40万円初任給がおかしいか

ファーウェイがやっと日本にも法人を作りました。以前にも紹介したように、ファーウェイの創業者社長の任さんは利益が一兆円に迫る今も国内移動はエコノミー席を利用する異色な経営者です。

ファーウェイでは17万人社員の平均年収は80万元(1330万円、平均月給110万円)です。日本法人の初任給は全社員の平均に過ぎないのに、大きなニュースになること自体、日本の常識が如何に保守的で画一的かを示唆しています。

一番がっかりしたのは「こんな高い給料を出すのは日本の技術がほしいから」という日本のマスコミの「井の中の蛙」発想です。彼らにしてみれば、40万円の初任給がどうしても理解できないのでしょう。悩んだ末、「日本凄い」の「井の中の蛙」本領を発揮し、それは「日本の技術がほしいからに違いない」との結論にまたも辿り着いたのでしょう。任さんに取材をしたのでしょうか。取材できないならせめて取締役などの責任者の生の声を聴いてきてほしいものです。

私は2年前からファーウェイの携帯電話を持っています。はっきり言ってその時点でもう特に日本のメーカーよりはるかに進んだ端末を作っていました。ファーウェイは日本の何の技術も欲しくないとは言いませんが、それを40万円の初任給を出して新人に求める必要はないのです。

ファーウェイは中国人も日本人も米国人も関係なくハイレベルの社員しか雇わないのです。レベルの高低と関係なく新人に一律20万円前後の給料を出す日本企業には理解できないだけなのです。また日本のように4月1日から一律の紺色のスーツのバージン社会人を大量に雇うのではなく、一年中、過去の履歴を問わずにリクルートし続けるのです。

東大を出たからといって採用する訳でもないですし、有名企業に居たからと言って採用する訳でもないのです。何ができるか、どんな能力を持つかを議論し、一対一の対等な労働契約を行うのです。この世界的な対等労働契約は日本では「契約社員としか行わない」のですが、たぶん、ファーウェイは日本のこの商習慣には従わないのではないでしょうか。

私が経営をやっていた頃、この一律の初任給を嫌ってわざと2〜3万円の差を付けました。書類審査を含め、面接は何回もやっているのに初任給の差もつけられないのはおかしいと思いました。また、差があるのに認めないのも新人教育上よくないと思いました。多分、ファーウェイも40万円はあくまでも平均的目安で同じ新人でも初任給に差をつけているのではないでしょうか。

ファーウェイの給料の高さは中国では常識です。その代わりに本当に能力のある人でないとファーウェイの面接に行かないのです。ファーウェイはいったいどのようにして高い給料を出しても370億元(約6000億円)の利益を出しているか、どうやって社員の能力と貢献の差を社員が納得のいく方法で評価を行っているかは私にはわかりません。これこそ日本の経済記者の仕事ではないでしょうか。

私が知っているのはファーウェイ任社長が常にファーウェイが直面している危機と課題を語っていることです。「ファーウェイがすごい」「中国の技術がすごい」などの自己満足はありえないことです。それから任社長は未だに深夜の空港からタクシーで帰宅したり、地下鉄で通勤したりしていることです。そしてファーウェイの社員食堂のメニューの豊富さです。

