上海感想

今週ローソンの記念行事で上海に行き会場である知人に会いました。彼は東大を卒業してから旧財務省に入り米国留学した後マッキンゼーに入りました。まさに絵に描いたようなエリートですが、その彼は数年前に上海で起業しました。

「宋さん、いつもメルマガを読んでるよ」と、彼が声をかけてくれ「いえいえあんな独断なメルマガで申し訳ないよ」と私が答えました。

すると、彼が「実は僕も中国で見たことと感じたことをツイッターに投稿すると『あなたは中国に洗脳されている』とよく言われます。事実を言っているだけなのに」と言いました。

日中関係が悪いのは事実です。統計からも分かるように日本の反中感情は中国の反日感情よりもはるかに高いです。そのおかげで日本のメディアの中国関連の情報はマイナスなものばかりで、反中感情のない方々も嫌中になってしまうのです。

中国人の日本への感情も複雑ですが、歴史問題ではない限り反日とは言えないのです。たくさんの観光客が日本を訪れ、ほぼ100%日本を褒める感想をWeChatなどに投稿するように、現実の日本社会への好意が目立ちます。政府系のメディアを含め、政治以外の話題で日本を貶す内容はなかなか見つかりません。

「一億総嫌中」が進む中、中国を観光する日本人はなかなか居ないだろうと思っていましたが、上海空港で最もよく耳にする外国語の一つは日本語でした。調べてみると上海駐在の日本人は10万人以上で、世界のどこの街よりも多いことが分かりました。

「日中関係は実は悪くないのでは」と思うかもしれませんが、上海に来る日本人と日本にくる中国人とはかなり意味が違うようです。日本に来る中国人が日本文化と日本社会そのものに興味を持つことに対して、上海に来る日本人は殆どビジネス関連です。

人件費高騰で製造系の日本企業が東南アジアに移る一方で消費系の日本企業は中国展開を拡大しているのです。ローソンの店舗数の伸びや収益構造の改善をみてきましたが、まさに日本メディアの「中国経済崩壊論」が盛んなここ2年で確実に実りました。ニトリさんもここ2、3年の間に中国進出を始めました。昔、日本メディアが中国進出を促す空気の中で似鳥さんが私に「俺は米国で成功してから中国に行く」と教えてくれました。3年前に急に相談に来られた時に「どうして変わったの」とご本人に聞くと「中国に行かないリスクを感じるようになった」と言いました。

「人件費の高騰」は安い人件費に依存する付加価値の低い加工業経営者の言葉です。消費者や消費系企業にとって「人件費高騰」は「購買力の成長」であり、成り立たなかったビジネスが急速に成り立ち始めるサインです。

中国経済減速の本質は過剰になった加工業や不動産関連産業への淘汰です。裏を返せばそれは産業構造の変革の始まりでもあるのです。淘汰があってこそ新しい技術と産業が生まれるのです。ビジネス感覚のある人がこのことを現場で感じ取り日本メディアの世論と関係なく中国、特にその先進地域の上海でビジネスを展開するのも納得します。

中国崩壊論で稼ぐコメンテーターに「あの宋さんも人民元を売った」と言われました。ご本人に「なぜそんな嘘を言うのですか」と聞くと「いいえ、『売ったはず』と推測しただけです」と言い変えました。思い込みを言って思い込みの観客に自分を売るビジネスも立派なビジネスですが、ビジネスマンはそれを信じてビジネスをする訳にも行きません。

ご存じのように高い利益を得る企業と個人は常に少数です。マスコミの影響を受ける人が利益を出せないのは当然です。冒頭でふれた知人は英語や中国語ができて世界中の現場を知っているから本当の情報を得ているのです。縮んでいる日本に縮んでいる日本メディアとは訳が違うのです。

