東芝の本当の危機

東芝の惨状は私が説明するまでもありません。しかし、不思議なニュースに皆さんは疑問を感じませんか。決算発表を何度延期しても監査法人の承認が得られず、それでも上場維持できることも不思議ですが、「命の綱」とされた半導体事業を高値で買うアジア企業をわざと避け、既に技術を持つ日米企業への販売に拘っているのです。

その理由は「高度な技術の中国への流出を防ぐため」だと説明されていますが、「そんな高い技術を持っているならば、なぜこんな惨状になるのか」と素直に思いませんか?

私が日本に来た1985年には中国は文化大革命の混乱を収めた直後で、中国の経済と技術は悲惨な状態でした。それでも日本での研究生活を通じてすぐ分かりました。「中国が経済と技術を重視する体制をとれば、先進国との差はすぐ縮められる」と。

理由は日本の上級生や同級生の研究能力です。優秀な人も居ますが、平均的な研究力、特に数学の理論力と外国文献の解読力が著しく低かったのです。

この考察は私の創業につながります。米国で開発された大型計算機で運用する航空機や車の構造解析ソフトを、私はパソコンで土木構造物に簡単に使えるようにゼロから開発しました。この分野において私に勝てる日本人はいないと思いました。

日本になかった便利なソフトである上、従来ソフトの2割の値段で売ったため、東京大学、建設省の研究所、道路公団を含む日本の土木業界殆どに売れたのです。興味のある方は調べていただければすぐ分かりますが、20数年前に私が発売した2D-σや3D-σなどの土木構造解析ソフトはいまだに日本の土木業界で使われています。

「数学と物理の基礎が優れた大学院出身の研究者に5年間の時間と所要の資金を与えればどんな先端技術でもなんとかなる」。これが私の経験から言えることです。

私の別荘の倉庫には今も当時の数式誘導の手書き原稿の一部を保存しています。英語の参考文献を読み漁ってコンピューターのプログラムに使えるように、独自の数式誘導と分解をしなければ、プログラムが作れなかったからです。

一番苦しかったのは自分の数式誘導の結果が部分的に文献と違うことです。わずか一文字、一つの符号が違っても、計算の結果には天と地の差があり、どちらが正しいかは独自の方法で検証しなければなりません。

結局自分がミスした場合が多かったのですが、世界的権威の論文にも何回もミスが見つかりました。作者が書く際のミスなのか、印刷する際のミスなのかは分かりませんが、論文として読む分においては気付かないほどの小さい問題でも製品の開発となればとんでもない間違いをもたらします。

だから高度な技術を使う製品においてはコピーやパクリはあり得ないのです。たとえサンプルがあってもそれを理論基礎から製品の設計、製造とメンテナンスの細部まで理解し、細かいミスも見つけ出す力がなければ、市場に出回る製品になり得ないのです。

東芝の話に戻りますが、かつて東芝はNECや富士通などと同様に多くの先端技術を持っていました。しかし、それは当時の先端であり、米国に教えてもらったものが多く、東芝の技術者でなければ作れないものは皆無です。そもそも初期の東芝はGEの製品を真似して電気掃除機や冷蔵庫を作っていました。外形までそっくりでした。原発事故の原因の一つは東芝製と言いながら、中身はGEに任せたため当時の設計図も残っていないのです。これは東芝が市場価格を遥かに超えた値段で米国の原発会社を買った遠因でもあるでしょう。

東芝の半導体技術はたしかに今のところはまだ中国メーカーをリードしていますが、十分な市場があって儲かると分かれば、中国メーカーは買うか自分で開発するか、方法が違ってもいずれその技術を手にします。東芝は既に同様の技術を持つ米国や日本の企業に売っても当然高く売れません。中国メーカーがそれを高く買うのは時間を買いたいからであって、開発不可能だからではないのです。

