちの方の心の広さを日本人は持っていません。
宋文洲さん、これからも日本のために率直な意見を提供してください。
Posted by 内門 修一 at 2007年11月09日 09:28
拉致問題で出世した人達はなぜ黙っているのでしょうか。

ご指摘なるほど、

拉致問題で出世した人達がいるのですね。
ただ利用するなんて、とんでもない事です。

今回の弱者幸子さんはご自分を弱者と呼んで
ないように思われます。
Posted by 中村秀明 at 2007年11月09日 09:57
いつもその時々で琴線に触れる話題なので、どんなに忙しくても読んでしまいます。
今回は2つの話題がありましたが、これらには共通点があるように思うのです。
それは、「人生を大切に考えていない」人がいるということだと思います。ここで言っているのは、「他人の人生」だけでなく、「自分の人生」も大切にしていないということです。自分の人生の大切さを理解していないから、他人の人生も大切に感じられないということです。
世の中には不幸な人はたくさんいますが、その中で対処していかないことは何なのかという価値観が自分の考えとしてもてないということが弱者置き去りの根本のところにあるのだと思います。その場その場で目に付いたことに適当に対応しているから、全体を見てそれをしないといけないという根拠が曖昧になってしまうのではないでしょうか。
偽装については、利用者の人生を大切にしていないことは明白です。また、偽装のようなことに加担してしまう自分の人生はどうなのでしょうか。厳しい競争原理の中であっても、虚像の勝利であっては虚しいだけですし、永続的な繁栄は得られないでしょう。
本質的な意味での顧客至上主義が重要だと思います。マスコミの言い分として挙げられている「視聴率が得られるから」というのは、表面的な顧客至上主義の典型です。これは扇情主義を開き直っているのと同じことになります。本当に視聴者が必要としているのは何なのかということが重要なのです。
大学院で流体解析の修士論文を提出した直後の新入社員の頃、宋さんと思われる方に出会ったことを思い出します。自分の開発した土木解析ソフトの営業に来た彼は、適用限界のようなことについてまで、その設定理由や技術的な再現性の限界を含めて真摯に説明してくれました。
土木解析プログラムの本質的な再現性を検証するには非常に手間がかかるのですが、プログラム開発者としての基本姿勢とアプローチを加えて、十分に「信用できる」と言い切ることが出来たのを覚えています。
これが「人生を大切にしている」ということなのだと思います。
Posted by たくみゆとう+ at 2007年11月09日 10:21
いつもメールを楽しみにしています。
2、偽装が一斉に発覚する謎を解くについて
保守的な身内感覚あるとの指摘は的を得ています。経営者と社員の和を大切にする代わりに多数の消費者を裏切り続けた企業に私もいました。会社を辞めて丁度2年が経ちます。私の場合は、内部告発をする前に、些細なことで、25年務めた会社に有給休暇を取っただけで、1枚の書面で解雇されました。経営者にとって、休暇であれ和を乱すことをゆるすことができなかったのです。もちろん勤務時間は朝9時から翌日の1時2時までざらでした。
その会社は今も繁栄しています。その企業がマスコミに評されるとき、その業界の最大手という表現をされます。
マスコミはたたくときは徹底してたたきますが、それ以外のときはきちんと調査をしません。
Posted by 藤岡一男 at 2007年11月09日 10:22
 私たちは経験しない限り、想像の域を出ることはできません。その想像力には個人差があります。自分の経験と重ね合わせることもあれば、身近な人の体験談、映画の一場面などから想像することもできるでしょう。
 ただ単に生死の境を彷徨しただけの恐怖では済まなかった幸子さんの衝撃的体験はさまざまな示唆を含んでいるように思えるのです。
 文末で宋さんが指摘したように本当の弱者は置き去りというよりも抹消されているのではないでしょか。
 いま問題になっている沖縄戦の「集団自決」に関しても同じような思いが湧いてきます。なぜ梅沢裕さん(元沖縄・座間味島の守備隊長)だけの訴えが認められるのか、なぜ政府が「軍は関与していなかった」としたいのかという不信感です。この場合は多くの沖縄県民が大きな声をあげたので政府も態度を変えようとしています。正義であっても少人数による小さな声はかき消されてしまうのでしょうか。ここでも政府の怖さを思い知らされるとともに、このように責任回避に汲々とする政府は、懲りもせず過去の歴史を繰り返していくのではと暗澹とした気持ちになります。
Posted by 坂田正男 at 2007年11月09日 10:35
漢字の誤りの指摘です。
「追求」はこの場合「追及」を使用します。
恥ずかしいので訂正を