P.S.
「縮んでいる日本」という表現に不満の方はここ数年のGDPと実質個人所得のデータを調べて下さい。まあこんなことを言うから嫌われるのですね。
この記事へのコメント
 毎回宋さんのメルマガを読ませていただいています。同感だったり、違和感だったり、自分の考えを思い直してみたりするきっかけとしています。
 今回は、主文よりPSにあった「縮んでいる日本」という表現に反応しました。これは同感です。
 私は、長年勤めた会社をリタイアし二度目の労働者生活を送っていますが、余命を考えるとせいいぜい後20年、元気で動き回れるのは10年くらいでしょう。というわけで現在の給与(後1,2年位)+年金+退職金の貯えで暮らしていますが、退職金の貯えは元気なうちに使い切るつもりで生活しています(子供達には何も残さないつもりで)。
 確かに大病にかかった時のことを考えれば不安はありますが、そうなれば動くこともできず医療費以外にお金がかかることもなくなります。日本の医療制度は海外と比べると恵まれていますし。
 ところが同世代またはそれ以上の人たちは、先のことを考え消費することができていない方が多いようです。それが縮こまっていると言われる所以でしょうね。ただし、若い方が縮こまるのは仕方がないと思っています。
Posted by 樋口 良介 at 2016年07月22日 08:34
いつもメルマガありがとうございます。毎回楽しみにしています。
今回のは鋭いですね。正直私はすこし「イラッ」ときましたが、ビジネスマンとして事実には嫌でも向き合わないとなりません。
日本が縮んでいるのは事実と思います。稼ぐ人口も新しい発想も明らかに減っているのですから。
対して中国はまだ変化・進化の途上。しかも近いとなれば、先行の利のある日本のビジネスマンがチャンスを求めるのは当然。改めてハッとさせられました。近々中国に行って見てきたいと思います。
Posted by POW at 2016年07月22日 08:44
宋さん、おはようございます。いつものヘソ曲がりです。

今日の宋さんのご意見には、いささか怒りを以って拝読しました。「縮んでいる日本」という表現には、別段、不満はありません。ただ、日本だけが縮んでいるのではなく、世界経済全体が縮んでいるという認識だけは明確にしてくださいね。

小生が怒っているのは、小生のような世界の情報を知らない「無知な日本人」は、「縮んでいる日本メディア」に踊らされていると言わんばかりの内容にです。

宋さんは上手く且つさりげなく「政府系のメディアを含め、政治以外の話題で日本を貶す内容はなかなか見つかりません」と逃げておられますが、小生は、国民の言動を厳しく制約し世界中のヒンシュクをも「紙クズ」と公言する中国政府の意向が、世界中の「嫌中感」を増長させていると考えています。
我々はけっして「縮んだメディア」に踊らされているのではなく、むしろ何かにつけ札束をちらつかせ軍備増強を誇示して恫喝する中国政府の意向を受けたプロパガンダに反発しているのです。

宋さんは、中国の政府関連の話と経済の話とを分けようとされますが、一例として、日本の計画データを横取りして受注したインドネシアの新幹線計画の挫折報道をどのように説明されますか?これも「縮んだ日本メディア」の誤った流布だと仰るのですか?

「マスコミの影響を受ける人が利益を出せないのは当然です」とは、あまりにも利己的なお考えではありませんか。インドネシアの人々は、地道に積み重ねたデータに基づいた日本の提案をパクッて提案された、中国との裏付けの無い契約で多額の税金を浪費させられたのですよ。まさか、インドネシアの「現場を知っているから、高い利益を得る」術を駆使されたとでも仰るのですか?

フィリピンが提訴した泥棒の如き中国の「九段線」を、『法的根拠なし』と断じたハーグの仲裁裁判所の裁定をも「紙クズ」と言い放ち中国だけの確信的利益を追求する姿勢を、「世界の現場を知っているから本当の情報を知っている」と断言されるのですか?

