戦略とはどう勝つかではない

中国のシルクロード経済圏構想(一帯一路)に関し、日本政府が民間経済協力のガイドラインを策定しました。これについて11月に安倍首相はベトナムで習近平国家主席と会談する際、「第三国でも日中のビジネスを展開していくことが、両国のみならず対象国の発展にも有益」と話したそうです。

まったくその通りですが、この転向の速さにびっくりです。今年5月26日の宋メール「胡坐」で書いたシルクロード交易の原則(お互いが得し豊かになる)を、安倍首相の口から言われるとは思いませんでした。
(「胡坐」URL: http://www.softbrain.co.jp/mailmaga/detail/post_34.html

日本経済が元気な時代に「中国ビジネス」という言葉がありました。これの本質は中国とビジネスをすることであり、中国国内でビジネスするとは限りません。中国が得し、日本が得し、第三国も得するようなビジネスは世界中にあります。中国が世界中でビジネスするならば、中国ビジネスも世界中に広がるのです。

昔から宋メールを読んでくださっている方々ならご存知だと思いますが、私はずっとFTAやTPPを含むあらゆる自由貿易の仕組みについて日本(もちろん中国も)積極的に参加すべきだと言ってきました。得しないならば交渉を通じて得する部分を引き出し、マイナス部分と足してみて合計がプラスであれば、果敢に参加すべきです。

しかし、TPPが途中から変質していきました。「中国包囲のため」だと保守政治家たちやマスコミが盛んに言うようになりました。これではうまく行くはずがないと思いました。中国包囲を嫌うからではなく(まあ、好きな訳もないが)、交易の原則に反するからです。日本の右翼政治家たちがそう願っても、実際の交易はあくまでも一対一のディールの積み上げでお互いが得するかどうかの原則だけが働くのです。

仮にTPPが執行されても、米国は貿易赤字が一向に減らず、むしろ増えていくならば米国はいつでも脱退するでしょう。実際にTPPよりはるかに世界中に重視されたパリ協定でも米国はすぐ脱退しました。米国はライバルの中国を牽制したいものの、国力の衰退を招くような米中対立をするほど馬鹿ではありません。戦略の本質は相手を負かすことではなく、自分を強くすることだと知っているからです。

高齢化、少子化と内向き志向で日本の衰退は米国より遥かに進んでいます。衰退は相対的なものであるため、ずっと日本の中にいると気付かないのです。最近、ネットで話題になった文章があります。20代の日本人の若者が人生で初めて訪ねた中国での見聞録です。実に興味深いです。(「日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと」
URL:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53545

この方がタイトルに「日本が中国に完敗」という表現を使っていること自体、日本社会の心理的障害を表しています。中国を勝負の相手だと捉えています。中国人から見ると実に一方的な勝手な話です。日本の十倍の人口と25倍の国土と、日本に文化を伝授した国にライバル心を燃やしてどうするのでしょうか。そんな時間を日本自身の問題解決や国家ビジョン作りに使うべきではないかと思うのです。

生物と同様、個人も企業も国家も究極的な課題は自分がどう生きるかです。隣の人と比較したり、競争したりすることはやむを得ない時はあるものの、長い目でみれば自分に似合い、自分が得意とする独自の戦略を編み出すことが発展と進化につながるのです。

戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです。半年前の「胡坐」で同じことを言って激しい批判も受けましたが、今回も喜んでご批判を受けたいと思います。
この記事へのコメント
「日本に文化を伝授した国にライバル心を燃やしてどうするのでしょうか。そんな時間を日本自身の問題解決や国家ビジョン作りに使うべきではないかと思うのです」

まったくそのとおりです。
スケールの違いを頭にいれて考えることです。
日本は日本らしく、良い点を伸ばすことが戦略です。
Posted by 奈良ア清孝 at 2017年12月08日 08:23
ビジネス上の戦略とは、相手や競合に勝つのみではなく、相手側が喜び、また同時にその成果を自分も享受することに近くなりつつあると感じております。
20世紀型の「勝者敗者」型の戦略から「共存、繁栄のシェアリング」が、経済、環境、すべてのグローバル化に紐づいていけると感じております。
多謝
Posted by 山田幸人 at 2017年12月08日 08:56
宋さん、おはようございます。いつものヘソ曲りです。

宋さんは文末で『戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです』と書かれています。半年前の「胡坐」で同様のことを述べたということですが、半年前には”一帯一路”の定義が曖昧だったのではありませんか。

今般、表面上はあたかもソフトな『どう生きるか』という表現をされていますが、今年の共産党大会で習近平中国共産党政権が”一帯一路”巨大経済圏構想を中国の重大政策として背水の陣を敷いたことに呼応しているだけではありませんか。

今回の宋さんはいよいよ、トランプ政権の米国を世界から疎外し逆に囲い込もうとする習近平共産党政権の思惑をそのまま書かれましたね。
少し前までは、習近平”共産党主席”は太平洋を米国と二分しようと広言していましたが、もうその言葉は最近使っていませんね。これは、米国を世界から弾き出せるという思惑がるからではないでしょうか。

宋さんのコメントの中ほどに、TPPやパリ協定に絡んで「米国は…馬鹿ではありません」と書かれていますが、この節の前半と後半の文脈は相反する主張だと読めます。「馬鹿ではない」と言いつつも、暗に[米国の尻についていく安倍政権は泣きをみるぞ]と言わんばかりですよね。

中国の”一帯一路”構想の餌食になったアフリカ諸国やスリランカなどの例にあるように、中国は”元”を貸し付けインフラ整備を進めるものの、受注企業はことごとく中国企業であり労働者は中国の農村戸籍の人々が多くを占めており、元借款が過剰債務となったら石油基地や主要港の権利を得るというやり方を進めていますよ。

まさしく習近平共産党政権が個々の『戦術』として推進するやり方で、”一帯一路”構想の『戦略』そのものですね。餌食となった国々の国民の「どう生きるか」の上に胡坐をかいているのではないでしょうか。

おそらく、今回も多くの”宋さんファン”がヨイショのコメントを書かれるでしょうが、このメルマガと同時に「環球事報」に投稿された宋さんのご意見にも目を通していただきたいと思います。かなり過激なことを書かれていますよ。


Posted by 田中 晃 at 2017年12月08日 09:13
読んだそばからとても共感いたしました。「長い目でみれば自分に似合い、自分が得意とする独自の戦略を編み出すことが発展と進化につながる」…この言葉は染み込みました。現状、私は5年間ほど同じ業務をしていて、社内外に対して存在が大きくなっており(自分で言うのも烏滸がましいのですが)、なかなか引き継げる者がおらず、社内ではちょっとした問題になっています。自分自身はやりがいとある種の誇りを持ってずっと取り組んでいますが、一部からは塩漬けにされてるなという見方もされているでしょう。色々な経験を積むことがビジネス上は有利であることは分かっていますが、今の自分も自分に似合う独自の道(戦略)を歩んでいるんだ、と勝手な解釈で恐縮ですが勇気を与えてくれました。
Posted by ずっきー at 2017年12月08日 09:20
いつもながら、日本人にはない大きな視点からのお話で目が開かれる思いです。『戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです』。確かにそうですね。日本人ってどう生きるか(生き残るか)はお上(村)任せ、運命任せで村の中(会社の中、アジアの中)の勝ち負けだけにこだわっているように思います。
Posted by アテンポ at 2017年12月08日 09:39
日本にとって日米関係と日中関係は極めて重要です。今、米国が米国第一主義政策であるのに対して、中国は開放政策に向っているように思います。インターネットの商用化の1994年を起点にして、日米トラフィックがアジアの90%を占めるインターネットの時代が始まりました。そして、今は、中国国内トラフィックがアジア最大です。私は、2013年に習近平国家主席が発表した中国の国際経済交流構想である「一帯一路」が、構想発表当初から中国と欧州を結ぶ経済圏だけではなく大きな広がりを見せると思っています。また、輸出額、輸入額とも日本の最大級の貿易相手国である中国との友好関係は日本経済にとって極めて重要で、インターネット業界としても注力していきたい思っています。
Posted by 藤原洋 at 2017年12月08日 09:41
先の事になるとどうしても抽象的になってしまいますが、中国の
”個人も企業も国家も究極的な課題は自分がどう生きるかです。”
は、周辺諸国の立場から見れば、
南シナ海の占領
東シナ海の勝手な占拠
インドシナにおける鉄道受注とその後の展開
に象徴される行動から中国の生き方を推察する以外に無いですね。中国は経済力をバックになんでも自己都合にきめ付けてしまう生き方が正当と思っているのです。
これに気がつかないのですから、困ったものですね。
Posted by 旧旧車 at 2017年12月08日 09:42
戦略は勝つことではなく、生きること。長期的な観点に立って、差別化すること。その通りですが、中国は果たして何か差別化できるものを編み出してきたのでしょうか?水は高いところから低いところに流れるので、経済で先行した中国が、近隣国のWin-Win関係を築き発展することはいい戦略だとは思います。でも本質的に何も生み出していない。日本は中国より先に発展したために、沢山のレガシー資産を持っています。それが足かせになって、新たな発展を阻害している。でも難しい時期が過ぎれば、先行者の利ではなく、後者の利を得ながらまた歩き出すと思います。今は端境期です。中国の1/10の規模ですが、小さいことは機動力もあるということです。前を向いて努力し続ければ、中国が羨むような国になることもできるのです。
Posted by NiCd at 2017年12月08日 09:49
早速話が脇へ逸れてしまいますが、最近よく「宇宙進出」という言葉 耳にしますね…火星移住とか。でも実際は「地球脱出」の方かも…て。
私自身は、日本はこれから文化国家として生きていきたいと思ってます。例えば料理とか、美味しいでしょ??(←海外、私よく知らないで書いてます・・・)もっと作物もおいしく育てて、海外の皆さんを心を込めて「おもてなし」したい♪ 
衣食住あれば、生きられる。 欲を言えば、豊かな自然を利用して食糧エネルギーは自給自足したいとも。 段々畑という手もあるし潮力発電技術もある(歴代の政権は、利権守りで再生エネ極力抑えて来たんです)  それぞれの地域の特質を生かして、人類の未来を 共に切り開いていかねばと思っています。
Posted by 末永美枝子 at 2017年12月08日 10:02
途上国、先進国4カ国累計駐在期間がすでに20年近くたつ日本人です。宋さんの書いておられることは、宋さんが中国人だからってことではなく、海外から日本を見ると共感できることです。

もちろん背負ってる歴史と環境の違いから時々異論もあります。
ただ、聞きたくない事実の細部を取り上げてかつ宋さんの出自をネタに批判するだけの姿勢ってむしろ日本をダメにする心のあり方の最たるものだろうと思います。
私の85歳の父がそうです。未だに彼が現役だった時の日本と中国、韓国、アジアの関係から日本は優れてると思い込んでる。先の短い彼に対してはあえて否定もせず、幸せなまま残り少ない人生を全うしてもらいたいと思います。
でも日本という国はそうではいけない、我々は子どもたちへの責任があります。

アジアの多くの国はその国の華人が経済を牛耳ってます。そうでない場合は中国が大々的な経済援助をしています。硬軟おりまぜての経済政策、ひいてはそれが外交政策にもつながっている手腕は悔しいけど見事です。

少なくとも未だにカケだモリだに金と時間を浪費してる祖国に比べるとこの部分はこれから先大きな差となってくると危惧します。でもカケモリ劇場を欲してるのは結局は多くの日本人とその思考/嗜好を忖度してるメディア、更には選ばれた議員たちなわけで、病巣は根深い絶望的な気持ちになります。
Posted by きゃも at 2017年12月08日 10:44
小生も同様に想います。54年前に実社会に出ました。その時に考えていたのは「日本はアングロサクソンとは文化が違いすぎるのでビジネスは出来るが、ともに生きて行くことは困難だろう。アジア文化の中の一員として生きて行くことになる。従って東西貿易に従事したい」でした。政治体制は違っていても、経済行為は乗り越えるからです。入社して、ロシア語を自習しました。近くに中国語を教える公民館が無かったからです。
日本には、石灰石以外に自給できる資源が無い。交易で生きて行くのが道筋です。勤務した会社も海外輸出もやっていましたが、小規模でした。是を「切り込んだ;先端的な」新規製品で世界に打って出るしかない。だが、飢餓輸出を行うことや、輸出先の職場を奪うことでは永続性を失う。従って、一定の規模に成れば「海外立地」に切り替えて、基本技術と生産技術のみを移転するを考え方にしました。それが、永続性を確保するからです。
技術伝搬が一層早くなり、物流・情流が簡単になってボーダーがレスの世界になった現在では、日本にしかないもの;日本文化に根差すもので世界に貢献するしかないだろうと思っています。盆栽文化に根差す「融合&軽薄短小」や「色彩感覚」「空間意識」「安寧感」等です。何故なら、幾ら優れた技術であっても最後は人間そのものと向き合う。それは「理論」の世界でなく「情感」の世界だからです。
参考文献にありました、若い人の意見。全く、その通りだと想います。哲学と歴史観の欠如から「広い世界」が見えない、と言うよりも観たくない!。過ぎ去った;経験したことをなぞっているだけの「内向」。なんとかに胡坐をかく=昔は良かった!デス。ただ、一部心配なのは若い幹部候補生の生き様を尋ねてみると「明るいし活発ですが、一部の意見に賛同するのが圧倒的。違うだろ?こっちだろ?と言う意見が出ると、そうそうソッチだ!と流れる。暗闇の中に片足を突っ込んでまさぐって、一歩を踏み出していた様なサマが無くなっている」とされることです。
このご時世。昔の様に簡単には死なない、物理的空間も知的空間も広くなり選択肢は増えている。「死にゃせんやろ!」で動いてみることと想います。自ら考えて自ら動く人格の育成如何だと想いますし、それは前の世代の行動如何です。次の世代の為に残してやれる唯一の財産であり、その為の”かわいい子には旅をさせろ”です。
Posted by 武蔵 at 2017年12月08日 10:56
日本の十倍の人口と25.倍の国土と、日本に文化を伝授した国tと高飛車ですが、一人当たりのGDPはどうなの?世界でどちらが良い国と思われているの?宗さん、たまには天安門事件について、コメント下さい。それが出来ない宋山の言葉は全く響きません・
Posted by かわはぎ at 2017年12月08日 12:35
今回の宋メールでの「戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです」の言葉を目にしたとき、中国指導者に向けた言葉としか思えませんでした(宋氏がそれを意識していたかは別にして)。
中国の実質14億人以上の人口の2/3以上の農民籍人民にとって、「どう(対外的に)勝つか」などよりも、「どう(国内で)生き抜いていくか」の方がよほど切羽詰まった問題であるのも拘わらず、そのような状況には目をつぶり、日本人読者に「戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです」と日本人読者に言われても、「当然すぎる言葉」でしかなく、むしろ「習近平に向けて言うべき言葉でしょ」と思ってしまいました

「人生で初めて中国を訪問した26歳の世間知らず」の日本人の若者ならいざ知らず、過去に欧米諸国を一度は旅行した経験を持ち、自立した生活を営み、すでに欧米先進国と文化的・経済的に同レベルで自由な生活を享受していると感じながら生きている日本人にとっては、中国をライバル化して勝つか負けるかよりも、自分の人生を通して如何に幸せに過ごすかに興味があるのは当然でしかない。

それを「日本社会の心理的な障害」と言われても、「宋氏も26歳の世間知らずの若者と同じレベルで若いですな」と思ってしまう。
日本は地政学的にも島国であり、外敵に対して勝つか負けるかよりも、内向きに自分の生活を楽しむ性癖を持った国であって、「発展途上国の中国(中国政府が国際貢献において都合が悪くなると使う常套句なのでそのまま引用させていただく)」をライバル視する発想はない。むしろ、相変わらず「勝つか負けるかにこだわっている」膨大な人口を持った発展途上国が周辺に存在することが迷惑なだけ。

私は、仕事上、中国留学生とは少なからず関りを持っていたが、残念ながら中国は、コンピュータ基礎技術やソフトウェア技術の領域での貢献はほとんどない。歴史が浅いのでやむえない面もあるが、それらの領域は常に欧米と日本によって牽引されて来た。コンピュータの発明しかり、回路のLSI化しかり、コンパイラの発明しかり、パソコン・スマホの発明、量子コンピュータの発明、ソフトウェア開発方法論・技法、人工知能技術開発への貢献しかりである。

インドの方々はグーグルやマイクロソフトのCIOをはじめとして、少なからず新たな学問分野の開拓には貢献してきた。願わくば、中国の方々にも新たなコンピュータの基本動作原理の発見やソフトウェア開発技法・コンパイラの画期的な効率化等で多大なる貢献をして欲しいが、現時点では小手先だけの新たな応用と膨大な人口を背景にしたビジネス化にしか目が向けられていない。ソフトブレイン社はどうか知りませんが。

人類にとって大きな課題であるエネルギーにしても、中国は核融合技術開発に貢献しようとしているか? 出来上がった技術をパクることが、「大国になりたいと願っている」中国の「戦略」なのか? よく考えて欲しい。

個人的には、「一帯一路構想」も宋氏の主張も、実にビジネス・金儲けのみが主眼であり、新たな科学原理の発見や発明で人類に貢献する発想などないとしか思えない。中国は「商人」としての役割に徹すると言われればそれまでだか、学問の分野でも、それなりの貢献して欲しい。

もっとも政治的な妨害が入らない自由な研究環境がないと無理かもしれませんが。
Posted by 大木みきお at 2017年12月08日 12:38
宗さん、日本の十倍の人口と25倍の国土と、
日本に文化を伝授した国、というのを宋さんが言ったのは、はやはりびっくりです。それが国の価値を決める条件ですか?多くの中国人が、カナダ、オーストラリアに逃げているではないですか。
Posted by かわはぎ at 2017年12月08日 13:09
毎回同じようなコメントになってしまいますが、宋さんの書かれていることで間違っていると思うことはほとんどありません。問題はそれを言う資格が宋さんや中国にあるかです。もちろん、自分ができないことは一切言ってはいけないというようなことはありませんが、それも程度問題でしょう。
安倍首相の「転向の速さにびっくり」ということですが、私は宋さんの、以前は「私は経済人であり政治には興味がない」といっていたのが政治的発言ばかりになっている「転向の酷さにびっくり」しています。
中国を勝負の相手と捉えることが中国人から見ると一方的な勝手な話といわれますが、日本人を侮辱し、ケンカを売り続ける宋さんの態度には問題がないのでしょうか。日本のためを思って辛口のコメントをしてくれている、と好意的に捉える読者に甘えているだけではありませんか。
今回も含め、ことあるごとに中国が日本にいろいろなことを教えてやったと言い、日本の新幹線は遅れているとつぶやき、先日のコラムでは日本は米国のお情けで技術を供与されているというようなコメントをされましたが、客観的に見れば逆でしょう。日本人、日本企業がモノマネと揶揄されたのはずいぶん前からですが、結果として手本を上回る機能や品質、料理においては味を実現した例はいくらでもあります。中国に一つでも、資金力や体力でなく努力で勝ち取ったものがあるのなら、(千年も前のことは除いて)例を示してほしいものです。
他国のためときれいごとを言いながら結局は自国のことしか考えていない一帯一路政策(人によっては新手の植民地政策と評する人もいます)は、散々日本を利用しておきながら、必要がなくなると罵倒し続ける宋さんの態度と重なって見えます。
「喜んで批判を受ける」ではなく、たまには批判に答えて(応えて)みてはいかがでしょうか。「私は中国では政府を批判している。中国語がわかるなら見てみろ」というようなことを以前は言われていましたが、最近はそれすれ言わなくなりましたよね。ご自身や自国の都合の悪い部分を棚に上げて他人・他国の誹謗中傷を続けていたら、信用されませんよ。
p.s.くだらない指摘ですが、以前のコメントで「戦略とは略することである」と定義されたこととやや不整合を感じました。
Posted by H.Mari at 2017年12月08日 13:21
中国と聞くと、なぜか、みんな敏感というか
過敏ですね。大国と聞いても過敏。

大きいことがいいことか、と
身体の大きい方に聞いても、
小さいことがいいことか、と
身体の小さい方に聞いても、
中くらいがいいことか、
と中くらい(かな?真ん中は難しい)
の身体の方に聞いても、


おそらく、本質的に似たような
答えが返ってくるだろう。


宋さんがおっしゃっているのは、
そういうことだと私は理解している。


仕事だけでなく、おつきあいの
区切りのborderも曖昧となる
不思議な時代に突入しても、

我々(今生まれた人も含めて)の
世代が生きているであろう時代は、
まだまだ過渡期であることを考えると、

繰り返す時代のらせんにのっとり
外と中の両方を循環させないと
楽しくは暮らせまい。


少子化の難点ばかりに注目して、
それによってもたらされるいいことを
軽視する傾向がまだまだ強い日本に

今必要なことは、立ち止まって
周りを見渡し、何が必要で
何が不要で、何を再利用し、
何をどう処分しつつ動くか

という取捨選択である。

その軸は自分の中にあるものの、
他人や他国なしには生きられないの
だから、

お互いがいい加減、いい塩梅で
暮らせるように工夫し、
なるべく、余計なこと

(まあ、一言で言えば楽しくないこと)

に時間と経費と資源を使わないように
しましょうよ。


ということではないかと。


昨晩近くのお店にThe Alchemist 
Paulo Coelho著 の英語版が飾って
あったので、半分ほど読んだが、

ちょうど今日の宋さんの話とリンク
する話で、交易と公益と
個人と公人、
個人と法人

今の利益と今時分の利益と未来の利益

などなどを考えると、まことに愉快だ。


愉快に鼻歌を歌っているのは、
恐らく私と同じ、


借金はあるが、
サギにひっかかる金はねえ〜よ


な人々かと。日本国も、鼻歌交じりに
夜が更ける季節となり、

年を忘れる元気があるなら、


そんなに心配もないし、
心配事をあおる必要もなし。


だと思います。


煽るやつらに、中華なべ。

日本製の中華なべを贈りましょう。
Posted by 松田がんこ at 2017年12月08日 15:21
中国やインド、東南アジアは、大なり小なり国内しか知らない日本人には想像を絶する進歩を遂げています。
海外進出をしている経営者や海外勤務経験のある社員も個人の意識によるが、分かっていることだと思います。
一方、政治家は、海外に行っても街中の変化を見ることも無く、飯とゴルフで返って来る始末ですからどうしようもありません。
もっと悪いのがマスコミです。
芸も無い「自称芸人」を集め、アホナバラエティー番組を流すしか能がない。
そこに共通しているのは、戦後高度成長時代に作った基盤だけを後ろ盾に、既得権を守りたい何の苦労もなく先代が積上げた技術や財力だけを消費するしか能がない2世代目がはびこっていることがこの国が病んでいる最も大きな原因でしょう。
先日、日本のベンチャーでスーパーコンピューターを作っている社長が、補助金詐欺で捕まりました。
僅かな資金で、既に「京」を遥かに上回る速度を実現したと言う。
この方が目指したのは、中国製に勝る世界No1の速度のスパコンで速度だけでなくコストパフォーマンスにも優れており、世界No1も射程内に入っているとも言われNHKも特番を放送予定だったと聞く。
この詐欺と言われる金額が400億円だとか。
詐欺はよくないが、これほどの開発をしているベンチャーが資金を集められず、詐欺に走ったこの国が悲しい。
これだけの金融緩和を行い、やってることは付加価値を生まない(泡しか生まないと言う意味で)金融商品ばかりが恩恵を受け、一方で有名国立大学や私大の人財を多数吸い込む大手銀行はの判断基準は昔のままの担保主義。
銀行社員は、BSすら見れない単なる出納知識(彼らは財務と呼ぶが)しかない。
本当に安部首相や古い体質引きづるマスメディアや銀行の長を始めとする団塊世代は早く日本の権力の座を明け渡して欲しい。
中国がとか日本がとか、所謂イデオロギーを発端とする過去の遺物でおしくらまんじゅうしている間に、新しい技術が過去をどんどん凌駕していく。
ある意味、今最も大きな帝国は中国ではなく「アマゾン」や「アリババ」かもしれない。
今の日本には、そんなものが何もない。
韓国生まれの「LINE]を実は日本発みたいな一部の風潮も女々しい。
明治維新以前の長い歴史では、確かに日本は中国、朝鮮文化を取り入れ発展してきた。
が、維新後は、中国でさえ餌食にされ「眠らされた獅子」になってしまう中、先進欧米諸国に毅然と立ち向かい、不幸な戦争も起こしたが、起こした原因は、当時の西欧諸国の帝国主義にあり、時代のそれに習った日本の当然の姿だった。
戦後日本が、中国を始めとする東南アジア諸国に技術移転は基より、経済大国になるための方法を教えたこと、そして中国・韓国・台湾がいち早く取り入れ、独り立ちして行ったことも紛れもない事実だ。
だが、そんなことは、既に過去の遺物だ。
遺物の上に胡坐をかいた者たちの古今東西過去未来の結末は見えている。

Posted by Pu_san at 2017年12月08日 16:04
いつもありがとうございます。

いわゆる「若者」のブログは宋さんのtwitterで知りました。この記事で描かれている中国の方々はまさに「勝つためではなく、自分らしく生きる」を体現していたのがとても印象的でした。

その上での「戦略とはどう勝つかではない。どう生きるかです。」はずっしりのしかかりました。

私はまだ社会にでて10年たらずですが、リスクをとらずに無難な道を選び、それを人のせいにして責任をとらない人たちが、リスクをとった人たちを攻撃してつぶす場面を見てきました。
お恥ずかしいですが私もその一員だったこともあると思います。

今は、自分らしく生きることを考えることも大事ですが、並行して、少なくとも自分の周りでは「自分らしく生きる人」が生きやすいような環境を作っていきたいと思っています。

ありがとうございます!
Posted by suginorl at 2017年12月10日 16:21
遅ればせ、、です。

一帯一路、TPP、拡大志向の国・地域・文化
と上手に渡り合って生きて来た国が日本なの
で、その本来の姿に戻ればいいだろうと
思います。宋さんのおっしゃる通りで、
周囲との比較と競争は最終目標と姿が明確に
見えて共有されている場合に起こります。

今は目標をどこに置いたらいいか、寧ろ
それぞれが目標を持って、それぞれ生きて
協力していけたらという時代です。そこに
競争原理を持ち込んだら、、不正を招く
温床になるでしょう(足の引っ張り合い)
これでは誰も幸せにならないのは確か
です。
Posted by sparerib at 2017年12月22日 09:35
この若い日本人の素直な気持ちいいですね。またつい中国と争うことばかり考えがちなことを戒めました。
中国の対外戦略は3種類あって、チベットなど武力で他国を支配、それがだめな国は経済で支配、それかできない国とは交易(一帯一路)というのではないかと思います。
帝国主義の結果、戦争という痛い目にあった先進自由諸国は「自由貿易のほうが自国にも利がある」と考えてますか、中国もそのような考え方になる日が来るのでしょうか?
Posted by 福島県人 at 2017年12月22日 19:03
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