2. 「あと講釈の言いっ放し」(連載3)

トカゲの尻尾 後編
元久 存

逆にトカゲの尻尾を切ることができない場合はどうなるのでしょうか?

私が見聞した実話を一つ。長年にわたる法令違反の取引および粉飾決算が露見
して破産した企業の話です。仮にA社としましょう。A社経営陣は役員に対し
ては言うまでもなく、社員に対しても寛容で、面倒見のいい会社でした。法令
違反の責任者だけでなく実行者も事後の面倒をきちんと見てくれます。3月に
対外的処分として降格とし、4月の定例の異動でこっそり進級ということも珍
しくなかったようです。

このやさしさは会社が破産の危機という、いわば徳俵に足がかかった状態にな
っても変わることはありませんでした。破産が囁かれる数ヶ月前、法令違反の
実行者である取締役X氏の逮捕という事態に至りました。マスコミの追求に対
し、会社の説明が振るっています。「X氏は逮捕の前日取締役を辞任しています。」
Posted by 漢字誤記指摘 at 2007年11月09日 10:43
 偽装と発覚の問題は日本人の「身内意識」が関連しそうですが、これは他の人も言及するでしょうから、遠慮します。

 マスコミ報道がバッシング好きで、しかも各局横並び一律、というのは、視聴率以外にも理由がありそうです。
 具体的には「放送禁止事項以外のことしか報道できない」という規制。政府や財界から圧力がかかりそうな事柄、マスコミの経営にひびきそうな事柄、そういった内容は一切放送できません。
 しかし、何も報道しないと、それはそれで社会が不安定化しますから、何か大したことのない報道を、さも重大であるかの如く放送することが必要です。
 で、局へ反論が来そうになく、しかも視聴率は稼げそうなお気楽な内容を各社横並びで放送する。私はこれを『人畜無害主義』と呼んでいます。

 で、我々のような局にコネもない一般市民はどうするか。視聴率を左右するとなると容易ではありません。相当なマス(量)が必要です。そういった団体は既にこの国の基本構造の一部として組入れられているでしょうし。(団体幹部が籠絡されている、ということ)

 そこで、私の提案は不買運動です。マスコミが困るのは視聴率低下だけでなくて、スポンサーに降りられるのも大変困ります。ですから、『あんな内容の番組をスポンサーする企業の製品は、今後買わない』と、放送局にせっせと伝えるのです。なんなら、直接にスポンサー企業に伝えてもよいでしょう。

 広告媒体は、今後ますます多様化しそうで、放送業界・新聞業界も広告費…つまりマスコミの収入が頭打ちになることを恐れていますから、これは効果がありそうでしょ。

UTP
Posted by UTP at 2007年11月09日 11:05
鹿児島の幸子さん、彼女のご主人、今の一件平穏なお暮らしの裏にこれまでの悲惨な人生があったのですね。泣かされてしまいました。日本政府は何故そうした方々にこそ、そして残留孤児の方々に救いの手を差し伸べてやれないのでしょうか?官僚達には思いやる心がないのでしょうか?政治家は利権のうまみが無いと動いてはくれないのでしょうか?戦後レジームからの脱却とか生活一番とか謳う前にこうした戦争の犠牲者の方々にも配慮をしてやって欲しいです。TV,新聞も一斉になだれを打って同じことを追いかけまわすのではなく、地道に報道すべきこと、報道する価値のあることを掘り下げて欲しいと思います。宋さん、お知り合いのマスメデイアの人たちに言ってやって下さい。
Posted by 藤重良英 at 2007年11月09日 11:07
「偽装が一斉に発覚する謎を解く」を読んで,日本人は群体のようだなと感じました.個体としての価値観や利益よりも群体としての秩序(宋さんのおっしゃる「情けや「集団心理」など)を重んじる傾向にあると思います.