私が嫌っているのは、宋さん個人ではなく、ましてや中国の方々ではありません。
あまりにも、中国共産党政府の利己的な政策を、一部の個人企業の利益成功事例を隠れ蓑にしたプロパガンダとして広めようとされている姿勢です。日本だけが世界と違って中国を嫌っているのはマスコミに踊らされているからだと、思想誘導されようとする姿勢に対してです。
Posted by 田中 晃 at 2016年07月22日 09:22
宋様
今回の宋メールも頷くばかりの内容で、興味深く読ませていただきました。
私も所謂反中派の日本人の一人かも知れませんが、海外(私の場合はロサンゼルス)に住んでいると、一般の中国人(政治が絡まないという意味)は確かに日本をやみくもに嫌っているわけではないということはよくわかります。こちらの日本レストラン(特に寿司屋、ラーメン屋)も中国人のお客さんでいっぱいです。私が日本に出張した時にお土産に買ってくる日本のお菓子も特に中国人や韓国人は大好きで直ぐに箱が空になります。
また政治体制では真っ向対立している米国には中国人の留学生が溢れています。私の職場から近いUSC(University of Southern California)は学部生、大学員とも特に中国人留学生が多いので冗談でUniversity of Smart Chineseと冗談で言う人もいます。もし中国人が本当にアメリカが嫌いのであれば、政治的な理由や昔の日本人と同じように貧しくて生きていくために米国に移民した人たちは別としてこんなに多くの若者がアメリカに留学するはずがありません。
中国政府もこんなにたくさんの留学生がアメリカで学んでいることを認めているわけですから、建前と本音を上手く使いわけているのだと思います。
日本人は単純というか、メディアに書いてあることを自分の目で確認せずに直ぐ鵜呑みにする癖があります。したたかと言う言葉はあまり適切ではないかもしれませんが、日本人にはある意味でのしたたかさが欠けており、何が本質的に重要で何がそうでないのかを見極める感性が劣っているのかもしれません。やはり海で国境を守られて、地理的に孤立していた日本人は長い歴史の中でそのような感性(DNA)を失ってきたのかもしれません。
ただ、最近の中国の威嚇的な軍事行動は少なからずの日本人を嫌中派に傾倒させていることは確かでしょう。日本の親米な立場や阿部内閣の政治スタンスを牽制する中国政府の政治的な手段だとも取れますが、中国本土の外での中国政府の脅しが度を過ぎると一般的な中国人の日本に対する好感を日本人が素直に受け止められなくリスクも生じてきます。

Posted by 網本 敏明 at 2016年07月22日 09:25
いつも、納得させられる、お話ありがとうございます。
私も宗さんの言葉その通りと思います、日本の報道はあまりに偏向報道過ぎると思います。
自分で中国に住んみて、その中で書けばいいと思うのです。判りもしないで知ったかぶりして嘘を書く、日本国のためにならないと思います。
日本を滅ぼすつもりなのでしようか❓
心配しような国民より
Posted by 近江 忠 at 2016年07月22日 10:45
宗さん

いつもメルマガを楽しみに拝見しています。ありがとうございます。

私は最近、東京での外資系IT企業を退職し、実家を継ぐために25年ぶりに京都へ戻りました。継ぐといっても、両親は既に亡くなり、築100年を経た家を守るだけなのですが…

5年程空き家にしていた間にすっかりシロアリにやられてしまっていて、リノベーションに予想外に費用がかかってしまったので、それを少しでも回収したいと、ゲスト専用の洗面所、シャワーユニット、トイレを作り付けて、1日1組限定のゲストハウスを始めました。

中国の方からも宿泊のお問合せがあるのですが、あらかじめキッチン設備はないと記載しているのに、問合せ段階ではなく、宿泊予約を受け入れてから、客室で炊飯器を使いたいと言ってきたり、クレジットカード決済が決まりになっているのに、現金払いにして欲しいと言ってきたり、宿泊前問合せで、あれこれ細かな観光案内を求めてきてそれに全て応じたにもかかわらず、結局予定が変わったから宿泊しないと言い出したり…、ここのところ嫌な思いばかりしています。一旦ゲストとして受け入れた後、ホスト側からリジェクトすると、ホストの評価が下がったりペナルティがかかることを承知の上でそういうことをするみたいなんですね。今の所、ゲストにはマナーの悪さをきちんと指摘した上で、仲裁センターに依頼して、ホストにペナルティが付くことなくリジェクトさせてもらってはいますが、とても手間とストレスのかかるやりとりです。しかも、ゲストからは一言の謝罪もありません。全く悪びれた様子がないのです。文化の違いなのでしょうか。それでも、事前に問合せてくるだけマシで、宿泊してこら無断でルール違反をされるよりはマシなのかもしれませんが…

私は、2度、上海を拠点に中国を旅したこともあり、中国はまた行きたい好きな国だったのです。だから、京都の街中で見る中国からの旅行者のマナーの悪さを見ても、1970年代頃にはマナーが悪いと欧米諸国で日本人団体旅行客も指摘され嫌悪されていた時代があったように、過渡期のものと思っていました。また、道に迷って困っている中国からの旅行者に道案内もして来ましたが、同様に道案内をした時に欧米人の旅行者からは満面の笑みでThank you!と言われるのに、中国の旅行者からはお礼の言葉を聞くことはほとんどありません。お礼を言って欲しくて道案内をしているわけではなく、せっかく京都に来てもらったので、出来るだけ不自由なく楽しんで欲しい、京都を好きになって欲しいと思っているだけなので、そのこと自体は構わないのですが…文化が違っても、人の心や誠意には国境がないと長年信じて来た自分の思いも裏切られたような気分になるこの頃です。