ファーウェイの給料アップは習近平の要請の結果でもなければ、マスコミや労働組合の圧力の結果でもないのです。ファーウェイの企業戦略の都合に過ぎません。だから中国ではすごいという驚きはありません。そこの社員になりたいのであればそれだけ世界をリードするような才能を持ち、世界一流の努力をすればいいだけなのです。
この記事へのコメント
毎回、ワクワク・ドキドキしながら拝読しています。ファーウェイの初任給の記事を読んでまさに、どうせ使い捨ての雇用やろ。と考えた自分が居ました。能力主義とか実力主義、起業志向を大切にしているつもりでしたが、いざ中国企業から極端に感じる話が出ると胡散臭く感じてしまう島国根が性抜けていない事に気付かされました。ただ、日本人として少なからず大切にしたい昔の村社会、ファミリー、仲間、互助と言ったような感覚も大切にしたい思いもあります。
Posted by 塩田眞一郎 at 2017年07月07日 08:26
宋さんの意見に反対という意味でなく
また、新聞などの意図とは違う意味で
「日本の技術がほしいから」という意見を肯定します
私の友人は、華為、海信の日本法人に就職していますが、どちらでも、「中国のやり方」を強制されず、『日本では日本で学んだ技術を生かして製品提案や営業をしてもらいたい』と言われ、日本企業にいたときよりも実力を発揮しているように見えます
個の実力への期待、ローカライズと謙虚さを忘れた会社は、世界で活躍できるとは思えません
すべての日本企業がそうとは思いませんが、大企業ほどこういったことを忘れてしまっている傾向があるように感じます
一応付け加えると、過去に取引のあった一部の米国や欧州、台湾企業にも同じ傾向は見受けられます
Posted by 田尾敦 at 2017年07月07日 08:31
世界で一番初任給が高いのはシリコンバレーで年収2000-5000万円。グーグルは3000万円。重役の報酬は個人差が大きいけれども数十億円。当該企業は同時にとてつもない利益を計上しています。日本企業での年収が低いのは企業の人材を活かした経営力が足りないこと展開力が無いこと。一言でいえば経営がなっていないから。ファーウエィが社員に対して高い報酬を出しながら企業体として高収益を上げているのは経営力があるからだと思います。初任給40万円で驚いているようでは情けないですね。
Posted by Minoru Ichiban at 2017年07月07日 08:41
このニュースを聞いて自分含め周囲の人はおおむね宋さんと同じようなことを感じました。
どちらかというとマスコミが世間の考えと乖離してきていることの表れなんじゃないかな、と思っています。
ネット社会になって久しいのにいまだに「世論は俺たちが作れる」と思っている驕りを感じずにはいられません。
Posted by amaama at 2017年07月07日 08:48
コメントは2度目です。
40万円の初任給は、長期雇用を意図していないからという意見が他にありました。私もその通りだと思います。
そのようなことよりも、Huaweiが日本に進出してきた本当の理由は何かが大切だと思います。企業戦略の都合と言えばすべて企業に当てはまりますが、Huaweiはドライに分析して日本に投資した方が得と判断した結果、日本に進出したのだと思います。その得だと思わせた何かを日本は強化していくべきなのでしょう。宋さんは、それを何だと思われたのですか。
Posted by K at 2017年07月07日 08:50
以前に中国製の電気製品を何回か購入した事がありました。全て、数日で不具合が発生し、結局日本製に買い換えてしまったので、「安物買いの銭失い」を実感しました。故障したときに発火の危険のある電気製品や食品は中国製を買わないことに決めました。しかし、現役時代に通信機器の開発を行っていた私としては、どうしたら数日で故障する設計が出来るのか不思議に思いました。
その後、ファーウエイのタブレットPCを台湾製かと思って購入しましたが、一年近くたっても特に不具合が発生していません。そして、中国の会社で、その修理部門を日本にも作る事になったとの報道で、中国の会社にもまともな会社が出てきたなと感心していた所です。しっかりした経営の会社の製品は余り故障もしないものですからね。
会社内部のことは今回のメルマガで知りましたが、素晴しいの一言ですね。
現役の頃、採用の面接でどうしようもないと思う人でもコネで仕方なく採用した結果、デカイ面をして失敗ばかりする社員を思い出してしまいました。しかも初任給は同じで、出世は早いのですからね。
Posted by 旧旧車 at 2017年07月07日 09:11
「こんな高い給料を出すのは日本の技術がほしいから」なんてコメントしている人がいたら笑ってしまいますね。
そこに何があるのか、もう少し真面目に調べる気はないんでしょうね。
話は違うかも知れませんが、朝からテレビで松居一代の話をそれこそ10人近く雁首並べて、それぞれが「感想を述べ」話し合っているのを見ると・・・・・やっぱりちゃんと調べて話す気はないんだと思ってしまいます。
Posted by 湯本 敬 at 2017年07月07日 09:26
私も件の記事を読んで最初に思ったのはうらやましいというのが正直な気持ちでした。
しかし、そのあとから出てくる批判的な意見にはある種の違和感を感じていました。
なぜ、ここか日本企業の給料の低さに議論が向かないのか?不思議でたまりません。
ここまで日本ファースト(ファウストかもしれないですが)なマスコミの意見ばかりは怖い世の中ですね。 高度な知識や経験や技能を必要とするなら企業は高額報酬で囲い込むのが当然だと認識して欲しいです。じゃなきゃ技術者は報われないです。
Posted by くろ at 2017年07月07日 09:29
マスコミさんは、全体的に高待遇の業界だから、自分より待遇のいい条件を見て頭に来たんじゃないですか。
もしそうなら、本当に情けない話ですけど。
Posted by 帆薗日出緒 at 2017年07月07日 09:48
宋さんおはようございます。いつものヘソ曲りです。

