上海生活

上海でマンションを借りて落ち着いて生活するのは初めてですが、日本人がなぜ上海好きなのかよく分かりました。近所のショッピングモールには随所に和食レストランがあり、日本の日用品や食品を売るスーパーは何か所もあります。その売り場の規模は東京のスーパーよりも大きく、品揃えも申し分がありません。納豆の種類は日本のスーパーよりも多いと思いました。

北京のスーパーでも日本の食品を調達するのは難しくないのですが、さすがに日本の地方の名産は買えないのでこれまではよく日本の空港で北海道産の白い恋人をお土産に買って持っていきました。しかし正直、ここ十年で、日本から何を持っていけばいいのか、ますます悩まされるようになりました。

上海の近所のスーパーに行ってみるとその北海道産の白い恋人が山積されています。うっかり買ってきて人にあげると恥をかくところでした。100円ショップの大創から日本のアピタまでが集まるモールがあって、日本より少々高いのですが、中国人客は普通に買い物しています。日本人客はいないわけではありませんが、売り上げを支えているとは思えません。

上海の人々がなぜこんな純日本風の商品を買いに来るかは不思議に思いますが、友人の話によると日本の食品への信頼や訪日中国人の体験による部分が大きいそうです。

統計上の中国人の収入はずいぶん日本人より少ないのに、富裕層が増えたとはいえ、なぜこんなにも高いものが売れるか不思議に思う日本人は多いと思うので、中国人の収入の実態を知る出来事を紹介しましょう。

ソフトバンクの孫さんも投資し、日本に導入した「滴滴打車」をご存知の方もいるかと思いますが、これはUberと同じ仕組みで競争の末、両者が統合してできた巨大なライドシェアと配車サービスです。朝晩の通勤ラッシュの時でも間違いなく乗れるのは、システムのAI機能だけではなく、ピークを予測した上、「滴滴打車」がドライバーに乗車料金以上の奨励金を払うからです。

朝のラッシュ時に子供が通う塾に行こうと思って呼びましたが、やってきたドライバーはとても上品な40代の方でした。「普段は何をしているのですか」と聞くと彼は何と上海華東理工大学の先生だと分かりました。「先生なのにこんなことをする暇があるのですか」と聞くと「夏休みは2か月もあるので、朝晩によく暇な時間ができてしまうのです。通勤ラッシュ時に稼げるのでこうやって・・・どうです?私のドライブに不安を感じないでしょう」

出身地が私と同じ山東省であることもあって実情を聞かせてもらいましたが、夫婦共働きで収入が足りないわけではありません。しかし、彼には大学生の娘がいます。将来海外の大学で大学院に入る予定なのでその留学費用を貯めるために「滴滴打車」のドライバーをやっています。
日本では東京理科大学の先生が夏休み中にライドシェアのドライバーをやって子供の留学費用を貯めることはちょっと考えられないと思います。大学側が許さないだけではなく、先生たち自身もプライドが許さないでしょう。アメリカとなれば、夏休みは旅行やキャンプで楽しむのは当然であって、それを犠牲にして稼ぐことはまずありえないでしょう。

勤勉さと教育への熱心さ。日本や韓国も似たところが多いのですが、これは中国が今後も発展していく最も基礎的な要素だと思うのです。

中国のGDPはアメリカを超えるかどうか、政治家や評論家はよく熱心に議論するのですが、一人一人の市民にとってそれはどうでもよいことなのです。彼らは立場やプライドを脱ぎ捨て良い暮らしとより良い機会を手にする努力は家族のためにするのです。皆さんも上海に来られる機会があったら、ぜひショッピングモールを歩き、ライドシェアの車に乗って上海の活力の元に触れてください。
この記事へのコメント
仕事で中国人の同僚と仕事する事がよくありましたが彼らは大変勤勉です

単純に上を見てるから成長し上に行くって事ですね
Posted by 通りすがり at 2018年08月17日 08:21
宋さん、お早うございます。
 上海のショッピグモールの最新状況や
 大学の先生のライドシェア運転手のお話
 とても興味深く拝見しました。
 お互いの国の状況を良く知ることが
 平和に暮らしてゆくために重要ですね。
 これからも宜しくお願い致します。