宗さんがご指摘されるように、日本は確実に縮んでいます。50代半ばを過ぎた私の年齢では、年金はもらえないものと思って自衛していますし、少し乱暴な言い方ですが、子供達の世代以降に重い負担を強いないためにも年金制度は早く廃止した方がよいとすら思っているくらいです。そうでもしないと、昔日本という国があって、そこが私達の母国だったのよと話す日が来るということすら、シャレではなくあり得るかもしれないと思っています。子供達にも言い聞かせ、自分自身も覚悟していることは、世界中のどこであっても生きていけるようにしようということです。

そのような事態にならないためにも、中国と日本はいろいろな意味でもっももっと密接に関わらないといけないと思って来ましたが、小さなゲストハウスを通じてささやかな国際交流を始めて以来、中国の人達とは果たして分かり合えるのかしら…と不安になり、中国本土の方々は最初からゲストとして受け入れるのを拒否しようかと思ったりしています。1970年代の日本人のように過渡期のものであることを願うばかりです。
Posted by 日下部篤子 at 2016年07月22日 11:28
宋さん、はじめまして。
私は4月から仕事で上海に来ています。
経済の難しいことは正直わかりません。
3ヶ月経ち感じたことは、まさに、中国人(主に上海の人しか知りませんが)は日本の文化に興味を持っているし、思っていたほど反日ではないということです。
むしろ反日を感じたことは一度もないし、嫌な思いをしたこともありません。言葉ができない私にも皆親切にしてくれます。
仰るとおり、報道などで反中に拍車がかかっていることを憂います。
こんなことを言うと、ご友人のように「洗脳されている」と日本では言われてしまうかもしれません。

こちらに来てみて、メディア(主にネット)情報に踊らされず「自分の目で見る」ことの大切さをより痛感しました。
Posted by 海辺暁子 at 2016年07月22日 12:04
今から15年前、起業家を目指す友人と上海を訪ねた際、生活観溢れる長屋住宅といたる所に工事中の高層ビルが目に入りました。街は活気に溢れ、ブランドショップ、百貨店、ファーストフード、そして、古くからの店が重なる彩りの街でした。
一元15円位、生活者とリッチ層や観光客に対しレストランが分別され、一月の平均給与は2000元、地下鉄、バス、タクシーの交通インフラは整い、街ゆく人々は携帯を片手に大きな声で話しているシーンは迫力があり、未来の扉が開いたと感じました。

前年にWTO加盟が決定し、GNPは世界7位で毎年8%の経済成長し、今後10年でアメリカに次ぐ世界第二位の貿易大国になるといわれていました。
この頃、ユニクロを始めとする日本企業は生産地の位置づけで、多くの日本人は中国という市場は存在しないとの認識でした。共に訪ねた友人は、ここに移り住み消費市場として捉え、日本のビズネス業態で起業し、大きな富を築きチャイナインパクトを私に与えてくれました。
似鳥さんが、気付いたように、中国に行かないのはリスクです。
一つになったグローバル社会で、持続的成長を目指すには、中国市場は産業構造の変化を迎え、ビズネスの機会の窓が大きく開いたと思います。宗さん、いつも独自目線の情報をありがとうございます。
Posted by 吉井 信隆 at 2016年07月22日 13:42
宗さん、これからも遠慮は無用です。どんどん日本や日本人を批判してもらって良いです。宋さんのご意見には、決して”魂胆”や”悪意”はありませんからね。これからもよろしくお願い致します。
Posted by 猪木圭介 at 2016年07月22日 14:02
今から15年前、起業家を目指す友人と上海を訪ねた時、生活観溢れる長屋住宅と、高層ビルがそびえ立ち、いたる所に工事中の高層ビルが目に入りました。街は活気に溢れ、ブランドショップと、百貨店、ファーストフード、そして、古くからの店が重なる彩りの街でした。
一元15円位、一般の生活者とリッチ層や観光客に対してのレストランが分別され、 ひと月の給与は2000元、地下鉄、バス、タクシーの交通インフラは整い、街ゆく人々は携帯を片手に、大きな声で話しているシーンは迫力があり、未来の扉が開いたと感じました。
前年の11月にWTO加盟が決定し、GNPは世界7位で毎年8%の経済成長をし、今後10年でアメリカに次ぐ世界第二位の貿易大国になるといわれていました。
この頃、ユニクロを始めとする日本企業は生産地として位置づけ、大半の日本人は中国という市場は存在しないとの認識でした。共に訪ねた友人は、ここに移り住み消費市場として捉え、日本のビジネス業態で起業し、大きな富を築きチャイナインパクトを私に与えてくれました。
似鳥さんが気付いたように、中国に行かないのはリスクです。
一つになったグローバル社会で、持続的成長を目指すには、中国市場は産業構造の変化を迎え、ビジネスの機会の窓が大きく開いてきたと思います。
宗さん、いつも独自目線の情報をありがとうございます。
Posted by 吉井信隆 at 2016年07月22日 14:54
「一見は何とか」で、自己判断と自己責任しかないいね。大切なことは、烏合の衆の一人にならないことかな。
Posted by 伝三郎 at 2016年07月22日 15:25
近年、日本人の反中感情が高くなってきたことについては、同感です。

