立派な企業理念は怪しい

消費者や投資家を裏切った会社の多くには立派な企業理念があります。玄関、会議室、名刺の裏などに立派な理念を掲げながらコンプライアンスすら守らない、そんな企業の内部を多く見て来た私なので、立派な企業理念を無意識に警戒してしまいます。

理念は要らないと言っておりません。数百年もやってきた老舗企業でも企業理念はいたってシンプルです。「誠実」とか「勤勉」とか、小学生も簡単に言える基本中の基本の倫理観ですが、世間にアピールすることもなく、経営者と社員が地味な行動をもって体現しているのです。

テレビのコマーシャルを見てください。あの英語で喋る立派な台詞は余計だと思いませんか。破産したり、コンプライアンスに違反したりするとそれらの綺麗ごとは全部嘘を裏付ける証拠に変わるのです。

社員の責任ではありません。社員はそんな立派なことを考えて仕事している訳ではありません。無駄な残業をせず、幹部が患部にならず、世間並みの給与をもらえばそれで満足するのです。贅沢をいえば生き甲斐を感じ、自己実現できる仕事をさせてもらいたいところです。

いわゆる「立派な企業理念」の多くは一部経営者の思い付きと好みに過ぎないからです。私の観察では特に老害の居る会社は立派な理念を作りたがるのです。その立派な理念に伴い、政治家のような立派なことも言い始めるのです。

「雇用を確保するのは経営者の使命」とか、「ニッポンの○○産業を××する」とか、そんな立派なことをいう経営者に限って株主総会も取締役会も眼中なく、自分の立派な理念、立派な話に夢中なのです。

昔、村上ファンドの村上さんに立派なことを言わないように進言し彼を不愉快にしたことがあります。ビジネスと世直しは混同してはいけません。立派なことを言うよりもまず国の法律や規制を守り、その範疇内で受け入れてもらえる製品やサービスを作り正当な利益を受け取るのです。

グーグルはビジネスのために中国に行き、ビジネスのために撤退すればよいのです。ヤフーもマイクロソフトも百度も同じ条件下で中国の消費者に受け入れてもらうように頑張っています。グーグルがシェアをとれないのは中国の消費者に入り込めないからであって、特別な規制があった訳ではないのです。自分に有利になるようにルールを変え、相手を変える試みはどこでも通用する訳がないのです。

私は起業したのは1992年でした。無駄な公共投資を減らせる構造計算ソフトを開発販売していると、工事費が減るという理由から地元の業者からよく「早く中国に帰れ、迷惑だ」と言われました。

私が帰らずに頑張れたのは日本国の税金を節約するためではありませんでした。結果はそうであっても、私はそんな立派な思いで仕事をしたことがありません。私が頑張れたのは、喜んでくれた顧客が居て私も利益を出していたからです。FAXからどんどん流れてくる注文書をみて頭を過ぎる言葉は、立派なものは一つもありませんでした。

私は正々堂々工事費を増やしたい人達に言い返しました。「いずれ帰るからご心配は要らない。でもあなたのために帰ることはない」と。


この記事へのコメント
「論長論短」このところ宋さんご自身の言葉が減ったな、とおもっていたら、久し振にご自身の言葉が読めて良かったです。ありがとうございます。
Posted by 木村福夫 at 2010年03月19日 08:23
63才の企業技術者OBです。宋さんのご意見には殆ど何時も同意です。今回は立派=怪しいとあるので、私の長く勤めた地味な製造業大企業での経験で言葉尻の反論をします。勿論収益をあげることが直接手段ですが、技術を通じて「社会に貢献」を言葉通りに目指してやってきました。社内に基本には上記の哲学が生きていたと思っています。失敗で公害を出すこともありましたが、それを続けることは企業として存在価値が無いことと考えて極力経済的に充分な対策を取ってきました。収益のためにやましいことを続けたことはありません。
但し、有名な大企業の金融の新商品や、消費者向けの宣伝の中には、正義や社会への貢献ではなく自己の利益のために、小賢しく行動しているものを沢山見かけます。
現代の人間の限りない欲望肯定の思想では、素朴な正義感はかき消されているように思います。
Posted by wada at 2010年03月19日 08:50
おはようございます。
今回も身にしみるお話ありがとうございました。
私も毎日、今の自分が出来ること、今の自分がやるべきだと思うこと、そして、出来るだけ誰もやらない仕事をするように心掛けているだけです。そこに立派な言葉はありません。
かつて私が学生時代に研究などといっておきながらやってることは毎日試料を作製し単純な実験を繰り返すことでした。しかし、その積み重ねが最終的に様々なことを教えてくれるのです。
私の担当教授は中国出身のエリートでした。
その方がお別れの言葉としてどんな立派な言葉を残すのかと思いきや、「地道に努力することが大切だよ。」とそれだけでした。今となってはその言葉の意味がよく分かります。
とりあえず、中国に帰れとかそういう品格のない話だけは本当にやめていただきたいものです。
ありがとうございました。
Posted by ごろんた at 2010年03月19日 08:51