最近の「KY(空気が読めない)」などもその類だなと思いました.それは日本人の良いところでもあると私は思っていますが,世界と付き合っていくためには,ご指摘のあった「内部告発=密告」と考えてしまう部分などは直していかなければならないと思います.
Posted by ちゅうじ at 2007年11月09日 11:20
宋文洲 様
取り上げている弱者幸子。
欲に取り付かれた人類が戦争という行為を編み出しておきた必然的な結果だと思っています。他人事として語るのは誰にでもできますが本当の苦しみや怒りは当事者になるまでわかりません。私はこの感覚こそが現代人に欠けてしまった人間として最も尊いものだと考えます。発言しているものの私にも欠落している部分です。本質的に理解できていません。昭和40年生まれの私は教えてもらっていないです。孔子の説く「徳」、一部引用したものが武士道でしょうか。
止まる(とどまる)判断基準を体でもっている人が現在何人いるのでしょう。頭でわかっているだけでは弱いですよね。宋さんはそのうちのお一人なのでしょうか。
偽装問題も取り上げられていますが本質は同じだと考えます。例え一般的に間違っていることであっても同化作用で正当化されます。本当に根深いです。
毎回メルマガには目を通していますが今回初めて投稿いたしました。お会いすることを楽しみにしております。失礼いたしました
Posted by 鈴木良雄 at 2007年11月09日 13:00
 幸子さんの話大変面白く読ませて頂きました。
中国でも残留孤児が取り上げられた雑誌がある事に驚きまた嬉しく思っています。
 日本が長い時間この問題に取り組まなかったのは確かに問題があることだと私も思います。
しかし国は残留孤児の問題に対して何もしてないわけではありません。
現在も個別に対応して鋭意解決に努力してます。
それでも数が多くて一度に対応できないのが現状です。
そして孤児も高齢になっていき、中国での生活を大切にしている人達も居ます。
 ただ残留孤児の問題をほんとに解決したい場合は長期に渡った予算がないと無理です。
そのためには世論の盛り上がりが必要です。
税金を捻出する場合国民の許可なしにできないのが民主主義国家の原則です。
国民が無関心である限りこの問題は解決しないでしょう。
元々長い間孤児が放置されてたのも、多くの人がこの問題を認知してなかった事が原因だと思います。

 次に拉致問題ですが現在多くの関係者が声を潜めてる原因は拉致問題に対してアメリカが手を引いたからです。
 アメリカはすでに北朝鮮と核の解決に向けて協議に入り、実際に核施設の無効化に行き着いてます。
それはけっして悪い事ではありませんが、日本が北朝鮮と協議できる機会を奪う事になります。
 拉致問題の解決には日本一国ではできない事情があります。
北朝鮮の後ろには中国がついており今現在も中国は北朝鮮を支援し続けてます。
そしてアメリカも核の無効化の見返りに北を支援するでしょう。
北朝鮮に対して影響力のある2国が北の言いなりになってるのが今の状況です。
 今日本は拉致問題に対して八方塞がりの状態です。
北朝鮮という国に変化が必要なのは確かですが、独裁国家を変化させるのは簡単ではありません。
変化させるにはアメリカと中国の協力が必要です。
アメリカと中国の2国を説得できない日本は確かに情けないです。
しかし双方とも自国の利益を優先し、日本や韓国そして世界中にいる拉致被害者の問題から目を逸らしています。

 次に偽装の問題ですが、多くの人はお金さえ貰えれば目を瞑るかもしくはめんどくさいと思い放置する人がほとんどではないでしょうか。
 それと日本の経営者が独裁的な事も要因の一つになってると思います。
経営者が独裁的になれば社員は自分たちにはどうにもできないと思い問題に対して無力になります。
しかし日本の特に中小の経営者が独裁的なのには原因があります。

