なぜ米国人が中国を好きになったか

先週、民間調査の権威である米国ギャラップ社が日本人に馴染まない調査結果を発表しました。それによると現在の米国では中国を好きな米国人が50%に達して30年来初めて中国を嫌いな米国人を超えたそうです。
China's US Image the Most Positive in Three Decades
http://www.gallup.com/poll/204227/china-image-positive-three-decades.aspx

調査の詳細をみると1989年の天安門事件による一時的な激しいアップダウンを除けば、米国人の中国への認識が少しずつですが、確実にポジティブになってきました。好きが嫌いより多くなったのは歴史的です。

過去の30年間、中国政府と米国政府との間のトラブル時には危機と言えるような出来事が絶えませんでした。米国による中国大使館への誤爆、米中台湾海峡危機、米中空軍機の接触事件など枚挙に暇がありません。総合国力において中国が米国を超えることが確実視される中、影響力を争うライバルとして中国への警戒心も強めているにも関わらず、なぜ今米国人で中国を好きになる人が多いのでしょうか。

私は一番の理由は米国人と中国人による前代未聞の民間交流にあると思います。私個人の事例でいえば、4人の子供が全員米国に留学しています。学校の行事や子供同士の遊びを通じて親同士や学校関係者や一般住民をとても身近に感じるようになりました。私が感じていることは向こうも感じているでしょう。

「訪日中国人が多い」と日本人は感じていると思いますが、150万人の訪日中国観光客は1億人の海外旅行者全体の1.5%に過ぎません。彼らの多くは米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏に行っています。特に投資、留学と移民の場所としてこれらの国は中国人の人気を集めています。

次に中国は30年間をかけて米国の最大の貿易相手国になりました。トランプが貿易赤字問題を中国とディールしたいと言っていますが、貿易のディールの一つ一つは国家ではなく民間人の厳密な損得勘定によって決定されています。米国人がメリットを感じない、米国人の役に立たない米中貿易は存在しないのです。米中貿易は政治と関係なく両国民の距離を縮めたと思います。

それから多くの日本人に理解できないと思いますが、米国人は素直に中国の社会進歩を認めているのです。1億人の海外旅行者の殆ど全員が自分の意思で中国に帰ることは何よりも中国の進歩を示しています。現在毎年の50万人の留学生が海外に行くのですが、ほぼ同数の留学生が中国に帰ってきます。中国人の殆どは自国の社会システムの欠点を認識しながらも、自らの意思で盛んに他国に移住したり、帰国したりすることは何よりもの進歩です。

先月、上海である旧知の日本人女性実業家に会いました。彼女は長い間上海に住んできましたが、今ほど日本人観光客が訪れない時期はなかったというのです。そのため、彼女が長年やってきた日本人向けの土産店を閉店せざるを得なくなりました。海外に行かず中国語や英語のニュースも読まず、依然として紙の新聞と地上波テレビによる日本語情報に頼る日本人は文字通りのオタクになってしまうのです。

井の中の蛙の新聞紙と地上波が好んで報道する中国のマイナスニュースに接すれば日本人は中国の本当の姿を知る訳がないのです。幼い園児たちに「安倍総理ガンバレ」や「安保が良かったです」を宣誓させたり体罰を行ったりする森友学園をみて、一部の日本人は「まるで中国」と言うのですが、これこそ中国の現状を知らなすぎるのです。

文革時代には似たようなことは確かにありましたが、ここ30年間の間には、このようなことは中国のどこの幼稚園にもあり得ないのです。まずそんな幼稚園に子供を入れる親はいません。次に文革で痛い目に遭った中国のリーダー達もそんな幼稚園に心酔する訳がありません。イメージが悪くなるだけです。だいいち、幼児に体罰を与える幼稚園なんて、親達の殴り込みに遭いますよ。

日本社会の自信喪失や閉鎖化とは逆に、中国は大量な一般市民が日本を訪れることになりました。戻った彼らは殆ど全員が日本のことを褒めています。これに伴って中国人の日本への好感度がどんどん上がっています。日本人の妻を持ち、日本との縁が深い自分としてとても誇りに思うのですが、同時に「良いものは良い」「人の良い所を学ぶ」という同胞の素直さに賞賛を送りたいと思います。

今日のメルマガも日本批判と捉える方が多いかもしれませんが、「現実を知ってこそ正しい判断ができる」ことを申し上げたかったのです。日本人の皆さんがお手本にしている米国社会の中国認識が参考になれば幸いに思います。

P.S.