残念ながら日本の政治家、官僚と企業家は文系出身が圧倒的に多いのです。研究開発をしたこともない人たちに限って技術を過剰評価するのです。それが技術を自慢しながら経営危機に追い込まれる日本の大手企業の遠因でもあります。危機に瀕しても古い思考回路から出られないことが東芝の本当の危機です。
この記事へのコメント
確かにその通り。いつもながらの正論です。東芝は日本の根本問題ですね。
Posted by 米倉誠一郎 at 2017年05月12日 08:07
企業の根本的な問題については納得致します。
ですが、半導体を切り売りしなければならない理由は USのWH社破たんによる損失補てんのためであり、半導体部門がダメだからという事では無いと考えます。収益が見込める事業であるからこそ、国外流出を防ぎたいという考えは自然であると感じます。
Posted by 服部康彦 at 2017年05月12日 08:26
問題構造の分析はまさに同意です。
日本の電子産業が生み出した商品群は全て世界市場では敗戦している根本原因でしょう。
直近で見れば有機ELパネルはSonyが最初に商品化(といっても本質的新技術ではない)し失敗した。量産し普及させるための戦略+技術+投資がなかったための今回のように収益源になるであろうキーデバイスを外から購入して、今更のテレビを作るという意味のわからない事業行動をとってしまっている。
原因は一緒ですね。
Posted by 佐藤 博 at 2017年05月12日 08:41
なるほどね
Posted by 章耕 at 2017年05月12日 08:41
大変共感できる投稿、有難うございました。
日本の研究者の能力は、ご理解されていらっしゃるように、平均的にはさして高くもない。私もそう思います。(自分自身も含めてです。アジアからの留学生に混じって大学院教育を受けましたが、彼らの優秀さに劣等感を感じながらでした。率直に申し上げます)

一部に非常に優秀な人がいる、そして私のような凡人でもあるリスクを買って徹底的に訓練すればそこそこの水準には届くのだろうと思ってやって来ました。これからも学び続けようと思います。

東芝の問題ですが、幾つか、偶然ながら自分にしか分からない視点があるかも知れないと思っています。どういうことか。不正会計の出発点はおそらくサプライチェーン管理不正から来ていたであろうと考えています。そして、WHを買収した前後で既に失敗が判る人には社内でもわかっていたかも知れないとも思います。シャープが亀山工場建設に踏み切った段階で、液晶が経営的に失敗であったと認めていた関係者がおられますので、東芝の問題も根は共通でしょう。
Posted by sparerib at 2017年05月12日 08:54
いつもながらの正論だなと思います
ただ半導体部門の良し悪しというより、唯一高く売れそうな所を会社の維持の為に売ろうとしてるなので論点の問題ではありますがじゃあ売ればいいのか?と疑問符が付くのもまた正しいかなと思います
今後SSDなどで非常に高い需要が見込める部門なので、その5年の間に得られる目先の利益も無視できないほど大きいので

個人的には儲かる部門売って儲からない部門や組織を維持するぐらいなら
儲からない部門を全て切って違う会社に生まれ変わって儲かる所に集中すべきだと思ってますけどね
勿論非常に大きな痛みを伴うでしょうがどうせ限られた儲かる部門売ってもジリ貧ですし
Posted by 通りすがり at 2017年05月12日 09:04
先のコメントに「いつもながらの正論」とありますが、「正論」とは、文字通り正しいことです。
言うまでもなく、あるべき姿を「語り」、「求め」、「実行」されるべきことです。
実に難しいことです。
難しいから大概の日本の経営層はそれを避けて通る。日本の場合、「正論」とは「難しくてできないこと」の代名詞として存在するような…

本文、指摘の通りで、今後の日本が世界とは戦えなくなるであろうと言う思いを持っていたが、本文を読んで少々核心に変わってしまった。
ただ、「文系」を下に見るのは、ちょっと違うぞ。
中高程度の物理、数学をきちんと理解してりゃ、技術者の話も理解できるし、複数の賢いお方(理系の)の話を聞くことで内容の善し悪しは判断できる。
理系でも、専門性にがんじがらめで簡単なことを難しく考えすぎてる方もいる。
型にはめて規定すること自体が退化の始まり。
文系人から一言でした!!
Posted by 原 隆彦 at 2017年05月12日 09:07
宋さんのメルマガは毎回拝見させていただいています。

