視之不見、聴之不聞

北朝鮮との国境の町、丹東。私の初恋の彼女の故郷です。

夏休み前に喧嘩したため、彼女は怒って一人で家に帰ってしまいました。謝るために彼女を家まで追いかけましたが、そのまま2週間も住ませてもらいました。まだ高層ビルがなかった時代でしたが、彼女とよく鴨緑江の畔に行き、北朝鮮と繋がる鉄橋を眺めていました。

先日、金正恩氏があの鉄橋を超えて丹東駅に着いた時、中国側で専用列車に入って歓迎の挨拶したのは宋涛氏。北朝鮮が発表した動画から分かるようにとても初対面の表情ではないのです。金正恩氏が帰る時も、同じく宋涛氏が丹東駅まで見送りました。これらの情報は北朝鮮が公開した動画から分かりました。中国側の発表では一切、触れていません。

トランプ氏が金正恩氏との会談に応じるニュースはまさに世界を驚かせました。日本では日本経済新聞をはじめとするマスコミたちは「中国はカードを失った。蚊帳の外で焦っている。」と報道していました。中朝関係が冷え切ったと判断する情報がある訳ではないと思いますが、あるとすれば金正恩がなかなか訪中しないことの他、宋涛氏が特使として平壌に共産党大会の結果を報告に行った際、金正恩氏とは面会できなかったとの情報です。

しかし、今回の北朝鮮の映像を見れば、明らかに宋涛氏と金正恩氏は旧交があるのです。会ったのはまさに共産党大会の報告に行った時でしょう。会ったことを発表しなかったことは確かですが、「会談発表がない=会談がなかった」というのは日本のマスコミの得意な憶測でした。

私は26日の夜から27日の昼間にかけて微信(Wechat)を通じて鉄道沿線の厳重警備の映像を目にし始めました。丹東近郊らしい景色に金正恩の父親や祖父が乗っていた専用列車らしい車両が見えました。そしてとうとう北京市内を走る車列を頻繁に目にするようになりました。国家元首でなければ絶対使わない数の白バイと交通規制でした。政治に敏感な中国人ならば誰でもこれは北朝鮮のトップが来たと分かります。金正恩氏の妹さんを含む、元首以外の高官にこんな処遇をするなんて中国ではあり得ないのです。

金正恩氏が極秘に中国訪問。こんな民間ニュースには中国人は慣れています。情報管理が厳しい中国ですから、マスコミ発表は参考程度です。第一、金正恩氏の先代達はよく極秘に中国に来ていました。私の故郷の山東省では孔子廟を参拝に来た金日成氏をたまたま見かけた人も居ました。

日本のマスコミがいつ報道するかと思ったら、なんと金正恩が帰国し、中国が正式に発表した後でした。それまで中国語や英語の各種情報サイトでは映像を含む情報が既に溢れていました。だからこそ「外交上手」の安倍総理が「報道で知った」とはショックでした。外務省も「想定外だった」と言うのですが、逆に何を想定していたのが知りたくなりました。たぶんの「独自な想定」があまりにも強くて現実離れしているから、普通につかめる情報を無視してきたのでしょう。

慌てて姿勢を変え、金正恩氏との首脳会談を企画すると言う安倍首相が国会で情報力と戦略性の欠如を追及されると「日本のリーダシップの結果だ。中国に詳細説明を受けたい。」と言いましたが、中国のWechatにすぐその画像をアップされ嘲笑の的になりました。「安倍氏は日本に来るように圧力をかけないとは、本当に日本の首相ですか。」と。

日本の情報力はなぜこんなにも低いのでしょうか。それが今日のテーマです。

「老子」第十四章に「視之不見、聴之不聞」という有名な言葉があります。知りたい意識がなければ「視ても見えない、聴いても聞こえない」という意味です。たぶん、安倍総理は北朝鮮脅威を煽り「国難」選挙で勝ってよい味を占めたのでしょう。危機を欲しがるあまり、北朝鮮の狙いと韓国の動き、そして米中間の取引についてまったく知ろうとしなかったのだと思います。戦前の大本営もそうでしたが、欲しがる結果と結論に向けてそれを立証する情報だけを集め、それ以外の情報を無視するか、歪んで解釈するかです。