おはようございます
いつも本コラム楽しみに読ませて頂いて
います
ありがとうございます
ところで、今日の送信のHEADに[今日で
小職への送信は終わり」との表示がありましたが、どういうことでしょうか?
 特に配信停止をお願いしたわけではないのに 是非とも引続き送信頂きたいのですが
 事情をお聞かせ下さい
 亀井
Posted by 亀井 敏定 at 2010年03月19日 08:51
2003年に会社の講演会・懇親会でお会いして以来の宋ファンです。いつもご意見を読ませて頂いて、90%以上賛同しております。
 今回の企業理念のこと、私も仕事柄数多くの企業とお付き合いして思い当たることが多々あり、全く同感です。立派な、大きな、格好いい理念・社是・社訓を掲げている企業はやっていることがその反対であると思って間違いないと判断しております。(その昔創業した人はちゃんとやっていたかも知れませんが)
本当に良いことをやる人は自分からあまり口に出さないですよね。
 それから、「早く中国へ帰れ・・・」についても同感です。
近隣の国の人に対する差別や、弱い立場の人に対する差別、いじめ、本当にいやになります。
自分がその立場になったらどう思うかということが想像できない無知な人々がいまだに多いです。
 以上懐かしさも手伝って初めて書き込みさせて頂きました。
Posted by 川崎 修 at 2010年03月19日 09:06
宋さんのタバスコのような激文をいつも強く頷きながら拝見しております。
「工事費が減るという理由から地元の業者からよく早く中国に帰れ、迷惑だと言われました。」
デフレの責任はユニクロにあると大声を出している評論家の心理と全く同じですね。柳井さんのように血の汗を流しながらがんばっている人を見ると、足をひっかけてころばしてしまえという「ねたみ」の心を持つ人が必ず現れ、そうすると不思議なことに回りの人たちもその意見の心地よさにたちまちとりつかれてしまいます。悲しいけど現実はそう動いています。こんな状況を打ち破るために宋さんの刺激度をもっともっとあげてください。私も刺激をプラスのエネルギーに変えてがんばります。

Posted by 田二谷 正純 at 2010年03月19日 09:09
宋さん、
久しぶりです。このコメントよくわかります。以前私が働いていましたアメリカの企業ですが、世界でもトップクラスのエクサレント企業として名前が挙がりましたが、その会社の第一の企業理念は「利益を自分の製品で上げること」でした。よく言われる一般的ないいことは、金儲けできなければ「絵にかいた餅」と創業者は」言っていました。
会社の経営者はそのことを忘れている方が、多いようです。

以上
Posted by  越智 敏雄 at 2010年03月19日 09:20
今回の「立派な企業理念は怪しい」は、全体として番茶の出涸らし程度の話。間違っているとは思わないが、新鮮味はさらさらないし、切れもないし、よく言われた話の類だろう。
そんなことよりも、いまの企業はコンプライアンスをきちんと護りながら、どのようにして利潤を拡大するかが最大の経営理念になっていると思う。
談合・脱税や製品偽装など反社会的な行為が、いったん暴露された時の代償が大きくなっているからだ。場合によっては会社の存続さえ危うくする。
また、サラ金(消費者金融)のように自民党政権と癒着して、非常識な高金利、高利益を貪ってきた会社でも、今や過去の利益を吐き出す以上に、重いツケを払わされており、次々と身売りする破目に陥っている。
だが、そうした社会的制裁の網が、いまだに弱いのが労働・雇用・賃金の面だ。
小泉政権下で、リストラが本来の意味での企業の再編強化ではなく、首切りの代名詞になって以来、経営者は苦しくなると、安易な首切りに走り、愚かな評論家たちは売上減少下でのコスト削減法だ、やむ得ないと追随する。
そして、何時でも首切りが出来る非正規社員(パートやアルバイト、派遣を含む)を増やしたり、社員すら長時間労働や厳しいノルマを要求して、酷使し、使い捨てにすることが立派な経営者、良い企業だとでもいうようなイメージが広がっている。
マスコミなどが、従業員全員が正社員の会社を珍重して取上げるほど、労働者を奴隷のごとく使い捨てにするような社会が、いや経営や企業が、繁栄するはずがない。










