世襲、歴史の皮肉

「小泉純一郎さんが首相の時、現首相の安倍晋三さんと一緒に北朝鮮で金正日総書記と会談するシーンがテレビに流れた時、僕は変なことに気づきました。小泉さんと安倍さんは金総書記と価値観や主張は正反対ですが、この3人に妙な共通点があります。それは『世襲』でした。」

これは2006年に「日経ビジネスオンライン」に寄稿した私のコラムの言葉です。テレビであの3人の硬い表情を見て、私は「この3人なら問題をより複雑にするだけだ」と思いました。

過去の歴史を調べればわかりますが、政治の主義主張よりもよほど政治家の素質のほうが歴史に重大な影響を与えてきました。これは企業の経営理念よりも経営者の素質が企業の運命を左右するのと同じ理屈です。

もし、「国をリードするトップ政治家の世襲率」という調査があるならば、間違いなくそのトップに躍り出るのは日本と北朝鮮でしょう。やっと「世襲の問題を正すべき」というコンセンサスができた今だから言えますが、数年前ならきっと皆さんに「悪意がある」と思われたでしょう。

非公開の場面では、私はずっと前から日本政治の世襲問題を言い続けてきました。「選挙の結果だから」とか「二代目を差別する訳もいかない」とか「ブッシュ大統領も二代目だから」とか、立派な言い訳はたくさん聞かされました。

一つ一つ反論するのは面倒だから話の合う友人同士でない限り、話題にするのも面倒でした。民主党が世襲の制限をマニフェストに入れたり、自民党の有力議員も賛同したり、あの「親ばか」を隠さない石原都知事でさえ「世襲はよくない」と言ったりしている今、私はこの変化にむしろ驚いています。もっと長い時間がかかると思っていたからです。

世襲が良いかどうかが本日のテーマではありません。この是非を議論する気力もないからです。財産の相続は法律によって保護されているので非公開の株式会社の相続はそもそも世襲ではありません。

保護対象ではない公職などの立場がなんらかの社会的要因によって結果的にフェアではない形で相続される場合、これは世襲そのものです。小泉元総理の息子さんが地盤を継承する公的理由はどこにもありません。その特権は「選挙」というカモフラージュの下で親から子へと継承し、今はさらに子から孫へと世襲しようとしているところです。ちょうどこの時期に二代目の金正日書記も同じことをやっているのは歴史の皮肉でしょうか。

改革を絶叫する小泉さんはどうして中途半端な郵政改革だけに拘ったかも分かるような気がします。彼も他人に改革の痛みを呼びかけながら、自分が痛む「改革」をしない訳です。「世襲が良いか悪いか、私は国民に聞いてみたい!」。もし、彼がこんなことも言えるならば、間違いなく歴史に残る元総理になるでしょう。

世襲問題の根の深さは政治家などの保護対象だけにあるのではなく、その政治家などと一緒に特権の享受を期待する民衆にもあります。これは銀行と企業の株式の持ち合い問題とまったく同じで、必ず馴れ合いを招き、優秀な人材を排除し、社会の発展を阻害します。

毛沢東の孫はレストランなどのイベントに顔を出して「毛沢東の孫です」といって出演料を稼いで生活しています。中国にも問題が山ほどありますが、資本主義か社会主義かという単純な構図で政治の質を論じる時代は終わったように思えます。
この記事へのコメント
ご指摘のとおり、この世襲の話をはじめ我が国、日本は色んな面で曖昧でわかり難い国といえると思います。

結局、太平洋戦争後のこの60年余りを"なんちゃって平和"の状態で、経済的にもそれなりのレベルで過ごせてこれたことで、多くの国民はデモや革命とは程遠い、腑抜けとなってしまったように、私は思います。

いや、けして色んな代償を払う革命のようなものを煽っているわけではありませんので、付け加えておきます。

話を戻しますと、結局この政治家の世襲を許している結果となっているのは、投票し選ぶ有権者、国民ということです。

当たり前ですが、なにも有能な二代目、三代目にも関わらず、世襲だから選ぶな!ということではありません。
結果的に世襲のように連鎖するところがあったとしても、それが本当に有能で選ばれるべくして選ばれた人なのであれば、それでいいわけです。