倒産すると社長は悲惨
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071105/139685/

こちらは日経オンラインの記事で橋本久義さんという大学教授が書いたものです。
倒産すると社長が悲惨な事が書いてあります。
倒産後日本の特に中小の経営者は個人保証をしないといけないのです。
詳しい内容は記事を読んで頂ければと思います
 日本は銀行が経営者の資産を担保に取って融資してる場合がほとんどです。
そうなれば経営者を交代させる事も自身が辞める事も用意ではありません。
そして更迭や罷免もしにくくなります。
結果的に独裁になるケースが多いと思います。
もちろん自己保身のために問題を隠蔽する事にも繋がります。
 日本の銀行が担保とって儲けも取ってるのにも関わらず責任を取らない体質である限り、中小企業経営者の独裁的な体質はなくならないと私は思います。

 あとマスメディアの問題ですが、テレビ局が視聴率のために番組を作ってるのは皆知ってます。
だからこそ公明正大であるべきだと私は思います。
市場も視聴率も民主主義です。
日本政府もそうです。
だからこそ多くの人が互いに意見や文句を言い合って成長していく事が大切だと私は思います。
長文失礼。
Posted by 古屋圭太 at 2007年11月09日 18:53
コメントではありません。
ご質問です。これは実話ですか?
それとも’井上征男’が書かれた読み物?
Posted by 高橋眞樹 at 2007年11月09日 19:06
宋さんの以前のコラムでありました、‘本当の弱者は置き去り’という中で、戦争孤児も弱者の基準に入るということでした。幸子さんの72年の生涯は筆舌につくし難い苦難の人生であったろうと思います。宋さんのおっしゃるとおり今の社会は、弱者のふりをしている人たちと真の弱者の区別がつかないまま、マスコミにある種先導させられて騒いでいるだけかもしれません。
真の弱者は、『私は弱者だから助けてください!』とは言わないと思います。
政府やお役所もマスコミや財界に受けのいい弱者救済策を手っ取り早くと考えて貴重な血税を使われてはたまったものではありません。
宋さんが言っている弱者の基準が100%正しいか私にはわかりませんが、真の弱者とは何か?ということを私自身真剣に考えないとダメなんだと気づくことができました。
宋さん今回も貴重なコラムありがとうございました。これからもお身体大切にしてください。ご活躍を願っております。
Posted by Y.Watanabe at 2007年11月09日 20:05
偽装が一斉に発覚する理由は、一人が言い出した後は、責任を問われないと思うからです。日本では、他人と違うことをするときは、慎重でなければなりません。以後、異端視され、のけ者にされるかもしれないからです。会社でいえば、出世はあきらめなければなりません。他人の後から行くのが楽なのです。宋さんには理解できないばかりか、我慢できないことでしょうが。
日本の社会では、まだまだこういった感じの社会です。自己主張するものは、上のものから言えば、厄介で、かわいくないので、排除されます。若い人は少しづつ変わってきていますが、それが力のある年寄りには、世の中を乱す、礼儀知らず変わり者と排除しようとする力が働くのです。出世しようと思えば、自己主張せづに、おとなしく順番を待つのが賢いのです。日本はまだまだ人間を大事にはしません。極身近の人しか思いやりも、親切もありません。それ以外の人には冷たいのです。弱者といわれる人に冷たいのはそのためです。身内と考える人は、まったく違いますが。
Posted by yamasita junji at 2007年11月09日 21:50
偽装が一斉に発覚する謎を解く。

メデアの一斉報告。
 全くですうんざりしています。
マスコミの視聴率重視。
 何時頃からこうなったのか、先日テレビ局に行きまして、
局舎にべたべたと学校の成績よろしく番組の視聴率が
貼ってあるのを見まして、がっくりきました。
テレビ局までも市場原理主義に毒されてしまったのか。