  私自身、かつては中国に親近感を持っていましたが、最近榊原英資さんのの中国経済に関する著書を読んで、その中国重視の考え方に違和感を感じるようになっていることに気づき、これではいけないと反省しているところです。いつの間にか、日本の右翼系テレビ局の影響力の強さに毒されていたのです。

  先日、そうした番組の一つ(ミヤネ屋)に宋さんが出演して絶句されている様子をみて、気の毒に思いました。日本の一部新聞とその系列テレビ局の右傾化には不安を覚えています。そうした風潮の中であえて出演して、反論を試みておられることに敬意を表します。

  こうした右傾化・ナショナリズム化が進む背景には、日本の経済、雇用や家庭の不安定化があると思いますが、これらは今後一層進行するでしょうから、心配でなりません。

  一方、中国も共産党独裁制で、経済も国営企業が強大化していると聞けば、その将来は非常に不安です。しかも世界最大の経済大国が政治的経済的に不安定になれば、その不安を逸らすための戦争も十分考えられます。
  共産党独裁制から民主制へいかにソフトランディングするか、日本の右傾化の危険の比ではありません。

  そうした悲劇を防ぐための一助として、日中両国の経済・観光などの交流の拡大が望まれます。
宋さん、これからも苦痛でしょうが、右翼系テレビ番組へも出演し、忌憚のないご意見をお願いします。
Posted by 金田 at 2016年07月22日 16:17
宋さん、

いつも的確なそして分かり易いお話楽しみにしております。昔から宋さんならではのビジネス・経済から日本に対する鋭い正直なご指摘は
大変参考になります。私もリタイアするまでは、米国グローバル企業に勤務していたこともあり、多様な文化と人との中で人生の大半を送ってきたので、宗さんの目から見た日本や日本人に対する考え方は理解できます。私の多くの友人も中国人を含めて外国人たちが多いので外国人の方々と深くおつきあいする中で政治的なことはこれまでもお互いに話さないできましたが、これからの時代はITやネットの発展でたぶん避けては通れないので、お互いの背景にある文化・教育・歴史感を理解しないと多様性を尊重した良い社会・世界・人間関係はできないと思います。
何はともあれ、中国は経済大国になり、それなりに地球の平和や環境にも責任があり、人類の
多様性を認めて日本を含め、ともに世界に貢献する国になってほしいものです。宗さんは正直だから、また尊敬できる経営者でもあり、日本人に対しても影響力のある方です。時々、厳しいことも言われますが、それは皆さんで心を開いて相手のことも聞く耳を持つ必要があるから、バイアスがかかったお話や事実をお知らせして頂いているのだと思います。日本には「出る釘は打たれる」と良く言われますが、宗さんのように思ったことを堂々と発言していく方が増えれば、いき成り政治問題や人権問題など、きな臭い世の中にはなりません。勿論、今この地球に住む人たちにとっても目先大きな問題もありますが何より将来を見据えた大きな心を醸成することが、後世のためになると思います。

