アメリカ・リスクに鈍感な日本人

中国とのビジネスを議論する際によく使われるチャイナ・リスクという言葉。私はこの言葉に反感を覚えません。私たち中国人自身も自国の政策転換や政治変動によってビジネスが急に思いもよらないリスクに晒されることがよくあるからです。

当然、中国人ビジネスマンは米国や日本などの政治リスクにも敏感であり、いざという時のために常に回避の道を保持しています。これは世界中に散らばる中国人商人の共通点であり、アフガンやイラクやアフリカなど、あらゆるハイリスクな地域にもビジネスを展開できる遠因でもあるのです。

トランプ大統領が鉄鋼輸入制限を発表した際、中国の経済界はまるで関係ないような反応でした。もうすでに対策が終わっていたからです。昨年の米国の鉄鋼輸入に占める中国からの輸出はわずか2%(11位)です。これに対して日本は5%(7位)であり、韓国は10%(3位)であり、カナダは16%(1位)です。主な被害国は米国の「同盟国」たちです。

しかし、不思議なことに日本経済新聞を含む日本のマスコミはこの鉄鋼輸入制限を「中国を狙った」と書くのです。いったいどういう思考経路を通じてこのような面白い発想ができたのか分かりませんが、日本の政治家をはじめ、多くの日本人の米国への誤解、正確にいえば思い込みは相当激しいようです。

以前TPPについて見解を述べたように、ビジネスはあくまでも損得で判断するのであって好き嫌いで決めるものではありません。ルールがあっても損するようなルールに米国は従うわけがありません。加盟の国々にさらに市場開放するTPPは米国の貿易赤字削減にマイナスです。これについては経営者のトランプは弁護士のオバマよりはるかに分かっているのです。

「中国を包囲する戦略」だと日本の総理大臣がいくら頑張ってもトランプにとって何の説得力もありません。米国にとって中国はライバルではあるが、敵ではありません。ライバルを意識するあまり自分がTPP加盟国の貿易に包囲されては元も子もありません。貿易赤字を解消するには、中国とは一対一のさしであれば交渉できますが、TPPのような多角協定は交渉不可能です。

中国は数十年間にわたって米国との厳しい貿易摩擦を経験して来たので、単独交渉とリスク・ヘッジに慣れています。今回の米国鉄鋼輸入規制は明らかにWTOのルールに違反するのですが、中国には驚きの声はまったくありません。米国は自分に不利なルールは無視する傾向が強まりましたが、「アメリカ・ファースト」で当選したトランプにとってもはや当然なのです。トランプは当選前からWTOを批判しており、最近米国の通商代表もWTO批判を始めました。

今回、実際に米国の鉄鋼輸入制限に対して中国はどう反応したかというと、発表直後に中国の李克強総理が自動車関税をはじめとするいくつかの系列商品の関税引き下げを発表したのです。米国と真逆な姿勢を鮮明にしたのです。中国は米国との個々の貿易摩擦と関係なく自分の世界戦略を淡々とやっているだけなのです。米国の貿易はあくまでも双方に利益があることが前提なので、米国が不利だと思うならば好きなことをすればよいのです。米国にメリットがない貿易に中国も依存したくないのです。

中国の戦略は誰にも隠さないのです。政治や主義と関係なく、全世界を相手にしてビジネスを展開することです。過去米国がこれをグローバル化と称して政治体制とビジネスモデルの両方を推し進めてきましたが、不利になった今、逆方向に向き始めました。しかし、中国が目指すグローバル化は相互の経済メリットだけを基準にしています。全方位の貿易力こそ、米国を含む個別国との交渉力になるのです。米国市場に依存しながらの米国との交渉がどんな結果になるかは、日米のプラザ合意を見なくても分かるのです。

しかし、私がこんなことを言っても理解する人は最初から分かっていますし、理解できない人にいくら言っても無駄です。固定概念に縛られ結論ありきの日本人があまりにも多いからです。最近の統計では8割の日本人が米国に好感を持っているのですが、米国人の6割は中国が日本より重要だと言っているのです。