集団主義に陥らないテレビ局のプロジューサーに期待する。





Posted by 小鹿ちゃん at 2007年11月09日 23:22
人間の歴史始がまって以来、政を行なう人間の言葉ほど信じる事ができないものは無い。民は其の言葉に踊らされ、罪の片棒を担がされ破滅していく。疑り深く信じない者が多くを握り繁栄して行くのが人類の正史なんだろう。
鹿児島の幸子さんも多くの民と同様に信無き言葉の作る社会の歪みに陥られたのでしょう。複眼的視野思考(わたしてきには疑う)をしなければ自らが被害者になるばかりでなく加害者になる可能性が有る事を反省しなければと思います。
Posted by 里形 道彌 at 2007年11月10日 10:46
僕の祖母は戦時中、満州にいました。そこで生まれた2人の子供は終戦時の帰国直後、亡くなりました。その後、僕の父が生まれましたが、戸籍上は父が長男になっています。自治体の制度がどうなのかは詳しく知りませんが、僕はそのことをずっと疑問に思ってきました。戦時中にあったことを、この国は忘れたことにしている気がしたからです。
中国残留孤児の方たちのことも、同じ視点で考えられるような気がします。この問題を本気で解決するためには、日中両国が共同して、あの頃何があったのかを遡って調べなくてはなりません。そうなればきっと、靖国や南京などのことに話が及ぶでしょう。僕の好きなある作家が、エッセイの中で「日本は一度もあの戦争を総括しなかった」と言っています。南京の虐殺事件は本当は何が起きて何人死んだのか、戦時中決定権を持っていたのは誰で、彼らはどう行動したのか、本当の民意はどこにあったのか・・・ひとつひとつの事実がなにも明らかにされないまま、日本は「はいはい、我々は敗戦国ですよ、謝ればいいんでしょ」という態度をとり、それで反省がすんだことにしてしまっていると言っています。僕は歴史が好きで自分なりに勉強してきましたが、民間人の僕にわかる限り、日本のしてきたことはそのエッセイの通りだと感じます。それらがきちんと総括されない限り、問題は何一つ解決しないんじゃないでしょうか。
残留孤児の問題は、福祉政策でなんとかなることでは断じてない。これは厳然たる外交問題なのだと思います。半世紀以上もの時間こじれてきた話なのだから、すぐに片付くことではないと思いますが、しかし日中の双方が本気でこの総括を成し遂げたら、残留孤児問題だけでなく、きっと北朝鮮の拉致問題にも大きな突破口をひらける。今ある沢山の問題に、風穴を開けられると思います。
弱者の問題を政治利用すべきではないと宋さんはおっしゃいます。それは正しい。そして、道徳心と同情心で解決できることでもない。これは政治が、その持てる権能のすべてを注いで解決しなければならない国家の最重要問題だと思います。
国内のいじめやワーキングプアなど「弱者救済」で括られがちな諸問題も含めて今吹き出しているこのゆがみは、教育や経済や福祉の諸分野で考えるべきでなく、この国が過去に何をして、それが今何を生んだのかを考え直し、政治そのものの仕組みを考え直す時期だという警告なのだと思います。とても難しいことだけど、それが出来れば、きっと中国は力を貸してくれる。中国と日本が仲間になれれば、世界全体もきっと変えられると思います。そういうこの国の力を、中国の力を、僕は信じている。

僕は戦争どころかバブルも知らない世代ですが、日本と中国、両方の歴史を尊敬しているし、愛してもいます。その両国がもう一段、上の次元に上る力になるなら僕はなんでもしたいと思っています。そのためにも、視野は常に広く持たなければならない。宋さんの発信される言葉にも、いつもそういう力を感じています。これからも頑張ってください。ぼくも頑張ります。
Posted by 月桂冠 at 2007年11月10日 17:59
はじめまして 私も威海市出身です。今 日本で小さい会社を経営しています。毎回宋さんのメルマガを楽しみにしております
Posted by 李 at 2007年11月11日 14:55
日本人だろか中国人だろか人としてすべて欲に左右されて戦争になったり.食品偽装になったり・・・・欲がなくすことできないんだとお思います.ただ最小限にするのができるだとお思う          毎回メルマガを楽しみにしております。毎回メルマガには目を通しています。私も威海市出身です いま 小さい会社を経営しています
Posted by 李浩 at 2007年11月11日 15:39
いつも拝読させていただいております。
宋さんに弱者幸子を取り上げていただいて感謝申し上げます。
なんともやり切れぬ思いです。
自分自身でよくかみ締めておきます。