Posted by 大手門 at 2010年03月19日 09:22
いつも宋さんのメルマガ配信を楽しみにしております。私は通信IT系の工事会社の経営者でございます。社員の幸せとは?自分の幸せ?・・を考える事が最近多くなって来た様な気がしますが、商売の基本は目の前にいらっしゃるお相手様を喜ばせる事の連続なのではとシンプルに思います。
崇高な理念は縁遠いものですが統制をとるためだけになりがちなので自身でも注意をしなくてはと。。
Posted by 羽石雅亮 at 2010年03月19日 09:27
今回も元気貰いました!多謝!!
Posted by 山口 巌 at 2010年03月19日 09:43
宋さんの今回の論説は、説明が足りないと思います。
ソフトブレーンも企業理念をもっており、「立派な」ものです。
宋さんがおっしゃりたいことは、事業と乖離した道徳的な「立派な」理念は意味をなしていない、ということだと思います。
会社でなんとも決めようがないことを決断する時、理念に立ち返るということはしばしばやられることです。理念とは、その企業の思想、社会とのかかわりあい方を表すものであり、結果としてその企業の姿勢に反映されます。
宋さんがおっしゃっている「立派な」理念は、なにも考えていない経営者が自分に箔をつけるための道具として、道徳的に立派なことをかかげているにもかかわらず、自分はそれとは関係ないと考えていることを指摘しているのだと思います。
「理念よりも金儲け」というのは、零細企業ではいいでしょうが、多数のお客、取引先をもち、社に関係する人に同じ行動をさせるには本来は必須のものでしょうね。
Posted by たかお at 2010年03月19日 09:53
うーん。このようなブログを書いておいて、
「立派なことは言うな(書くな)」とは自
己矛盾のような気がするのですが、私が浅
はかなのでしょうか。
Posted by メルマガ愛読者 at 2010年03月19日 09:54
企業理念に関する宋さんの意見に大賛成です。以前から疑問に思っていました。
最近の経営コンサルタント(もどき?)は何かと言えば理念理念を口にします。
「理念もないのに経営ができますか?」と来る、その理念とは立派な額縁に掲げられた理念を意味しているのです。
即ち立派な理念を掲げることが立派な経営と錯覚しているのです。
私は64歳、40年以上経営に携わっていますが、理念ありきで経営したことはありません。創業者(兄)と語り合った熱い思いを、事あるごとに言葉で伝えています。
「語り継ぐ経営」が心に沁み渡り、企業のDNAとなり、それが結果として企業理念と言えるものではないでしょうか。
その熱い思いを最小の文字に箇条書きにして、それを理念というのは二次的な問題です。
若手コンサルタントは自身のビジネスで理念を語っているので、大人が目くじらを立てるほどでもないと控えていましたが、ちょっと賛成意見を述べさせていただきました。
以上です。

Posted by 安武史朗 at 2010年03月19日 10:00
立派なことを言うよりもまず国の法律や規制を守り、……

という表現ですが、宗さんらしからぬ表現だと感じました。

正さねば、糺さねばならない法律や規制が沢山あります。

そこに新しいビジネスも存在します。

個人情報保護の行き過ぎ、著作権保護の行き過ぎで、日本が世界に後れを取るのではないかと、心配しているIT屋です。
Posted by 岩下安男 at 2010年03月19日 10:00
宋さん