たぶん、日本人が感情で政策を決めるのに対して米国が重要度で政策を決めているのでしょう。これは日本も被害者であるにも関わらず「中国を狙った」という不可解な日本世論への解釈になるかもしれません。
この記事へのコメント
日経新聞の報道などでおやっと思いましたが、主題は全く同意できます。終わりのフレーズ、「理解する人は最初から判っているし、」は全く同感、その通りと拍手しました。
何故、こんな状況が続くのでしょうか?長年日本人をやっていますが、この国の特に既得権利者層のことは理解できません。
Posted by 虎狼山人U at 2018年03月09日 08:10
毎日新聞「輸入制限の発動は中国を主な標的にしているとみられるが、米商務省によると、2017年の米国の鉄鋼輸入量3592万トンのうち、中国は国別で11位の78万トンにすぎない。かつて中国は上位を占めていたが、米国から反ダンピング措置などの制裁を受けているためだ。「中国は既に米国市場から締め出されており、米国が各国に新たな輸入制限を課すのはおかしい」(大手鉄鋼メーカー)と疑問の声が上がっている。」
Posted by 園田治 at 2018年03月09日 08:24
お世話になっております。
いつも興味深く読ませていただいています。
当社は貴社の『esales manager』を導入してもう10年以上になります。
今回の記事で印象に残った言葉がありました。
『日本人が感情で政策を決めるのに対して米国が重要度で政策を決めているのでしょう』
貴社の営業の方々も大変頑張っていただいているのでしょうが、どうしても感情が優先されてしまう自分には、貴社の対応が腑に落ちないことがしばしばあります。商談のある時はよくフォローもいただき、電話も必死にかけてこられて、時には当方が対応できない時に『●●時に戻るのでかけてこい』と伝言をいただいたりもします。それで指示通りにかけますと『まだ戻ってきておりません』といったこともありました。
そしてその点を指摘すると、『申し訳ございませんでした』『お客様に寄り添って対応します』みたいなコメントをメールでいただきます。そんなものなんでしょうかね。
私は日本人なので、どうしてもこうした部分に感情的になり、相容れないところがあります。
私が間違っていて、もっとドライにならないといけないんでしょうか。
発注後は貴社営業の方からの連絡やフォローはぱったりですが…
Posted by 辻本太朗 at 2018年03月09日 08:38
日本のマスコミ、つまりは私たち日本人の関心や理解は偏っており、たまにいやになることがあります。先月行われていたオリンピックの際も日本人選手や有名な選手のことばかり取り上げており、日本人選手が4位になった時でも銅メダルの選手について何も記述がないといったことがありました。私たちは情報をマスコミに頼っており、公平で客観的な視点で記事を書いていただきたく思っています。
宋さんの中国に関する評価は、必ずしも賛成しませんが、いつも鋭い指摘があり考えさせられます。私個人的な意見では、米国がこんな状態である時こそ、中国にはもっと大人の対応をしていただきたい。近隣諸国、例えばベトナム、フィリピン、カンボジアから尊敬される国であってほしいと思います。現状では隣国は中国に対する強い警戒を決して解くことはないでしょう。
Posted by K at 2018年03月09日 08:40
おはようございます。いつも楽しみにしています。
さて「米国にとって中国はライバルではあるが、敵ではありません。」にはびっくりしました。
が、なるほど、そうかもしれません。日本人の思考・視点だけで見えない事が多くあるようです。
自分の視野が偏っていることを改めて感じました。
Posted by さわむら at 2018年03月09日 08:49
今回の指摘以上に、日本は深刻なのかもしれません。今の米国の政権も、感情で動いているような気がしますが、日本はそれ以上、という問題があります。それは、北朝鮮に対する対応に冷静さを欠いていることからもわかります。
日本は中国を敵と見ようとします。しかし、クリントン政権以降の米国は、中国をライバルとして以上に、市場として見ようとしてきたと思っています。10億人以上の人にものを売れるのです。わかっている人は、そうやって中国とビジネスをしてきた人たちかもしれません。
たぶん、日本は世界からどんどん取り残されていくのだと思います。それを前提として、生き残ることを考えなきゃいけないとも思っています。
Posted by 本橋牛乳 at 2018年03月09日 09:08
「チャイナリスク」はあります。