   東京)大田区 鈴木一兄(80歳)
Posted by 鈴木 一兄(いっけい) at 2018年08月17日 08:28
毎回読まさせていただいております。
上海には何年か住んだことがあります。
日本に住んでいると、先生の話が嘘に聞こえる、
ほどいい加減な報道が多過ぎと思います。
中国人の所得は日本の所得より多いと思います、
40年前の所得を見て中国の方が低いと思うのが間違いであることを教えないと日本はドンドン遅れてしまうと思います。
日本人は余りにぬる湯につかってしまい向上進を忘れかけていると思いますがいかがでしょうか?
国民のGDPが毎年下がってることが知らない人が多いと思います。
先生にはこれからも、参考になるお話しよろしくお願い申し上げます。
Posted by 近江 忠 at 2018年08月17日 08:41
宋さん、おはようございます。いつものヘソ曲りです。

今朝の宋さんの論調も穏やかな内容ですね。

やはり、昨日終わった模様の『北載河会議』での習近平中国共産党主席への批判的な意見の台頭に関係あるという、小生の穿った見方は間違っていますか?

それにしても、あちこちに住居をお持ちで、お子様方の塾通いにタクシーを使われるのは、さすがに“富豪”の宋さんだけのことはあるなと感心しております。

ますますの「風見鶏」道を研鑚されることと思います。
Posted by 田中 晃 at 2018年08月17日 08:45
今回の宋さんの見方は大変面白いです。通常のマスコミでは気が付かない面からの中国人の考え方で、小生の思っていた従来の中国人気質からは想像がつかないほどです。
中国人の中に勤勉と言う思考が出てきたのは昔の苦力発想に向上心が付いたことなのでしょうか。
10億の中国人が勤勉志向になると、浮かれた日本人は属国の倭人になるのではと心配です。頑張らなくては!!
Posted by 沼さん at 2018年08月17日 08:57
いつも大変興味深く読まさせていただきます。
上海出身の中国人として、今回の内容について少し違う視点からコメントさせていただきたいと思います。

確かにライドシェアにより、人々の副業の選択幅が増えたのは確かに良いことだと思います。中国人が勤勉になっていることも良いことだと思います。しかし、よく考えてみれば、華東理工大学というかなり優れた大学で先生を務めていらっしゃる方なら、ライドシェアのような車があればだれでもできることより、その方の知識や技能をより発揮できることがあるのではないかと思わずにはいられません。

ここでは別にドライバーという職業を見くびるつもりは一切ありません。ただ、ドライブが趣味ならともかく、大学の先生なら、せっかくの休み時間をもっと研究や学術の分野に使い、より社会にインパクトのある事業に貢献できそうなのに、ドライバーをやって稼げないといけないということ自体にすごく違和感を感じています。

勿論、これは個人を批判するつもりではありません。どちらかというと、社会制度や国が教育という特殊事業への態度が民衆の生活や価値観に反映されると思います。

何事も両面性がありますね。
Posted by at 2018年08月17日 11:04
海外でUber使いますがとても便利です。中国はしばらく行ってませんが既に使えるのですね。日本はというと危険だなんだと、いまだに解禁されずで残念です。お年寄りの移動の足の確保などとても良いと思うのですが。日本は飲食は安いですが鉄道やタクシー、高速道路など既得権益が守られた分野は価格が海外に比べとても高いように思います。
Posted by verde at 2018年08月17日 12:10
渡米後、かなり宋氏の論調が変わってきているので久しぶりに投稿します。

大学の教員がアルバイトをしていた経験談を話されますが、大学の教員がアルバイトをする事例は今に始まったわけでなく、十数年前から中国の主だった大学内には企業が乱立され、教員はそこでの仕事の方が忙しく、教育や研究などやってられない現状を中国の留学生から散々聞かされてました。
それを聞いた正直な感想は「それでは、中国はいつまでたってもパクリ体質から脱却できないし、独創的な研究で世界をリードすることなど、今世紀中は到底無理だな」でした。

そんな経験談から「勤勉さと教育への熱心さの現われであり、。日本や韓国も似たところが多いのですが中国が今後も発展していく最も基礎的な要素だ」だとゴマかさざるをえない宋氏の心中が文面から十分読み取れはしましたが。