そういえば宋メールがまだ続いているかと思う方もいるでしょうが、簡単に現状を報告します。(時間のない方はここをパスしてくださいね)

私は創業者としてソフトブレーンの現在の経営を高く評価しています。昨年の業績も大変よかったのですし、先週2月28日に発表した中期事業計画策定の方針もこれらの業績は長期的成長過程の一部であることを示しています。創業者としても、経済評論家としても、現在の経営陣が最も企業価値を上げるよい体制だと確信しています。

敵対買収側はどんな目的で経営支配しようとしているかは時間とともに徐々に明らかになると思いますが、悪質な乗っ取りにさらされている現在、私が持っている知識と資力を使って現在の経営陣をサポートする予定です。

昨年、宋メールの読者(経営者)から「乗っ取りの結果と関係なく勉強のためにそれを総括してほしい」との要望をいただきましたが、いつか必ず詳細をご報告させていただきます。敵対的買収史上の珍しい事例になりますよ。
この記事へのコメント
宋様、
今回のコラムもたいへん勉強になりました。ギャラップのこの調査結果って日本のメディアが全く報道しなかったので知りませんでした。確かに草の根レベルでの交流、人々の行き来が相互理解を深めているのだと思いました。但し二つの懸念が同時に沸き起こりました。一つは日本の進む閉塞性と国際社会との交流の劣化。二つは中国の国内統治。西洋と東洋との生活慣習や常識、社会機構の在り様は全く違います。日本も西洋化の過程で内乱に近い状態になり明治維新でなんとか舵を切ることが出来ました。しかし清国は結局自己変革することが出来ず、外圧の介入を招き最後は国体が瓦解しました。今回も米国等西洋社会の良さに目覚めた知識人と古来の中国の良さに執着する人達との溝が広がり社会が分断されるのではないか米国でトランプの登場が社会の亀裂を顕在化させ始めているだけに心配です。相互交流、相互理解、経済的紐帯が戦争を防ぐと英仏は第一次大戦の前も第二次大戦の前も期待していましたが、結果としては経済交流が進んだ結果金銭的利得がどちらがより大きいのかという点が明確になり独の強硬派が台頭しました。そして米国は自国の国益のためであれば独・露・イラン・イラクに諜報活動・秘密破壊工作・相手国テロ組織支援といった様々な手立てを遂行してきました。そういう意味で今後10年の中国の国内統治力と米中の関係から目が離せません。
Posted by みのるイチバン at 2017年03月06日 08:30
今回のメール非常に良かったです。内向きの日本人に対して、外向きの中国人。かつての日本人もそうだった思います。いつの間にか、内向きなっている非常に断念な事です。もっと、外の情報をつかむべきで、方法はいろいろあります。今後とも的確な、指摘メールの発信をお願い致します。
Posted by 赤池勝 at 2017年03月06日 08:41
いつも楽しく拝見しております。大戦時に中国の出兵していた祖父から、中国人の親切さは散々聞かされておりましたし、中国残留孤児の例を見ても一部には不幸な例もあったようですが、わが子同然に育ててもらえた人も多く感謝しております。そういう前提があって、今の日本と中国の関係をみると、扇情的な決して多数意見ではニュースばかりの日本の情報統制化には本当に困ったものです。もっともっと仲良くできると思っております。
これからもブログ楽しみにしております。
Posted by かりんとう at 2017年03月06日 08:57
宋様

いつもブログを読むのを楽しみにしております。
自分の知らない事を気付かされると同時に、事実を正しく認識することの大切さを強くしております。

今後もブログを楽しみにしております。

一点、訪日外客数統計(国別2016年度;下記ご参照下さい)とブログでの中国国籍の方の観光客数に差異がありました。

定義の違いであって、ブログの主旨に影響がある差異ではないと思いましたが、150万人という数字との差がどこにあるのかお尋ねできればと思いました。
 http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/
Posted by 池田陽一 at 2017年03月06日 09:01
私も仕事を通じて中国の方とお会いし、お話しする機会が多々ありますので、中国のことを好意的に見ていますよ。
会社柄かもしれませんが、そんな日本人が私の周りには多いと思います。
それは私たちがお付き合いさせて頂いている中国の方々が勉強熱心であり、努力家であり、付き合っていて楽しいからです。
まあ、そんな私たちは一部の日本人かもしれませんが・・・
Posted by 八幡 孝幸 at 2017年03月06日 09:08
目を開かされるコメントですね!