企業も同じです。日頃よく「情報収集能力」と呼びかける経営者が多いのですが、好きな部下としか付き合わない、反対意見を嫌う、思い込みの激しい経営陣には、情報収集力は何の意味もありません。部下の情報力はぜんぶ社長の「ビジョン」と「構想」に合うものに使われるのです。強いほどまずいです。たまに異なる情報が含まれてもしょせんゴミ扱いです。

本当の情報を得るには謙虚さと真剣さが必要です。驕りと私欲は価値のある情報を断ずるのです。
この記事へのコメント
宋さん、おはようございます。いつものヘソ曲りです。

今回のメルマガも『反安倍』一色に偏っているだけで、内容に乏しいですね。

大本営や老子を持ち出すほどのものではないでしょう。

一つだけ申し上げておきます。宋さんは『中国のWechatにすぐその画像をアップされ嘲笑の的になりました。「安倍氏は日本に来るように圧力をかけないとは、本当に日本の首相ですか。」と』と得意になって論っておられますが、中国と違って日本は北朝鮮とは国交を結んでおりませんので、金正恩氏を日本に呼びつけることはありえません。

習近平中国共産党政府が台湾の蔡英文氏を台湾の総統として呼ばないのと、ほぼ同じです。

この程度の内容で、日本の宋ファンを増やそうとされるのはレベルが知れていますね。
Posted by 田中 晃 at 2018年04月06日 08:35
宋 様

いつも、メルマガ 拝見させていただいております。

宋様の記事は、私たちが見ようとしない部分、言えない部分をズバリ指摘していただき、感動することがあります。

国や文化は違えども、皆、争いごとの無い平和な世の中を求めていると思います。私は、どこの国だからどうだとかこうだとかはあまり気にしない主義であり、多少風習が違うことは止むを得ないことだと考えております。