今回の宋さんのご意見は、私としてはさほど目くじらを立てるほどのことではありませんが、少々所感を書かせてもらいます。

たしかに、企業が初任給を幾ら出そうが、自由経済の下では基本的には問題ないでしょう。

しかし、40万円の初任給というのは、少なくとも、日本の経済社会では突出した額であることはたしかです。宋さん達のような「儲けることが何故悪い?」という考え方の人達からすれば、自由競争の下に正々堂々と高額の初任給を出すことで有望な若手を確保しているだけだと仰るのでしょうね。

個人主義というかミーイズムが蔓延している現在、そういう考え方のほうが説得力があるのかもしれません。しかし、その考え方が中国国内でも農村部と都市部での経済格差を生み、儲けるためには手段を選ばずという風潮を生み出しているのではありませんか?

日本でもIT産業や自動車産業を核に好調な収益を上げている大手企業がありますが、それらを支えている中小企業も大事な日本経済の担い手なのです。

ですから、いくら求人難の世の中になったといえども、中小企業に手が届かないような高額な初任給を出して若年労働者を大手企業が独占してしまうことを抑制しているのが日本なのです。そういう「心」が働くのが日本人なのだと思っています。それが日本人だ大切にする「中庸」という精神なのです。

電車の乗り場などで整列ができない現代中国の方々には、この日本人の「心」というものは到底理解できないのでしょうね。

習近平共産党「主席」の凄まじいばかりのライバル駆逐の状況を見ていますと、今般の宋さんのような「勝てば官軍」的な考え方が、現代中国では常識として蔓延しているように思えます。