日本人が意味する勤勉さとは「自分の与えられた役割、あるいはみずから作り出した役割を真剣にまっとうすること」です。小銭を稼せぐためにあくせくすることではなく、自分の仕事を通して自分の責任を果たし、自分が成長するために精を出す。それが勤勉さです。
いまでも儒教精神が色濃く残る中国や韓国とは、そこがまったく異なります。

また日本人にとっての教育熱心さとは、「子供の留学の資金を稼ぐことに精出す」ことではありません。子供に学ぶことの大切さと、学ぶことの面白さを親が手本を見せ、あるいは苦労してでも見せようとしている姿を見せて、体得させるよう努力する姿を日本人は教育熱心と呼びます。

宋氏の紹介した事例のような、特に親が教育者であれば、既存の知識の上に立って、新しい知識を得るために自分で学び研究する楽しさを子供に伝えることが教育熱心さであって、海外の有名大学の卒業証書を手に入れるために留学費用を捻出するために汗水たらすことを教育熱心とは決して言いません。

中国は、超が付くほどの学歴偏重社会でありながら、世界に誇れる独創的な研究がない現実を見ると(特許の「出願」件数だけは多いようですが)、目先が少し豊かになったことで「過去の栄光を再び」などとすぐに妄想する中国の姿には、大国となるべき面影など何も感じられないのが残念です。
Posted by 水戸のご隠居 at 2018年08月17日 14:28
前のコメントについて、コメントさせていただきます。
1.中国ではタクシーを乗るのは、ごく普通庶民的な消費行動です。「お子様方の塾通いにタクシーを使われる」だけで、“富豪”に見えません。
なぜかというと、中国のタクシー代は元々高くなかったし、今の滴滴打車の料金システムに、安い選択肢もあります。それで、実はバスや電車代もすごく安いです。しかもこの二十年間、物価十倍以上上げている中にタクシーや公共交通料金はぜんぜん値上げていません。

2.あちこちに住居を持っている中国人が結構多いです。中国人は投資が好きで、固定資産税はまだ徴収されていない、不動産投資は普通です。(海外にいく度に海外不動産を投資したりする人も少なくないです。)
株投資している中国人もすごく多いです。

3.中国の大学の先生について。
日本の大学にいたとき、日本の大学の先生は、行政の仕事が多すぎると思っていました。
(実は日本の小中学校の先生についても行政の仕事が多すぎるかと思っています。)
中国の大学で、専門によるものですが、自ら開発能力がある先生は、自分の企業を持っている人が普通です。個人的にそれが悪いと思いません。自分開発したものがすぐ市場化して実際の需要に合わせた開発も進んでいます。
確かに基礎科学の研究は、あまり進んでいませんが。

4.海外留学に迷信していることは、確かです。
それはたぶん中国人が中国の教育に失望しているところでしょう。
実は中国の教育システムが悪いより、近年の金銭崇拝が主導思想になっているからでしょう。

しかし、中国の変化は、すごく速いです。毎回帰国するとき、まちや施設の建設の変化はもちろんすごく変貌していますが、人々の表情や物事に対する態度などの変化も著しく変わっています。

私は日中間の貿易に携わる仕事をしているから、中国人の志向を考えることも仕事の一環です。しかし、中国人の志向も変化が速いです。中国人なのに追いつけられません。
Posted by 在日中国人○○ at 2018年08月17日 16:22
宋さん、いつも愛読させていただいています。私は昔北京で一年暮らしていましたので、よくわかります。
今回の内容はほっこり、かつ目からうろこです。日本のタクシー規制の2大論点を上手くちりばめていらっしゃいますね。
1.日本のタクシーが高いので気軽に乗れませんが、中国ではタクシーは決して贅沢ではありません。今の相場はわかりませんが、ワンメーター2kmで20元(約300円)くらいじゃないですか?一台の車を購入するほうが余程贅沢です(笑)昔は軽ワゴンやダイハツシャレードが激安で留学時代は助かりました。日本でカローラやアクアの安価なタクシーがないのはひとえに警察OB組織の許認可権独占の弊害でしょう。
2.老後資金の枯渇に怯えている我々にとって、「有名大学の先生でも普通にお小遣いが必要だから稼ぐ」、なんていい発想なんでしょう。
老後公的年金だけでは不足する毎月の生活資金が約5.5万円とのことですが、今後年金給付額の減少、またひょっとして100歳まで生きるかも知れないという世の中になってきて、多くの人は綺麗事を言っていられません。
タクシーの規制は「安全」という大義名分でなかなか緩和されませんが、日本は大いに見習うべき部分です。「国民の生活を守る」と声高に叫んでいる政党こそ、こういう発想をしてほしいところですが、今の国会論戦を見ていると、、、残念です。