今回の、企業の「情報収集能力」についても指摘される通りだと思います。

大切なことは、どうやって改善していけば良いかですね。このような問題点についての改善点のアドバイスもいただけましたら、有難いと思います。

今後も楽しみにしております。
がんばってください。
Posted by 八木原 博之 at 2018年04月06日 09:06
日本人留学生、ホントに少ないですよね。四方を海に囲まれてるせいもあってか、世界情報に、私達は疎いと思います。国も、決して積極的でなかった。それから、何度も言ってるかもしれないけど、自分から情報を取りに行こうなんて教育もやってない。教壇から知識を与えられてそれを覚えて点数取って有名大へ…。自分でものを考えない人間作り。功を奏してます。
Posted by 末永美枝子 at 2018年04月06日 09:16
宗さんの意見は中国人としての見方、世界人としての見解でいつも大変面白く拝読し、そういう見方もあるかと「目から鱗」の感じがして大変ためになります。安倍総理が「金持ちお坊ちゃま性格」で、外交戦略等が出せず(本来は日本に訪問させるのを自ら足軽に訪問するなどの外交)米中の顔色を見て、言葉だけは「断固として」とか「しっかりと」とかの巧言で国民の目をそらしているのを感じます。日本のプレスがその点を追及できない=プレスも記者クラブでのなれ合い体質=の未成熟さを感じます。
宗さんの意見をプレレスに発表できる機会が有ると言いでね。
Posted by 沼さん at 2018年04月06日 09:26
韓国の名優『アンソンギ(安聖基)』の主演作に『成功時代』(https://movie.walkerplus.com/mv15738/)があります。主人公が一介の宣伝マンから重役に昇り詰めていく出世物語ですが、随所に、日本人とまったく対照的な、韓国人の過去や常識にとらわれない思い切った行動様式が見られて
大変興味深い映画です。今回はまさにそうした
彼らの思考様式が成功に導いたのだと思います。もうひとつは、煙のまったくたたない時こそ火がくすぶっているのを見出すべきだということです。今回、米朝の活発なやりとりにもかかわらず、中国からはまったく反応がありませんでした。これを日本のマスコミは中国が交渉のかやの外に置かれたのだと嘲笑しました。しかし真実は水面下で、着実にひそかに交渉が進展していたということでしょう。かやの外は実は日本だけだったわけです。本当のジャーナリストなら、中国が何も反応しないのを、おかしいと思って、取材に走るべきなのに、政府のたれながし情報しか取材しないから、こういう致命的な過ちを犯すのだと思います。中国は三国志の時代から、情報操作が得意です。曹操は袁紹を撃つのに、馬に貝をはませて、いななきが聞こえないようにして急襲して大勝しました。日本のビジネスマンは、今こそ中国人や韓国人のやりかたに学ぶべきだと思います。
べきです。
Posted by 子不語 at 2018年04月06日 09:28
毎週楽しみに読んでおります。
強い権限を持ったものは、異なる意見を排除してしまう事は問題です。
今回の情報収集が本当に報道からであれば、日本の情報収集能力には問題があると思いますが、今回の専用列車での大規模な移動は、既に情報は上がっていたが、知らぬ存ぜぬで通していると見えます。
理由としては、もし北の動きを知っているということは、中国の内地情報も監視している事が分かってしまいます。
中国から見れば、これは大問題です。
触らぬ神に祟りなしの日本的な判断で発表方法を決めたのではないかと思いました。
一意見として
Posted by BB at 2018年04月06日 09:35
いつも有難うございます。

日本の報道だけ見ていると見落とす事実がある
のはご指摘の通りなので(Facebook始め、SNS
も同様のようです)、紙の英字新聞は重宝
しています。日本の報道、ご指摘当たって
いるところもありますが、参画者が増え
過ぎて見解が散らかっている観があります
ので、逆に取捨選択の良い機会かも知れ
ないですね。

メディア業界に関わる人はそれでも多くは
冷静に事態を眺めているように思います。
少なくとも私が直接お逢いさせていただき、
現状の立場取りでもお話しさせていただいた
方は、ほぼ皆さんよく解っておられるよう
です。一元化、モノカルチャーの動きは、
空気と一緒で、現象が起きるのは一瞬、
落ち着くのに時間が少しかかるので、推移を
見守り打つべき手、やるべき行動その他、
決めて行きたいところではあるのです。

北朝鮮、個人的に思う想定している展開は
確かにあるのですが、公の掲示板に書くのは
控えておきます。。(私のは”勝手読み”が
多い自覚があり(^^;)

どうなるにしても、日本はどこかの時期
までねじを巻き戻してやり直しになりそう
です。
Posted by sparerib at 2018年04月06日 09:52
宋さん
おはようございます。
今回のコメント、全くその通りですね。
日本の「忖度ワールド」に住んでいる“裸の王様”と取り巻きの「イエスマン逹」は、都合の悪い情報は、見て見ぬふりをするのです。
野党の政治家も同様です。
横田基地にオスプレイが飛び出しても、事実から目を背けるのです。
リーダーや経営者にとって、想定と反対や想定外の事態に関する事実に関する「都合の悪い情報」こそが、“真の情報”なのに。
Posted by 沼田一博 at 2018年04月06日 09:55
金正恩の訪中をマスコミは大事件の如く扱っていますが、これは「虎の威を借る狐が、敵の戦闘体制にびっくりして虎に抱きついた」だけの話です。
もう少し冷静に国際情勢を論じませんか。これで開戦の雰囲気が下がったのは評価しますが。
Posted by 旧旧車 at 2018年04月06日 10:42
ご指摘のとおり、圧力一辺倒で困ったやつなので、韓国、中国から鼻つまみもの。頼りのトランプ大統領にもあしらわれていいます。そんな状況でも「日本のリーダシップ」と臆面もなくのたまう首相の発言には呆れるばかりです。
自民党に自浄能力はないのか、メディアもしっかりしてほしい、など愚痴りたくなります。
隣人とは仲良くするのが国益でしょう。
Posted by 884 at 2018年04月06日 11:01
宋さん