飛躍しすぎかもしれませんが、南沙諸島の急激な軍事要塞化も、「一帯一路」構想によって中国一強化を目指す覇権主義も、このような考え方と同根ではなかろうかと感じる次第です。
Posted by 田中 晃 at 2017年07月07日 09:48
平均年収は80万元、面白く感じます。その平均年収をもらっている社員の比率を知りたいですね。
平均という言い方はあまり好きじゃない、いくらでも誤魔化せるから。10人のグループで、1人は年収1000万元、残り9人は年収0元、平均したら、一人あたリ平均年収は100万元というわけです。
Posted by 孟令波 at 2017年07月07日 10:02
伝統的な日本企業の給与は、賃金(=生活費)であって、報酬(=利益の分配)ではありません。
伝統的な日本企業の採用は、メンバーシップ採用であって、タスク採用ではありません。
どちらも、経営上のシステム、選択肢の一つにすぎません。
また、長期的な安定or短期的な生産性、どちらを優先追及するか、は各々の経営者が、現在の自社の企業統治にふさわしいやり方を選択・提案し、それに共鳴した人が従業員になればそれで良いのでは?
オーシャンズ11の分け前は完全に頭割り、声優の給与もセリフの多寡に左右されません。
それぞれの場にそれぞれのやり方があるのです。様々な人間の様々な価値観を広く認めるのが教養と呼ばれるところのスキルです。
Posted by key mitsutomi at 2017年07月07日 10:03
初任給が高い企業は今までにも外資を中心に例があり、ファーウェイが初めてではありません。個人的には宋さんが騒ぐほど大きな話題になっているとは思いません。
昔は高度成長の源泉だった終身雇用を前提にした日本企業の賃金体系の問題(中高年の高賃金の代償として若手の賃金が抑えられている)は皆認識していますが、年金問題と同じく長期にわたる問題であり、本コラムの問題意識は正しいとは思いますがなかなか解決が難しいのが現実です。
ご指摘の記事を読んだわけではありませんが、初任給をもらう新人から技術が吸収できるわけがないし、中国や韓国が日本人の技術者を引き抜いて技術を吸収する事例は以前からあったことで、少なくともそれを記事の目玉にするとは考えられません。それほど強く意図して書かれたのではないと推測します。宋さんが日本叩きの好材料としてピックアップしたというのが実態でしょうね。
また、宋さんは「任さんに取材をしたのでしょうか。取材できないならせめて取締役などの責任者の生の声を聴いてきてほしいものです」と言われますが、ご自身は記事について「40万円の初任給が理解できず、「井の中の蛙」本領を発揮し、それは「日本の技術がほしいからに違いない」との結論にまたも辿り着いた」と一方的に決めつけていますよね。つまり、全く同じ(というより、それよりひどい)ことをしているわけです。毎度のことながら、ご自分(自国)のことを棚に上げて日本(人)ばかり攻撃するのはみっともないからお止めになった方が良いと思います。
Posted by H.Mari at 2017年07月07日 10:10
宋さん、こんにちは!いつも楽しくメルマガ拝見しています。今回のファーウェイの高額初任給について、皆さまの意見を読んで思ったことを書きます。日本の風習や心を重んじる発言にもなるほど、と思いましたが、「今」は、それを選択するときじゃないと思う。やはりタスク採用すべきであり、あまり長期的視点にたっていては(先が見えにくい時代だから)失敗すると思う。どちらがいいとか悪いとかじゃなくて、「今」はファーウェイ方式が勝率が高い。日本も、タスク採用、通年採用に挑み、働く人の年収をアップすることはできると思います、能力的に。しかし、その勇気がありませんね、経営陣に。私は、上場企業に対する労務コンサルティングをする者なんですが、日々そう感じています。 ともあれ、宋さんの視点は大好きです。ねぎし
Posted by 根岸勢津子 at 2017年07月07日 10:19
ファーウェイが正しい。人材が欲しければ、待遇を良くする。ただそれだけ。教師不足にやりがいアピールで乗り切ろうとする国の方が、ズレているのです。
Posted by 9ちゃん at 2017年07月07日 10:34
ァーウェイの創業者社長の任さんは利益が一兆円に迫る今も国内移動はエコノミー席を利用する異色な経営者です。

ファーウェイでは17万人社員の平均年収は80万元(1330万円、平均月給110万円)です。日本法人の初任給は全社員の平均に過ぎないのに、大きなニュースになること自体、日本の常識が如何に保守的で画一的かを示唆しています。

一番がっかりしたのは「こんな高い給料を出すのは日本の技術がほしいから」という日本のマスコミの「井の中の蛙」発想です

この件で、日本人が一番気にしなければならない方々、特に国会議員、地方議員、国家公務員、独立行政法人、官僚なのではないでしょうか。大卒平均より張るかに高い給与で、見合った仕事もしない。人ばかり多い。そんな人たちを無視して、ファーフェイを言うなら間違えだと思います。しっかり稼ぎ、その儲けを分配しているのだから問題はない。しかし、日本は赤字なのにしっかり給与等を貰っているではありませんか。この違いを考えれば言う先を変えるべきでしょう。赤字日本と黒字ファーウェイ、給与の事を言ってどうなる。日本国企業なら、とっくに倒産だ。
Posted by ファーウェイ at 2017年07月07日 10:53
初任給40万円なんて珍しくないのでないか?大手テレビ局や商社なら普通のこと。なぜこんなことが話題になるのか?会社の利益が出ている限りよいことです。
Posted by 若菜 at 2017年07月07日 11:58
他の方のコメントにもありましたが、
初任給が高い外資系企業は前からあり、
ファーウェイが、特別話題になっているとは思いません。
たまたま見られたニュースを元に、日本叩きをされているように感じていい気はしません。