いつもながらの歯に衣を着せぬ論断に、
今回も苦笑をしながら拝読しました。

言われることは実体はそうでしょうが、時間の判定に耐えて、創立者の体験と夢が企業理念としていまも立派に社会に生きている企業や経営トップも数多くあります。
私は所属する桜美林大学北東アジア総合研究所で4年前から「企業倫理と儒教の相関関係」研究プロジェクト、今年から「企業倫理とアジアの精神」研究プロジェクトを2カ月に一度のペースで研究会やシンポジウムを行っていますが、そこに参画される企業人は、
立派な人たちですよ。
宋さんが言っていることに同意する面もありますが、すべてに断定することはできません。
ともあれ、いつも言いたい本音を言い続ける宋さんに敬意を表します。
Posted by 川西重忠 at 2010年03月19日 10:06
企業経営には企業理念が一番大事だとよく言われてますが、宗さんのおっしゃる通り、キナ臭さを感じるのも確かです。器だけ立派に着飾って中身はどうするの?と言いたくなるものが、巷では殆どじゃないですかね?。極論を言ってしまえば、企業理念なんて後で取って付けた理論だと思います。企業理念が立派だったから成功したのではなく、市場や社会に受け入れられたからであり、その企業の存在価値は市場や社会によって決められるのです。お客様は企業理念で商品は買いませんよ。多くのお客様に受け入れられて、はじめて我が社の価値に気付くのが現実だと思います。その時になって、名実伴った企業理念が生まれるのではないですか?。
そこをどうも勘違いをして経営者の勝手な思い込みで始めに経営理念ありきで、実情とかけ離れたただのアドバルーンになってるものがすこぶる多いと思います。本当に実のある企業理念は、多くのお客様に受け入れられ、経営者が現場をよく知り、お客様をよく知り、経営者と社員が一体となった時に、はじめて生まれるものだと思います。


Posted by 白石 哲也 at 2010年03月19日 10:15
いつも楽しく読ませていただいていましたが、今回は企業理念にしても、帰れコールにしても宋さんらしくない取り上げ方ですね。
何か気分がすぐれないとき書いたのではとかんぐってしまいます。人間だからそんな日もあるとは思いますが・・・
さて企業理念にはいいものも悪いものも、それこそ百社百様ではないですか?
それに大体創業時に作られるものが多く、当初は夢や戒めやいろいろな思いで作られたものだと思います。それが時が過ぎ経営者が変わり風化してしまったところもあり、そうでない企業もある。
ここでは風化してしまったものより風化していないものを取り上げ勇気や感動をもらいたいですね。
帰れコールにしても相手がどんな状況であったのかも斟酌されなければいけません。
また村上氏の実名を出すならもっと詳細にその時の状況を説明しなければ失礼でしょう。人間はいい時もあるが悪い時もある。一事が万事で済ませてはいけないこともあるのではないでしょうか?
今回は単に読者を煽る的なもので残念という感じがしました。
Posted by 森嶋 篤男 at 2010年03月19日 10:17
本音と建前。確かに事業ですから利益をあげなくてはなりません。お金というエネルギーの引っ張り合いに疲れています。社会貢献という企業理念を実感するのは難しいです。
せめて、「情けは人の為ならず」を連呼しています。
Posted by 佐藤久美子 at 2010年03月19日 10:27
宋さん
私はやはり立派な理念は必要だと思います。「ことだま」とでも申しましょうか、人は一度発した言葉、ましてや「企業理念」として公表したことに関しては、それなりの「縛り」が生じて、それに反した行動をとることが難しくなってしまうと思うのです。また、会社自身も人間と同様、いやそれ以上に社会的な存在としてある以上、企業理念に基づいて意見を発することは必要だと考えます。グーグルはグーグルの考えがあっての行動で、中国からの撤退はグーグルにとって収益が減るわけですから、それでも自らの意思で撤退をするという選択は、個人の意思を尊重すると同様に尊重されても良いのではないでしょうか。
Posted by 床鍋義博 at 2010年03月19日 10:57
はじめまして。私は宋さんとは逆で、上海で起業した日本人です。日ごろ疑問を持っていたことがまさに今回のコラムで書かれていて、勉強になりました。ありがとうございます。
 立派な経営理念があるにもかかわらず、成長がなく、利益水準が非常に低い会社の社員にうつ病が多いはず、という仮説を私は持っています。
 大切なのは社員が「自分の能力や生活が今年よりも来年は良くなっている、再来年はもっと良くなっている」という希望を持てることだと思います。
 これを教えてくれたのは中国での生活であり、私の周囲の中国人の仲間であり、自分の会社の成長を通して学んだことです。国も企業も成長し続けなければなりません。リーダーに求めらていることは、実際に成長させることだと思います。
 日本のマスコミは小泉内閣が格差を広げたとか言いますが、中国の格差の比ではありません。注目すべきは、まだまだ貧しい農村部の人々でも将来に希望があり、成長を実感していることです。数年前に道路がなかったところに道路ができて、電話やインターネットが通り、新幹線が走ったのです。しかし、上海や北京の都市部はさらに成長し、そこで生活している人はもっと便利な近代的な生活を謳歌しているわけです。
 成長が早いところと、成長が遅いところが出てきます。しかし、遅くても成長するということが大切なのです。