いつも楽しくコメント拝見いたしております。
今回のコメントもお書きになられたことが余りにも的を得ているのが残念です。
耳障りの良い情報しか情報と考えない輩のなんと多いことか。
何とか変えたいものです・・・・。
Posted by 山内 義昭 at 2018年04月06日 11:10
今回も、素晴らしい!
Posted by 根岸勢津子 at 2018年04月06日 11:52
ご指摘の通り、日本国民であることが恥ずかしくなります。拉致問題でも日朝首脳会談がどうなっているのか?大事な問題をアメリカ頼みでは。
Posted by A生 at 2018年04月06日 13:31
今の日本は政治と行政がぎくしゃくしているようです。
財務省だけでなく防衛省でも「書類がない」と言って後で出てきたり、なんだか役人が無理を言わされすぎで、密かに反乱を起こし初めているような気がします。

1.情報を取れていないのか、
2.役人が持っている情報を生のまま官邸には伝えていないのか、
3.情報分析能力に偏りが出てきているのか。
いずれにしろとっても危険ですね!

ところで、「視之不見、聴之不聞」を寡聞にして知りませんでしたので調べてみました。
「執古之道、以御今之有、能知古始。是謂道」というのですから、【道をしるには、目に見えるものや聞こえるものだけでは理解できない】と言っているようですが、いかがでしょうか。