偽装問題は子供たちに最も悪い影響があります。
大人はお手本にはならないのか?ということです。
告発者は顔を上げて胸を張ってわが子に語って欲しいと思います。

それにしても、マスコミはどうなっているのでしょう?
是非、宋さん大新聞Yの主筆の問題とそこに勤めている方たちの心情が知りたいです。

ご自身のお立場もあると思いますが、すべてのメディアはそこのところをきちっと正しい批判をすべきと思います。

けっして、私はO氏の肩を持つ気はありませんが、様々な問題の一つの大きな根源は
世論誘導とそこに勤める方たちの良心の問題が大きいと思います。
Posted by 田所義弘 at 2007年11月11日 19:01
北朝鮮による日本人拉致問題が、政治に取り上げられたとき、これで北朝鮮との国交回復が動き出すと思った。国交のない国と協議するのは不可能であるからである。ところが動きは全く逆の方向である。この問題は政治に、マスコミに利用され続け解決の糸口は見えない。この問題で2人の総理大臣が生まれたが、今は知らん顔。又、多くの議員が騒いだが、自身の選挙目的が本質だ。彼らと手を組む場合には、かなりのしたたかさが必要である。(この点に関してはどこの国でも同じと言える。)我が国では昔から人の噂も45日と言う。良くも悪くも常に気になる言葉である。顔で笑って、目だけはぎろぎろ動きを追う日々が続く。そろそろこの国の限界は近いかもしれない。
Posted by 韓非子 at 2007年11月12日 09:57
中国残留孤児に関連し、中国と日本の関係にコメントします。
古い話ですが、日中平和友好条約が締結され、国交回復、日本による経済支援(国家賠償として日本国民も皆納得していた)、残留孤児の帰国支援事業など、日本は中国ブームで沸いていました。
小生もTVで「大地の子」をみて、戦争の罪と中国・国民の懐の深い人情を見て、戦争は知らない身ですが涙が止まらなかった一人です。 
当時の中国指導者の周恩来首相には、困難な中、日本との関係修復に努力したことに
本当に尊敬の念を持っていました。

日本民間レベルでの対応(中国への企業進出)が始まりましたが、当初は日本企業は皆大変な苦労したようですが、中国への恩返しの意味合いで継続した企業もたくさんあったと聞いています。
(そのご10年以上経ったあと、お互いに相当経済ベースに乗る関係になったと見ています。)

少なくとも国民感覚からしても、中国への戦争の贖罪と、中国国民の寛大な心情は、日本人に深く受け入れられるものがあったと思います。 (韓国・朝鮮とことなっていた。)

ところが、最近(ここ10年くらいのスパンですが)の中国指導者による、対日姿勢はこのお互いの心の信頼感を逆なでするような状況になっていると思います。(政治・外交はそのようなものかも知れませんが・・・)
隣国どうしがいがみあうことは不幸なことです。 お互い、相手のことを尊敬し、且つ、相手の事情も理解する努力をした上で取り組むことが重要と感じています。