日本は成長しないから、人手が余るのであって、成長すればおのずと人手が足りなくなるはずです。

理念より、成長戦略と実行力です。


宋さんのコラムを読ませていただき、いろんなことを考えさせられました。
感謝ニン的宝貴的建意!真有意思!


  
Posted by 田中 宏 at 2010年03月19日 10:59
いつも辛口のエッセイを興味深く拝見しております。共感することが多いのですが、今回のご意見には少し異議があります。貴兄は現実主義者と思っていましたが、今回はちょっと過剰と思います。

立派な企業理念が怪しい場合が沢山あるとは思います。しかし全て怪しい訳ではないし、道を間違えた時初心に戻る指針になるはずです。創業者の優れた理念が何世代も企業を存続させた例も多いのです。理念を頭から否定するのは、逆の意味で本末転倒でしょう。

多分、それが貴兄のGoogle撤退の評価に繋がっていくのだと思います。私はGoogle創業の理念と一致しない規制を受け入れた時、優れた価値観も中国市場の魅力(つまり金)には曲げざるを得なかったと解釈しました。今回のGoogleの判断の建前とその裏の本音は詳らかではありませんが、金になるなら理念を脇においてという流れに一石を投じたと評価します。

世界が中国市場の経済的魅力の前に言うべき事を言わないで経済的果実のみを追求するという圧倒的な現実があります。企業だけでなく実は私達も直接間接に恩恵を受けているはずです。多分この大きな流れは変わらないでしょう。それなら流れに乗り果実を得るのが賢いと。中国の台頭は精神史の大転換を意味し、宋さんはその前衛かもしれませんね。
Posted by sandy at 2010年03月19日 11:09
わざわざ外部のよくわからない(=その会社のことを知らない)クリエーターみたいな人間に高いコンサル料払って作り上げた立派で詳細な企業理念、誰も見向きもしないどころか、かえって人心が会社から離れてしまった例を知っています。本当にひどい話なのだけれど、当の本人たち(=経営者たち)はそれがどれだけひどいことなのか、現場の多くの人たちの心を冷えさせたのか、まったくわかってなかった。もっとも、わざわざ進言するような人もいるわけがないですけど。
というように、企業理念を机の上でこねくり回すと見えないところで大きな悪影響を及ぼすので、決して番茶の出涸らしのような話ではないと思います。
品格などもそうですが、ことさらに大声上げて主張するようでは本末転倒というか、真実味も説得力も失せますね。
地道にやるべきことを自ら積み上げていくことそのものが、結果的に理念として映る、というようなものではないかと思います。
Posted by おおたに at 2010年03月19日 12:36
>「雇用を確保するのは経営者の使命」とか、
>「ニッポンの○○産業を××する」
とか、
>そんな立派なことをいう経営者に限って
>株主総会も取締役会も眼中なく、
>自分の立派な理念、立派な話に夢中なのです。
そう?一部の人の様な気がするけど。

まあ、企業理念よりその企業理念を元に何をやるかが大事だよね。

>グーグルはビジネスのために中国に行き、
>ビジネスのために撤退すればよいのです。
>ヤフーもマイクロソフトも百度も
>同じ条件下で中国の消費者に受け入れて
>もらうように頑張っています。
>グーグルがシェアをとれないのは
>中国の消費者に入り込めないからであって、
>特別な規制があった訳ではないのです。
>自分に有利になるようにルールを変え、
>相手を変える試みはどこでも通用する訳が
>ないのです。