宋さんと同じように日本の技術発展を見ている日本人は大勢いると思うのですが、なぜ、変わらないのでしょうかね。
日本の政治家や官僚ばかりでなく、企業経営者も同じように本当の技術開発を知らない、または右肩上がりの利益確保にばっかり目が行ってしまうのでしょうかね。
本当の経営者がいなくなっている現実もあるのかもしれません。
Posted by くまさん at 2017年05月12日 09:13
ほぼご指摘の通りと思いますが、決算のごたごたは社内官僚の保身行動です。半導体部門の「日米企業」への売却行動は、ねじ曲がったナショナリズムです。正確に言えば、韓国や中国・台湾に対してのコンプレックスです。これは、ある程度の認識を備えた日本人には「常識」なのですが、どういうわけかマスコミに現れることがありません。
ある程度の大きさになった日本企業内部の官僚化は日本の宿痾となっています。また、開発能力や製造能力(モノ作り能力)の低下も顕著なのですが、マスコミではその反対の「モノづくり(その他なんでも)は日本が一番」キャンペーンが盛んです。ここ20年、日本人は冷静な視点を得られていない状況です。
Posted by 阿部和夫 at 2017年05月12日 09:14
宋 文洲様、関係の皆様。

いつも参考になる記事をありがとうございます。

今回は東芝の決算と子会社の売買についてですね。

決算は、決算の取決めを守る義務があり、監査法人の決断は、取決めを守らず数字合わせにこだわった東芝の判断の甘さではないでしょうか。

それともう一つ、秘匿の内容がオープンにされてない事が要因にあるのでしょう。監査法人にも言えないこと。これがある以上、監査法人は承認しないと思います。

子会社の売買については、色々な考えがありますが、国内の同業者が買って、国外に流失を避けたい、これは国を守る事に繋がると思います。他国の企業が技術だけの為の買収で企業の90%を切り捨てた事もあります。ただ欲しいのは技術だけですからね。
そう考えると、簡単にコピーできる子会社は売り、技術を盗むことが難しい子会社は残し利益を増やすか、国内の企業に売却がいいでしょう。原発の関連会社はアメリカか日本の企業に売るべきですね。他の企業では荷がお重すぎるからです。今回の原発事業の失敗もそこにあるのですから。
Posted by Bow-shooter at 2017年05月12日 09:28
技術への過剰評価だけでなく、大手企業における「伝統」、「ノウハウ」、「営業 力」への根拠なき過信も、日本企業の弱点です。
変化の激しい時代にも拘らず、変化を恐れ現状に安住する企業は危機から逃れられま せん。
Posted by 上田晶平 at 2017年05月12日 09:37
宋さんおはようございます。いつものヘソ曲がりです。

前回のご意見には異論がございませんでしたのでパスしましたが、今般のご意見には部分的に異論があります。

まず、最後の節で仰られている「残念ながら日本の政治家、官僚と企業家は文系出身が圧倒的に多いのです。研究開発をしたこともない人たちに限って技術を過剰評価するのです。それが技術を自慢しながら経営危機に追い込まれる日本の大手企業の遠因でもあります。危機に瀕しても古い思考回路から出られないことが東芝の本当の危機です」に関しては大筋で肯定できるのですが、一方で『研究開発をしたこともない人たちに限って技術を過小評価する』事実も存在します。

たしかに宋さんが仰る「高度な技術を使う製品においてはコピーやパクリはあり得ない」ことは一面において事実ではありますが、半導体技術や液晶技術において、中国や韓国に事業としてパクられ高度な技術は札束で人間を買い取ることでパクリがあったと考えます。

終戦直後の日本もパクリから出発している、米国の真似だとと言われますが、それらは対象となる製品を日本人技術者が徹底的に研究し、数十年をかけて品質的に世界中に”MADE in JAPAN”が認められるまでになったもので、札束で人買いをする中国や韓国のパクリと同列に論じてもらいたくありません。