私も5度ほど中国を旅行していますが、若者に是非中国を訪問するよう薦めています。

でも、自分の生きている社会に批判的なことを言うと、反発のみで参考にしようという姿勢が非常に弱い。

そのためには、中国を参考にするべきだとの話には耳を貸さない。

宋さんのblogを薦めていますが、起業に興味のない若者には拒否反応ばかり。

でも諦めず、薦めている次第。
Posted by 白鷹 at 2017年03月06日 09:27
その通りですね。私はサブカルチャーが趣味で中国のビリビリを見るのですが、中国の若者が日本のニコニコ動画にどんどん投稿してくるので、興味があって数年前から中国語の独学を始めました。そんなわけで、片言の中国語でネットの知り合いが重慶、南京、新疆に居たりします。

私の年齢だと、重慶だと旧日本軍が渡洋爆撃を行ったところとしか知りませんでしたが、人口が5000万人の都市で、人工スキー場があるとか、春節の頃にはもう暖かいとか知って、へえと思ったりしました。新疆では今頃はハウスでイチゴを生産していて、チョコレート味のチョコレートイチゴというのがあるんだとか知りました。

しかし、家内に中国に旅行に行こうと言うと、残念ながらテレビマスコミの影響で拒否反応です。職場でも中国が好きだと言うと、同僚からは今どき中国が好きだなんて?という顔をされます。日本人はお上に弱いのでしょうし、右習えというと皆右を向く批判精神の無さがあるんでしょう。

Posted by 工藤 啓 at 2017年03月06日 09:50
文章から宗さんがわくわくしているのがわかります。中国すごい!!
ただ、日本人に知らせると同時に現実を知らずに不法滞在してしまっている中国人に知らせてほしいです。
Posted by oika at 2017年03月06日 09:57
日本、中国、アメリカの関係について述べておられましたが、PS以下の内容で吹き飛んでしまいました(笑)。
この状況でも楽しみと感じる宋さんに驚きです!!
今会社の状況がよくありませんが、姿勢を学びますね!
Posted by autumn_30 at 2017年03月06日 10:00
私は中国人ですが、宋さんのおっしゃる中国の教育事情に違和感を大いに抱いております。現状、日に日に厳しくなっている言論統制とネット遮断、教育現場に徹底してきた洗脳教育、加えて大学などは体制に異議を唱える教師の粛清などなど、文革まで戻っていないと行ってもそれに近い雰囲気になりつつあるのではないでしょうか。森友という一私学を取り上げていまの中国と日本の教育を比べること自体は、あまりにも客観性に欠けていると思います。中国の幼稚園における軍国教育は山ほどありますよ、しかも国の方針で。
Posted by funiey at 2017年03月06日 10:04
メディアがもたらす情報、それを受けとる人間のバイアスにより真実とかけ離れた歪んだ価値観が形成されるのは、今も昔も変わりません。一方的に入ってくる一次情報を、自分の目で足で確かめ、少しでも真実に近づけるための二次情報を得る習慣がないと、素敵なこともたくさんある世の中ですが、世知辛さだけが心に残ってしまい未来に進めませんよね。
Posted by 小島宏文 at 2017年03月06日 10:07
やっぱり森友学園ネタできましたか。私も含む多くの日本人は、あの幼稚園は異常だと思うし嫌悪感さえ感じています。しかし、一部の日本人が「まるで中国」ということに対して、「中国の幼稚園はそんなことはしていない」と反論されているのは、まるで論点がずれています。誰も中国の幼稚園を指して言っているわけではなく、「中国は国を挙げて(幼児に限らず)日本の悪口をウソも含めて教えているではないか」というのが指摘の意図のはずです。
宋さんはよく、中国の悪いことはすべて日本のマスコミのでっち上げだというのですが、では2012年の暴動は何だったのでしょうか。たまたまごく少数の不満分子が暴発しただけ?それとも暴動などなく、日本資本の店や車が壊された映像はニセモノ?宋さんがよく日本を罵倒するときに使う「ナカッタ」を宋さん自身がするのですか?
数十年前、私も含むほとんどの一般日本人の中国に対する感情は、決して悪いものではありませんでした。身近に中国人が経営する店もあったし、同級生に中国出身の子もいましたが、うまくやっていました。関係が悪くなったのは、中国政府の行いを見たからです。それも、マスコミが作り上げたものではなく、具体的な行動や映像を見てのことです。私自身についていえば、ここ数年の宋さんの言動を見て中国(人)に対するイメージが一気に悪くなりました。また、マスコミに関していえば、宋さんはいつも産経新聞をやり玉に上げるのですが、中国や韓国に都合の良いことばかり報じる朝日新聞というのもあります。さらに、逆に中国に遠慮している部分だってあります(例えば、日本全体として一番放射能を浴びたのは中国の核実験の時ですが、原発問題でそれを執拗に報道するマスコミはありませんでした)。
「アメリカ人は是々非々で臨むので民間交流で好感度が上がる、日本人は外を知らない上にマスコミがウソを教えるから対中感情が悪くなる」と言いたいようですが、中国政府(指導者)が、体制を守るために日本を悪者にしてきた部分は差し引いてもらいたいと思います。
長所と短所は裏腹です。前回もコメントしたように、日本人の閉鎖的な性格は、ともすれば同調圧力を生み、各種の弊害をもたらすこともありますが、同じ方向を向き、互いに信頼し合った場合は組織として大きな成果を出せることは明治維新や戦後の経済成長を見ても明らかです。宋さんご指摘のように「日本スゴイ」とうぬぼれるバカな日本人も問題ですが、日本人の特性を何でも悪い方、悪い方に捉えて留飲を下げようとする宋さんの姿勢にもまた疑問を感じます。同胞の「人の良い所を学ぶ」に対しては、称賛するだけではなく、宋さんご自身が少し見習ってはどうでしょうか。
Posted by H.Mari at 2017年03月06日 10:13
日本人のみんなに読んでもらいたいメールでした!私、実はこの国は逆に、故意に留学に消極的で居続けたと思っています。海外情報や海外から日本を見る目など、育ってほしくない?から。子供のお受験時代は、中学、高校から大学へ〜が、当然の歩むべき道でした。(私事ですが…〜留学行ったら帰って来なくなるぞとか、何故受験させない?とか言われたけど、娘は留学し、結婚しちゃいました…)宋さんのお話を聞き、中国が羨ましくなりました。日本人は本来、遊び好きなんです。色んな国の人達を巻き込んで新しい遊びを生み出し、楽しく遊びたいです。
Posted by 末永美枝子 at 2017年03月06日 10:33
宋さん、おはようございます。いつものヘソ曲りです。