え!グーグルが撤退しようとしているのって
シェアが取れないからなの?
知らなかった。

中国とグーグルのネットに対する理念が違うから
撤退を考えていると思っていたのに違うんだ。
Posted by ??? at 2010年03月19日 15:57
いつも 心の中に有るモヤモヤを吹き飛ばしてもらってます、ありがとうございます
58才のエンジニアです
仕事を始めて40年になります、理不尽や無謀な扱いをされた事はたびたび有ります
つまらない経営者気取りにバカにされ、でも道理を信じて人生を生きてきました。
今は「真面目に、ひたむきに、コツコツと」の言葉にほっとしてます。
救いの言葉は「貴方と仕事をして本当に良かった」と言ってもらえた時はとても嬉しいですね、宋さんのコラムを読んでいても ほっとする気持ち、真面目にやって来て良かった、と思います、これからも楽しみにして読ませて頂きます。
Posted by よしの at 2010年03月19日 17:17
毎回楽しみに読ませていただいています。
今回のテーマですが、立派な理念が問題ではなく、立派な理念を掲げているのに、その様な行動ができていない会社が多いことが問題だと思います。小さな会社でも、立派な理念を掲げ、それに向かって努力している会社も多くあります。私の考えですが、人間は完全なものでなく誘惑に負けたり、道を外したりします。だからこそ、自分自身の戒めになる「理念」が必要だと思います。
Posted by 玉川 澄夫 at 2010年03月19日 18:41
はじめて書き込みいたします。
はじめまして。
「宋文州」という人間が語る言葉は常に当たり前の事ですが、この当たり前の事を行う事が実に難しい。でもとてもシンプルなので皆が聞きたがるのでしょう。

北海道は中国富裕層受け入れに今、必死ですが多くの事業主並びに行政は「来てほしいが、サービスの差別化はしない」と言います。当たり前の事なのですが、いざ現場を見てみると、差別化ではなく、何もしていないだけなんです。言葉はいつも立派なんですがきちんと企業的にも整理されていない印象です。
宋文州さんとは直接お会いした事はありませんが、最も明快に動きその中で大変ご苦労されたとも聞いておりました。
私は今現在、宋文州さんと同じ中国の方に色々と勉強をさせてもらっています。
宋文州さんの言葉からも今後も勉強させていただきたいと思っております。
Posted by Komatsu at 2010年03月19日 19:28
宋さんが仰るように、確かに利益は重要、そして客が喜ぶことも重要。でも従業員を大事にすることは、企業理念として立派とかいう以前に、条件ではないかと思う。客が喜ぶ、利益も出る、でも社員を簡単に首にするとかサービス残業させるという企業はいくら前者2つが優れていても私はついていけない。

「雇用を確保するのは経営者の使命」というのが立派なことなのではなくて、こういうことを言う人がいるというのは、裏を返せば雇用を確保することは経営者の使命とは思ってない、あるいは雇用を確保すること自体全く意識にない経営者が如何に多いかということだと思います。

雇用を確保することを公然と言うか言わないかは別として、雇用を確保するために東奔西走している経営者も居られるのです。

立派な企業理念だから、怪しいと言われたら、雇用確保で苦労している経営者は空しくなると思われませんか。
Posted by 胡門周一 at 2010年03月19日 23:53
私は、顧客志向ではなく明らかに利益志向の会社が、顧客満足度向上を宣言するのを何社も見てきました。しかしだからといって、そういった宣言をすること自体を批判しようと思ったことはありません。経営者自身が、それと矛盾するようなことを経営者もしくは幹部が現場に命令することに気づいていないケースが多いことが問題と考えます。
Posted by 井上 at 2010年03月20日 01:34
今回の記事を読んで、大きく言って、ふたつのことを思いました。

まず「そうだよなあ」という思いです。
まるで哲学者か思想家あるいは宗教者のようなことを掲げる企業というのは、確かに存在します。
私の記憶では、バブルの頃がかなり顕著で、しかも、問題のある事業をおこなっている会社ほどそういう傾向が強かったという印象があります。

でも、逆に「そうとばかりは言い切れないぞ」という思いもあります。
単純な金儲けということだけでは、動かないことも世の中には多々あります。

トランジスタラジオを発明したソニー、画期的な低公害エンジンを開発した本田技研、日本ビクターで開発されたVHSビデオ、ほかにもいろいろとありますが、それぞれのイノベイターに共通しているのは、「これで世の中を変えよう」「世の中を良くしよう」という想いだったと思うのです。
単純に「これをやったらいくら儲かる」ということだけでは、多くの人達の理解も協力も得られなかったのではないか、この仕事を通じて多少なりとも世界に貢献しようという思想があったからこそ、多くの人達に受け入れられたのではないでしょうか。

世界で何事かを成すためには、自分以外の人達の賛同や協力が必要です。
そのためには、人の心を動かすもの、心に訴えかけるものが無ければならないと思うのです。
それは、時には欲望を刺激するものであるでしょう。
でも、そればかりでは無いと思うし、そればかりではいけないと思うのです。
Posted by 砂押 英文 at 2010年03月20日 05:32
現在勤めている会社にも立派な経営理念があります。その理念を社長が厚く語り、説明会にいた社員であるスタッフの方も理念に基づき動いていると感じたことが入社を決めた動機の一つです。
それから13年が過ぎ、入社したころから4倍くらい社員が増え、その理念が一人一人に届いているのかがあやしく感じ、後輩には機会を見つけては話すようにしています。
しかし、幹部の方たちの行動を見ていると理念に基づきというより、目先の利益を求めて走っているようにしか見えないのも現実です。
立派な理念が悪いのではなく、会社が成長することで、社員一人一人が理念に基づいた行動をとれなくなることが問題なのだと思います。
これからも、後輩には伝える努力を、幹部の人には理念に基づいた行動なのかを聞き、それでも状況が変わらなければ転職を考えます。
企業理念は会社員として働く自分にはそれぐらい大事なものだと思っていますが、どうなんでしょう。
Posted by 藤田 at 2010年03月20日 09:12
宋さん
はじめまして。
いつも熱いメッセージを楽しく読ませていただいています。

今回、宋さんは、「経営者たる者、言っていることとやっていることを一致させなさい、そしてそれは決して独りよがりのものではなく、地に足の着いたものでなければいけませんよ。」ということを言いたかったのだと理解しました。
この考えは全く賛成です。
なぜなら、どんなに立派な理念を掲げても、掲げた本人が実行していなければ社員はついていきませんし、消費者からも指示されないからです。
この経営理念というのは、私はステークホルダーに対する経営者のマニフェストだと考えています。
この前提だと、経営者は、理念を社員に押し付けるべきではなく、自らが中心となって理解して実践して「もらう」ために布教する意識がベースにないといけないと感じます。

Posted by 裕太郎 at 2010年03月20日 17:12
率直に言わせていただければ、宋さんの日本での役割は
もう終わってしまったのではないかと思っています。

日本に住み、日本のビジネスのなかにいるからこそ
宋さんの視点は鋭かったし、言葉に重みがありました。

私は、仕事を通じて宋さんと一度お会いしたことがありますが、
宋さんの温和な人柄と「日本に良くなってほしい」という思いに
感銘を受け、ひとりの熱烈なファンとしてずっとその言葉に
注目し続けてきました。

しかしご自身ではお気づきではないのかもしれませんが、
中国に居を移されてからの宋さんの言葉は明らかに
変化してきています。

日本社会への批判は、すでにどこかで聞いたような話になり、
具体的な出来事に基づかなくなったように見えます。

またGoogle問題にしても、あの天安門事件によって
日本にとどまることを余儀なくされた人物の発言とは
思えません。

日本に住み、日本のビジネスのなかに身を置く
異邦人だったからこそ、その言葉にはリアリティがあり、
重みがありました。

中国に本拠を移されたのなら、その厳しい視線は中国に向けて
堂々と発言なされてはいかがでしょう。

中国をよくするために。
Posted by みんみん(♂) at 2010年03月21日 16:30
常に宋さん主張には正鵠を得たものがり、新鮮さを感じます。ペプシかコカコーラの様なものです。
内容はどうかと言えば、大半が水と糖分と幾分かのコーラのエキスです。
それの対し多くの方のコメントはまじめで、読んでいてなるほどと、こちらの方は日本文化と日本人の奥深さを感じます。宋さんが今日まで頑張ってこられ、日本の一部の方から心無い言葉を聞いたとしても、多分中国にいる時より何倍も逆に心地よい言葉も聞かれたと思います。どちらを主にしたテーマで文字を綴るかで、結果は大きく違います。宋さんの体調のせいもあるかもしれません。何を書いても読む方は多分正確に理解していると思います。
Posted by 白井一 at 2010年03月21日 21:48
宋さんの言うことはもっともです。まず企業はその国の社会や文化の中で法律を守って利益を上げることです。そして社員やパートのおばさんに給料払ってやっていけたらいいですよ。社会的な責任はあると思いますが、まずは食っていけることが先決。その中で生きるために開発した技術があとで社会に貢献することがあるかもしれないけれど、利益を求めてとか、知識を求めてが先じゃないかな。ミートホープみたいに偽装の技術で農林水産大臣賞受けるのはおかしいけれど・・・立派なこと言い出すと人も企業も学校もだいたいおかしくなりますね。
Posted by 嶋田 龍一 at 2010年03月21日 22:22
全く同感です。