また、タスク採用をすべき、良い人材には高い金を払え、という主張をされている方も多いようですが、

仮に来年から企業がそれを導入すると、
20万円で2人雇っていたのを40万円で1人雇うわけですから、人件費のパイが同じだとすると、
今まで就職できた人の半分が就職出来ずフリーターになりますね。
他国のように失業率が上がっても良いのなら、それでいいかもしれませんが。

社会人として未成熟な人材でも採用し、各社で長期的に育てていくということをしている日本のやり方は、
それはそれでメリットがあると思います。
どれを選ぶかは各企業の自由です。

是非、100年単位で人を育てる伊那食品工業や、未来工業等の日本的経営で成功されているを取材してみてください。
取材できないならせめて、取締役などの責任者に生の声を聴いてきてほしいものです。
Posted by 西 諒 at 2017年07月07日 11:59
宋様、
時々書き込みしております者です。今回はよほど短絡的な状況でファーウエイ社の初任給を話題にされたようですね。きっとイラついているマスコミへの怒りの反転ではないでしょうか? 皆さんのコメントにもあるように一企業の月給のレベルはマスコミ的であり他人には羨望であっても、あっそうでも良いのではないでしょうか? バブル時代には銀行や証券会社の女子従業員のボーナスの封筒は立つほど満杯でしたよ! さて企業家であるなら企業戦略がありますよね? フアーウエイであろうとどこでも独自の戦略があっての行動になりますね? 日本市場内に販売会社、工場、研究所を作る時に高級給与だけで考える経営者はいるでしょうか? 当然深い戦略思考があっての決定です。同社の横浜研究所の例を見ても日本の技術者がサーバー開発していますが世界レベルの製品開発です。購入する部品は日本の大企業ブランドばかりです。こういった当たり前の取引形態を調べれば想像できることです。 今回は先走って日本マスコミたたきの話が逆手を取られる形になりましたかな? ちなみに同社の深圳時代をよく知っているものです。たいした成功を喜んでいます。「アメリカの靴を履いた中国人」と揶揄されていた時代もありましたよ! 政治的に日本たたきが始まりそうですが、民間人は相互利益の追求をしないとなりませんね。
Posted by 池谷延夫 at 2017年07月07日 13:01
ファーウエイや ドローンのトップメーカーの様な 政治力に頼らないと思われる企業が 中国に出て来たのは喜ばしい事ですね。
これらの企業が 政治に潰されない事を祈っています。
Posted by 大屋 at 2017年07月07日 13:11
本日の宗さんの論調には素直に同感するものです。 日本が、この限りある国土の中で、同族意識の元に、お互いけん制し合って居切る道もあれば、自由競争の旗印のもとに切磋琢磨する道もあると思います。 平等の名のもとの不平等は、何とかして欲しいものです。
日本のマスコミは、権力に迎合しない意気地を持ってほしいですね。
Posted by よしきた at 2017年07月07日 13:55
就職活動をする大学生が、一斉に新卒で入社する、これはアメリカや中国にない素晴らしい慣習だと思います。アメリカや韓国で問題になっているように、いい大学で懸命に勉強して卒業した学生が、就職できないような事態は発生しません。1の超優秀な人より、100の人並以上できる人を採る、そして組織の力で競争力を発揮する、それが日本の企業文化の強みです。中国のような超競争社会においては、1の超優秀というより100の超優秀を集められるので、良いかもしれません。6割7割の中流以上が皆幸せになるモデルではありません。そういう中流以上の新卒生が、高いモチベーションを保って、企業内でキャリアを積み、スキルを身につけるためには、低い給料から始めて、適当に高い給料を目指す、ジョブセキュリティは保たれ将来の安泰は約束されるというモデルの方が社員の幸せとなるのです。グローバル市場におけるの競争力という意味では、間違っていることは重々承知しています。でも緩やかな変革の方が、競争力を保てる場合もあるのです。上の方も言っていましたが、日本の大企業においても、社内の変革やイノベーションをできる人材は徐々に育っていると感じます。またいつか日本モデルが注目を浴びる日が来ると実感しています。
Posted by Nicd at 2017年07月07日 15:24
以前、ハーウエイとの接点がありましたので懐かしい気がします。ハーウエイは特に技術には貪欲です。設備システム購入に関しては技術指導をして貰えるだろうね。と念を押されました。他の中国企業が夜郎自大で現実への認識が低く金で全て解決とばかりの姿勢に比べると気持ちが良いと感じた事を憶えています。他に気が付いたのは面会した責任者が恐らくは軍人だったと感じています。軍や共産党の支援もあったのかもしれない。
基本的に技術開発でなく吸収で伸びてきた組織なのでこれからどう開発を進めるのかの岐路ではないかと思います。
宋さんは初期は客観的な判断基準で自分の感覚に合っていましたが、最近はやはり中国よりだと感じます。恐らく馬鹿な日本人の言い分を聞いているうちに反発したのだと思いますが。
私もむしろ日本のサラリーマン体質、横並び体質(そのくせ出し抜く事しか考えていないし、嫉妬深い)に愛想が尽きていますが日本的資本主義は評価しています。渋沢栄一が日本に資本主義を持ち込みましたが、その危うい欠点も当時から認識していたと感じています。現在の中国は絶好調でそれらへの評価や認識はあまり無い様です。
資本主義は欠陥だらけのシステムでそれを繋ぎとめる独禁法などの諸政策が排除されて、いずれはシステム自体が崩壊に晒されると見ています。
最後に平等とは人々が等しく生きる権利を有し、保証される事であり。能力の足を引っ張る事ではないと思います。随分ひどい目にあわされた事から身に染みてそう思います。
Posted by ADAMDOG(ペンネーム) at 2017年07月07日 15:47
日本の上意下達の教育そのものに問題意識持ってました。それこそこの国は‘個人’育てをしてきませんでした。英語をはじめ受験用の勉強…、そしてみんな同じの中で、はみ出さないよう育ちました。わたしは逆に、自分の興味、好き(学問も遊びの一種と、私 思ってます)を追求させたい。仲間とアイデアを膨らませていけるようになって欲しい、そう思ってます。(お金のことは よくわかりません)  AI化が進んでいけば、お金がどうなるのか・・・??
Posted by 末永美枝子 at 2017年07月07日 19:55
まさに我が意を得たりの心境です。

日本のマスコミは表面しか見ない、井の中の蛙。

ホントに社員のことを考えてる社長は黒塗りベンツやファーストクラス使わないものです。

ファーウェイの端末は素晴らしいです(^^)
Posted by 高橋克巳 at 2017年07月07日 21:13
 さてさて面白い所に目を付けましたね。私も40万円の初任給に目くじら立てようとは思いません。それよりもコメントの中で「中小企業に人が行かなくなるのを避けるために、日本では大企業は突出した初任給は出さない」といったものがありましたがこれには余りにも人が好過ぎると笑ってしまいました。これも日本人の横並び意識?いやとんでもありません。日本では就職する側が「何をするか」ではなく「どこに就職したか」に価値を求めるものだから、大企業(著名な)は、安い初任給で人材を集めることができるのです。私から見れば、大企業は人材に対して本来払うべき(あるいは払える)お金を)出さずに人材を集めているのだと思います。まあ就職後給与が挙がるのも大企業だから仕方がないとも言えますが。少なくとも初任給に横並び意識があるとしたら、それは建前だけでしょう。
 最後に給料は自分で稼ぎ取るのが本来あるべき姿だと思います。その点でプロ野球の年俸の決め方(双方が貢献度の採点表を持ち寄り年俸の話し合いをする)が、良いと思っているのですがね(話がそれました)。
Posted by 樋口良介 at 2017年07月07日 23:57
日本の悪しき平等を維持するために、ファーウェイ日本法人は叩き潰すべきでしょう。
日本の年寄り、中高年は、若者を使い捨ての安月給労働者として搾取しなければ生きていけないのです。
日本には発展も成長もないのですから、こういう異物を混入させてはいけません。
Posted by KKMM at 2017年07月08日 07:51
いつものヘソ曲りですが、読者のコメントで「余りにも人が好過ぎると笑って」しまわれましたので、重複投稿になりますがエクスキューズを。