Posted by うち、あほやし。。 at 2018年08月18日 07:16
なんだか自由ですね♪ うらやましいです❤ 日本人としてはわたし、ちょっと変わってると 自分で思ってますので、あまり的確なコメントできないかも。
とにかく、長年の自民党(というより、官僚にとってシメシメ♪の党)の受験勉強(←知識遍重)は、自分の頭で考えない、政治、世の中でおしゃべりできない…関心もなくなる…日本人を育てました。 さらに今の政権は 国民をもっと自由に支配したがっているようです(敵を作るという手♪) 
江戸時代の方が地方分権の面があって、今と違って隣近所の助け合いがあり、結構遊んで暮らす中で、様々な創意工夫や真理の追究もなされてました。これは明治維新からの日本も、暫くは支えてくれていたと思いますが、今の、皆に合わせる 日本人は、あまり海外にも出て行かず、その日暮らしの日々を過ごしているようです。
もっともっと私達は外へ出て、今の日本を見なくちゃと、私も思います。
このことで、宋さんにも、協力して頂ければ…♪?

 
Posted by 末永美枝子 at 2018年08月18日 09:28
私の投稿に対してコメント頂いたようですので、返信させていただきます。

コメント頂いた1.公共料金が安い、値上げしない、及び2.固定資産税が課税されないなどは、社会主義国であれば当然でしょうに自慢する点はそこですか? 
ちなみに世界でも数少ない残された社会主義国のキューバでは、生活必需品である食料まですべて国家が国民に無料で提供しています。国土は国家の所有物ですので、土地にかかる固定資産税などあるはずもない。そもそも国営企業が経営しており、人民の生活手段である公共交通機関の料金を国家が人民から徴収すること自体、おかしい。日本で言えば警察や消防署が住民から料金をふんだくる行為でしかない(もっとも中国ではそれが普通なのでしょうが)。もはや中国は社会主義の理想など捨て去って金銭崇拝主義の似非(えせ)共産主義王朝になってるのがよくわかります。

もっとも中国では、日本の国立大学に相当する大学では、授業料は無料だと聞いていますが、自慢するならそこでしょうに。ただし、教員にとっては学生の将来を考えて懸命に指導しようが、しまいが、クビにならず昇給にも影響はしないでしょうから、まともに学生を指導しない、指導する気もなく、自分のビジネスに精を出すことになる。当然、試験のカンニングなどの不正行為も見て見ぬフリになる。

2.には、社会主義国では国家が土地をすべて所有していて自由に売買できないのでちょっと金ができると喜んで不動産投資しているようですが、日本は、もはや短期間に転売して利ザヤを稼ぐことができる不動産バブルは、すでに終わってます。米国も近々そうなります。

さて私が指摘していた点は、3.4.についてです。
3.の基礎科学の研究に関して、中国の科学技術の特徴は、すぐに応用ができてビジネスに結びつかない応用的な研究がすべてであって、金にすぐに結びつかない基礎研究など、まったく貢献すらしない、する気もない点です。欧米日本で究明された基礎研究で、金に結び付きそうになるとパクってきて必死になって金儲けに結び付けようとする。

さらには中国を侵略する恐れのある国も周辺にないのに、膨大な人民解放軍を養うため、あるいは人民解放軍の不平不満を解消するため、軍事技術開発には膨大な資金を提供するが、免疫細胞の研究やDNA解析などの医学生理学の研究、惑星探査や宇宙などの天文学研究、基礎物理や現代数学に貢献する人材を育成することには、ビタ一文出さない。少なくとも、先進国あるいは大国として威張りたいのなら、人類に貢献の偉業の一つでもしたらどうなのか?科学分野でノーベル賞学者がでないことが恥ずかしくないのか?と日本人なら普通に思ってしまう。