これからも沢山ご意見を発信してください。

Posted by Furusawa at 2016年07月22日 16:19
1980年の初方訪中以来、滞在1年、出張80回以上した者です。宋さんが言ってることは、スンナリ頭に入ります。政府はともかく、人々の生活の移り変わりをありのままに見ること、日本も環境問題などでとんでもない時期があり、産業構造の高度化など生みの苦しみを経て今日に至ったのです。
Posted by ちひろ君 at 2016年07月22日 17:59
中国でのビジネスに関する視点ではやっぱりさすがに宋さんだなと思いました。
“人件費高騰”をプラスに捉える見解は素晴らしいと思いました。
“日本(の経済と人口)が縮んでいる”とのご指摘もまったくごもっともです。
今の政治家がそれを認めず、経済成長一辺倒の政策を並べ立てるのにはへきへきしています。
正直に“縮んで”いることを認め、それでも国民が幸せに暮らすためにはどうすればいいかを真剣に論じてほしいと思います。
宋さん、ますますのご意見・ご提案をお願いします。
Posted by kinzo at 2016年07月22日 19:08
日本、縮んでると、私も思います。双方の良い所、得意分野で協力連携していけたらと思ってます。ただわたしは、所謂経済成長は望んでません。日本の江戸時代の子供はご近所の宝物で、皆で育ててました。取り上げばあ、乳親、名付け親、抱き親、守親…。一定の年齢になると同世代が集まる自治組織で共同生活。その中で芸術や学びへの喜びを持ち、身分男女を問わず仲間を作って楽しんでました。今の日本は、私も好きになれません。折角の豊かな自然を奪われない内に、助け合い、支え合う様な社会になって、仲間と楽しみたいと思っています。
Posted by 末永美枝子 at 2016年07月23日 09:21
いつも楽しく拝見してます

今回の文章、結局viewの違いかなと思います
反日・反中というのは社会の全体感を示すものでしょうが、ビジネス判断は個人や一組織がする事ですし
メディアに振り回されずに自分を保つか、ネットやメディアの内容に右往左往するかも結局個人の判断力に依存します
嘘を嘘と見抜けないと難しいという有名なネットリテラシーは全てにおいて通ずる事で、それが出来るかどうかは個人の問題と小生は考えています

なので、偏向的なメディアは小生も嫌いですが、宗さんの今回のメッセージがTO: 一個人として正しく物事を判断すべきビジネスマン・経営者向け、ならば正にその通りと思うのですが、
TO: 大多数が偏向メディアに振り回されて反日になってる日本となると、イラッと来る人もいるかもなぁという印象を受けました
文章的に両方のニュアンスが今回のものには含まれるので…

小生も過去中国企業に勤めた事もあり特にグローバル企業に勤める中国人などは特に反日云々などはなく一個人としての自分を持っていて親切で真面目に働く人を沢山知ってるので、そうそうと思った所が沢山ありましたが
同時に日本以外の国でも、グローバル的視点に立った事の無い人達はどうなのかなと思う事もありますし、国単位だと共産党の一党独裁や報道統制はどうなのかなと思ってます

ただ、日本は他国と比較すると相対的にそういう傾向が強い国だとは小生も思ってます。島国根性というか、過去鎖国した国だけあるといいますか。振り回されやすいと言いますか…

先進国の中では人口が多く内需で喰えた国が今後おっしゃる通り縮んでいく中で、少なくとも若い世代は今よりも外を見るようになっていかないと10年20年後は大変だなと、子を持つ親としても大きな危機感があり、偏向的な情報に振り回されず自分で正しく判断出来る子に育てたいなと日々思う次第です
Posted by 怠公望 at 2016年07月23日 11:06
最後の方は辛辣な意見ですね、でもいつも興味深く読ませていただいています。
私は香港と上海で8年ほど駐在経験があり、その後モスクワにも駐在していたので中国・日本そして米国も客観的に見れると思っています。

中国での生活は楽しかったですが、最近の中国政府の高圧的な態度はいただけません。はっきり言って嫌悪感しかありません。ただ政府が嫌いだからといって中国の一般の人々を嫌っているかといえばそれはまた別の話。翌々考えてみると日本政府も嫌いだし、民主党の時代も今の安倍政権にしても五十歩百歩。
米国政府も正義とかフェアをいつも振りかざすけれど、それは米国の論理に従っての話。中国の憲法の上に共産党が立っているのと大して変わらなくもない(言い過ぎか)。