私は一部上場の企業を定年退職し、今は中小企業で経営の手伝いをしていますので、大手企業の初任給の「横並び」体質も中小企業の新卒採用のために背伸びした初任給設定の苦心も経験しています。

日本の一部オーナー企業ではトップが億単位の報酬を得たり、日産の社長のように億単位で報酬を得ていますが、多くの日本の雇われ経営者は1億円未満の報酬であることはご存知ですよね。

この一部上場企業の役員報酬の低さこそ、勝ち組の突出した賃金上昇を抑制し、日本全体の賃金バランスを平準に近づける役割を果たしていると考えるものです。

世界で上位のGDPを誇る日本も、その利益に沿った賃金設定をしたなら、中国や韓国あるいはアメリカと同様の貧富の差が大きくなるでしょう。

『給料は自分で稼ぎ取るのが本来あるべき姿』とのことですが、それこそ建前ではないかと考えます。現代社会では高度に分業が進んでいますので、直接部門と間接部門の企業内における価値を「給料」という尺度で『稼ぎ取る』ことは相当に難しいと思われませんか?昔のように、ホワイトカラーは知的労働ゆえ高給でブルーカラーは肉体労働ゆえ低賃金という時代へ遡ることをお望みなのでしょうか?

「一億総中流」と揶揄もされますが、中国や韓国に比べて、日本全体の底上げができているのもその結果だと考えるものです。考えようによっては、中国共産党主導の下での貧富の差より日本の方が小さいということは、日本の方が本来の「共産」を実現しているともいえるのかもしれません。

もちろん、派遣労働者や契約社員制度を含め、ワーキングプアの問題があることは否定しませんが、今般の宋さんの主張である「40万円初任給」を出さない日本は屁も同然、日本の技術なんか欲しくもないという内容に異を唱えたものです。

それでもお笑いになるのであれば、どうぞお笑いください。
Posted by 田中 晃 at 2017年07月08日 18:55
こんにちは

ファーウェイは個人的にも少々関わりがあり今回は遂に日本に工場かあという感じですが実はサーバの販売などは以前から日本でやってる会社で、日本オフィス出来たての頃にたまたま関与した事があります。

ご記載の通りカリスマ社長有名で社員の方からも色々聞いてます。
特にカルチャーは中々凄いもんだなと思わされるもので中国企業というよりグローバル企業というイメージです。
特許をどんどん取り開発技術に裏打ちされた高い利益を誇るのもカリスマ社長の作り上げたカルチャーあればこそかなと思う企業です。

私も外資勤めで数社経験している立場ですが初年給をニュースにするとか今更感があります。
外資ではごく普通の事ですから。
企業が自社の成長の為に有能な人を採用する一つの手段として給与を用意するのは当たり前です。
そういう基準でビジネスしないと世界の競争から遅れる時代はとっくに来ていて自覚すべきというのは大いに賛成ですね。

まあただ一つ今回の記事にケチ付けるとすると以前よりも文章にトゲがあるなぁと感じるところですね。
ビジネス視点でフラットに本当に利と理があるのは何かを以前は語ってるイメージでそこが好きでしたが
最近の宗さんは日本のマスコミや保守の皆さんとの喧嘩に感情的になってるのかムキになってる印象を文章に感じます

保守と改革のせめぎ合いは常に世の中に起きてる事なんですから、応援してる側としては変にムキにならず肩の力の抜けた文章をまた読みたいなと思います
Posted by 通りすがり at 2017年07月11日 22:21
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