中国はかつては4大文明発祥地の一つで、人類から見れば早熟の人々が生活していた地域であることは認めるが、「十(歳)で神童、十五(歳)で才子、二十歳過ぎればただの人」のことわざ通りになっても、いまだに神童と思っている、あるいは思いたいだけで、なぜ「ただの人になってしまったのか」、何も分析もせず、変えることすら考えていないとしか思えない。さらには文化革命時代に戻ろとさえしている。

4.については、文化大革命で過去の遺産をすべて捨て去り、有能な人材をすべて消し去っってしまったのですから当たり前としか言いようがありません。金に結び付かない研究は排除され、独創的な研究を長期間 政治に干渉されずに自由にできる環境にないことは、国際会議で中国人研究者を見ていればただちにわかります。それ以上は中国人民自身の問題ですのでコメントしません。

最後に中国の変化の速さや人民の志向の変化の速さについて述べられていますが、日本の高度成長期などは、日本国民全体が中国の都市戸籍の人々が経験した以上の速さで変化して行ったことなど知らない思い込んでいるに過ぎません。約50年前に開催された東京オリンピックを契機に、高速道路が都内を縦横に走るようになり、東京大阪間で高速道路や新幹線が開通し、マンションが乱立して、テレビ・洗濯機は勿論。自家用車、エアコン、冷蔵庫などが急速に普及し、食生活も急速に洋食化して行ったわけです。

その結果、1980年代には世界第2位の経済大国になり、日本国民の大半が中流レベルの経済的な豊かさを享受できるようになった。そこで当時の政府は次の国家目標として「世界で唯一、2千年余の間、天皇を中心にした独立国としての歴史を持った国として、欧州の高福祉国家に負けない『文化国家』になる」ことを打ち出し、それに向けて走り出した。その間、「失われた20年」とか言って経済的には低迷したこのように見えるが、国民の生活の質は、着実に向上して行った。

食品の安全性は厳しくなり、グルメ文化が花咲き、全国の街中にゴミ収集施設され、街中からゴミが消え、煙草の吸殻、痰ツボ、道路わきに散乱していた紙屑が消え、学校では完全給食やプールの設置、駅前町店外は再開発され、大型のレジャー施設も整備されてた。文化施設も多数建設され、日本の伝統文化を気楽に楽しみ、学べるようになった。アニメやカラオで人々は気楽に楽しんだ。狂信的な金銭崇拝も姿を消し、個性的に自分らしい生活を尊重するようになった。その結果として、現在の日本があるわけです。

そんな急激な変化を日本が実現できたのは、日本が江戸時代から領主が人民の水準を上げるために寺子屋などで、一定水準の教育を継続し続け、かつ人口も7千万〜1億数千万の適度の数の国だったからだと思う。中国と異なり9億人もの農民戸籍の人間を抱えていなかったことも大きい。
中国は沿岸地域を中心にした都市戸籍の人々の生活水準が欧米日本の水準になった後、膨大な農民戸籍の人々の生活水準をどう引き上げるのか。また都市戸籍の人々は、衣食住が満たされてもなお、私生活を国によって監視され、密告を恐れて政治批判一つすら限られた者にしか言えない、そんな不自由な生活を続けて行けるのか? 
日本人の私がとやかく言う問題ではないので、ここでおしまい。
Posted by 水戸のご隠居 at 2018年08月18日 12:02
在日中国人○○市に対する返信コメントが長くなりましたが、以下残りの部分です。

ご指摘の大学教員が行政の仕事が多すぎるというご指摘は、間違ってはいません。ただ大半の仕事は事務職員が行います。強いてあげれば研究助成金を獲得するために申請書と自分の業績管理ぐらいが行政に係わる仕事です。申請書類もすべて電子化されているため、書類管理は容易なはずです。