それゆえ、日本にとっては東芝の半導体技術を中国・韓国に流出させることに抵抗があるのです。
とくに、半導体の技術は軍事的に応用される危惧が高いですから。

つい先日進水した中国の航空母艦も細部に亘っては技術的な問題もあるやに言われており、この辺りへの中国政府の東芝の半導体技術の取得への意向が感じ取れます。
Posted by 田中 晃 at 2017年05月12日 10:08
「高度な技術の中国への流出を防ぐため」の理由は企業戦略ではなく国家戦略でしょう。
どんな高度な技術も時間が経てば普通の技術になります。
北朝鮮のような小国でも核兵器やミサイルを造ることができます。
日本としては中国に技術が流れ、技術的な優位性が無くなるのを少しいでも遅らせたいのでしょう。
「そんな高い技術を持っているならば、なぜこんな惨状になるのか」これは東芝の経営能力の問題でしょう。
なんぼ高い技術能力を持っていても、それを商売に結び付ける能力がないと無いにも等しいのです。
宗さんは高い技術を持ちながら商売も上手かったから成功したのです。
台湾や中国はシャープや東芝の高度な技術が欲しいのでは無く、ノウハウの塊の生産技術が欲しいのだと思います。
自動車も中国で生産を始めてから生産技術をすっかり提供してしまいました。
それにレシプロエンジンがモーターに変わり、車体構造がシンプルになり生産技術の優位性も保てなくなりました。
これからの日本の自動車メーカーは益々苦戦を強いられるでしょう。
しかし、日本の自動車メーカーは生産技術の開発にこれまでも力を入れてきましたしこれからも益々力を入れるでしょ。
そう簡単には負けないと思います。
Posted by 山永順一 at 2017年05月12日 10:22
中国の技術者のレベル、東芝の技術レベルについてはよくわかりませんが、日本の文系の経営者が自社の技術を過大評価することはよくあることだと思います。日本企業が技術の市場(技術を売買する市場)に出て行かず、結果として、他社のレベルもわからず、井の中のかわずになってしまう原因のひとつはそこにあるのでしょう。
Posted by 石野喜英 at 2017年05月12日 11:07
宗さんのコメントの中の一文「残念ながら日本の政治家、官僚と企業家は文系出身が圧倒的に多いのです。」これは事実です。ついでに申し上げれば、新聞、テレビなどの報道関係者も文系出身者がほとんどです。これら文系出身者の科学的センスの無さは悲しいほどだし、外国語の能力も高くないように見えます。正直なところ、この方たちが日本に損害をもたらしている一面もあるのでは?
Posted by うめだ at 2017年05月12日 12:31
う〜〜ん(@_@;)
理系文系という括りでまとめるより、いいものはいい、悪いものは悪い、どこの国であれいいものはいい、ダメなものはダメ、で行きたいです。

出来上がった成果は一朝一夕では出来ないものなので、維持管理するだけでも大変で規律を守りながらやる。多くの人がだらだら食い扶持にしようとしたら国が滅びますよ、、でいいのではないか。
Posted by sparerib at 2017年05月12日 12:47
いつも楽しく拝見しております。
日本人としては耳が痛いですが宋さんのおっしゃる通りだと思います。ただし半導体は軍事技術にも使われているといわれております。そうなると国家の安全保障の為に売却先を限定するのも止むを得ないのではないでしょうか。極端な例を言うとわかりやすいかと思いますが、いくら入札の金額が一番高くても北朝鮮の企業には売却しないでしょう。
Posted by しらとり at 2017年05月12日 12:50
〜「数学と物理の基礎が優れた大学院出身の研究者に5年間の時間と所要の資金を与えればどんな先端技術でもなんとかなる」〜←その通りだと思います。どの国、民族、文化に所属していても、時間とお金、ゆとり、遊びの時間があると、アイデア、作品が生まれると思う。日本も奈良、平安、江戸時代はそんな時代…文化も豊かでした。
特に明治以降、戦後のこの国の、上意下達の‘自分を育てない’=お受験教育は、型どおりの組織人間を量産してしまったと思います。少数のエリートとロボットが居ればいい…。これでは、面白い事は浮かばないような気がします。
Posted by 末永美枝子 at 2017年05月12日 14:34
いつも楽しく拝読させていただいています。
ご意見には、納得させられました。あれ、これは宋さんが嫌う評論家の異見みたいですね。