宋さんの仰る「現実を知ってこそ正しい判断ができる」というご意見には同意しますが、今般のご意見はどうみても「日本批判」としか読めません。

まず、「井の中の蛙の新聞紙と地上波が好んで報道する中国のマイナスニュース」という表現は、朝日・毎日(テレ朝・TBS)ではない、産経・読売(フジ・NTV)のことを暗に指しておられるのは明白ですよね。

また、日本共産党や民進党が喜び勇んで安倍政権を追及している「森友学園」問題を取り上げておられますが、この問題はゴミ処理と譲渡価格の不透明さが問題なのであって、園児たちへの『プロパガンダ的な指導』は本質問題ではありません。また、「体罰」ということが事実か否かも解明されていません。このような本質問題から乖離した部分のみを取り立てて、本ブログで強調されているのは「日本批判」以外の何物でもないと思います。

「森友学園」問題を中国政府寄りのプロパガンダとしてご利用なさるのであれば、「井の中の蛙」であることを示すためにも、併せて「チベット問題」「ウィグル問題」などの「現実」にも言及してください。

もう一つ、「150万人の訪日中国観光客は1億人の海外旅行者全体の1.5%に過ぎません。彼らの多くは米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏に行っています」「多くの日本人に理解できないと思いますが、米国人は素直に中国の社会進歩を認めているのです。1億人の海外旅行者の殆ど全員が自分の意思で中国に帰ることは何よりも中国の進歩を示しています」と仰っておられることも、どう読んでも「日本批判」(というか「小日本」など世界から相手にされていませんよという感覚)にしか採れません。