そういう私に何が出来るか、実は未だにわかっていません。ただ浅はかなメディアに迷わされず正しい判断を出来るようにいろんな国のニュース英・米・ロ・イラン・カタールに環球時報まで目を通し、自分なりの価値観を維持できるように努力していきます。
Posted by としや at 2016年07月25日 08:52
日本に来る中国人、中国に行く日本人の記述、興味深く思いました。中国の人が、日本のどこに興味を持って日本を訪れてくれ、爆買をしてくれるのか?アジアで最初の先進国として経済成長し、そして公害等も乗り越え、民主主義国として成功した、その秘密に接したいという思いもあるのかも知れません。勿論、何故、安全な信頼性のある品物を生産できるのかな、その秘密を知りたいという思いもあるような気がします。
一方、中国に行く日本人は、金儲けの為が中心かも知れませんが、それだけでなくダイナミックなパワーに触れてみたいという思いがあるのかも知れません。
戦後の日本人に最も影響を与えたものは、間違いなく「日本国憲法」です。これは、米国が強制的に日本に押し付けたものですが、西洋の民主主義の基本原理を柱に作られており、国民の多くがこれを大歓迎しました。戦後の日本は、この日本国憲法の考え方と日本人が元々持っていた「共生」の考え方を融合させながら社会を作り上げてきたと言ってもよいと思います。
しかしながら、このような日本を変えたいと思うようになったのが、びっくりする事に米国だという事になります。米国・軍産複合体の利益の為に、日本を利用するということです。それは、アベ政権の母体である「日本会議」という組織を利用しながら進められています。彼らは、わざわざ尖閣問題を引き起こさせ、日中が離反するように仕向けます。彼らは、中国を中心とする東アジアの国々が、米国を凌駕する力を持つようになることを恐れていると思います。その為には、日本をどんな事があっても米国の影響化に鎖でつなぎ止める事が必要だと思っているようです。
今、世界で最も問題になっているのは、「1%+軍産」と99%の対立解消です。従って、世界の課題は、「99%の為の世界を構築」することです。この為には、戦争を引き起こさない、戦後日本の平和国家としての歩みが極めて大切です。この日本の平和主義を、「日中韓+99%米」が守る事により、「1%+軍産」の力を排除し、99%の為の世界を構築することが可能ではないかと思います。中国の軍事力がこの為に使われてならば、世界は中国を賞賛するでしょう。今、米英の力を再び大きくという流れがあるのかも知れません。利己的なのはどこで、本当に平和を求めているのはどこなのか、注意深く観察する必要があると思います。  
                   以上
Posted by 片山 泰都 at 2016年07月25日 14:50
いつも配信ありがとうございます。上海勤務3年目となりましたので興味深く拝読させていただきました。ご指摘の通り、中国大嫌いの国になりましたね、日本は。小生はここでのビジネスが楽しいので、逆にいくらでも仕事のチャンスがありありがたいのですが。今回のメルマガの中でお知り合いの方は英語、中国がご堪能とのご紹介がありました。語学は大事ですね。特にここでは中国語です。以前日本のとある国営放送が中国PM2.5に関する報道をしていました。特派員が天安門広場で地元の人にインタビュー。マイクを向けられたおじさんは「非常難過(文字化け防止の為、日本漢字で記載)」と悲しそうな表情。字幕は何と「肺が苦しい!」でした。思わず画面に向かって「おいおい!」と叫んでしました。このような報道が当たり前になって、事実が伝わらなくなるのでしょうね。
Posted by Ishikawa at 2016年07月25日 14:52
拝見するのが遅くなりましたがコメントさせていただきます。
日本のメディアのせいで日本人が嫌中になったといわれますが、私からみれば宋さんご自身の方がよほど中国のイメージダウンに加担していると思います。
「まあこんなことを言うから嫌われるのですね」→違います。少なくとも私自身は。
何度かコメントしていますが、宋さんの日本(人)に対する評価については批判的なものも含め、ほとんど同意できます。問題は、ここ数年、冷静な批判でなく、自国のことは棚に上げて日本(人)攻撃が「目的化」していることです。
「宋さんは日本のことを思って辛口のコメントをしてくれる」と好意的な解釈をする読者もおられるようですが、たぶんツイッターを見ていないのでしょう。ご自身で「便器から溢れた汚物」とコメントされている通り、日本(人)の悪口ばかりですよね。数年前は政治家やメディアが悪いという言い方でしたが最近は「日本はどこまでバカか」等、日本(人)をターゲットにして罵詈雑言を浴びせるばかり。
主義主張というものは、まずは自身が正しいと思うことを述べ、議論になった際に受けた批判に対して対抗する過程で時には相手に対して批判的なコメントをする、というのが本来の姿だと思います。南シナ海の問題にしても、自国が正しいと思うならば日本の悪口をいう前にまずは「歴史的権利」とやらを主張されてはいかがでしょうか。その種の主張は一度も見たことがありません(言えないからでしょう?)。貴国の強引な態度と重なるもので、これではどう伝わろうと嫌われるのは当然ではありませんか。
複数回コメントしているように、宋さんの批判(というより悪口)はご自身(貴国)にも当てはまるものがほとんどです。たまには胸に手を当てて振り返ってみてはいかがでしょうか。
Posted by H.Mari at 2016年07月26日 10:56
中国もロシアみたいに
ドーピングによる五輪参加を
認めないことに関し、

