最低の起業意欲が何を示唆するか

1992年の創業から2006年の引退まで、経営者として14年間しか働いていませんでしたが、これまでの人生で最も勉強と成長ができ、最も楽しい思い出が残った期間でした。

もともと50歳までに経営者をやめるつもりでしたが、2006年の村上ファンド事件が起き、私の会社は上場企業で唯一彼を社外取締役として選任していたことで世間から逆風にさらされました。村上ファンドと共に堀江氏も世間の批判の的になって、新興ベンチャー全体がイメージの悪化と共に不人気の時代に突入したのです。

今でも鮮明に覚えていますが、年を取った保守派の重鎮たちが「やっぱり我々じゃないと日本がダメになる」のような態度で全面的に復活を成し遂げ、戦後最大のベンチャーブームに水を差し続けました。その悲しい状況をみて私は10年以内に日本が面白くなくなると思って43歳で日本の経済界から抜けました。

あれから11年が経ちました。新興企業に対する日本の経営環境はどうなったでしょうか。日本内部にいる人に聞けばそれぞれの個人が持っている情報と体験で語りますが、日本の起業意欲を世界の平均と比較して語る人は少ないのです。

この11年間、米国も中国も新興企業の成長が国の成長を牽引してきました。皆さんは米国のことはよくご存じでしょうが、中国の最も価値のある企業をご存知でしょうか。テンセントです。時価総額は3000億ドル(30兆円)を超えています。テンセント自身の成長だけではなく、テンセントのWeChatが中国携帯端末の共通OSになったため、中国の携帯メーカーもアップルに勝つようになったのです。

HUAWEIやXIAOMIの携帯端末とWeChatの組み合わせでどれほど快適な生活できるかは中国で生活してみないとわかりません。これらの技術革新は全部ベンチャー企業であり、国営企業や古い大手は一つもありません。中国政府の唯一の貢献はベンチャー企業を邪魔しなかっただけです(メディアもベンチャー企業をバッシングしなかった)。

誤解のないように言いますが、私は中国の起業精神を自慢しているわけではありません。中国人として具体例を通じて体感したからです。中国の起業レベルはあくまでも世界平均に過ぎないのです。

総合人材サービスのランスタッドの起業に関する調査によると、中国社会における起業意欲のレベルは世界平均とほぼ同じです。問題は日本の起業意欲です。調査の33カ国の中で最下位です。特に18〜24歳の若年層を見ると「より多くの機会を得られるので起業したい」と答えたのはたったの28.3%でした。これに対して世界の平均は63.8%です。また、創業初期の企業で働きたいと答えた若年層の日本人は30%でした。世界の平均は60.0%です。

この数字からわかるように、ここ十年間の日本社会は如何に雰囲気が保守的になったか、如何にチャンレンジ精神を忘れたか、如何に精神的に老けてきたか。この数字は決して偶然ではなく、最近の日本の政治、経済と世論の総合的結果です。

宋メール読者の多くは現役の時の私のメールも読んでくださっています。ここ数年は批判文章が多いことに気付いたと思います。一部の方は「宋さんが反日になった」とも言いますが、私はそんなことを気にしません。皆さんはいずれ分かってくださると信じています。

一万回聞かれても同じ答えを言いますが、国の本当の体力は新しい産業を生み出す力です。その力の源泉は起業家精神です。リーダーシップとリスクをとって起業するのも起業精神ですが、それを恰好いいと思って創業初期の企業に加わるのも起業精神です。しかし、起業家精神は「過去に解決口を求める」保守の土壌から生まれませんし、生まれても育ちません。

社会も経済も政治も周期があって落ち込む時期があって構いませんが、そろそろ日本がこのような老けた保守社会から変わってもいい時期ではないかと思います。

P.S.
この話題に大変近いのですが、日本では社長になりたくない若者が大変増えているそうです。「週刊文春」編集長の新谷さんがこの傾向を懸念し、昨年から私に寄稿を依頼しました。タイトルは「それでも社長になりたいあなたへ」です。3月から既に連載は始まっていますが、興味のある方は「週刊文春」をご覧ください。
この記事へのコメント
宋さんおはようございます。いつものヘソ曲がりです。