さらに、「日本社会の自信喪失や閉鎖化とは逆に、中国は大量な一般市民が日本を訪れる・・・(中略)・・・同胞の素直さに賞賛を送りたいと思います」というご意見も、どうみても「日本批判」でしかないですよ。
13億人もの国民のうちの1億人だけを取り上げて自賛されていますが、残りの12億人の国民はどのような生活をされているのですか?「現実」を教えてください。

ということで、今般の宋さんのご意見は「日本批判」のオンパレードだと思います。

習主席の反対派の多くが粛清され、本来2制度が認められているはずのマカオでは著名な経済人が失脚させられている最中、奇しくも「全人代」が開催されていますので、宋さんも森友学園の園児並みに「習主席ガンバレ」という訳ではないと思いたいですね。
Posted by 田中 晃 at 2017年03月06日 11:04
旧共産圏への日本人の偏見…というか「認識の古さ」は対ロシアでも共通しているように思います。私事でかの国とは交流がありますが、十年ほど前は接して得た経験から出る言葉をちゃんと聞いてくれる人は僅かでした。最近になって少々の進捗をもってようやく「今更聞き直される」次第です。単に私の個人的信用かもしれませんが。
中国の皆さんは英語が堪能なので、日本人よりは余程欧米圏で歓迎されるように思います。二言目には「日本語話せ」では駄目なのですけどね…言語体系が似る中韓の皆さんの英語力を知るにつけ、向いてないという話ではないな、と。やはりここは島国です。オタクという言葉がズバリなのですが(苦笑)、文化的に引き篭もってしまっている。なんとかしたい気持ちはあるのですが。
Posted by ぐるこさみん at 2017年03月06日 12:36
宋さんがこのメールマガジンを開始した頃からの読者です。多くの場合、単刀直入に身近な現実の指摘を豊かな表現や語彙で指摘されているな〜と良い印象を持って読んできました。きっと、多くの読者も同様な印象観ではないでしょうか?しかし時間がたつ中で宋さん自身の立ち位置が微妙な変化をしているのを感じ始めました。それは中国の政治担当者(共産党)と日本政府との間に生まれたイラつき感と同期します。日中の問題は複合的で複雑化してきているのはすべてが中国側から放出しているという事実が日本人を中国嫌いに導いています。私の個人的な中国人達との交流は40年にもなりますが「今が良ければ」と割り切れる中国人の性格にも変化が起きてきています。それは歴史を忘れて己の立場が優位になってくると本音を出してくるというものです。今では米国を追い越して世界一の軍事、外交、経済なんて言い出しているのはその証明でもあります。多くの中国の民は(我々が国民とまだ呼べない事を理解されていないでしょうが)何かを隠し何かを恐れ手前みその経済成功だけを考えているように見えるのはおかしくないのでしょうか? あなたが言う通りアメリカや白人諸国に赴いているのは戦後の日本にも起きた現象です。日本人がビジネスワールドでイエローバナナと呼ばれているほど世界中に日本人ビジネスマンに溢れていました。中国人は今こそ民主的な生活と仕事で自由という意味をかみしめ共産党のくだらない権力闘争や歴史のねつ造を戒めることをすべきでしょう。留学しれ本国に帰るのは当たり前でしょう。自分の国を自分の力で興した日本がアジアにあったからアジアは守れたという事を理解しているのは日本とベトナムです。本来なら力でなく国内の産業や社会文化の豊かさで魅了していくのが中国の存在価値そのものではないかと私は思うい続けていますが如何ですか? まだまだ中国やロシアという大国には土から生まれ土にかえる程度の国民の数が多すぎる。それは為政者の世界と民が隔離されている証拠です。経済と軍事力に頼っているのはひと昔の体制から成長していない証拠であり、今風に考えるなら既存の世界権力国家米国の崩壊を望んでいるしかないと思っているからではないでしょか? 都合主義に邁進している中国とそれを意識できない民の人たちに品のよい印象は持てないのが今の日本人なのです。地球はそれほど大きくなくなってきているのです。立ち止まって世を俯瞰し更に良い方法を模索する。すべてを学ぶ精神で毛沢東の失策から今の中国の礎を造っているのですからそろそろ自前の国家を構築するのはあなた方中国人の世界的な責任だと思う一人です。
Posted by 池谷 延夫 at 2017年03月06日 12:47
興味深い分析を拝読しました。こういう調査は民間交流よりもメディアの影響が大きいと思います。そもそも○○人が○○国が好き、好じゃない質問はステレオタイプに答えやすいようなもので、どちらとも言えない回答率が高くなれば、世界が平和になるとも思います。
Posted by ある中国人 at 2017年03月06日 12:57
いつもブログ楽しく拝見しております。
日本人も中国社会の進歩は歓迎していると思います。多数の日本企業が中国でビジネスしていることもご承知のことと思います。この手の話はいつも「ただし」書きがついてしまうのですが、ただし、中国が平和的に進歩発展していってくれるならばの話です。南シナ海や東シナ海の中国の振る舞いに多くの日本人は脅威を感じており、その結果中国が好きと回答する日本人が少なくなっているのだと思います。中国が日本を抜いて世界第二位の経済大国になったことは立派だと思いますが、それにふさわしい国家としての振る舞いというのがあると思います。日本には美学という言葉がありますが、日本人の気質からすると中国の国家としての行動に若干違和感を感じざるを得ないところが日本とアメリカとの中国の好感度の差になってくるのではないでしょうか。
Posted by しらとり at 2017年03月06日 13:01
【ハロルド・ジェニーン:プロフェッショナルマネージャー】
 ・2つの組織
   いつでも困っている仲間を助けようと身構えていた。
   責任者を譴責することでなく、当面の問題を解決すること
   問題を解決し、非効率をなくすること

 ・ノーサプライズ経営
   人々が意思決定を誤るのは、その決定が、入手した事実についての不適切な知識に
   基づいたものである場合が最も多い。
   その『事実』がどういう種類の事実なのかを飽くことなく問いただす。

   *表面的な事実(一見事実と見える事項)
   *仮定的事実(事実とみなされていること)
   *報告された事実(事実として報告されたこと)
   *希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)
   *受容事実(事実のレッテルを貼られ、事実として受け入れられたこと)
上記はたいていの場合、全然事実ではない。

  ・“本当の事実”をそれ以外のものから嗅ぎ分ける能力と、さらには現在自分の手元に
   あるものが、"揺るがすことができない事実”であることを確認するひたむきさと、
   知的好奇心と、根性と、必要な場合には無作法さをもそなえていることが必要
Posted by ゴンゴンWiLL at 2017年03月06日 13:59
毎回楽しく読ませて頂いております。

【ハロルド・ジェニーン:プロフェッショナルマネージャー】という本の
「ノーサプライズ経営」という項目の中で、「事実」とはいかなるものか
ということが下記のように整理されています。

 *表面的な事実(一見事実と見える事項)
 *仮定的事実(事実とみなされていること)
 *報告された事実(事実として報告されたこと)
 *希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)
 *受容事実(事実のレッテルを貼られ、事実として受け入れられたこと)
上記はたいていの場合、全然事実ではない。

人々が意思決定を誤るのは、その決定が、入手した事実についての不適切な知識に
基づいたものである場合が最も多い。その『事実』がどういう種類の事実なのかを
飽くことなく問いただす。
“本当の事実”をそれ以外のものから嗅ぎ分ける能力と、さらには現在自分の手元に
あるものが、"揺るがすことができない事実”であることを確認するひたむきさと、
知的好奇心と、根性と、必要な場合には無作法さをもそなえていることが必要。

宋様はこの本をどのように評価されておられるか不明ではありますが、私としては
「事実」の捉え方が、同じ視点で整理されているのではないかと感じております。

Posted by ゴンゴンWiLL at 2017年03月06日 14:19
たくさんのコメントを読んでさらにコメントしたくなりました。最近一連のニュースから、各国の政治とメディアはますます右に偏る気がして、東アジアを含め、世界が今後不安定になる心配があります。こんな時こそ、経済界や民間の友好的な交流が必要です。そういう意味で宋様のブログはそういうメッセージを世に伝えていると思います。心理的なバイヤスをなくして客観的に事実を見ることも重要である一方、どんな事実を作りたい、私たちの観点もはっきりに伝えたい、そうしないと、いつかネット右翼=世論の時代がくるかもしれません。
Posted by ある中国人 at 2017年03月06日 22:01
栄さんの言う通り日本のテレビは、鉄道がすごい、トイレがすごい、夜町を歩いても安全であるなどとこんな放送ばかりでうんざりします。
オタクぼけしてます。中国にも韓国にもアフリカにも日本より優れているものがたくさんあると思います。物事を客観的に見た放送をしてほしいと思います。新聞はもっと酷いかも。私は一般(読売・朝日新聞など)の新聞は15年くらい前にやめました。今はスポーツ新聞だけです。
Posted by フー at 2017年03月07日 00:10
「まるで中国」とのコメントは、それは中国に失礼だろうと私も思いました。
お互いに知って、認める部分は認めることが大切ですね。
Posted by かいこ at 2017年03月07日 11:50
新しい情報をありがとうございます。
「帰国する中国人が増加している」話は知りませんでした。

また、中国の人々が、民間交流を通じて、
日本に好意的心情を持って下さってるようで嬉しかったです。
平和の礎に繋がりますように。

やはり、「百聞は一見にしかず」ですね。

中国の情報を、宗さんのように中国人の視点も有する方から、
こなれた日本語でいろいろと教えて頂けて、有り難いと思っております。


> 1億人の海外旅行者の殆ど全員が自分の意思で中国に帰ることは何よりも中国の進歩を示しています。現在毎年の50万人の留学生が海外に行くのですが、ほぼ同数の留学生が中国に帰ってきます。中国人の殆どは自国の社会システムの欠点を認識しながらも、自らの意思で盛んに他国に移住したり、帰国したりすることは何よりもの進歩です。


Posted by 木霊 at 2017年03月08日 14:34
いつもの事ですが、宗さんのメールは日中を同時に視点に入れて、余り報道されない情報を独自の切り口で知らせてくださるので大変参考になります。
私は友人の関係で10数年前から、中国には30回以上旅行し
果ては60歳過ぎて、半年間の語学留学までしました。
日本に居て感じるのは、TV、新聞をはじめ中国に関する報道はまるで毎日がネガティブキャンペーンのようだという事です。これでは、日本人が中国に対してマイナス感情を持つのは無理もない事です。
確かに日本人の目から見て、マナーやタクシーの運賃ぶったくりなど、問題があるとは思いますが、私の接した範囲では、特に学生は日本の文化やアニメ、暮らしに対して大いに好感を持っていて、ネットを通じてある分野では日本人より詳しかったりします。
子供の一人は、大学卒業後に交換留学で中国の大学院に編入して、卒業後そのまま中国の日系企業で働いています。
少なくとも今の中国社会のダイナミズムや事を進める速さは大いに学ぶべき点があると思います。
Posted by 向井孝夫 at 2017年03月09日 10:14
日本人は昔から中国人のことは好きなのです。

ドラゴンボールの亀仙人は中国人へのオマージュですよね?
十二国記もそうです。列挙にいとまはありません。

日本人が嫌いなのは中共(中国共産党)です。
いや、中国に限らず共産党や共産主義が大嫌いなのです。

南京事件で過去を直視せよ、と語る人に、では中国共産党は天安門事件を直視していますか?反省していますか?と問うと途端に口をつぐみます。

どうお考えですか?
Posted by 普通の日本人 at 2017年03月09日 12:36
どうでもいいことです。

少子高齢化で、衰退する日本社会が自信喪失や閉鎖化に進むのは当然のことです。

> 中国は大量な一般市民が日本を訪れることになりました。
非正規雇用で正解保護以下の金でサービス残業、休日出勤、過労死が確定しているこっちとしては、死ぬまで永遠に行くことの出来ない観光地や、そこを訪れる観光客なんざどうでもいいです。

> 「現実を知ってこそ正しい判断ができる」ことを申し上げたかったのです。
現実から目を背けて、俺たちSEGEEEEE!!!と虚構に浸って生きたいです。

現に、そうやって、現実から目を背けて、粉飾決済などの不正に走った日本の大企業は未だにのうのうと生きながらえています。

現実から目を背けて、衰退していくのが日本の確定した未来です。
Posted by KKMM at 2017年03月11日 08:23
頑張れ、中国共産党!、頑張れ、習近平国家主席! そしてグアンバレ宋文洲さん!!!いつまでも、中華帝国主義の中国共産党独裁政権を応援して下さい。世界最強の軍事力で世界征服!!!中国が世界の中心です!!!中古航空母艦、遼寧、素晴らしい!!!ジェット戦闘機ミグもどき、素晴らしい。人民解放軍、素晴らしい。もし神様がいて願いが一つ叶うなら、共産党消えて無くなれ!!!!日中仲良く、亜細亜の平和。ですね。
Posted by コーチャン at 2017年03月14日 15:37
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