3.であるとすれば【大学】第3章にある「心不在焉、視而不見、聴而不聞、食而不知其味、此謂脩身在正其心」のほうが例えに近い気がします。
Posted by 上野宏記 at 2018年04月06日 13:58
宋さま、いつも楽しみに「宋メール」を拝読しています。今回初めてコメントしています。ああ、という気持ちを込めて、特に今の日本には、真のStatespersonが不在で、みんなPoliticianであるということを痛切に再認識した次第。仰る通り、我が国自体が謙遜と真剣さを役割に実行してもらいたいのですが、今後も引き続き、ご指摘を下さい。
Posted by 俗尽坊 at 2018年04月06日 14:15
こんにちは
宋さん最近特に反安部全開ですね。(前回も…?前からかな?)今回は日本のマスコミ(マスゴミと呼ぶ人もいる。私は同意)も批判を…。そして日本をバカにする。(笑)ところで中国で中国共産党を批判したらヤバイですか?(拘束されるとか…)
Posted by 0084(単細胞) at 2018年04月06日 15:26
宗さん、貴殿の近年の論調は中国共産党御用達の
傾向が強く余り興味をそそらぬ配信が多く失望していましたが、今回の指摘はずばり現代日本人の
インテリジェンス不足から来た不様な結果なだと思います。
現在のアメポン日本人は戦後のJHQの日本改造計画
によりアメリカ合衆国にとつて有益無害の理想的な属国化なが完成しました。
湯でカエルるには、ならず、いつの日か貴国の勢いを凌ぐ国体が完成するのを夢見ています。
Posted by 山下善久 at 2018年04月06日 15:48
宋さん メルマガいつも楽しみに拝見しております。日本のマスコミの情報収集能力の優劣はわかりませんが、どこの国も外交は情報収集と情報解析力が生命線ですよね。深層部分でどんなことが行われているのかわかり難いでしょう?ネットニュースを含め表層の情報だけで断じて居る感は否めません。勿論メルマガは宋さんの主張の場ですが。最近コメンターさんの主義・主張の分断化の激しさを助長しているのではと感じています。
Posted by 沢庵 at 2018年04月06日 16:04
「欲しがる結果と結論に向けてそれを立証する情報だけを集め、それ以外の情報を無視するか、歪んで解釈するか」というのは、まさに宋さんの態度です。今までに私がいくつも具体的に指摘しましたが、日本憎し、日本人憎しのあまり不確定な情報に飛びついて何度も恥をかいたのをお忘れですか。ツイッターやメルマガの一部を削除すれば事実が消えるというものではありませんよ。
最近では、アメリカ・リスクに鈍感な日本人」の回で「中国の経済界はすでに対策が終わっていた」、「米国の鉄鋼輸入制限に対して中国は自動車関税をはじめとするいくつかの系列商品の関税引き下げを発表した」と書かれましたが、ここ数日はだいぶ違うことが報道されています(貿易の全面戦争は避けられそうですが)。宋さんの情報とはだいぶ違いますが、これをどう説明されますか?あるいは、中国の報復準備も例によって日本のマスコミのねつ造なのでしょうか。
Posted by H.Mari at 2018年04月06日 17:28
残念ながら、仰る通りです。
安倍晋三は祖父の岸信介にノスタルジーを感じて、単に懐古主義に拘っているだけなのですが、取り巻きがそれを利用して悪事を働いている構図です。森友問題は元々、似非右翼の籠池氏が教育勅語を園児に丸暗記させたのを右翼の面々(平沼赳夫、櫻井よしこ、百田直樹、鴻池祥肇、竹田恒泰等)が絶賛し、それに釣られた安倍晋三が妻を名代として訪問させたのが本筋であり、財務省ともあろうものがアキエ氏に対する忖度等で動くことはさすがに無いと考えられます。ことがばれると逃げの一手で、籠池氏を詐欺師扱いし、留置所に留め置き口封じをしています。きっと、習近平がうらやましい事でしょう。構図は習近平やプーチンと同じですが、日本ではさすがに習近平やプーチン張りのやり方は出来ません。しかし、財務省、防衛省、厚労省、文部省、内閣府、国土交通省、警察、検察、裁判所を抑えて隠蔽や改竄を重ねさせて3選を目指しています。私も日本人ですが、なぜ日本人はこのような浅薄な男を総理大臣として担ぐのか理解出来ません。ドイツのメルケル首相のような人が出てくることを心より望んでいます。少なくとも原発をベトナムなどに売る自殺行為をする前に辞めてほしい思います。福島原発事故は先の敗戦と同等の大きな教訓でしたが、まさに視之不見、聴之不聞です。日本国民の自滅です。
Posted by 都田隆 at 2018年04月06日 17:48
日本がグローバル対応できない最大の原因かもしれません。
希望的観測は日本人の最も得意とする技。
企業や行政のトップは信念をもって、そのイメージを達成することに努力する必要があります。
しかし、常に周囲の状況がどうなのかを注意深く確認しつづける用心さも必要なのです。

今回の北朝鮮の政策は、意図的に日本を蚊帳の外にしています。
現在行われている制裁も日本のできることはあまりなくて、米中韓に依存しているのに、声だけは大きい。
負け犬の遠吠えにならなきゃいいですが。
Posted by K.Desaki at 2018年04月06日 18:11
日本の情報収集力に対して宋氏が危惧を抱いていただくのはありがたいですが、「知りたい意識がなければ『視ても見えない、聴いても聞こえない』」に言葉は、宋氏の日本政府に対する見方にも当てはまるのでは。

「金正恩氏が極秘に中国訪問」することを日本政府、外務省が事前に把握していなかったとの独自の想定を前提で話されているが、これがCIAを有する米国政府が日本政府・外務省と同じ対応をしたら、どう想定するのでしょうか。