『ロシアの強さを恐れている』とか
ズレたこと言いそうやな・・・が感想

そう応じたロシアの選手の台詞って
日本メディアが作ったんか?
なら、失礼致したい

事実ならば、

何故、他国選手のクリアした条件を
飲めないのか?
努力を侮辱してええの?

中国もそんな感じに映ってます
十分強そうやから、尚更に理解し難いよ
べつに、潰れろとかも想わん
過程に問題あり、とは想う

・・・沖縄も可哀想や
宋さん、まさか、中国は虐めてないと想うん?

^^;






Posted by はらちえ at 2016年07月27日 03:56
日本が縮んでいる。

確かに、現状を的確に言い表していると思う。

古い考え方の脳ミソの縮んだ経団連の連中が相変わらず、時代遅れの価値観を社会にばらまいて、平然としている。これに対して正しい論理で強く反発する人間はほとんど存在しない。

20年もしないうちに、経団連の主要企業の多くは没落すると思う。

中国は、上海界隈の産業界が健全に変化発展し続ければ、経済危機は発生しないだろうと思う。日本の産業界は時代の変化に取り残されてどんどん陳腐化しているが、まだ現状では、政府の赤字による経済的破綻は起こらない様子だ。20年位後になれば、日本の財政赤字が危機を招く可能性が高くなるだろう。中国は産業界が陳腐化しないように(日本みたいにならないように)気をつけていれば、問題は発生しにくいと思う。

中国は、もっと軍縮して、国の経済の軍事負担を削減していけば、飛躍的に産業界が活性化して、日本の産業をことごとく駆逐することができると思う。

南シナ海で無駄な軍事費を浪費することをやめて、軍事よりも豊かさを優先して追求する方向に転換すれば、劇的に国際的地位が上がり、信用も上がると思う。

Posted by たう粒子 at 2016年07月29日 14:49
宋 さん  
田丸です。買収の報道拝見し、直感的な所感です。ご発展を期待しております。
企業の事業体質や社員の仕事の進め方などの企業文化が異質であれば、買収した企業が、その異質さと特長を熟知して買収したのか?買収後の企業がそれを取り込むことで、その特長を吸収活用し、消滅させないように発展させることが出来るのか?

小生出身の会社が、系列親会社に子会社化された結果、お客様への役立ちとしての売上本位で、泥臭く顧客に尽くし貢献し、信頼される体質が失われ、お客様ではなく投資家への役立ちとしての利益本位で効率化と理論重視のグローバリゼーション体質に変貌させられ、事業分野の体質から、必須不可欠だったお客様貢献体質が後退を余儀なくされて苦戦している例がある。
M&Aで、資本の合体はできても、それぞれの事業分野に適した企業文化同士が合体することは極めて難しいと思われる。

ソフトブレーンさんは、顧客企業の営業文化を顧客と共に進化成長させる手伝いを行うことで、顧客の進化ノウハウを共に進化体得され、その体得ノウハウを他の顧客営業文化にも活かしながら新しい顧客のお手伝いを続け、さらに進化させた営業ノウハウを永遠に積み上げて行く、いうなれば「顧客ノウハウ集積代弁企業」だと思って尊敬してきました。
Posted by 田丸 孝 at 2016年07月30日 08:35
どうか日本人を嫌わないで。今の日本人はビジネスとか競争力とかで競い合ってるけど、そうでない時代(特に江戸時代)とかもあったんですよ!今のKY教育、考えない人づくりもあって、こんな日本人になってるけど。その時代や社会の環境って大きいと思います。実は毎年、母の所に上海の同済大学の先生から立派な年賀状(その他がある時も♪)届くんです。母はもうお返事書けないので、私はお会いした事も話したことも、どんなお方かもわからないけど、お返事?書かせてもらってます。(日本語通じる)同じ地球人同士、どうか今後ともよろしく!因みに磯田道史著「無私の日本人」特に2,3話、もし、良かったら…
Posted by 末永美枝子 at 2016年09月17日 08:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック