私が中国共産党をどう思うか

この質問は日本の方々によくされます。私の答えはいつも同じです。「どうも思わないのです。」

誤魔化しているわけではありません。共産党大会の開幕にも閉幕にも興味がありません。政府系のマスコミは共産党大会のあれこれを報道していますが、それは政府系だからです。庶民がほしいニュースはWeChatなどのSNSにあります。

日本のマスコミや欧米のマスコミも熱心に報道するので共産党大会に興味がなくてもいろいろな情報が目に入ってしまいます。その中で一つ二つ私が興味を持った情報を紹介したいと思います。

私が一番印象に残ったのは大会に参加している友人から送られてきた習近平の報告書の日本語バージョンです。たぶん「お前は日本語が読めるから見てよ」という意味でしょうが、私はむしろ、「えっ、日本語の他には何語があるのか」を知りたくなりました。

調べたところ、日本語の他にアラビア語、ブルガリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ラオス語、ロシア語、スペイン語の合計9か国語のバージョンが用意されていました。しかも、それぞれの言語バージョンの担当者の名前とプロフィールとコメントも公開されています。皆はその言語を話す国の方々です。

日本語バージョンの担当は岩崎秀一さんでした。「五年間一番感じた変化は環境保護方面でした。2012年に北京マラソンに参加した時、空気はとても淀んでいましたが、近年明らかに変わってきました。今年もマラソンに参加しましたが、ここ数年で最もよい空気と感じました。」

私は共産党大会がいつからこうして世界の主要言語で大会報告書を発行するようになったかは知りませんが、多言語への対応、外国メディアへの対応及び傍聴席の開放を見てその開放性と透明性にショックを受けました。

中国共産党の党員は約9千万人います。偶然にもこれが日本の有権者数とほぼ同じです。彼らは全国に組織を持ち、選挙を通じて代表を選び、5年に一度北京に集まり、党大会を開催するのです。一党独裁と言えばその通りですが、こんな巨大且つ強力な組織はなかなか世界に存在しません。

ずっと一党独裁なので優秀な人材が集まります。そうすると「俺が、俺が」という人間の本能が発揮され党内闘争が熾烈なものになります。(小泉さん以前の自民党と似ていませんか?)国の方向から代表する地域の利益まで相違がぶつかり合いながら最終的に政策に収束していくのです。それがバランスと妥協のプロセスであり、民主主義のプロセスでもあるのです。こんな巨大な組織がよくも効率よくまとまるなと正直、信念や思想と関係なく思わざるを得ません。

おまけにずっと与党でいると逃げ場がありません。綺麗事を言っても結果が出なければ信用を失うことになります。我々中国人は国のトップを選ぶ選挙がないからということで可哀そうだと思う日本人も多いでしょうが、豊かな生活と比較的自由な生き方ができれば、誰が政権をやってもいいと思うのです。逆にいくら選挙や民主主義と言っても生活が悪くなっていくと暴動や革命を起こすのです。我々はもともと宗教やイデオロギーに執着がないのです。

中国共産党がそれをよく知る政党です。1949年に国民党政府を大陸から台湾に追いやり、地主から土地を奪い貧しい農民たちに与えるような違法行為をしました。しかし、9割の国民を喜ばせる違法行為なんかは違法ではなくなるのです。人民が暴動や内戦を通じても法律とそれを作った政府を一緒に変えてしまうのです。米国も内戦を通じて今のような社会になったことを忘れてはいけません。

共産党政権はそろそろ70年たちます。文化大革命や天安門事件などの失敗と挫折があっても中国という巨大な史上最大の国家を100年の没落からもう一度繁栄の軌道に乗せたのは事実です。

「本来を忘れず、外来を吸収し、未来に向かう」。9か国語で世界に公開された共産党大会の報告書にある言葉です。人民のためという「本来」、学ぶべき「外来」と向かうべき「未来」を大切にしてくれれば、我々にわざわざ中国共産党を倒すメリットはありません。政治には嘘が満ちていますが、結果には嘘がありません。

戦後教育と戦後体制に洗脳されてきた日本人にしてみれば、今日の文章にもたくさん反論したいと分かっています。正直、私もこのような文章を中国人向けに書きません。媚びを売るように見えるし、中国人の思考を刺激することはできません。

日本人の皆さんは中国の体制について考える際、まず自分の歴史である「本来」を忘れず、自分が受けた「外来」を考え、自分の「未来」に目を向けるべきです。(他国ではなく)

敗戦後の日本は主権も存在せず、米国に今の政治システムを押し付けられました。その代わりに日本は米国から無条件に技術、経済の支援を受け、豊かな国になりました。プロセスはどうであろうとよかったと思います。

しかし、もし日本が米国のコピーではなく、自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、今の日本はもっと不幸になったと思いますか?

YESと答えた人は日本と日本人の能力と可能性を否定しています。NOと答えた人は私と同じ考えですが、「中国はそうしている」とお忘れなく。
この記事へのコメント
宋さんが共産党大会に興味が無いとの事で少し安心です。
外国から、岡目八目的に言えば、今回の共産党大会の結果、中国は今の北朝鮮のような国家を目指す事になるでしょう。共産党独裁どころか、
習グループ独裁→習一族独裁
を目指してひたすら権力闘争に明け暮れる将来になるでしょう。一般の中国人は金儲けさえ出来れば満足でしょうから、これを止めることは出来ません。
近くにこんな国が2つも出来るとは、日本も運が悪すぎる気がします。
宋さんも政治は見ずに、楽しいことを見てすごしてください。
Posted by 旧旧車 at 2017年10月27日 08:20
確かに、一党独裁の先輩は中国ですね。
かつて中国で騒がれた汚職不正何でもありが、安倍総理率いる日本で展開されています。
昔の中国の一党独裁の悪さそのものでしょう。
これから日本と中国の差は、ますます広がって行くでしょう。
Posted by ma at 2017年10月27日 08:44
毎回宗さんの文章を楽しみに読んでいます。今日の中では

「1949年に国民党政府を大陸から台湾に追いやり、地主から土地を奪い貧しい農民たちに与えるような違法行為をしました。しかし、9割の国民を喜ばせる違法行為なんかは違法ではなくなるのです。」

この文章に一番興味を持ちました。今の日本ではDue Processも重要なのでこういう考え方は出来ないと思います。ただ、明治維新や戦後の財閥解体や貴族の廃止等ではそれに近い事を日本でも起こっていたと思います。その上では中国は未だに革命続行中ということなのかもしれませんね。なぜなら、社会が安定してくれば、やはりDue Processも重要と思います。なぜなら、国民を喜ばせる行為といっても、それが本当に国民のためになったかは、後でわかることですので。その過程ではリーズナブルな手続きがなければ、理由も告げられず割を食う人が出てくるでしょう。
また、おそらく結果が伴わなければ、法律を守ることは意味がない(ある意味糞くらえ!)的な考えが、文化としては中国人にあるのかな?とも思いました。ダイナミックスはありますよね。別に批判的ではなく、自分の知るほかの国の人々の中にもある考え方なので驚きはしません。
Posted by 石原誠 at 2017年10月27日 08:48
初見は誤解を招くような表現が気になる宋さんですがよくよく考察すると目先の美徳や常識よりもその先の結果予想や感想をほぼ正直に発言されているから面白いのですね 今回は特に面白かったです
Posted by 主水 at 2017年10月27日 09:10
宋さんの今回の意見は橋爪大三郎さんの御著書に書いてあることと一致します。直に橋爪さんの意見が確認できて大変勉強になりました。中国は世界4大文明のひとつであり偉大な歴史を持っています。しかし,有史以来すべての文明が衰退していったように中国もまた衰退しました。ただ今まで衰退した文明で再び世界に返りざいた文明はないと思います。これからの中国の発展に期待してます。
感傷的な思いを言うと,中華思想は帝国主義でも覇権主義でもないと思っています。周辺国と有効な関係を築きながら世界をリードしていって欲しいです。できの悪い息子(日本)をかわいがって頂けるといいなぁと感じています。
Posted by 添田博信 at 2017年10月27日 09:38
2点

米国の内戦に触れていますが、私は日本を含め自国民同士が憎み合い血を流した内戦はほとんど全ての国であったと認識しています。そのことで国ごとの大きな差があるわけではない。

戦後教育で洗脳とのくだりは思いこみがあると思います。教育とは程度の差があれ洗脳することです。優位に立つ洗脳する立場の人間がどういう人かというのが大きな問題で、洗脳自体は結果で判断するしかない。

僕は戦後教育はそれほど悪くはないと思います。宋さんはやや反中、反韓などの声の大きい人たちに対する意識に引っ張られているように思う。まあ仕方ないと思いますが。
Posted by knack at 2017年10月27日 09:42
日本が戦争に負けていなかったら、きっと今の中国や北朝鮮のような国になっていたと思います。ぞっとするような想定ですが、幸いな事に今の北朝鮮と違って、山本五十六はじめ多くのぼんくら軍人が暴発し、真珠湾攻撃を強行し、初戦は成功したように見えたが続くミッドウエー海戦で惨敗し、以後勝利の可能性なく国土は焦土と化し、原爆を落とされ310万人以上の戦死者を出して国家統治機能を完全に破壊され尽くしました。結果的にこれが日本人にとっては大きな幸でした。日本国憲法はこのような悲惨な状況の日本人の共感のうちに制定されたものであり、軍部の暴走を二度と許さないと言う決意と合致するものだったと思います。
鬼畜英米と言っていた米国に従属しても自由は310万人の犠牲の末に授けられた宝ものなのです。
戦後、70年を経過して戦前の状況を知る人が減った今、満州国の計画経済の首謀者だった岸信介の孫の安倍晋三が懐古主義を振り翳し北朝鮮危機を喧伝して国民を煽り、今度の選挙でも圧倒的に勝利してしまいました。彼の本質は習近平と同じで既に日銀を支配して国債の7割。株の3割を国の機関で買い込み株価を操作して好景気を演出しています。このような不自然な国家運営は習近平率いる今の中国そっくりです。
米国はベトナム、アフガニスタン、イラクで多くの米兵を殺してきたので地上戦に陸軍を投入しにくくなっています。シリアに対してもISに対しても死傷率の低い空中戦しか出来ません。
IS戦ではクルド人を利用しましたが、北朝鮮に対しては自衛隊を充てたいと思って居る筈です。安倍晋三はその構想にすっぽりと嵌っています。自衛隊も日本国民の一員でその生命を日本国家は守る責任も義務もありますが安倍晋三はトランプの寵愛を受ける代償に捧げようとしています。習近平も金正恩もトランプも安倍晋三もプーチンも一刻も早く消え去ることを心より願っています。
Posted by 都田隆 at 2017年10月27日 10:09
最後の問いに対して、私は、YesでもNoでも無いと答えます。
それは、どちらも大して変わらないと思うからです。経済的に貧しい国の人が不幸とは限らないですし、民主主義の国家に属する人が幸福とも限りません。どちらであったとしても、今ある枠組の中で最大限努力するというのは、いつの時代であっても同じことであって変わりが無く、努力が認められる社会であれば、総じて不幸では無いと思うのです。
プロセスによって結果は変わりますが、一般的に良いと思われているプロセスを経た結果が、一般的に悪いと思われているプロセスを経た結果より、良いという保証は、どこにもありません。
Posted by Ooki, Shinya at 2017年10月27日 10:13
毎回、興味を持って読ませて戴いています。
「なほど」と感心することが多いのですが、前回と今回は、宋さんと雖も母国の事については客観視できない、或いは出来ていてもストレートに表現できないのだと感じました。
『中国共産党の党員は約9千万人います。偶然にもこれが日本の有権者数とほぼ同じです。・・・中略・・・それがバランスと妥協のプロセスであり、民主主義のプロセスでもあるのです。』
約9千万人と言っても中国人口の7%に満たない人数です。その人たちが選挙で代表を選んだら、民主主義のプロセスになるのでしょうか? それは、共産党員の代表であっても、国民の代表とは言えませんよね。
『ずっと与党でいると逃げ場がありません。』本当ですか? 逃げ場は、武力鎮圧でしょ! 天安門事件を見れば判ります。いまだに反省しているとは思えないし。
一部を除き、殆ど「我田引水」の感を否めません。残念と言うより、親近感かな?

Posted by 中野広辞 at 2017年10月27日 10:21
宋さんへ
初めて書かせていただきます。
私が常々思っていたことズバリ書いていただいて有難う御座います。
日本の皆さんに話しても理解してくれなくてイライラしていました。
宋さんのおっしゃる通りだと思います。
日本人は外国に旅行行きますが何しに行っているのか折角来ているのだからその国の何かを吸収してこなければ勿体ないと思うのです、しかしこれを言うとあなたは言葉が出来るからと一蹴されてします。
江戸時代から培った文化はなお生きているようで、お上の言うことは間違いがない、これで終わりです。
報道関係もそうです、他の国の批判ばかりして振り返って自国を見ない報道ばかりこの報道をしたらどう思うかなんて思わないのでしょうか?
日本も含めアメリカ・ヨーロッパやアジアの先進国と言われる国々は現在ガタガタです。
何とかしなければと思いながら悶々とする毎日です。
これからも頑張って下さい。
Posted by 近江 忠 at 2017年10月27日 10:41
今月、卓球の中国リーグに日本人含め外国人の参加が突然禁止となりました。

日本人の活躍が理由だとも言われています。自国のスポーツリーグで外国人が活躍する事に僻むのは、例えば日本の相撲のように、中国だけの話ではありませんし、自国民を優先するのは理解できます。

しかし、決定のプロセスが全く不明瞭で、意見交換も無く勝手にルールを変えるのは、到底フェアとは言えません。到底、世界一を自負するリーグの運営方法とは思えません。

これが、貴国の典型的な組織の決定・運営プロセスなのではないでしょうか?これも国民の9割が望めば無法が成立するということなのでしょうか?

以前は中国の勝利と宗さんも喧伝していたインドネシアの高速鉄道も、悲惨な状況となっています。先方国を対等なパートナーとみなさず、自国側の勝手な話ばかり振り回し、ウソが次々に露呈し、着工すらまともに進まない。

これも、根底に同じ問題があるように思います。

貴国の当局は言う事は立派です。やり方も、貴国民は「仕方ない」と慣れているのかもしれません。しかし今後世界の大国として貴国の政府、企業などが影響力を行使するのであれば、圧倒的に公平性が足りません。ルールは強権的に、恣意的に変えない。変更するにしても、妥当なプロセスを尊重するとか、猶予期間を設けるとか、方法はあるでしょう。そちらの方が、お互いのためだと思いますよ。
Posted by 9ちゃん at 2017年10月27日 10:45
こんにちは。
一党独裁のメリットは宗さんのおっしゃる通りかも知れませんが、大きなデメリットとして、例えば中国各地が汚職にまみれていますよね。
中国当局に農地を奪われた方が、クリーンな政治を掲げて選挙に出馬したものの、当局からの執拗な嫌がらせや暴力を受け、結局落選したようですが、彼は得票数も教えてもらえなかったそうです。まさに一党独裁の弊害ですよね。宗さんの仰るような自由などありゃしない。

>豊かな生活と
比較的自由な生き方ができれば、誰が政権をやってもいいと思うのです。

宗さんは経済的にも恵まれていますし、そりゃ文句も出ないでしょう。チベットやウイグルで弾圧を受けている人々のことはもちろん、農村部の貧しい方の気持ちにもなってみられてはいかがでしょう。

>おまけにずっと与党でいると逃げ場がありません。綺麗事を言っても結果が
出なければ信用を失うことになります。

だからこそ一党独裁のトップは何としてでも結果を残そうとするんですよ。
2020年を目途に中国経済は衰退期の末期に入ってくるなどと言われておりますが、今後経済で結果を残せなくなったとき、習氏は何をしかけてくると思いますか?
おそらく台湾統一でしょうね。野心家の彼は必ず実行するでしょう。また尖閣・沖縄への本格的侵攻もあり得ると思います。
(もちろん中国が経済的に発展を続けていればこの限りではありません)

宗さんも中国共産党のことを「どうとも思わない」と言えなくなる日が、いつか必ず来ますよ。
いや、その時に宗さんが相変わらず経済的に豊かで比較的自由に暮していれば、やっぱり「どうとも思わない」のかも知れませんが。

Posted by どんちゃん at 2017年10月27日 11:28
宋さんは前々回のコラムで「中国人の多くは党内政治の様子を知っており、利益闘争から路線闘争までの情報を共有し、独自の方法でそれぞれへの支持と反対に加担する」とコメントされました。また、今回は「国の方向から代表する地域の利益まで相違がぶつかり合いながら最終的に政策に収束していくのがバランスと妥協のプロセスであり、民主主義のプロセスである」と言っています。いずれも、選挙はなくても民意が政治に反映される手段がある、それが中国の政治システムの良いところだ、という意味に見えます。
もしそうであれば、前者の「独自の方法」あるいは後者の「民主主義のプロセス」について、具体的に説明していただけませんか。それが客観的にみて選挙・投票より優れた制度であれば、宋さんのおっしゃるように中国の政治体制を学ぶのも良いかもしれません。確かに、今の日本は人の善悪、優劣に関係なく一票を与える選挙制度の弊害に苦しんでいる、というのが現実で、もし一部の優秀な人を公平な制度で選んで国の方向性を委ねることができれば、それに越したことはないと思います。しかし、今中国で政権が安定しているのは、宋さんが自慢するように政治体制が優れているからではなく、経済がうまく回っているから綻びが出ていないだけのことではありませんか?指導者が自身の資産や家族を国外に逃がしているような国で、また、宋さんも認めるように国民が政府を信じていないような国で、一旦傾いた国が復元するような光景を想像するのは難しいように思います。
毎度のコメントですが、日本(人)に偉そうなことをいう前に、ご自身、自国について冷静・客観的な見方をしてみてはいかがでしょうか。
Posted by H.Mari at 2017年10月27日 12:16
「共産党政権はそろそろ70年たちます。文化大革命や天安門事件などの失敗と挫折があっても中国という巨大な史上最大の国家を100年の没落からもう一度繁栄の軌道に乗せたのは事実です」
たしかにそういうものの見方があるなと思いました。
長年続いた王朝でも、浮き沈みはあるし、名君と言われている君主の時代でも、人によっては良くもあり、悪くもあったはずです。
たぶん、外国人に慣れていない日本人にとって「共産党」「共産主義」は特別な存在であり、深い意味もなく、「共産党はどうなの?」と興味本位で聞いているんだと思います。かつ、文化大革命という大昔の話を念頭に。日本人自身が第二次世界大戦の話を持ち出されるのが嫌であるにもかかわらず。
今、ベトナム社会主義共和国に住んでいますが、私も最初は社会主義についてどう思っているんだろうという疑問をもっていました。
しかし、政治が何を主義にかかげていても、一般庶民に興味はなく、自分の生活が豊かになるかどうかだけなんだと、はっきり実感しました。
その意味で、日本人(少なくとも私)は、冷戦時の「西側」の洗脳から抜け出せていなかったといえます。
多くの日本人が他の価値観を知らず視野が狭いという意味では、「洗脳」という表現はあたっていると思います。最近のニュースを見ると、社会全体として、価値観の多様化に、少しずつでも対応していくんじゃないかという、期待は持っています。
Posted by Goinkyo. at 2017年10月27日 17:27
宋さん、こんにちわ。いつものヘソ曲りです。

前回のご意見は共産党大会の直前であったため、宋さんの文字通りの”遠慮”があったのかと思っていましたが、『誤魔化しているわけではありません。共産党大会の開幕にも閉幕にも興味がありません』との由。

ただ、これまでの宋さんの環球時報でのコメントやこのメルマガでのご意見を拝読してきた限りでは、俄かに信じる訳にはまいりません。

今般の宋さんのご意見も、結局は現在の習近平共産党政権への賛辞にしか見えません。

『中国という巨大な史上最大の国家を100年の没落からもう一度繁栄の軌道に乗せたのは事実です』に始まり
『多言語への対応、外国メディアへの対応及び傍聴席の開放を見てその開放性と透明性』とか
『中国共産党の党員は約9千万人います。偶然にもこれが日本の有権者数とほぼ同じです。彼らは全国に組織を持ち、選挙を通じて代表を選び、5年に一度北京に集まり、党大会を開催するのです』
というのは、今の共産党政権礼賛そのものでしょ?

外国メディアに”開放”するソースを限定し、海外の国際放送を遮断したり、政敵を腐敗取締りの名の下に粛清したりしたうえでの選挙?
憲法より上位に位置する共産党独裁の何処に民主主義があるというのでしょうか?


文末に『もし日本が米国のコピーではなく、自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、今の日本はもっと不幸になったと思いますか?』とお尋ねですが、規模の大小はあるものの、日本でも”戦国時代”の内戦があり幕末維新の内戦がありました。そして、日清・日露および第一次世界大戦を経て、あの第二次世界大戦で”敗戦”を迎えました。

宋さんの文末のご意見は、この”敗戦”の際に内戦を起こしてでも米国のコピーを受け入れていなければ、今の日本人はもっと幸せになっていたはずだと仰っていますよね。
二度の原爆を受け、多くの都市が焼夷弾等の無差別爆撃を受けて100万人近い一般市民が犠牲になっていても、それでも日本独自のシステムを模索しろと仰るのですか?

文化大革命や天安門事件など、中国国内以外では隠しようのない事実を宋さんは書かれています。
そして『中国共産党がそれをよく知る政党です。1949年に国民党政府を大陸から台湾に追いやり、地主から土地を奪い貧しい農民たちに与えるような違法行為をしました。しかし、9割の国民を喜ばせる違法行為なんかは違法ではなくなるのです』と大見得を切っておられる。

そこまで書かれるのなら、このときに毛沢東が何をしたかを何故言及されないのですか?

1930年に富田地区のソヴィエト地区で起こった、「AB(アンチ・ボルシェビキ)団粛清事件」をご存じないはずはありませんよね。逮捕者4000人/処刑者2000人のほぼ全てが”冤罪”といわれており、この富田事件に相前後して毛沢東の指導で約7万人(一説には10万人)が虐殺されています。

このような”事実”を覆い隠しているような、チベット族・ウィグル族を迫害しているような習近平共産党政権の存在そのものは、本当の民主主義では到底受け入れることはできません。
Posted by 田中 晃 at 2017年10月27日 17:38
宋先輩! こんにちは。

北海道在住の星野と申します。

初めてメールします。

初めてなのに「先輩」などと失礼しました。
私は宋さんと同じ1986年に北海道大学理Tに入学し、
2年留年して農学部を卒業しました。
(なので、学生時代は落ちこぼれの部類です)
私は宋さんに勝手に親近感を覚えているのです。

日経ビジネスオンラインの「傍目八目」以来、
宋さんのファンになりました。

いつも、本質的なことを
わかりやすい言葉でお伝えくださいまして
ありがとうございます。

今回の、宋メール「私が中国共産党をどう思うか」を読んで、
宋さんのスタンスと価値観に
とても感銘を受けたので
書かずにはいられなくなり、
初めてメールいたします。


特に共感したのは

・中国共産党について「どうも思わないのです。」

・綺麗事を言っても結果が出なければ
 信用を失うことになります。

・豊かな生活と比較的自由な生き方ができれば、
 誰が政権をやってもいいと思うのです。

・「本来を忘れず、外来を吸収し、未来に向かう」

・政治には嘘が満ちていますが、結果には嘘がありません。

・日本人の皆さんは中国の体制について考える際、まず自分の歴史である
 「本来」を忘れず、自分が受けた「外来」を考え、自分の「未来」に
 目を向けるべきです。(他国ではなく)


体制自体に善し悪しがあるわけじゃなく、
結果として国民が物質的・精神的に豊かになれるかどうか。
それで幸せかどうかは自分で決めること。

自分自身の今があるのは何のおかげなのか。

よその国のことをどうこう言う暇があったら
人のせいにせずに自分の幸せに責任を持って生きる。

少し考えてみれば
とても当たり前のことなのですが、
それを受け入れることのできない日本人は
多いと思います。


長文、失礼いたしました。

読んでくださいましてありがとうございます。

これからも、陰ながら応援しております。

時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
Posted by 星野 匠 at 2017年10月27日 18:47
日本のことを「最も成功した社会主義国」という言い方される方がいますが、なぞらえて言えば中国は「最も民主的、資本主義的な共産主義国」と言えると思いますので、結局中国も日本も大差ない気がします。

また宋さんの記事を好んで読むのは政治に対して意識が高い方かもしれませんが、つい先日の総選挙の顛末も本当に意識の高い方からしたら自身に何か影響さえなければ馬鹿馬鹿しくて関心も持てないレベルでしたので、宋さんの実感は実に的を得ているなと共感しました。

主義主張でモノを判断する人ほど実利に関心を持っていなかったり、今回の選挙で能力がある人達が主義主張の狭間で居場所を失ったことは実に残念でなりません。
優秀な人や類まれな機会を活かす活かさないにフォーカスし、前進出来るような世の中になって欲しいものです。
Posted by dancho at 2017年10月27日 19:04
「朝まで」のような討論番組での宗さんの言動は、注意深く体制批判を避けているなといつも感じておりますが、今回は些か露骨ですね。

「こんな巨大な組織がよくも効率よくまとまるなと正直、信念や思想と関係なく思わざるを得ません」、「比較的自由な生き方ができる」・「我々にわざわざ中国共産党を倒すメリットがありません。」との言には驚きです。共産党統治や習近平体制に異を唱える国民を徹底的に弾圧する強権体制、チベット民族やウィグル族の民族自治志向の圧殺、南シナ海ほぼ全域を軍事力を以て自国領土・領海化進める貴国は、かっての日本帝国の在り様と重なります。
私は北朝鮮などよりは、21世紀に亡霊の如く蘇った中華思想の方が、将来の世界にどのような悪影響を及ぼすのかと本当に懸念を持っています。
Posted by 齋藤 at 2017年10月27日 19:56
宋さんこんにちは。あまた出ている中国批判の独裁か自由という観点ではなく、経済の点で中国の未来を考えてみましょう。「本来」といいますが、中国経済はたしかに発展していますが、中身をよくみてみると、すべてアメリカの経済モデルの模倣です。中国独自のものは何もありません。twitterの代わりに微信があり、amazonのかわりにアリババがありますが、これは中国政府が自由主義を許さないという口実で、アメリカ企業の進出を許さないからこそ発展できているのです。
中国の現在の体制は、かっての王朝時代の中央集権体制に、儒教の代わりに共産主義のイデオロギーを乗せたものですが、経済活動の根本にある、人間の自由な発想と活動は認められるべきである、、正義(ルールを守る=法の支配)は人民の権利であるという考えが欠けています。たとえば今回の大会で環境を守ると言い出しましたが、それでは権力者が牛耳る企業が環境問題を起こしたとき、どれだけ人民の権利がちゃんと守られる保障があるのでしょうか。法があっても恣意的な運用しかせず、せいぜい一部の人を見せしめに失脚させてみても、強い者勝ちで大部分の企業は元のままに終わるのではないですか。皇帝や官僚が民をいつくしむという儒教の建前のもと、権力者の腐敗がはびこった王朝時代とまるで変わらないのではないでしょうか。
著作権を守らず、経済利益のためなら、すべて
模倣して代価は払わないのなら、せっかく中国独自の発明があっても、皆それを尊重せず、模倣されて終わりになってしまいます。未来の中国の危機は実はここにあるのです。
Posted by Gaku Yamaguchi at 2017年10月28日 03:06
宋文洲様
もう長いことメルマガを拝見しています。いつもマスメディアと異なる意見に目を開かされます。
中国の再興に私はやはり脅威を感じます。しかし、宋さんのおっしゃる通り、大切なのは私たちの在り方ですね。特に、あの敗戦の清算を自らの手で出来ないままもう長い年月が過ぎてしまいました。連合国史観には同意し兼ねますが、勝者の価値観は定着し、対立軸には懐古趣味しかないのは寂しい限りです。明治維新の清算すら出来ないまま、二重に屈折しているようです。どうしたものかわかりません。これからもメルマガ期待しています。
Posted by 橋爪正明 at 2017年10月28日 07:56
残念ながら、日本の戦後の受験教育は、政権が仕組んだ「考えない民造り(自分の考えを育てない人作り)」政策だったと思ってます。同調圧力強く、社会や政治でおしゃべりもできない。(やっと これに逆らう人々も出て来てるところ?)でもこれから急激にAIが人に代わって仕事してくれる世界になりそう(無人耕耘機は大分前からありましたし)そして、ベーシックインカムが拡がれば、それぞれ自分の好きな事に向き合うようになれるかも。軍産金儲け、富の奪い合いや不安や不満のぶつけ合いから、純粋にそれぞれの夢を追い求める時代になれるかもしれません。多様性に富んだ人類社会を、私は期待しています。 
Posted by 末永美枝子 at 2017年10月28日 08:42
いつもメルマガを楽しみに拝見しています。

今回、中国共産党の報告書が多言語化されているという事実に驚かされました。

中国は確実に多民族国家として成長中ですね。
多様性を受け入れる素地が大きくなると、
米国を追い越すのもそう遠くないでしょうね。

日本人が多様性を身につける日は来るのでしょうか?
Posted by 廣戸 登 at 2017年10月28日 13:07
最後の質問は日本のこれから、直近では憲法改正について考える時にいつも突き当たる自分への問いかけでもある。
第二次世界大戦の終結と敗戦。その中でGHQからの西洋の民主主義思想に基づく憲法案を日本は受け入れた。その前まで国内で検討されていた憲法案は、天皇中心、国体護持といった明治以来の思想に基づく内容であったことを考えると、大戦以降に生まれ戦前を知らない私たちには判らない国家像があるのだと思う。現に憲法改正に対するご老人の反応は現憲法維持の声が大きい。
日本人は戦後の教育の中で自国の歴史や文化についての振り返りや熟考をせず経済面を中心に米国を手本として西洋化に邁進してきた。その結果いまの日々の暮らしを送れているのだが、半面、明治になってから敗戦までの間に日本の権力者側が諸外国にとってきた行動が今の東アジアの中でのポジショニングとなっている。また、世界がボーダー化しGゼロとなった今、米国に追随してきた日本の位置づけは曖昧なものとなっている。
ヒットラー時代の政治を徹底的に追求し取り巻きまでを含め糾弾したドイツの戦後と比べると、これまでの日本は余りにも歴史に対する反省がなされてこなかったと思う。このことが世界の中での発言力に繋がっていることは事実だ。これからの日本を考える上で熟考すべき問いかけだと思う。
Posted by masa takaoka at 2017年10月28日 13:54
いつも参考になるご意見有難うございます。
私が思っている国際関係の見方から俯瞰させて
下さい。

・米国がなぜトランプ政権になったのか?
->恐らく予定通りだろうと思います。
状況証拠は幾つか見えている。

・安倍政権はどこまで続くのか?
->国の仕組みと国際社会の中での役割が変わ
る、変えざるを得ない状況の中で、ある一定
の目鼻が付くまでは続くでしょう。予想が
外れる可能性もありますが。。

・エネルギー問題は地球規模の課題であり、
日本だけの事情で判断出来ない。自衛隊の
活用方法も同様ですが、だからといって
一足飛びに戦争に走っていいわけでもないし、
実際に進める能力があるかも別問題であり
ます。

中国が世界最大の人口を持ち、内側から時間
をかけて国を変えられるのに対し、
日本は錯綜した国際関係の影響が内側に入り
込みながら中国に比べ少ない人口と省資源で
生き抜いて行かざるを得ません。

他国の言いなりを装わないと行けない局面も
数多くあることを日本人自身がわかっておく
べきで、中国の存在が大きくなって行くのは
間違いなく、米国とのバランスを取りながら
賢く付き合って行く必要が今まで以上にある
ということだと思います。
Posted by sparerib at 2017年10月28日 19:50
敗戦後の日本政府は、米の傀儡政権であり、憲法は占領軍製であり、押しつけによるものであることは、事実ですが、その憲法を日本国民は守り続けてきました。そのなかで最も議論になったのが9条の交戦権放棄です。
  交戦権は国家の基本的な権利であり、その意味では日本は特殊な国家です。それにもかかわらず、日本人は9条を守り続けてきました。その背景には、戦前日本は軍部が独裁的な権限を握り、アジア侵略を独断強行し、アジア諸国民に巨大な惨禍をもたらし、最後には対米戦争に突っ込み、国家と国民を破滅に導いた経験への反省があります。
  たしかに、日本は米に属国的に隷従しています。日本人としては腹立たしい限りですが、日本人は、戦争責任の反省のもと、諸国民の信義を信じて、現在の平和憲法を維持してきたのです。日本の国境は海で隔てられています。国境紛争も、尖閣諸島以外には事実上あまりありません。
  今は領土より経済的交流が重要です。
  平和憲法を守りたいと思います。

  「YESかNOか」ですが、あの憲法を受け入れ、71年間戦争せず、なんとか国民が安心して暮らしてきたのはよかったと考えています。

  今、アセモグルらの『国家はなぜ衰退するのか』を読んでいますが、いかに多くの国が独裁政治の悪影響から、衰退していったか、英米の近代初期の経済的成長がいかに幸運に恵まれてのものかが説明されています。
  旧ソ連には、一定の経済レベルに至り、収奪的政治のために崩壊したという。また、中国については、2012年時点の判断ではあるが、収奪的政治のもとでは、経済成長は困難であろうと予想しています。
  まして、当時以上に強権的・独裁的、国家主義的になった習近平政権下で世界へ影響力を強めようとしていること、中国国内には旧ソ連以上に地域(省)間格差が大きいことから考えると、隣国の住人として不安でなりません。
  中国が安易に試行錯誤してくれては困るのです。
  また、情報監視社会の怖さは、北朝鮮をみれば明らかです。
  
Posted by 金田 at 2017年10月29日 16:08
共産党政権が困難な国造りをなしとげ今もうまくいっているとの評価にはチベット政策以外異論はありません。

しかし一党独裁肯定論、それは、本当に信じて書いているのでしょうか?
批判は怖くて書けないのかもしれません。変なこと書いたら中国に行ったらしばらく軟禁とかされるかもしれませんからね

なので、代わりに書きます。
一党独裁では、党員は一人一票の民主主義システムによって選ばれたわけでもなく、指導部が恣意的に選んだ人間が、上の意見に沿って自分の行動を決めるといったシステムでしょう。 GDPも低い識字率も低い発展途上国ならそれも開発独裁で分からなくもないが、これだけ経済が成熟した中国で一党独裁と言論統制がいつまでの続いてゆけるのでしょうか。社会学研究論文のなかに、国民一人当たりのGPDが一定の水準に達すると、「発言の自由、民主主義を求める声が高くなる」という論文があるそうです。中国もそろそろそのレベルに達したと思います。

一例をあげると、公害が中国全土で問題になっていますが、日本も1950−70年代にほぼ同じような経験しています。
それが改善されたのには、自由な報道、自由な市民運動、それにがんばった地方自治体の職員などの力が、政府と産業界を動かしたからです。
報道の自由もない、市民運動も認められない、体制批判もゆるされない、クマのプーサン批判も許されない、民主主義的に選ばれた地方議会もない国では きっと優秀な党幹部の指導のもとうまく公害絶滅ができるのででしょうね?



>しかし、もし日本が米国のコピーではなく、自国民同士の激しい論争と対立
>場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、
>今の日本はもっと不幸になったと思いますか?
****
>敗戦後の日本は主権も存在せず、米国に今の政治システムを押し付けられました。

確かに日本の統治システムは、西欧のコピーだけれど、先進国にひろく敷衍している国際標準システムです。明治維新から、議会制や民主主義を学びそれなりにとりいれて、戦後のシステムにたどり着いたのであって、突然米国 占領軍がやってきてゼロから政治体制をつくったわけではありません。そういえば、たしか中国語の政治用語 たとえば民主 主義 政治 政府 共和などの言葉は 日本人が欧米語から訳して作った漢字熟語でそれを中国からの知識人が母国に持ち帰って定着したはず。このことは欧米の政治思想を訳し学び、消化した最初のアジアの国が日本であることの証です。 日本のシステムがコピーなら中国の体制言語もコピーですね。まあシステムもソ連の改変コピーでしたよね。
それから激しい論争と対立がなかったといいますが、戦後すぐには2.1ゼネストや食料メーデー、血のメーデーなどなど、また反米軍基地闘争、労働争議あって、規模は大きくないけれどそれなりの異議申し立てが政治に反映され、すくないけれど政権交代もありました。そうやって今の制度が全国民の投票によって選択されています。 たしかに自民党やアメリカの支配力は強いし反動的な政権だけれど、少なくとも一党独裁ではありません。世界最長に近い平均寿命と世界第3位の経済力を持ち74年間戦争行為で他国民を一人も殺さない、それなりの国になっています。

人民共和国さんでは、大躍進政策とか文化大革命などなど、”立派な”自国民同士の激しい論争と対立?? を乗り越えた偉大な共産党の指導のおかげで今日の躍進があるのですよね。

宋さんこのコメント中国国内には、出せませんよね。きっと


>日本人の皆さんは中国の体制について考える際、まず自分の歴史である
>本来」を忘れず、自分が受けた「外来」を考え、自分の「未来」に
>目を向けるべきです。(他国ではなく)


中国の体制がどうあろうと、それはその国民の選択ですから、日本人は何も言いません。中国人民の選択を尊重します。
ただ基本的人権ということについては、国を問わず等しく尊重されるべきという、広く国際的に(中国を除く)認めてられている一点においては、日本からでも発言はあっていいはずです。人の命と人権は平等に尊重されるべきものだからです。
宋さんは基本的人権や報道の自由は社会主義国になじまない西欧異端思想だと思いますか?

後段の「本来を忘れず 外来を考え 未来に目を向ける」は、まったく同感です。
したがって 宋さんの質問への私の答えはYesでもNoでもありません

隣人同士切磋琢磨しながら歩みましょう。


Posted by H at 2017年10月29日 21:07
選挙について:確かに中国にも選挙制度は有ります。でも必ず15%程度が落選する事が決まっている、自分が立候補する選挙区もその時々で決められる恣意的な制度です。
一党独裁について:一党しかない事の弊害の一つは他の意見が出てこない事。中国は広大かつ多種族共生なので、色々な意見はありますが、最後は全て共産党の意思です。尤も日本の野党もその大半が「アベノセイダーズ」ですけどね。。。
Posted by kann at 2017年10月30日 09:43
いつも正論を聞かせて頂きありがとうございます。異論がなさ過ぎて少し問題だと思うくらいです。一方日本では、過去先延ばしにしてきた憲法改正論議が、やっと俎上に乗せられるようで、次の時代に向けた突破口にすべく自らも日本的民主主義の在り方を模索していきます。
Posted by 垣沼裕司 at 2017年10月30日 14:52
➀『選挙を通じて代表を選び』➁『一党独裁だから優秀な人が集まる』➂『民主主義のプロセス』
➀は、党員候補者を選挙で選ぶと読めますがその通りでしょうか?➁一党独裁でないと優秀な人は政治に参加しないのでしょうか?➂貴殿の考えが民主主義のプロセスとはとても思えませんが。
大国で選挙制度が無いのは中国だけ、人権派弁護士が300人逮捕されても、一切それに触れることは無い。習近平の親族の蓄財はネット封鎖される。
Posted by 尼ちゃん at 2017年10月30日 16:00
いつもそういう視点もあるかとなかなかの刺激をもらっているのですが、今回のは一般的な中国人の見方と変わらないようでちょっと残念でした。次に期待します。
Posted by Taro Yamada at 2017年11月03日 12:50
大連副市長と会食の機会がありました。北京大卒の御老人でしたから文化大革命も経験されたでしょう。温和で誠のインテリでした。日本は永らく恩恵を受けて来たが、ここ100年ちょっとの成功でいい気になり過ぎました。今後は「御返し」の番ですとしました。いずれ、民度が上がれば自由を求めて多様化しましょう。自然の勢いです。そこでの合意形成の為には、孫文が唱えた三民主義の実現は必然と想います。難しい舵取りになるでしょうが、「仕組み」での安着陸を祈念します。
Posted by 武蔵 at 2017年11月04日 22:11
宋さんの今回のコメントは、悩める中国の姿そのものではないかと思います。一般人民には為政者を選ぶ権利もない国で、また共産党が70年間一貫して政治を牛耳ってきた中で、共産党に対して意見を持ったところで時間の無駄でしかない。他国の政治システムを知る立場にある宋さんとっては、最大限できることは自国の政治システムの差しさわりのない範囲で弁護することしかできないわけです。それが宋さんの「どうも思わないのです。」の言葉にすべて集約されているのではないか。読者は、その言葉の背後にある悩める中国の姿を忖度するだけでいいのではないかと思います。

近代に入って、言語も宗教も異なる5族56民族からなる14億人以上の人口を一つの国家として束ねるとなると、清王朝が行ってきた政治システムを現代の中国も取らざるを得ないというのが、宋さんが言う「まずは自分の歴史である『本来』を忘れずに」の「本来」の真意だろう。

「中国共産党の党員は約9千万人います。偶然にもこれが日本の有権者数とほぼ同じで」が意味することは、残りの13億人は民度が極端に低い愚民であり、政治に参加させる必要がないと言っていることになる。それが中国の政治システムの伝統であって、過去の王朝の皇帝は共産党の総書記・主席であり、科挙は共産党への入党に代わっただけで、中国の政治システムの本質は変わっていないと言いたいのだ思う。

日本国民が目の敵にする賄賂や汚職も中国では、社会をうまく循環させる潤滑剤としてうまく機能してきたわけで、日本では最近少なくなっただけのことではないか。「食をもって天となす」との言葉通り、人民に飢えさせることがなければ、西洋的な倫理観ではおかしいどんな支配者でも気にしない伝統が現在の中国でも営々と生きていることが「共産党などどうも思わない」との言葉から読み取れます。

その意味で、人民から飢える心配をなくした業績ある共産党政権は、文化革命の大失敗や天安門事件について一切認めなくても、大半の人民は「仕方がない」ということだろう。宋さんの「失敗と挫折を乗り越えて繁栄の軌道に乗せた」との言葉によく現われている。日本人のようにマスコミに躍らせれて、例えばモリカケ問題では、根拠も何もないくせに重箱の隅を突いては大騒ぎしている姿は、中国人民から見れば、日本人の異常なほどの度量の狭さ、潔癖観としか映らないのではないか。

ただ宋さんは「自分が受けた『外来』」の例えとして、「敗戦後の日本は主権も存在せず、米国に今の政治システムを押し付けられました。その代わりに日本は米国から無条件に技術、経済の支援を受け、豊かな国になりました」と述べているが、これは完全に認識不足でしかない。

1952年までの7年間、進駐軍の統治下にあり、統治はマッカーサーに牛耳られていた。しかし明治維新のとき西欧の政治システムを真似て作られた二院制による議会制民主主義や、その後に生じた「多数の政党」による政権運営の政治システムは変わっていない。政治システムの根幹をなすべき国家元首さえも、日本は依然として(国民統合の象徴には変わったものの)天皇であり、国民から直接選挙で大統領を選ぶ制度にはならなかった。

さらに占領国として「米国から技術や経済的な支援を受けた」とあるが、日本は「自らの手で開発製作した」近代兵器をもって英米の西欧列強国に戦いを挑んだ国であり、原爆製作すら試行していた。日本は戦前にすでにかなりのレベルの技術的な基盤や経済的な基盤、人材を保持してたからこそ米国の支援が有効だったわけで、米国からの無条件な支援が原因で日本が豊かな国になったわけではない。もっとも科学的な品質管理の重要性や米国の近代産業を目にする機会を若き日本人留学生に与えたことは重要な支援であったことは確かだが。

技術もない経済基盤も人材もいない発展途上国に技術援助や経済援助をしても糞の役にも立たないことは、言うまでもないこと。そこが発展途上国としての側面で中国しか見ていない宋さんは理解できていない。

最後に「日本が自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、今の日本はもっと不幸になったと思いますか?」の問いの背後にある思いは、歴史上、中国が数々の対立(三国志時代の対立、元対南宋の対立、人民軍対国民軍の対立等)を経て誕生した現在の共産党政権が新たな政治システムに向けた模索の正当性を訴えたいのだろう。

かつて人類の大半が貧しく愚かだった時代には中国は周辺諸国にも大きな影響を与える一大帝国を築いたかもしれない。しかし人世界がこれだけグローバル化し、経済的に(格差はあるが)豊かになり自由で科学技術も格段に進歩した世界では、一帯一路など妄想の部類に属すと思うが。だいたい、なぜヨーロッパと中国をシルクロードなのか? 時代遅れもはなはだしい。

最後に、中国がアメリカを抜く帝国になったとして、周辺諸国から、中国に留学して学びたいものがあるのか?アメリカに対抗したいのなら、世界からオープンに留学生を受け入れ、超一流の教育をするシステムを構築する必要があるが、中国のやっていることは、軍事的にも経済的にも張り子のトラを作ることだけ。それでいいのか?

日本国民の一人として、宋さんの問いの背後にある主張に異論ははさまないが、中国の「未来」に目を向けたとき、中国の人口の多さは近々、強みではなく、最大の弱点になることには憂慮せざるをえない。さらには多民族国家であることを、今の形態で続けられるか?

多くの中国人が金銭的に豊かさに伴い、世界の大きさと多様性、先進諸国の自由民主的な社会(自由に自分の意見を言え、自由に情報を得え、責任を伴いながら自由に行動できる社会)に触れるにつれ、如何に中国が世界第2位の経済大国になろうが、かつて歴史上の中国が経済的にも大国であった時代に比較すると、今の中国がいかに文化的な豊かさ、精神的な豊かさ・自由奔放性からかけ離れた国であるかの実態を人民は知ることになる。

歴史上、文化的にも経済的にも周辺諸国に影響を与え、大人の国として尊敬された国が、今では守銭奴さと横暴さで、精神レベルでも餓鬼に成り下がって国として周辺諸国からは蔑まれている状況に中国人民が気付いたとき、共産党王朝は安泰でいられるか? それとも伝統的な政治システムを改革して新たな政治システムを構築できるか?
正直に言うと、絶対にできないと思う。 共産党政権に代わって、新たな復古的な王朝ができるだけ。

多くの日本人がそうであるように、私個人としては、かつての南宋時代までの中国文化には敬意と尊敬の念を抱いているが、妄想に駆られて時代遅れの一大帝国を再興する思いに駆られて再興しようとする現在の中国の姿には、「自分だけが良ければすべてよし」とする文化的にも発展途上国のイメージしか抱かない。
Posted by 大木みきお at 2017年11月05日 10:28
こんにちわ

遅まきのコメントです。
今回のコメントは、中国共産党の全人代の報道されない近況を知るうえで大変役に立ちました。
が、しかし残念ですが本文は日本人には余り理解されないでしょうね。
日本は、維新以降国家としてレッドパージを今もやっている国です。
日本共産党が、党名を維持するかどうかで悩むのもそこにあると思います。
共産国が何を言っても、食わず嫌い…それ以上にその言葉を聞くだけで鳥肌が立つ人間の方が多いのではないでしょうか?
1970年代を最後に、学府でも共産運動は死滅しました。
幸なことに私が大学生の頃は、最後の学生運動に触れることも有、私の通学していた同志社大学では体育会・文化会を統括する学友会をまだ極左系の学生が握っていましたので、クラブの幹事長などをやっていると、強制的に宿泊合宿などに参加(しないと予算が貰えない)して、一夜を明かしてヘルメット学生と語り合ったりもしましたが、今の日本の学生は、共産主義イコール日本政府や右派マスメディアを通して報道される強権専制君主的暴君国家北朝鮮、旧ソ連ニアリプーチンロシア、そして習中華人民共和国のイメージでしか共産国を捉えられません。
戦後日本は、米国の教育指導の元、先進国一、身のある勉強をしない国民になりました。
受験ノウハウで東大にでも入れるそんな国になりました。
そんな国の国民に宗さんの今回のメルマガはほとんど理解されないでしょう。

個人的には、世界情勢と歴史の大きな潮流の中での国家戦略を立てる能力がなく、国のお札を無制限に擦り続ける無能な藩主がやった手法で見せかけの繁栄に没頭する安部と言う無能な政治家に、マスメディア含めその大勝に力を貸す日本国民にかなり愛想も尽きそうな気持なのですが…
そこで一度宗さんにメルマガでコメントが欲しいのは、中国が一帯一路で作ろうとする世界と金融資本主義に埋没しつつある欧米日韓の世界と最終的にどちらが経済的勝利を収めると思いますか?
米国では確かにグーグル・アマゾン・テスラ等のITを基盤とした既存経済を根底から覆すようなマンモス企業も生まれてはいます。
しかしこれらの企業の金の出所もどうやらユダヤ系らしいことを聞くと暗澹たる気分になります。安倍さんは、完全に金融資本主義にのかっろうとしています。
宗さんとしては、こうした欧米を中心とした金融資本主義に支えられた国家と、今後一帯一路を完成させようとする中国とその参加国家とは最終的にどちらがより強い経済基盤を築くと思われているかをコメント頂けませんか?
Posted by Pu_san at 2017年11月06日 09:31
宗さんの中国共産党に対する見方が分かって大変興味深かったです。他の中国人の方々の見方も知れたらいいのにと思います。このような情報が日本では大変不足していると感じるからです。日中の相互理解のためには、官製情報、マスコミ情報だけでは不十分です。
Posted by うめだ at 2017年11月06日 12:05
こんばんわ。通りすがりです。

日本帝国の時代を良いところは良いと客観的に評価せず、いまだに100%日本が悪かったと言ってるのを見ると戦後教育の洗脳などは根が深いといえます。やってることは日本帝国が100%悪かったと思考停止しながら喚くごっこ遊びです。

戦後の経済発展などは大木みきおさんがおっしゃっているように元々高いレベルの技術基盤などがあったからです。特にこういった技術開発や産業の近代化は明治あたりから活発になり、そのおかげで戦後も日本は急速に発展できました。ただ戦中に今の恩知らずに多額の金や技術、人材を無駄に使ってしまい、さらに他国のプロパガンダをうまく処理できず戦線を広げてしまったことで貧困などが目立ちましたが。いずれにせよ戦後の平和ばかり叫ぶお馬鹿さんは技術開発などの発展には貢献はしてないです。

いまの平和を叫ぶだけで大して日本の発展に役に立っていない無能を見ると、まだ明治の方が活気があり良かったと考えています。結局他国のプロパガンダに迎合して平和を叫び、ドイツを見習えと言う人は海外ばかりを見てプロイセン憲法を取り入れた人と何も変わらないのでしょう。今の反省したドイツとやらも移民問題などに苦しんでますし。

あとアベがどうのプーチンがどうのと言う割には、テロや暴動で国や国民に多大な被害と傷跡だけを残してなんの利益も生まなかった赤い共産主義者。しかも共産主義が失敗したのを直視せず中身のない学生運動に疑問を持たない姿にはほとほと呆れます。

私は中国のすべてを肯定できませんが、自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索というのは同意です。ただ他国が干渉しやすい状況では無理ですが。
Posted by 通りすがり at 2017年11月08日 22:05
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