また、教員が自分の研究成果をビジネス化することについて悪いこととは思いません。工学部系であれば、既存の問題点をちょっと改良して特許を申請し、民間企業と協力してビジネス化することは日本でもしていますが、自分の本業である教育・研究を忘れて小銭稼ぎをしていては、大きなブレークスルーは決して生まれません。

日々世界では膨大な研究論文が公表されてるのです。そんな研究論文に目を通しもせず、ボーとしているように見えて解決するために(ちょっとオーバーですが)寝食を忘れて努力をしている大学の教育・研究者にとって、タクシーの運転で小銭稼ぎなどの発想は出てこないと思います。小銭稼ぎをする中国の教員は余程、収入が少ないか、あるいは暇なのでしょう。

宋氏は日本や米国では大学教員のプライドが許さないのではなどと言っていますが、プライドの問題と言うこと自体、中国では教員にとってプライドなどどうでもよく、ひいては中国では教育・研究など、どうでもいいとしか思っていないことを言っているわけです。
Posted by 水戸のご隠居 at 2018年08月18日 14:13
30年前に上海に工場を作るプロジェクトに参加しましたが、その時、行く度に著しく変化する様子に驚いた経験がありますが、30年以上も経った今、全く見違えるほど発展していても不思議ではないですね。
一方、日本はその間、無為無策に過ごしてきました。特に民主党政権時代とそれに続く安倍政権で日本の優位は完全に無くなり、国益も失い続けました。北朝鮮は満足に食料も配布されない中で核兵器やミサイルの開発にわき目もふらずに邁進し、アメリカに届く兵器を開発し、これを武器にトランプと互角に渡り合っています。今やトランプをして金正恩は立派な指導者だと言わしめています。叔父や兄を謀殺してもです。さらに、最大の武器は貧しさに耐えた国民です。少しづつ経済が良くなれば国民の不満は暴発しないでしょう。一方、日本は急激な少子高齢化でこれ以上の発展は望めません。国防費を増大させることには耐えられないでしょう。貴国に対抗するためには抜本的に考え方を変える必要があります。元々、北朝鮮は日本の領土でした。従って、安倍のように北朝鮮と対立するのでは無くて、国を挙げて全面的に友好関係を築き、金正恩を日本の総理大臣にするつもりなら、日本は開発費を払わないで核兵器やミサイルの技術を手に入れることが出来るし、プルトニュウムは2000トンの備蓄が既にあり、6000発の爆弾も非常に短期に制作できます。少子高齢化も解消出来ます。貧しい生活をしてきた北朝鮮国民は日本の財力で少し豊かになれば、子供は幾何級数的に増加するでしょう。そうなれば、きっと貴国やアメリカと対等に渡り合える国に変貌を遂げることが出来るでしょう。それが本来の日本人の幸福につながるかどうかは保証に限りではありませんがね!
Posted by 都田隆 at 2018年08月18日 15:19
コラム拝読させて頂きました。