「〇〇十訓」みたいなものがあると会社というより宗教団体みたいですよね。
ましてやそれを朝礼の時に社員が言うのだから、まるで洗脳ですよ…。

仕事というのは人生のほんの一部であるべきなのに日本人は仕事が全てになっていますね。

今の大不況も仕事以外にもやらなきゃいけない事があるんだよ、という神様からのメッセージかもしれません。
Posted by ガネーシュ at 2010年03月22日 17:39
全く同感です。顧客のメリットがあって、営業担当である私のメリット(稼ぎ)がある、そうすると組織のメリットにつながる。となると「顧客よし、世間よし、会社よし」となると思います。立派な理念はいりません。
Posted by kenken at 2010年03月24日 00:00
今回のお話は、もう少し切り分けて話された方が良いのではないかと思いました。
利益を出すことの重要性は分かります。そして世の中にはコンサルと一緒に作成した理念で押し出しだけが強く、それでいて中身のないがっかりな企業も散見されます。
しかしながら、一つだけ詳しく切り分けていただきたいのは、例えば小さな企業です。
ベンチャーも含め、そこではみんながいつも仕事を不安に思っています。その時の支えはやはり企業理念です。そのことを「地味な行動をもって体現」しているとおっしゃっているのだと思いますが、もう少しこの点の重要性も話していただきたかったです。
Posted by 加藤憲一 at 2010年03月24日 09:27
宋文洲さんのいってることに全面的に賛成!
私自身、企業のミッションつくりに従事していたのでよくわかります。経営者は政治家きどりはやめよ、政治やりたいなら会社から引退せよ、ということですね。名誉欲は社会奉仕(コトバではなく行動で!)で行うべきです。
Posted by 佐藤賢一 at 2010年03月24日 10:56
みんみん(♂) at 2010年03月21日 16:30
の意見に大!!賛同です!!
宋さんに
失望です!!!
ここでの発言も
当局に
”検閲”されているのでしょうか?
宋さんは
それを意識して
発言しているのでしょうか?
残念です!!!!
この発言は承認していただけるのでしょうか?

Posted by bamboo at 2010年03月25日 11:18
立派な理念は、必要不可欠なものです。

・世の中を良くする(立派な理念)
・自分達の利益になる。

というのは、両方とも無くてはならないもので、その一方だけをやっていっては人生もビジネス成り立たない。
宋さんのおっしゃる、いわゆる『ご立派な理念』は、世の中を良くするために、自分の身を削れと社員に強制するような理念のことであると解釈しました。

難しいのは、二番目の「自分の利益」
果たして、楽して儲かれば利益なのか と言われるとそうではなくて、世の中を良くしている という達成感も、ひとつの利益(特に、多くの人においては、お金や地位よりも重要なもの)です。
経営者自身が、ストイックにそれを追い求めるあまり、周りにも犠牲を求める結果になったのかな とふと思いました。

どこかの高名な経営者が、「経営者は、自分が苦労して周りを幸せにしてはいけない。」というような事を言っていた記憶があります。
Posted by pasimo at 2010年03月26日 00:50
昔は、その会社に行かないと企業理念を読むことはできませんでした。
いまは自宅にいながらホームページで読むことができます。

「立派な企業理念は怪しい」

同感ですね。同様に「胡散臭い会社の企業理念は長い」。
ホントにそこの社員が全部覚えられるのかしら?と思うくらい長いです。
だいたい、コンプライアンスなどと横文字を使わなくても、
「他人に迷惑をかけない」程度の知識があれば、法律は守れるはずです。
「他人」を「社内の人間」に置き換えるから、話がややこしくなるのです。

また「雇われ社長の挨拶はどこか他人事」。
必ず「世界経済は〜」などと大きなことから話が始まります。
そして、誰に何を伝えたいのかよくわからない文章で終わります。
きっと、そこの社員も読んでいないでしょう。
Posted by 管理人のゆい at 2010年04月09日 03:05
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