それで、東芝は今後どうしましょう。続編がでるのでしょうか。期待しております。
Posted by 坂田 信彦 at 2017年05月12日 14:36
宋さんのメルマガ、いつも楽しみにしています。宋さんのベースは技術開発者だったのですね、商売上手な評論家と思っていました。
いつも自信に満ちたコメントが出来るのは根本まで考え抜いた経験があったのだと納得しました。東芝も含めて企業は永遠ではありませんが
「サザエさん」のスポンサーが心配です。
Posted by 大屋 幸男 at 2017年05月12日 15:55
宋さん、
メルマガを継続してくださってありがとうございます。宋さんのお話は時々中国寄りかなと思いながら、私の沢山の中国の友人のことをいつも思い素直な宋さんお話を楽しみにしています。
仰る通り、日本の官公庁は勿論大手企業は、その輝かしい歴史を維持し今では古い見識を直すことが出来ずにいるのが実態ではないでしょうか。日本人には日本人としての良いところが沢山あります。中国は体制は全く異なりますが素晴らしくフレキシブルなところもあり、華僑を
中心にグローバルに活躍する方が多く、今では
そのグローバルの良いところを身に着けた方々が本国に戻り活躍されているのではないでしょうか。日本は今グローバル的に見るとかなり
疲弊していますが、本来の日本人の良いところは、和の精神で、世界のどの国の人でも受け入れる大きな度量がある民族であるはずです。宋さんは日本で暮らして色々と体感されているので、その本質を解ってらっしゃって時々厳しいことをダイレクトに発言されていると思っています。日本人の多くはなかなかそれができません。しかし、本音は優しい国民だと思います。
これからも宋さんに日本と中国、そして世界との橋渡しの道しるべになってください。
多様な国民がこの小さな地球にいます。共存共栄で平和に豊かに幸せに暮らせることが何よりですね。
Posted by 古沢尉行 at 2017年05月12日 21:43
結局、政府が原発事業を残そうとした行動の犠牲だと思います。
黒字部門を売却して、赤字部門を救う再建?
それは異常です。
宋さんのメールにもある通り、東芝の大型重電の多くは若干改造してGE製品のラべルを張り替えた物。
つまり、東芝が重電を捨てると、福島を始めとした原発のメンテナンス会社が消滅したり、中国資本だったりする事になる。
ましてや原発新設は絶望的になる。
そして、三菱重工しかりです。
結局、世界的で捨て去られ始めている原発に、気付いてか気付かないでか、日本のエネルギーは原発と石炭火力発電を次世代に据えているので、歴史ある日本の重電産業は国内に必要なのです。
Posted by 有賀 守昭 at 2017年05月12日 23:33
宋氏のメルマガ楽しみに拝読しています。 今回、初めてReコメントします。 宋氏の今回の発信は、正否があると理解しています。 正は、「東芝事象を企業単一の課題ではないとの指摘」、否は「危機に瀕しても古い思考回路から脱却でき無い、、、」のコメントです。  僕の検証では正の部分は、一部上場企業で実際は苦しさを認識している企業がほとんどです。否は、戦後の日本の姿の象徴です。 つまり。宋氏の日本におけるキャリアは体験談で正しいコメントです。 しかし、客観的な視検では、日本社会がそうなのです。 これは、マッカーサーを基点に戦後の日本スタイルになったと言えます。 これが、現在、限界に、寿命に来ただけなのだと言えます。 事は、重大ですが。 戦後の日本は、「ものづくり」を中心に発展した国です。 明治以前は、ことありき、ものづくりが寵愛される文化でした。 日本刀の最高峰をご存知ですか?  切れる切れないは二の次です。 折れる、折れない。 折れない日本刀が最高の1Stプライオリティです。 これは、多くの日本人でも知りません。 折れたら殺せません、守れません。 曲がっただけなら、次を作れます。 武士道とは??? 死ぬことと見たり。 とありまますが、解釈は、死ぬことではありません。  死ぬことを前提にすれば、活路を見言い出せる事の例えです。 
宋氏のアプリに間違えがあったように過去の偉人の書籍にも多くの間違えがあります。 それに気づき是正することが最もできるのが日本人の特徴の一つでもあります。 見るべきはどこかで得るものが異なります。 国籍の違いよりも勤勉と成果を育み成果達成のつながりが平和をもたらすように感じます。 僕は!
Posted by 銀ちゃん at 2017年05月13日 00:35
商売という観点だけから見ると宋さんのおっしゃる通りだと思います。
中国のように、持っていない技術を外国から買って商売する方が効率的でしょう。
しかし、日本の場合は、常に次世代の技術を開発しなければ生き残れません。
既存技術では、中国や他の国にすぐに追いつかれてしまうからです。
東芝の半導体部門が日本に必要なのは、既存技術のためではなく、
次世代技術を開発できる実力を持っているからです。

宋さんのおしゃる通り、日本の研究者の平均的な力は低いのかもしれませんが、日本がここまで来たのは、一握りのヒーローのおかけではなく、非力な日本人が集まって発揮した総合力によるものです。
Posted by いちファンより at 2017年05月13日 08:19
>それが技術を自慢しながら経営危機に追い込まれる日本の大手企業の遠因でもあります。危機に瀕しても古い思考回路から出られないことが東芝の本当の危機です。

それで、のうのうと生きていられるのだから、いいんじゃないですか。
東芝の経営陣は、頭は下げるけど、実刑くらって刑務所にぶち込まれることはないでしょう。
役職は解任されるでしょうけど、ひっそりと系列会社の役員に収まって、悠々自適の生活が約束されています。

日本の最大のアホは、理系出身者でしょう。
文系より下の扱いを受けて、パシリとしてコキ使われることが分かっていながら、理系にいっているのですからマゾですね。

日本には、危機に瀕しても古い思考回路から出られない経営者にこき使われて、彼らを支え続けて使い捨てにされるパシリが沢山います。

このパシリが大量に量産されている限り、古い思考回路から出られない経営者は安泰です。

技術を自慢しながら経営危機に追い込まれる日本の大手企業は、世界に誇るべきです。
Posted by KKMM at 2017年05月13日 08:51
岡目八目時代から宗さんのご意見は、非常に興味深く読ませていただいております。
日本の常識、世界の非常識が多々あると感じております。
ところで、今回のご意見では東芝の経営危機と事業の守秘に関する問題を一緒にされていますが、これには異存があります。
例えばソフトバンクの孫さんは、日本的な常識に捉われず、云わば禁じ手・奇手を次々に繰り出し、絶妙なバランスの中で1兆円越え企業にのし上がりました。
シャープは早川電機創業当時からの他社と異なる視点での商品開発で独自企業であったものが、韓国・台湾の企業戦略を真似、圧倒的・集中的な投資を行い、それに敗れました。
日本郵便は野村不動産を傘下にしようとしています。
かつてのように、得意分野でコツコツと積み上げていく経営では勝てない時代に、次の世代で生き残るための選択と集中に勝つ企業、負ける企業の規模が大きいために世間の耳目を集めています。
経営判断が正しかったのか、間違っていたのか。これは結果で評価するしかないことです。

ところで、先端技術・秘密技術は一企業の問題ではなく、国の安全保障にかかわる問題です。
いずれ追い付かれる技術でも、時間を稼ぐ必要がある場合もあります。
いずれ追い付かれるのだから、いま売却してもいいだろうと安易に判断すれば、北朝鮮のような国の軍事技術に取り込まれてしまう可能性があります。

Posted by takedatakeda at 2017年05月13日 09:35
始めまして。毎回楽しみに読ませて頂いております。自分は高卒で卒業してからIT関係の仕事をしており現在はフリーで大手IT会社のシステム開発をこの歳(63)まで続けています。その昔にSE30代定年説がありましたが、何十年たっても日本のソフトウェア開発レベルは進歩していないと感じており(そのお陰で自分に仕事があるのですが)何が原因か自分なりに考察した結論と今回の宋先生のメルマガが同じ考えでしたので投稿させていただきました。さらに付け加えさせていただければ、経済界・政界銀・行・マスコミを牛耳っている文系の老人世代がいわゆる学生運動のまっただ中にいた団塊世代だということです。この見識が狭く口先だけ言い訳上手で無責任な世代によるサラリーマン経営にメスを入れた宋先生の記事を読む機会があれば是非拝見したいと思います。これからも世界的視点でみた日本の論評を楽しみにしております。
Posted by 伊藤英成 at 2017年05月13日 12:00
ミスリードである。

研究開発をしたこともない人たちが技術を過小評価したのが、日本企業の敗因だと思う。
「数学と物理の基礎が優れた大学院出身の研究者に5年間の時間と所要の資金を与えればどんな先端技術でもなんとかなる」。これが本当なら、2兆円も出して東芝の半導体技術を買いません。研究者一人に年俸1億を与えたとしても、100人を5年間雇って500億円。桁違いです。また、高等教育機関を設置してあるにもかかわらず、発展途上の国々もあります。

東芝のフラッシュメモリーは舛岡富士雄氏が開発しました。米国に教えてもらったものではありません。

https://forbesjapan.com/articles/detail/8112/1/1/1

宋さんは「高度な技術を使う製品においてはコピーやパクリはあり得ないのです。」と仰いますが、ソフトウェア開発の分野では、コピーやパクリはし易いです。そもそも宋さんは、「米国で開発された大型計算機で運用する航空機や車の構造解析ソフトを」パクって「土木構造物に簡単に使えるように」開発したのですよね。
Posted by 名前 at 2017年05月13日 15:00
研究成果対解散価値比率でざっくり見たとき500億円/2兆円で2.5%ならば、研究開発投資に10%出す世界的な大企業よりまだケチしているとも言えます。

逆に、本当は1兆円しか見積もれないかも知れない事業価値のものを財務事情によりやむなく値段を上乗せしている理由かも知れないと。 批判しているわけではなく、逆にその痛みが伝わって来るように感じられます(@_@;)
Posted by sparerib at 2017年05月13日 16:37
論文や文献のミスは多いですね。それに気づくことができなければ勉強したことになりません。
ある専門的な技術の解説した書籍を読んだのですが、10箇所以上の間違いが見つかり、校正協力の人が沢山いるのにその人たちはちゃんと理解していたとは思えないことがありました。
Posted by nao. at 2017年05月13日 16:57
ブログに関係有りませんが、日本の政治、経済のブログ疲れないか?同じ漢民族の戴正呉と宋文州と北と南の関係だから態度が違うわ。東芝の役員の室町マサシさんから電話がかかってきて私が悪いのですと経営に失敗した事を悔やんでいました。昭和25年生まれの父、母の元で生まれましたから室町さんは私の父に面影が重なりました。
Posted by 大谷裕雄 at 2017年05月13日 20:05
宋さん
お早うございます。
今回のコメントは、技術評価としては、宋さんの指摘通りかもしれませんが、東芝の失敗の本質は、今は、政府系独占企業のリーダーが、政権や完了と協同歩調で、将来性のない巨大原子力企業に過剰投資をしたことにあります。少し気の利いた経営者や財務責任者なら、原子力事業を切り離し、別会社として破産なり民事再生して、東芝のの中の優良企業、事業は、決して手放さないし、優秀な技術者の雇用は守ろうとするはずです。
「泥舟」は、早く沈めた方が良いのです。
それと監査法人の人間が誰も告発や送検されないのも奇妙なことです。

僕が、考えることは「東芝問題」の本質は、ガバナンスとコンプライアンスと政府との癒着にあると思います。
何故上場停止にならないのかも全く不思議で、損失を被った投資家の集団訴訟が広がらないのも解せません。
Posted by 沼田一博 at 2017年05月14日 10:57
68才の団塊世代の一員である元研究開発者から見ると、日本の技術者のレベルが高かったのは、団塊の世代の人たちまでで、それ以降の人達のレベル低下は半端ではないように思われます。昔では考えられないようなネット世界で、世界中の技術を短時間で調べることができます。いくら調べても、そこから創造性を発揮でいるかどうかが問題です。ネット社会に慣れてしまうと、何でも調べればわかるという事で、創造力が養われないのではないでしょうか? これが、現在の日本の研究開発者のレベル低下を招いた一因かもしれません。
Posted by 豊岡孝資 at 2017年05月15日 09:44
日本のメーカの現役世代の大部分は、欧米だけでなく、以前はいなかった中国や台湾、韓国という強敵に囲まれて、積極的に有利に攻めるよりも、不利な戦いを強いられることが多かったのでは。右肩上がりの成長を経験する機会があまりないまま。

諸先輩方にしてみれば、我々現役世代が取り組んできた仕事は、レベルの低いゴミのようなものなのかもしれません。
ですが、たとえそうだったとしても、それは私たちや私の仲間たちが文字通り血を滲ませながら、一つ一つ結果を出して前へ進み、築き上げたものです。

すべてを一般論化し、断定的な口調で喝破されていますが、その文字数だけで論じられるほど、
かんたんな話ではないと思うのですが。

それともそれってアジテーションですか??
Posted by wearestillhere at 2017年05月15日 21:02
今回の記事はちょっと違うんじゃないかと思っています。
 東芝の半導体の技術が高いからこそ売れるのであって、2兆円出すという買い手がいること自体が凄いことだと思いますが、違いますか?また技術は5年でキャッチアップできるというのは一部の分野の話であって、半導体技術のように裾野の広い分野ではありえないことです。
 最近の宋さんの記事に、思い込みや強引な論理構成が多くなってきたように思えるのは私だけではないと思いますよ。
Posted by ひろちゃん at 2017年05月16日 22:00
久しぶりにこのサイトに来ましたが、こんなに思い込み激しく攻撃的なことを書かれる方でしたっけ?何かありましたか?
以前はもう少し思慮の跡が見られる文章を書かれていた気がしましたが…。
Posted by 傍観者 at 2017年05月20日 18:57
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