私も以前、上海に2年ほど駐在員として生活してましたが、生活面は中国語に苦労するだけで、食生活は全く問題がなく過ごす事が出来ました。

日本帰国後に、現在の日本と中国との違いについて、私個人として思うのは「ハングリー(飢え、欲求)」と思います。

今の日本で、大半の人が仕事を頑張ればお金が増えていい生活が出来る、という思考ではなく、今の生活からはみ出ず、滞りなく過ごす、という人が多いと思います。

バブル景気の恩恵を受けていない40歳代前半から若手の人、つまり働き盛りの人材がこの様な思考に留まらせるのは、国の成長を止めていると感じてしまいます。。。

私は30歳代半ばですが、今はその岐路にあると考えてます。
Posted by Shinsuke Tahara at 2018年08月20日 12:55
中国の人々の日常生活の様子に関する情報が日本では決定的に不足しています。私としては、中国の人々の実際の日常を知りたいのですが、日本のマスコミではあまり報道されません。そういう意味で今回の宗さんのメルマガは私にとって非常に有益でした。中国の実情をよく知らないにも拘わらず、中国のことを批判される方がおられますが、あまり感心しません。中国政府と中国人一般とを同一視するのは避けねばと常々心がけていますが、私には日本のマスコミ報道しか情報源がありません。気をつけねば!
Posted by うめだ at 2018年08月20日 16:17
水戸のご隠居さまへ反論させて頂きます。日本の伝統を美化し、江戸時代を礼賛するのは心情的には理解できなくはありません。しかし、革命中国の成し遂げた偉業は認めるべきです。私は長崎の被爆者の両親の元に生まれ九州の工業都市で育ちました。18歳の時には被爆後遺症の親の面倒を看るため高校は長期欠席で生活の為働きました。2年生の時には既に3年生と同じ模擬試験で地方の公立大学には合格できる成績でしたが、学費は無料どころか、奨学金さえ準備されていない時代でしたので、苦学生にすらなれず、ひたすら一家の生活のために働きました。爆心地付近で20時間後に被爆したにもかかわらず、その後やっと被爆者として認定されたのは、73年、実に原爆投下から23年後でした。94年には両親とも白血病で亡くなりました。少し年下の知り合いの女性は、女学生の時徴用で被爆死した遺体の収容作業をして後、30代から発症した肝炎(多分被爆性)は80代で亡くなる最後まで認定される事なく、パートで働いた稼ぎで医療費を賄っておられました。何の為の医学でしょう?話は変わりますが、20年程前、一家で来日され、現在もIT関連の会社されておられる中国人(漢族ではなく、他の少数民族です)は優秀なのは言うまでもなく、奥さんは女医で日本では生計の為、食品工場で餃子を包む作業に長年働かれ、2人目のお子さんが小学生に上がり手を離れると、ご自分は千葉県の医科大学に医学論文を執筆・提出されたのです。その話を間近に伺った時、「職業に貴賎はない」という言葉の実践者として本当に感動しました。要は自分の能力を生かし、生活や社会の役に立てるに尽きるのですね。それからまもなく中国はGDPにおいては日本を追い抜きました。
 そのご家族については、社会の一人ひとりに目を向けるとそんな生き方が出来るのだと私なりに解釈しています。どこの国にも紆余曲折はありますが、中国は革命の理想をさらに発展させて頂きたい、そして「人権」についてもです。
Posted by 児倉祥子 at 2018年08月30日 14:59
私の投稿に対して、さらにコメント頂いたようですので、返信させていただきます。
改行もなくびっしりと書かれており、いかにも漢文風で読みづらい文でしたが、何とか理解できました。

さて冒頭の「日本の伝統を美化し、江戸時代を礼賛するのは心情的には理解できなくはありません。しかし、革命中国の成し遂げた偉業は認めるべきです」の主張を読み、率直に言って、あなたは日本や中国の歴史的な事実を何も知らない、もしかして日本の義務教育すら受けていないとしか思えませんでした。

徳川幕藩体制の下、各藩で行われていた寺子屋教育で学んだ下級武士が明治維新を起こした原動力になったのは歴史的事実です。日本人であれば小学校中学校の義務教育で必ず習います。それを「江戸時代を礼賛」と捉えるとは、よほど反日的な教育が身に染みているのでしょう。

さらに「革命中国の成し遂げた偉業は認めるべき」とありますが、日本も1868年の明治維新と言う一種の革命によって、近代国家に歩み始またわけです。日本人は、明治維新を偉業として信じています。あなたが「革命中国の成し遂げた偉業」を信じたければ、それはそれであなたの意見として尊重しますが、「認めるべきだ」などと他者に強要すべきことではありません。日本には言論・思想の自由はあるのです。

日本国内に居住しておられるのでしたら、文化大革命が中国人民に与えた影響も含めて偉業を評価した方がいい。強要はしませんが。私は、「社会主義の理想・目標からみて、現実の共産党一党独裁政権は程遠い」ことを言ってるだけです。

最後に、「中国はGDPにおいては日本を追い抜きました」と自慢げに話されてますが、自分の場合、かつて敗戦国だった日本が世界第2位のGDPになったとき、自慢したい気持ちなどなかったです。「国として豊かは経済大国になったかもしれないが、国民一人一人は豊かで幸せにくらせる国になったか?」と観点から言えば、いまでも日本は欧米に後れを取っていますから。
Posted by 水戸のご隠居 at 2018年08月31日 11:18
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