宋さんが中国の自慢をされてもかまいませんし、日本の起業性向がさほど活発でないことも否定しません。

しかし、宋さんがご自身が起業されたソフトブレーンを含め、宋さんが例として挙げておられる「起業」がICT関連の業際ばかりなのが気になります。その底流には「儲かる・設ける」を最優先にする考えがあるように感じられます。以前、この宋さんのメルマガに「設けることが何故悪い?」という趣旨のご意見がありましたが、まさに今般のご意見は、このときのご意見と同根でありICT事業の起業以外は評価対象外だという印象を受けます。

しかし、古今東西、人間がいきていくために必須なのは衣食住であって、金さえあれば最高の衣食住は簡単に手に入れることができるという宋さん達の発想には違和感を感じます。

そういう発想の行きつくところは、禁止原料や期限切れ原料を使用してでも儲けようという風潮の蔓延ではありませんか?

宋さんお考えの底流には「自分ファースト」「ミーイズム」を強く感じます。そして「反安倍政権」を・・・
Posted by 田中 晃 at 2017年06月23日 08:57
宋さんのメールマガジンいつも読んでいます。他の読者と同じように反発を感じることは多いのですが、それはおそらく核心をついているということの表れだと思います。
今回はあまり、反発はしませんでしたか、少し迫力に欠けているなと思いました。宋さんのご意見は他でも良く言われていることで、またこの問題に対する答え(対策)がない、もしくはそのヒントさえないような気がしました。「こうしたらどうしたらどうでしょうか」といったご意見があればと思います。
Posted by 山本 at 2017年06月23日 09:10
私も中国人ですが、あくまでも私の周りにある日本人の友人の状況から話すと、近年起業するケースが多く増えています。その理由がたくさんあると思いますが、保守というのは断言できないと思います。もちろん課題もありますが。
また中国の起業に比べて一番大きく違いを感じたのが、起業のネタ元です。中国においてとにかく儲かる目的で起業する話が多く聞かれますが、日本の場合、明らかにいい年収を捨ててイノベーションを目指す起業ケースが多く見られます。また大企業がベンチャーへ投資や支援するケースも明らかに年々増えています。私は中国人とはいえ、日本の起業ケースが比較的に健康だと感じます。もちろん日本の場合、もっと多くの若者に起業に関心を持って欲しいし、また大企業ももっと内部起業やイノベーションに力を入れて欲しいです。
Posted by 匿名 at 2017年06月23日 09:12
経済についてはそうかもしれないですが政治について、わたしは宋さんの考えに異を唱えます。
政治に関して日本人と日本社会は2009年に戦後最大級ともいえる挑戦、冒険をしました。民主党政権交代です。

その結果がどうなったかはご存知だと思います。

現在はその反動で、保守的になっているのだと思います。保守的とは言い換えれば、安定しているとも言えます。混乱・迷走よりはマシと民意は判断しているのだと思います。決してネガティブな側面だけでないと私は思います。
Posted by hidepon at 2017年06月23日 09:19
久しぶりに日本の批判であっても同感と思いました。宗さんと同年代ですが私も感じることは、大まかに言うと大企業の友人は仕事に於いて消化作業の繰り返しで開拓意欲が弱く、起業している友人は意欲・活気を感じます。但し、資産を残した家業を継いだ二代目社長は、やはり活気はありません。この状態は、戦後の高度成長時代の副作用と感じます。準じて40代以下の能力格差もすざましい。例えば、99ができない大学生って信じられない。おもてなしの精神も薄れている。先日ベトナムの技能実習生に合うことが出来ましたが、10数名に夢を聞いたら日本で仕事と言葉を覚えお金を稼いで将来日系企業に勤める。とほぼ全員が言っていました。とても新鮮に感じ自分の30数年前を思い出しました。危うし日本。
Posted by 塩田眞一郎 at 2017年06月23日 09:37
いつも愛読させていただいています。文春も毎回楽しみにしています。「反日」と言って切り捨てる日本人もいるかもしれませんが、真剣に日本の未来を憂い、真摯に耳を傾ける本当の「愛国者」もたくさんいます。「賢い人に助言は要らないが、愚か者は助言を聞こうとしない。」ともいいます。これからも耳に痛い話を聞かせてください。
Posted by もりすけ at 2017年06月23日 09:50
私が大学生時代 80年代の後半ですが、当時の指導教授からは、日本という社会は、「出る杭は打たれる」「雉も鳴かずば撃たれまい」そういう社会なのだ。そういった社会に一石を投ずるべく青雲の志をもって、鶏口となるも牛後となるなかれ!と、自らの起業やベンチャー企業での挑戦について強く促されました。当時の若きベンチャーの星は日本ソフトバンクを起業したばかりの孫正義さんでしたが、多くの学生は名前も知りませんでした。斯言う私は結局大企業に無事就職し、企業人としての人生も終盤に差し掛かっていますが、日本の場合、実は大企業のサラリーマン経営者の中にこそより改革性の高いを経営を実践し、something newを生み出すことに心血を注いでいる方々が大勢いるのだと感じています。
Posted by 匿名 at 2017年06月23日 09:56
全体としては、宋さんに同感です。日本社会全体に新しいものに挑戦する気持ちが薄くなり、今の安心安全を守りたい、現在の日本をほめて欲しいという姿勢が強いことに危機感を覚えます。高齢者の割合が増えていることも、その原因でしょう。

残念ながら、第二次大戦敗戦の後の転換などを考えると、相当ダメにならないと、変えようという流れにならないのかもしれません。

ただ、20代、30代でも有望な起業家は生まれてきていますので、そういう起業家を先輩たちが応援したり、失敗した起業家を救済する仕組みを作ることで、少しずつ日本人にもリスクを取る意欲が回復するのではないかと思います。
Posted by 児山 秀幸 at 2017年06月23日 10:24
宋さん、おはようございます。

日本は経済的にも政治的にも大きく弱体化しています。 それがお話の起業意欲の減退に如実に出ているというのは大変よくわかります。

アメリカも、中国も本当にたくさんの若者が起業しています。 資金支援も活発です。日本も有るにはあるのですが、殆どの若者起業者が途中であきらめています。 なんとか軌道に乗せられるのは一握りもいないのではないでしょうか?

まず資金ですが、アメリカは個人や企業からの起業の支援(キャピタル)環境がと整っています。アイデア次第ですが数億円規模の資金が集まります。 友人からの話では中国は政府が特にITや半導体方面では手厚く数億〜の支援をしてくれます。 税金面も起業数年は低く抑えるなど支援体制が整っています。中国ではIT、半導体方面だと、敷地費用、水道光熱、通信費他も起業数年間は大幅な優遇策があるようですね。

日本では運よく出資してくれる個人、起業或いは自治体があったとしてもせいぜい数百万円から多くて数千万円の前半がせいぜいで、いろいろな制約がつきます。それでも頑張って起業しても税金、社会保険などの優遇は有りません。 実はこれが新参者経営者には辛い。

それよりも何よりも問題なのは、日本の支払い慣習です。 日本では手形(ファクタリングも含め)が横行しており、大企業相手だと割らないで全額回収しようとすると、最長では5か月や6か月も先でないと入金されません。 回っている企業ならまだしも、起業してやっと製品やサービスを完成させたような新参企業にそれを待てるような余力が無いのは言うまでもないのです。下請法? まぁあって無いようなものです。

加えて、殆どの日本企業は新参者との取引を嫌います。 大手だと「口座」と言う大きな壁を作っており、公平な取引をさせてくれません。大手代理店を通さなければ見積もりも送れません。 数万円の取引でも、初めてなら登記簿謄本の提出をさせられます。 代理店を通すので、代理店手数料を5%や場合によっては10%も要求されますが、それは顧客には要求できないので、実質値引きです。 もちろん法律では保護するようになっていますが、建前だけです。顧客にギリギリまで値引きで叩かれ、代理店でマージンを要求され、支払いは5か月先。

中国や米国のように、成功の為のある程度まとまったシーズマネーのない起業したての会社では、おのずとビジネス規模を小さくせざるを得ない、だから利益も小さい。従業員向けの給与、福利厚生費、社会保険は新参者にも当たり前の費用がかかります。優遇政策などは無いのです。 新米経営者は自分の給料を我慢してそれらを賄います。 それが2年続くと、新参経営者はよほどの幸運や才能が無い限り路頭に迷います。

日本では殆どの金融機関は融資に個人補償を求めます。会社清算をすると個人に大きな負債が回ってきます。家も家族もすべてを失った若者に再起の道は殆ど無いに等しいのです。法律では、法人と個人は明確に分かれていますが、日本の慣習がアメリカや中国のようにそこを分けてくれません。 社会制裁的な制限の中で再チャレンジは日本社会では大変難しいのが実情です。

これでは、起業せよと言う方が難しい状況です。 私も時々若い人から相談を受けますが、バックグランドや協力者がよほどしっかりしていない限りよく考える事を勧めています。

私も2回の起業経験があります。 一度目は自分が社長をやりました、3年で清算に追い込まれました。幸い家土地は残りましたので、最悪の事態は免れました。 2度目は取締役として参加。 2度目は年齢も重ねた分、人のチャンネルを生かしてなんとか続けていますが上のような問題は避けて通れず、苦労していますがデスバレーは何とか超えられそうです。
まだ超えてはいませんが。

宋さんのおっしゃる起業意欲は日本の若者の意欲の問題だけでは無い事が実は背景にあります。 働く側も給料を抑えられ、そんな成功率の低い明日をも知れない会社では働けないと思われるのもいたし方ないかなと。 せめて手形の習慣をやめるだけでも日本の起業意欲は増すのではないかなと思ってはいます。(ちなみに当社はにこにこ翌末現金払いです)
Posted by Mykey at 2017年06月23日 11:18
最近SB社と関係が出来、宗さんのメルマガを頂くようになりました。
私個人の持つ意見と宗さんの見解には、多少の違いはあります。
別の個体ですからやむをません。
日本の戦後の経過と中国の同期間における経過も違っています。
それらの差異は、どのような時代や国や個人にあっても生じる事。
ある意味、個別各論であり本質ではないと思っています。
そのスタンスで宗さんのコメントの本質的な部分を読めば、実に的を得た指摘と思います。
今回起業をテーマにした内容ですが、個人的には、起業に係らず既に歴史を積み重ねた企業にも同じように持っていなければならないことだと考えて値ます。
私は民放はほとんど見ないので、宗さんにお目に係る機会も余りないのですが、「反日」だの「反安倍」だの、結構大変ですね(笑)
まぁ民放を見ないと言うとNHKと言うことになるのですが、この局もおもろい局で、時の政府を「忖度」する幹部の意向と「そうありたくない」と嘆く現場が凌ぎを削っていることが垣間見え、中々面白いです。
NHKに限らず、今の日本の企業のほとんどが、過去の成功体験に固まった「老害」と「新価値観」の間で、「老害」が意欲をそぐばかりで、過去の自画自賛と変化する時代への対応力のなさを、「忖度」や「あいまい」でごまかす風潮が増々盛んです。
マスメディアもそうですが、本質を雑念を排して見つめれば、恐らく宗さんの見解に「反日」「反安倍」の批判は出てこないでしょう。
ちなみに私は、長く安倍さんの所属する党の支持派でしたが、冷静にこの政権は腐っているのは、バズーカを打った時から失望してます。
早く腐った国家を頼らない独力で起業する人材が頑張れる国にしないと、全世界から富を集めて「贅沢」を経験し、その生活を当たり前としか思っていない今の日本国民は、今後慣れない貧乏生活に壊滅的な高齢者社会になってしまうと懸念するばかりです。
Posted by とくな のぞむ at 2017年06月23日 11:33
 宋さんの言う今の若者に起業意識がない(少ない)というのは事実でしょう。しかし、宋さんが日本で起業家として活躍されていた時代より少ないかというとそうではないような気がします。
 日本人の気質として「寄らば大樹の陰」というのがあって、もともと自分がトップに立つという気概は少ないと思います。起業しようと思う人は、環境には左右されない人が起つでしょう。
 社長になりたくないと考えている人が多いのは、今に始まったことではなく高度成長期の始めを除けばやはり少ないと思います。
 企業経営、人材確保・教育などに腐心し苦労するより、楽に、それなりに生活できれば満足という人が多いからでしょう。それに日本固有の経済的要因を加えると日本では創業者社長を除くと海外の社長に比べ役員手当てが低すぎます。これじゃあこの手当でこんな苦労はしたくないと思うでしょうね。
Posted by 樋口良介 at 2017年06月23日 11:40
2000年代の村上氏、堀江氏に対するバッシングとベンチャーブームの沈静化については宋さんと同じ印象を持っています。政界・財界からマスコミに至るまでバッシングに加わり、それはひどいものでした。唯一の救いは、ネットの世界において堀江氏がいきなり実刑を食らうのはおかしい等の指摘がなされたことです。旧来型メディアと比べて質的に劣ると思われていたネット(メディア)の方が場合によっては正論を吐いている、という事実がを多くの人が認識した事件だったと思います(まだ相対的には少数派のようですが)。宋さんの情報発信に気づいたのもそのころです。いろいろと勉強させていただきました。
ところで、今回の「反日」云々のパラグラフは、何のために挿入されているのでしょうか。違和感を感じます。また、直截な物言いが身上の宋さんなのに、違うならなぜ否定しないのでしょうか。何を「いずれ分かってくださる」というのでしょうか。以前もツイッターで「日本の不利益を望んでいるとの指摘があるが、かまわない」と発言され、やはり指摘そのものは否定はされませんでした。宋さんのコメントを見ていると、他人の発言の拡大解釈は平気でするけれど、ご自身の意見については言質を取られないよう慎重に言葉を選んでいることに気づきます。要は反日なわけでしょう。私は意見の違う人と議論するのが好きなので、反日の方の意見はむしろ歓迎なのですが、「宋さんは日本のためを思って辛口のコメントをしてくれているのだ」と誤解している人々を釣るような表現はあまり感心しませんね。
ついでに、読者の方からの宋さん批判へのご批判にも答えておきます。ある人を信じたら、何を言われてもとことん信じる・肯定するというのは日本人的な行動だと思いますが、私にいわせれば一種の「思考停止」です。客観的な情報や他の発言を含めていろいろと情報収集し、自分の頭で判断すべきだと思います。このメルマガでいえば、せっかくリンクが張られているのだから宋さんのツイッターなども読んでみて、総合的に判断した方が良いと思います。私のコメントはそのための一助になればと思い、他の発言と食い違うなど、おかしいところがあれば指摘するようにしています。何せご本人が「矛盾は美しくない」とおっしゃっているのですから。
Posted by H.Mari at 2017年06月23日 11:47
宋 様
たまに書きこむIketaniです。
ベンチャー企業の被雇用者の体験があるのでコメントさせていただきます。
ベンチャー企業数の点とか企業社長になる人の数などは別に問題ないと思います。そもそも中国の経済界や産業界の発展には圧倒的な国民の数を持つのですからWeChatのような会社が出現するのは当たり前です。お国の規制やら法律が日本やアメリカ並みならとっくに日本や世界から投資していますでしょう? 裸で来られて日本の企業文化や経済市場で上場した宋さんや会社ができたことを考えれば自明の理です。私たちが中国をとやかく言うのは共産党独裁の体質には一言も語らず条件で埋まった商業主義の面だけの中国が発展してもフェアーだと思えない現実があるからです。政治を混ぜるのではなく国がどれだけビジネスに介入しているかという比率をいつかは明らかにして欲しいです。中国は一番になりたい国だから手段を択ばない国だと私や仲間は思っています。フェアな文化の中で堂々とビジネスをして欲しいですね。またどなたかが老害なぞという言葉を使って若者世代や今を証明しようとしていますが累積体験とその分析ができない者が表層だけの知識と体験で言うべきではありません。知識は累積の結果なのです。物事は玉ねぎの何枚目の皮で観察しているかとよく似ています。皆さんのコメントも何層目の皮の質かなと拝読させてもらうと透明で本質が見えてきますよ。お試しあれ。
Posted by N.Iketani at 2017年06月23日 12:47
宋さんのおっしゃるとおり、無限責任で家を抵当にいれなければビジネス資金を銀行から借りることができないので誰もリスクを取らないようになるのは当たり前です。クラウドファンデイングなど若者が手軽に資金暢達できる手段を整備するべきです。もうひとつは規制緩和で
ビジネスチャンスが生まれたように宣伝されていますが、社会の弱い部分しか規制緩和が行われていません。たとえば銀行のATMシステムは財務官僚の天下りしている企業が独占しています。その結果他国では当たり前の24時間手数料無料で預金引き出しができません。S銀行が外資になったとたん、このシステムが実現したのを見れば、ITベンチャーさえ参入すればすぐ改善できるはずです。結局は社会構造の変革に尽きます。
Posted by Gaku Yamaguchi at 2017年06月23日 13:17
宗さん
いつもご意見はごもっともと思っています。
今回のご意見の中で日本の起業意識は、以前はまあまあであったようなニュアンスですが、そうではありません。
日本が発展したのは、その産業が発展しただけで新しいベンチャーが起こした会社はほとんどないのです。改善は得意なので、旧来型産業の中で発展したのです。
残念ながら、多くの日本人の基本性格は大昔から守旧・保守なのです。
この変革の時代に生き延びていくのは至難でしょうね。どうしたら良いのでしょう。
Posted by 上野 則男 at 2017年06月23日 13:18
今日の記事は面白いですね
結局世の中は保守と改革のせめぎあいで、確かに今の若い世代にはチャレンジ精神が欠けるなとは感じますが同時に凄くチャレンジ精神に溢れた人もいて、どうにも二極化が進んでる印象を受けます
なので起業家精神の強い人は以前よりもお金を集めやすい環境がある事もありベンチャーなどの絶対数が減ってるとは感じません

その一方でかなり守りに入った若い層が多いのは社会の閉塞感、縮む日本の象徴だなとも思います

老害とまで言ってしまうのはなんですが事実上シルバー民主主義の国になっており、今後の国の継続的発展を期待するなら若い層にチャンスが必要なのは事実であり、チャンスに溢れた社会なのか、それを育む土壌があるのかと言われると?マークにならざるを得ないですね。

結局それが日本が起業家精神が最も低い国になってる原因の一つであり、その事実から目を背けて改善しようとしない事こそが弊害だと思います。

このままだと日本はただ縮むしかないでしょうね。
Posted by 通りすがり at 2017年06月23日 13:43
毎度、たかおです。
今回はみんながどう反応するのだろうか、とコメントを待ってみました。
予想どおりです。
ほとんどの人が日本全体があーだ、こーだと語り、起業を"自分の問題"とは思っていないのです。
本屋に行けばわかります。
「投資」と銘打った株、FX、不動産への投機本ばかりが並び、無知な素人は信じて損します。
起業の本は肝心要のマーケティングについては書いていません。相変わらず起業のノウハウは秘密なのです。
ベンチャーキャピタルは起業は若者じゃないとカネを出せないと平気でいいます。
そしてスタートアップといっても誰にでもわかるような事業でなければ役所をはじめとして投資しようという組織はありません。
安月給のくせにアルバイト禁止と社則に書いてある会社もたくさんあります。
日本人全員が老人になり手は動かさずぶつくさ文句ばかりを言っているように見えます。
日本では気軽に起業しようというのは、本当に本当にタイヘンなんです。
ビジネスはいろんな始め方があります。
私は試行錯誤で道を見つけましたが、失敗もたくさんしました。いつか本を書けたらな、と思います。
Posted by たかお at 2017年06月23日 14:50
日本は生産年齢人口がワイドになったことIT化が進み労働の質が変化したことで若者は相当な不運を強いられている しかし調査の数字からは想像できないほど世界で活躍する若者を多数輩出し続けている国でもある
公務員になりたい若者が増殖する一方で自分の才能を磨くことにコミットする若者も増えている 未来はさほど暗くはない気がする
Posted by 主水 at 2017年06月23日 16:43
宋さん、そのとおりです。一橋大学イノベーション研究センターは今年設立20周年を迎えました。その記念号の『一橋ビジネスレビュー』に僕が書いた論稿もその一点でした。学術出版とは言えないタイトルに怒りを込めました。

『特集論文Y 企業の新陳代謝とクレイジー・アントルプルヌアの輩出』

1997年に一橋大学にイノベーション研究センターが設立されて20年が経つ。その間、日本にとっては国際競争力が低下し続ける「失われた20年」であった。こうした状況のなかで、今後20年をかけて取り組むべきイノベーション研究の課題はどこにあるのだろうか。本論文では、同時代における日米企業の時価総額のデータなどから、時代を牽引する産業群の新陳代謝の問題を分析する。ITを中心とする新産業がリードするアメリカと、新陳代謝が硬直化している日本の対比を明らかにする。そして、日本が21世紀社会のプラットフォーム競争において生き残るために、新しい企業を生み出す仕組みと、アントルプルヌアを生み出す仕組みの研究こそが不可欠であることを提起する。
Posted by 米倉誠一郎 at 2017年06月23日 16:50
最近SB社と関係が出来、宗さんのメルマガを頂くようになりました。
私個人の持つ意見と宗さんの見解には、多少の違いはあります。
別の個体ですからやむをません。
日本の戦後の経過と中国の同期間における経過も違っています。
それらの差異は、どのような時代や国や個人にあっても生じる事。ある意味、個別各論であり本質ではないと思っています。
そのスタンスで宗さんのコメントの本質的な部分を読めば、実に的を得た指摘と思います。
今回起業をテーマにした内容ですが、個人的には、起業に係らず既に歴史を積み重ねた企業にも同じように持っていなければならないことだと考えています。
私は民放はほとんど見ないので、宗さんにお目に係る機会も余りないのですが、「反日」だの「反安倍」だの、結構大変ですね(笑)
まぁ民放を見ないと言うとNHKと言うことになるのですが、この局もおもろい局で、時の政府を「忖度」する幹部の意向と「そうありたくない」と嘆く現場が凌ぎを削っていることが垣間見え、中々面白いです。
NHKに限らず、今の日本の企業のほとんどが、過去の成功体験に固まった「老害」と「新価値観」の間で、「老害」が意欲をそぐばかりで、過去の自画自賛と変化する時代への対応力のなさを、「忖度」や「あいまい」でごまかす風潮が増々盛んです。
マスメディアもそうですが、本質を雑念を排して見つめれば、恐らく宗さんの見解に「反日」「反安倍」の批判は出てこないでしょう。
ちなみに私は、長く安倍さんの所属する党の支持派でしたが、冷静にこの政権は腐っているのは、バズーカを打った時から失望してます。
早く腐った国家を頼らない独力で起業する人材が頑張れる国にしないと、全世界から富を集めて「贅沢」を経験し、その生活を当たり前としか思っていない今の日本国民は、今後慣れない貧乏生活に壊滅的な高齢者社会になってしまうと懸念するばかりです。
Posted by とくな のぞむ at 2017年06月23日 18:12
ライブドアの時に、宗さんの今回のコメントと全く同じ空気を感じました。
おそらく日本ではジャーナリストが健全に発展して来ていないことが、最大の問題であろうと推測していました。
記者クラブでの発表しか記事になりません。
そう思っていたら、アメリカでも同じであるとトランプが言っておりまして、程度の違いはあれ、メディアとは誰かにコントロールされるもののようです。
ひるがえって、小さな起業努力を支援するようにしております。一つ一つは小さなことですが、そういう雰囲気と言うか、盛り上げていくことが自分にできることであろうと思っています。若い人はそれなりに意欲にあふれる人もいて、頼もしいと思える部分もあります。
また、海外のそういう動きを探してきて、スポットライトを当てる活動もしています。
自分にできることを、地道に積み上げる、と言う覚悟です。
Posted by Sam Roppongi at 2017年06月23日 21:09
面白い、ある視点からすると非常に示唆的です。今日の毎日新聞に、わが秋田県知事佐竹氏が、地域の人々は自分から提案する気がないと口を滑らせて批判されていましたが、それを県庁内のどなたでも、彼に伝えたかどうか、意見も癒えた方がいたのかどうか、気になっています。また、それを聞いて彼はどう思うのかどう発言し、またどう行動するのか。
わたしは若い時から上司にも勝手なことを言い、しばしばヒンシュクを買った抜けた男だけど、それで私を育ててくれた人々に今は感謝しています。
宋さんのこの小さな提案に拍手と感謝を届けたいと思って投稿しました。
ただ、私はそれについたことが今はまとめる時間がありません。御免なさい。満87才半のボケ爺、明日の予定も日々残して過ごしているていたらく、この無気力社会に私なりで努力だけはしている積りなので、一言だけお礼を…。
Posted by 熊沢文男 at 2017年06月23日 21:44
WeChatがなぜ普及・成長したか。
それはWeChatだけ中国共産党政府による検閲が緩かったからであって、それ以外の理由ではないことは、中国に詳しい人間ならだれでも知っています。
それでも最近は盗聴・検閲による言論弾圧・人種抑圧が厳しさを増してきていて、私の友人(日本人)がチベットの高僧とWeChatであることを話したら、直後にその高僧は公安当局に連れていかれ、まだ戻っていないそうです。
そういった中国の実情を隠し、そうした言論弾圧と外資の排除によって中国企業が伸びている現実をもって、日本と中国のベンチャー魂を論評するのは卑怯だと思いますがいかがでしょうか。
Posted by みんみん at 2017年06月24日 04:21
宋さんと、少し違う見方になっちゃいますが、日本人って、どちらかというと職人気質(それぞれ、特徴がありますよね)。職人にはじっくり取り組める暇、時間が要ります。江戸時代の職人は、遊びながら仕事(←暇があった)…で、様々な創作グループがありました。算数(算額)は、身分男女なく、百姓も楽しんでました。科学は広い意味で遊びですよね。どうやら食料とエネルギーの自給自足、その気になれば可能なようなので、お受験教育などから身を引き、何かを楽しむ仲間を作って遊んだ方が良いと思う。
Posted by 末永美枝子 at 2017年06月24日 08:28
宋さん、ご無沙汰しています。ここ数年就職に苦労し、ようやくこの7月から自分のやりたかった仕事に就き、チャレンジできる環境となりそうです。大手外資系IT企業を渡り歩いていた期間は管理職になりたくないと考えていましたが、40歳台後半から経営を目指すようになりました。雇われの身であれば60歳から65歳で定年が来ます。その後も一線で活躍したいと思うと取締役になる以外はありません。若い時は先を考えずにお金を貯めて早く引退と思っていましたが、今は一線で65歳を越えても活躍を続けたいと思っています。欧米ばかり出張で飛んでいた私が、今は東南アジアの国を興味を持ってビジネスを探っています。若い時は気が付かないことも年齢を重ねて気づき、気が変わることも有ります。また、変わらないこともその人の生き方で良いと思います。無理をしないで興味のあることに照準を合わせて人生を歩むことが一番人生を楽しむ方法ではないでしょうか。宋さんの生き方や仕事での成功はとても尊敬しています。しかし、仕事以外に主眼を置いて人生を楽しむ人たちも楽しそうでいいではありませんか。
Posted by 小田倉 靖 at 2017年06月25日 20:49
日本人の生きる命題は、「最低限の文化的な生活を維持する」という段階は、1980年代に達成されており、次の「物質的だけではなく精神的に豊かでゆとりのある生活を実現する」に移行しようとしていると思います。硬直している社会と価値観の中、それが中々移行できないのは確かだと思います。そこから30年経っていますが、実現できているとは思えません。それは、80年代にできた基盤をベースに、それを拡張・改善して実現しようとしているからで、伊勢神宮のお宮のように、もう一度最初から立て直そうとは思わないからです。この発想が国際競争力の低下に繋がっているのはその通りだと思いますが、何も他の国と同じように、スクラッチビルドをやる必要もないのです。

新築しなくても、古い家をリノベーションして、日本人の得意とする調整力や改善力で、新しい価値を作り出すこともできます。新しい発想に乏しいなら、その辺はアメリカや中国から買ってきて、それと既存のものを組み合わせれば良いのです。

リノベーションは現状の様々なしがらみ・制約に囚われるので、手間がかかります。スピードとコストを重視する中国や米国が嫌うのはその辺が理由だと思います。日本人は別のところで勝負すれば良い、今までの強みを捨てる必要はありません。
Posted by Nicd at 2017年07月07日 13:22
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