チャイナリスクに対し、「中国の自国民だって…」という言説は、「そら中のお前らはいいだろうよ」と思います。

日系企業が経済活動を行う上で、主要国の中で、中国が最もリスクを感じる相手です。特に感じるのは、契約や法規、司法などに公平性が感じられない、という点です。ルールが明確でなく、契約などで明確にしていても捻じ曲げてきます。国際ルールとか国益レベルの話で無くても、中国国内の小さなレベルからの話です。

どこの国だって自国民や自国企業を優先するのは分かりますが、目に余ります。ルールを軽視する国情は「チャイナリスク」と呼ぶしかありません。他国は、仮に本音は別にしても、建前としてある程度ルールを守る姿勢はみせます。

米国との経済活動上にも「トランプリスク」は確かにありますが、まだ監視の効く範囲です。個別では問題があっても、裁判所は機能しますし、不服があれば争う余地を残す制度になっています。また問題の大統領は、4年に一度は選挙で選択可能であり、ルールとして本来は一番守るべき自国の憲法で、3選や終身制は認められていません。

一方ですが、よりリスクの高そうなロシアに対して日本で「ロシアリスク」とあえて言わないのは、中国との付き合いが、日本にとって深くなっている証左でもあると思います。だからこそ、中国と付き合いも深くなってきた日本だからこそ、逆に分かるもの、感じるものはあるかと思います。仮に宗さんがかつては日本企業のトップだったとしてもです。
Posted by 9ちゃん at 2018年03月09日 09:12
いつも楽しみに読ませて頂いております。 
宋さんは「私がこんなことを言っても理解する人は最初から分かっていますし、理解できない人にいくら言っても無駄です。」とおっしゃいましたが、そんなことはありません。 
私はマスコミのこの鉄鋼輸入制限を「中国を狙った」とした発言を鵜呑みにして北米の鉄鋼輸入シェアはきっと中国が1位で日本はかなり下だろうと勝手に思い込んでおりました。 
マスコミの発言は疑ってみる必要があること、きちんと自分で調べてみるということ、そして物事は必ず別の視点で見ることの重要性を再認識致しました。 
きっと私のように宋さんのメルマガを読んで眼から鱗がとれる人も多くいるはずです。 
ですからどうかこれからも宋さんの視点でご意見を発信し続けてください。
よろしくお願い致します。
Posted by 神戸のおっちゃん at 2018年03月09日 09:14
感情と重要度を同じ土俵で使っているのが面白い発想ですね。人間は本来、感情を実現させるために、何が重要かを考えるのだと思います。感情は良い物も悪い物もある。習近平さんが長期政権を狙っているのも感情から始まっていると思います。それは良い感情か、悪い感情か、それは宋さんは語れない。何故なら中国にお住まいだから。
Posted by かわはぎ at 2018年03月09日 09:39
毎日新聞3月3日の記事では、中国の対米国鉄鋼製品輸入比率は、わずか2%です。これはダンピングによる制裁処置で、輸入量が制限された結果です。すると「中国を狙った」の指摘は当たらないように見えますが、米国の北朝鮮制裁策として、さらに中国に対し北朝鮮への制裁を厳しくするように追い込む意思と考えるべきでしょうか。
Posted by 岸 悦男 at 2018年03月09日 09:43
いつも楽しみにしています。

>理解する人は最初から分かっていますし、理解できない人にいくら言っても無駄
確かにそのようなことはあると思いますが、境界上の者もおります。
「神戸のおっちゃん」さんも同じようですが、教えてもらって、目が開くことも大いにあります。
宋さんの意見に、毎回全面同意と言うことはありませんが、しかしそういう意見があり合理的な背景があることを知るのはありがたいです。
また、自分の意見や見方が違ってたのはなぜだったのか、と思い返すきっかけになります。
自力で自分の意見の根拠を常に意識できれば一番ですが、悲しいかな普段は「そりゃそうだろ」くらいの当たり前感覚で暮らしています。
これからもよろしくお願いします。
Posted by うちやま at 2018年03月09日 09:59
〜中国が目指すグローバル化は相互の経済メリットだけを基準にしています。全方位の貿易力こそ、米国を含む個別国との交渉力になるのです〜…そう思います。 日本人は組織人間? 顧客より組織、個…も無い。 
本来日本人は遊び心が豊か。それこそ そこそこ安心して食べていける社会(「憲法25条)が実現すれば、江戸時代みたいに様々な創作グループが生まれ、算額とか天文学なども発展して、これからの‘人類’規模の宇宙ビジネスを更に加速させそう♪
Posted by 末永美枝子 at 2018年03月09日 10:21
必死で国民を操作しようと日本のテレビ新聞が中国は崩壊するだのウソの宣伝を続けて十数年『どこがやねん!』って誰も突っ込まないし