以上


Posted by 種子田 啓三 at 2007年11月12日 11:36
基本的に日本人は農耕民族であり、故に土地本位制で領土の拡張無くして、民族の発展は無いと考えていたと思います。
日本統一後、豊臣秀吉は明国を侵略するために朝鮮半島に2度に渡って兵を送りましたが失敗しました。その後を継いだ徳川家康は深く反省し、外国との交流を制限し、国内に閉じこもって外国に棄民することはありませんでしたが、二男、三男は部屋済みとして悲しい人生を強いられました。明治維新後、富国強兵を目指して、再び朝鮮半島に出兵し、清国、ロシアとの戦争に部分的に勝利します。これにより、領土の拡大を目指して傀儡の満州国を建設し、多くの二男、三男など農地を持たない国民を入植させます。最強と宣伝した関東軍が入植した人を守る筈でしたが、戦況が思わしくなく、ソ連軍が攻め込んだ時には関東軍は蛻のからでした。従って、多くの国民が満州国に棄民されたことになりました。戦後も日本の人口を減らすためにバラ色の夢を作り上げて南米や北朝鮮に多くの人をだまして船に乗せ追い出し棄民をしました。これは少しでも口減らしをすることを国益と考えた官僚の悪知恵です。戦後、領土を拡張する道を失った日本は製造業の品質を高めることで世界第二の経済大国となることが出来た今人口減少する現状は皮肉なことですが、日本の優秀な官僚は今度は老人大国を避けるために老人の海外移住を促進する手段を考えることでしょう。また、戦前のように日本軍を海外に派遣したいと切望しているでしょう。
最近、とても感動した事があります。今生天皇は国民の栄養源として食用にならないかブルーギルを日本に持ち込んだのは自分であると告白をされ、外来種が琵琶湖の生態系を破壊している現状に遺憾の意を述べられた事です。トップが率直に詫びる姿はとても美しいと思います。昭和天皇は主権者として国民を戦争に導いたことを率直に認められるべきでした。そうすれば、国のために命を投げ出し人々が祭られる靖国神社の問題も起こり得なかったと思います。弱者は官僚によって作られているとしみじみと思います。
Posted by 都田 隆 at 2007年11月13日 14:51
最初にあえて一般論を書きます。
日本という国は成立するための努力をしたことがありません。島国からスタートしなんとなく成立し、いまだかつて国が滅びるなんて危機感は持ったことがありません。国家としては楽園です。
私は究極の「国家」というものの責任感があいまいだから、日本という国は責任についてとてもあいまいだと思っています。
残留孤児(おきざりにされた子供)、従軍慰安婦(英語ではセックス奴隷)といった問題も、問題をあらわす言葉すらよくわからない言葉に置き換え、生々しさを消し去ろうとします。同時に責任感も消し去ろうとします。はなはだしい場合は、なかったことにしようとします。
そして責任の重さを知らず、きちんと背負えない人ほど責任を追及することは得意です。「責任者出て来い」とか「責任を取れ」と簡単にいいます。責任とか契約ってものがわかってないんですね。
その悪影響のひとつだと思いますが、問題について論理的に考えるということが出来ない人が圧倒的に多いと思います。理性にすがって生きる、ということを経験した人が少ないのです。なんとなぁく生きていけるのが日本です。
考えることが出来ない人はマスコミに考えてもらっています。マスコミは多くの人が賛同するように、わかりやすく、その場限りでわかった気分になれる、見方を提供します。そのほうがたくさんの人が番組や雑誌から離れないからです。少しでもムツカシイ話をすると、みんな去っていきます。そしてスポンサーのいうことは絶対です。日本にBBCは存在しえません。

私は、海外に出て「ジャップだ」と無視されたり、差別を受けてみて初めて自分の属する国ということについて考えました。上のように問題だらけの国でも、そこの国民である限り、よくする努力を続けなければならないのだと思っています。
普段は家族を養うために精一杯です。せめて、意思をはっきり持ち選挙を放り出さないことや寄付をすることが自分にできることかな、と思っています。
Posted by たかお at 2007年11月15日 15:27
初めまして。
ソフトブレーン2008年度内定者の田中諒と申します。

実は正確に申しますと初めましてではなく、最終面接時に(3月でした)品川の会社入り口で握手をして頂きました。

いつもブログを読ませて頂いており、共感に絶えることがございません。

今年の内定者は、宋文洲様の本質を抽出されるようなものの見方、考え方に触れ、入社を決意した者がとても多いのにもかかわらず、ソフトブレーン社への貢献のしかたを創業者様自ら語っていただく機会に恵まれておりません。

やはり世の中に発信していらっしゃるブログや書籍でその主張をお聞きするのが一番とは思うのですが、是非直接お話する御機会もできればお願いしたいと考えております。ご返信お待ちしております。

では、紅葉も深まり、肌寒い季節になりましたので、是非ご自愛くださいませ。
Posted by 田中 諒 at 2007年11月17日 01:52
サービス残業がなくならないのも偽装が告発されないことと原因を同じくしている気がします。
告発しない社員と、それに甘える経営者。
どっちもどっちという気がします。
法や行政やマスコミによる「強制」がないと現状は動かない気がします。
僕は後先考えずに動いて失敗しましたが・・・。
Posted by 濱田健志 at 2007年11月18日 11:38
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