政治家はみな嘘つき(逆に正直者やポーカーゲームに弱い者な政治家には向いていない)であることは世界のどこ国でも常識であるのに、日本の首相だけは「報道で初めて知った」と正直に言ったと想定することは、自分に都合のいい情報のみを信じる「視ても見えない、聴いても聞こえない」姿そのものでは?
日本の野党が、安倍首相が何を言おうと信ぜずに、本当かどうかと馬鹿げた質問を執拗に繰り返す姿を、多少は参考にした方がいいのでは(決して見習えとは言いません)。

とは言え、日本の情報収集力に対して宋氏が危惧を抱き、内閣調査室・外務省等を統廃合して日本版CIAを早急に設置しろと提言していただくのであれば大賛成です。いまや情報収集能力のみならず、統合的な分析能力が問われる時代ですから。

最後に「好きな部下としか付き合わない、反対意見を嫌う、思い込みの激しい経営陣には、情報収集力は何の意味もありません」は経営者にとっては当然のことです。むしろ過去の失敗からその失敗の本質を学ぶ能力を磨くことを、私であればお薦めします。蛇足ですが「失敗の本質」は名著です。
Posted by 大木みきお at 2018年04月06日 18:38
正におっしゃる通りですねえ。 日本人は思い込みが強いのでしょうかねえ。
Posted by 西岡有二 at 2018年04月06日 20:50
宋さん
いつも拝見しています。何年も前に、本部長に紹介されてからずっと愛読してましたが、今回初めて書き込みます。
「本当の情報を得るには謙虚さと真剣さが必要」のくだりが、沁みました。なんとか上から下まで、我が身可愛いいご都合主義をは廃するのには何をすれば変わるのかなと腐心する日々の中で、乾坤の一滴を感じました。
それはそうと、以前は、もっと意見交わすようなコメントが多かったイメージですが、何か論破するような意見が多くなりましたね。
Posted by 金剛 at 2018年04月06日 23:17
「視之不見、聴之不聞」、一理ありますし、そうかもしれません。日本にはそういう思い込みの強い人は多いです。でも、あくまで憶測ですよね。

もしかしたら、それよりもっと低レベル「そもそも情報収集力が相当貧弱」なのかもしれません。

打つべき対策は、その最底辺レベルにあるという前提で考えていった方がいいように思います。
Posted by 本城 東児 at 2018年04月09日 11:40
老子は難しくて、僕の語学力ではとても歯が立たないので、パスさせていただきます。

日本には、「見ざる言わざる聞かざる」という諺があります。
見ないこと、言わないこと、聞かないこと、をもって良しとする意味だとされています。
さらに、見ても見ないように、言えても言わないように、聞こえても聞かないように、することが賢い生き方だという意味だとされています。
さらに、「見ざる言わざる聞かざる」は文字通り猿知恵であって、そのような猿知恵にとらわれることなく、人間なら、良く見て、上手に言い、よく聴く事が大切だという意味もあるようです。

日本社会内部では、「見ざる言わざる聞かざる」は、隠蔽、欺瞞、改竄、忖度と共に有効かつ必要な世渡りの技術ですが、国益をかけた国際政治の現場でも通用するかどうかは不明です。
Posted by 藤田 備 at 2018年04月10日 00:02
老子の一節「視之不見、聴之不聞」を切り抜いて喩えに使うのには無理があるでしょうけど、日本の情報力の無さそのことについてはその通り。
食わず嫌いな姿勢を示す人が多いのが元凶でしょうな。
先日の有名な学校の高校生らが上海に行って圧倒されたなんて記事の如く今頃目を覚まされるのが日本の実状でしょう。
Posted by 宇治 at 2018年04月11日 20:07
>老子の一節「視之不見、聴之不聞」を切り抜いて喩えに使うのには無理があるでしょうけど…

と書きましたが、宋さんがこのような場面でこの一節を都合よく引き抜いてくるのは不適格ですね
宋さん自身が"分かったつもりで驕っていること"の表れでしょうな
Posted by 宇治 at 2018年04月11日 22:47
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