外交はコバンザメ政治 内政は印象操作政治で日本の安全保障は脆弱化 経済成長は緊縮財政で抑制中

ご存知の通り独立国家の中国とは既に真逆の結果でございます 尖閣沖縄にちょっかい出されても抵抗や反発するための法整備すら自国のみでは決められない国の生きる道がアメリカ・リスクに鈍感な日本人とのご指摘をいただいたワケでございますね
Posted by mondo at 2018年03月09日 10:32
http://www.dir.co.jp/research/report/overseas/world/20180223_012770.pdf
鈍感であると断定できるかどうか。
上記pdf、大和総研のレポートはしっかり分析しているのではないでしょうか。
Posted by Blizzard at 2018年03月09日 12:04
報道と世論、政策の間に一定の関係があるのは確かですが、「日本人が感情で政策を決める」とまで言われるなら具体例を挙げてください。
「中国狙い」報道がおかしいという批判が正しいとしても(「日本スゴイ」を普段から貶しながら自身は「中国スゴイ」の連発なのにも目をつぶるとしても)、何でそれが政策批判に結び付くんでしょうか。
タイトルに「アメリカ・リスクに鈍感な日本人」とあり、「中国は数十年間にわたって米国との厳しい貿易摩擦を経験して来た」と言われますが、日本も自動車、鉄鋼、半導体、・・・と貿易摩擦を経験してきました。リスクどころか実際にアメリカに振り回され、悔しい思いもしています。感情で重要な政策を決めるなどできるはずがありません。
「8割の日本人が米国に好感、米国人の6割が中国を重要視」というのも、対称に比較していませんよね。国力やマーケット規模が違うのだから、中国を重視するのは当たり前です。なぜ好き嫌いと重視・軽視を並べるのでしょうか。宋さんこそ感情を持ち込んでいませんか。
宋さんのいつもの手ですが、いろいろな分野・レベルのことをごっちゃにして、最後には日本や(安倍)政権の悪口に結び付けるというのはフェアではないと思います。
そもそも、「理解する人は最初から分かっていますし、理解できない人にいくら言っても無駄」というならコラムを止めたらどうかと思います。
p.s.
宋さんは今まで、日本の政界・財界で長期にわたってトップに君臨していた人物を散々批判してきました。中国で国家主席の任期撤廃が事実上決まった今、個人的には今後、宋さんの論調がどうなっていくのか、楽しみにしています。
Posted by H.Mari at 2018年03月09日 14:31
いつも、ハッとさせられます。

アメリカ人は、チャイニーズを、重視してる!

という冷徹な視点が、いつも楽しみです!
Posted by 門田昌之 at 2018年03月09日 15:36
アメリカリスクに鈍感かどうかは定かではありませんが、政治家の姿勢は第2次世界大戦前から硬直的で一方的な思い込みによって政策を決めていると思います。その点に関しては安倍晋三は岸信介に学ぶのではなくて、金正恩の爪の垢でも煎じて飲めば良いと思います。
ワシントン海軍軍縮会議で英米日5;5;3を受け入れたのにも関わらず英米相手に対戦すれば10;3になるのは赤子でもわかるが、満州の権益にこだわる東条英機や岸信介などに引きずられて、ルーズベルトの策謀によって山本五十六は真珠湾攻撃に踏み切った。ぼんくらであるが、何故か日本での評価は名将して名高い。
トランプは北朝鮮を軍事攻撃することは出来ないのは火を見るより明らかであるが、あたかも今にも攻撃すかのようなニュースを垂れ流し、圧力一辺倒な安倍晋三には解決策はない。トランプに置いてきぼりを食らうのはこれまた火を見るより明らかである。せいぜい森友学園問題のもみ消しであるが、財務省の自殺者まで出したらこれも難しい事態となった。
このような政権を選択した国民の一人として不明を心より恥じている。
Posted by 都田隆 at 2018年03月09日 16:00
いやいや、貴国(?)、めちゃめちゃ反応してますよね?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180308-00000029-jij_afp-int
この記事と違うのは、どうも日本はカナダやメキシコと共にこの制裁対象から外れる様です。
ただ中国が実は既に反ダンピングで制裁受けていてこの件で制裁が二重になるのと同様、触れられて居ない事は他にもあり、日本がどうなるかは知りません。わかってるのは、宋さんが書かれる程には中国は安泰ではない事です。
Posted by たま at 2018年03月09日 16:06
国家主席任期撤廃について宋さんの意見が聴きたいと思ってたから、チャイナリスクという話で、言及してくれるのかと期待して読み始めたらそうでもなかった。

ツイッターを見る限り、毎日新聞の任期撤廃を懸念する記事をツイートしてるのみですね。

このあたりについては自由に表現するのが難しいのでしょうね、と推察します。

宋さんのこのメルマガを読んで一日ちょっと考えてみましたが、娘さんをアメリカの大学に進学させて中国に交換留学させた(認めた?)。このあたりに宋さんの中国米国日本のそれぞれのリスク、チャンスについての本音が見える気がしました。深読みかな?
Posted by ひでぽん at 2018年03月09日 17:58
日本のメディアはマスゴミですから、端から情報を得る必要もありません。
一般大衆は確かにネット民とは異なり、大本営発表をうのみにしてますが、それが日本の大衆の本流だということでもないでしょう。

イデオロギー的には米国は中国を民主化を望む・・・もちろん資本主義市場として利用したいからです。
Posted by B4 at 2018年03月09日 18:34
対米関係が属国である日本と、対米関係がライバルである中国とは、そもそも立ち位置が違うから比較のしようがないと思います。
中国人の考え方と米国人の考え方は、特に資本主義的な商売についての考え方に関して、あまり相違点無くよく似ていると思います。
おそらくグローバルスタンダードなのだろうと思います。
日本人の考え方が特殊で、ある意味感情的で、自己の特殊さに気づかず、それにこだわり、グローバルスタンダードと距離があると思います。
商売人同士は、ライバルであっても、リスクがあっても、商売をします、当たり前のことです、商売とはそんなものですから。
日本人は商売人としては、二流で、限界があるということだろうと思います。
歴史的に見ても、日本は中国米国と戦争したが、中国と米国は戦争したことはない、商売人は愚かな儲からない戦争などしない。
日本は米国から自立しない限り、本当の国益を求めることはできないし、国家戦略も持つことはできない。
ただ、日本人が、グローバルスタンダードな世界観を持てるかどうかは難しい。
世界の主流はグローバルスタンダードで動いて行くだろうが、同時に、多様であるのも現実であるし、日本人の特殊性を必要とされる分野、領域も存在していると思います。
日本人は背伸びして、無理してグローバルスタンダードに合わせようとしないで、二番手、二流でも良いから堅実に歩み、真剣に世界情勢を学び、国際感覚を身につけ、自己が存分に能力を発揮できる分野領域を発見、構築すべきではないでしょうか?
ヒントは、敗戦の手痛い経験と、核兵器と核発電の被害経験と、食糧自給放棄の現実、にあると思います。
Posted by 藤田 備 at 2018年03月10日 04:41
まったくその通りだと思います
なぜ日本の「偉い人」がアメリカのほうばかり向いているのかよくわかりません
ビジネスもそうかも
ちょっと話が逸れますがヨーロッパでも英語の通じるUKに本社機能をおく会社があります
でも「ヨーロッパ」の真ん中はUKではないように思います
なんとなくぼやっと「外国とは英語圏である」みたいな感覚があるのかなーと思ったりします
Posted by 齋藤 at 2018年03月10日 21:38
あ〜そうなんだーと読んでましたが、「チャイナリスク」についてはやはり何年か前に日本企業が襲われる暴動ニュースの映像が印象に残っているのではないかと思います。(あれはいいイメージではないですよね〜。)ただもっと前にも米国でも日米摩擦の激しい時にアメリカ人が日本車を壊していた映像を見ました。(暴動ではないですが…)
難しい事は分かりませんが、トランプさんはアルミ等に高い関税をかけるみたいですが、選挙目当てで言っているだけで今後除外する国が増えてなし崩し的になるのではないか思います。わざと無茶な事を言って後で変えていくにでは…(希望的観測)。
「リスクに鈍感な日本人」の(タイトル)文章に、バカにされているみたいでむかつきました。(感情的な日本人)冗談です(笑)。確かに東芝問題もリスクに鈍感だったからかもしれませんね。
Posted by 0084(単細胞) at 2018年03月10日 23:40
「日本人が感情で政策を決めるのに対して」と言うと、「それじゃ中国人はどうなんだ」と必ず反論されることを知った上で、かつ日本のマスメディアの愚かで表面しか見ない浅はかさ姿を知った上で、「日本人が」と言う今回の宋メールは、話題作りとしてはおもしろい。

もっとも「それじゃ中国人はどうなんだ」と中国人自体に訊ねたところで、中国人の真意を中国政府すら把握できていないんだから無意味な質問でしかなく、「それじゃ中国政府はどうなんだ」と訊ねるべきだろうか。そうなると中国政府に「米国に対抗できる軍事力を持ちたい」「偉大な中国を再び」と意味のない感情論を前面に出すより「国内の7割近くの貧困農民戸籍の人々と都市戸籍の人々の平等化を図る」方が重要度は高いんじゃないですかと言うことになる。

それは中国政府の庇護を受けてきた宋氏としては絶対に言えない。となると日本人をやり玉に挙げて「感情で政策を決める」と言いたくなる宋氏の気持ちはわからなくもない。

もしも「日本も被害者であるにも関わらず「中国を狙った」という不可解な日本世論」と宋氏が本気で思っているとしたら、「中国と混同しないでくれ」としか言いようがない。

日本がかつて世界第二の経済大国にのし上がったとき日本の自動車がいち早く排気ガス規制(マスキー法)をクリアして、雪崩のように米国市場に流れ込み、コンピュータハードウェアでは超LSIを駆使して米国IBMマシンよりはるかに優れたものを開発し、人工知能マシン開発すら国家プロジェクトで開始したりして破竹の勢いだった。さらに来るべきパソコン時代のOSとしてTORONプロジェクトで着々と実績を上げていた時、米国はコンピュータで最も重要なOSまで日本に席巻されてはたまらないと、スーパー301条(不公正な貿易慣行だと一方的に米国が決めつければ制裁できる規制法)候補としてTRONプロジェクトを取り上げ、通産省に米国代表が乗り込んできて強引にTORON開発プロジェクトを中止させた。

そのときの悔しさは日本の情報社会の実現のために努力していた数多くの日本人にとっては一生忘れられないものだ。米国の「米国第一主義」などトランプが言い出す30年も40年も前から日本人にとっては、肌身に感じていることであって「米国は重要度で判断する」などといった生易しいレベルではない。「米国にとって不都合なこと、どんな手を使っても理不尽にぶっ潰す」それが米国であることくらい、米国と取引のある経営者なら常識として知っている。もっとも中国政府は、その何倍もあくどい(ある意味、愚かな)ことも知っているが。

宋氏が取り上げた「日本も被害者であるにも関わらず「中国を狙った」という不可解な日本世論」と言うのは、生半可な勉強をした若造の記者が、かつて日本が受けた理不尽さと同じような発想で米国は「中国を狙った」と思い込んだだけのことでしかないかと思う。
Posted by 大木みきお at 2018年03月11日 10:33
いつも楽しく拝見しております。
なるほどと思ったのはチャイナリスクに晒されているのは日本だけではなくて、「私たち中国人自身も自国の政策転換や政治変動によってビジネスが急に思いもよらないリスクに晒されることがよくある」ということです。日本国内にいると、どうも日本だけが狙い撃ちにされているような気になしますが、そうではなく中国人も同じ感覚なのだとわかりました。私は日本国内から海外に出ることは旅行くらいしかないのでいい勉強になりました。
Posted by しらとり at 2018年03月13日 12:59
Posted by B4 at 2018年03月16日 19:37
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