我々有権者が、きちんと政治に向き合い、正確な情報を持って、ジャッジすることですね。

もう平和ボケ、政治音痴では済まされない時が来たということだと思います。

Posted by 平成乃昭和 at 2009年06月26日 09:07
世の中、二代目・三代目が大流行です。かくいう私も二代目。資格が必要な商売のため、一応は資格試験に合格してはいますが。周りを見渡しても、税理士・医者…、至るところで二代目が引継いでいます。親の行動・考え方を間近で体験し自然と受け継いでいる点において他人より優位な点があるかもしれません。しかし、直系というだけで競争がない世界になってしまうとその先は知れているのでは。自身その焦りを感じています。
Posted by 佐藤友 at 2009年06月26日 09:10
道路をまっすぐ走ろうとしても巨大な岩石がごろごろころがっていて走れない。巨大な岩石は「既得権益」なんですね。「既得権益」の中核に政治家の世襲があるとすれば根が深い問題です。当然正すべきです。唯、中国のように王朝が交代すると前王朝の全てを否定
(破壊と殺戮を伴う)するような事は日本人の生理には合わない気がします。
Posted by 山口巌 at 2009年06月26日 09:20
宋様、毎週有難うございます。

本日の世襲の話、まったく同感でして、私も昨年末ブログにまったく同じことを書いておりました。
http://phxs.blogspot.com/2008/12/blog-post_09.html
一貫して正しい考えをお持ちでも、時々の世相により、罵倒されたり、快哉を叫ばれたりと、大衆とは何ぞや、民主主義とは何ぞやと考えてしまいます。

フェニックス証券 丹羽
http://phxs.blogspot.com/
Posted by フェニックス証券 丹羽広 at 2009年06月26日 09:55
宋さんのメルマガいつも楽しく拝読させていただいております。
 宋さんが世襲問題に触れられる時、他の話題のときと比べて、何故だかいつも少し違和感を感じておりました。概ね正論を述べられていると思うのですが、少し感情的になっておられるのではないかという気がするのです。だからでしょうか、今回宋さんらしからぬ防衛線をはられた様なコメントがありました。「財産の相続は法律によって保護されているので非公開の株式会社の相続はそもそも世襲ではありません。」という部分です。法律なんて関係無いと思います。因みに私自身、零細企業の3代目ですが、はっきり世襲だと言い切れると思っています。小さくとも会社には公器としての性格があるからには社会に対する責任も有している訳ですし、何よりそこで働いている人にとってはバカ息子に会社を潰されては堪らない訳じゃないですか。ただ、@他に適当な継承者を見つけにくく、周囲も納得しやすい。A存在が磐石でない分必死になる。B組織が小さいため運営が容易である。などの理由で政治家や大企業と比べて成功率が高い(問題が少ない?)様には感じます。
 世襲はその人を構成する一部分、ひとつの切り口に過ぎないと思います。世襲には周りからちやほやされて慢心するとか、苦労をしてないとかのデメリットと同時に、正しい生き方であれ、反面教師であれ、親の姿から学ぶことは大変多い、というメリットもあると思います。「世襲」という一つの切り口だけで是非を判断するのは大変危険だと思います。
 しかし、政治の世界では世襲が弊害になっているケースが圧倒的に多い事には同感です。何らかの制度の変更はあるべきだと思います。ただ、私は小泉順一郎氏の世襲に関しては政界には稀な「成功した世襲」の例だと思っています。彼は父親から地盤を引き継いだ時に落選しています。当選して以降も3代目だからとちやほやされる事も無く地味に下積みをされていたようです。息子さんに引き継ぐにあたって「息子は息子で苦労すればいい」とだけ語ってその処遇について軽薄なコメントを一切せずノーコメントを貫いたのも当事者としては全く正しい態度だったと思います。(水面下で動いていたのだとすればもっての外ですが)こんな事を書くのは私が小泉贔屓だからですが、小泉氏に対するコメントが辛口な宋さんとは多分、小泉氏に対する第一印象が良かったか悪かったかだけの違いではないかと思います。因みに私は小泉氏が総理大臣になる10年ほど前に氏の郵政民営化の主張を雑誌のインタビュー記事で読んで(当時自民党の議員がそんなことを言うのは正気の沙汰ではなかった。)この人こそ私心で動かない真の政治家だ、と思ったのが第一印象だったのです。
Posted by 山本章雄 at 2009年06月26日 10:42
>民主党が世襲の制限をマニフェストに入れたり
無能な世襲の象徴的な方が、自らの世襲を温存したまま
他者の世襲を厳しく批判する姿勢には首をひねらざるを得ません。

>「世襲が良いか悪いか、私は国民に聞いてみたい!」
たぶん、ご理解された上であえて上記の様に書いているのだと
思いますが、世襲が悪いのではなく、親と同じ能力と方向を期待され
また、持っていると喧伝されたが、実際は持っていない場合に問題となります。
世襲であっても、親と同じか超える能力が
あれば別に問題無いはずです。
世襲が悪いのではなく、世襲によって無能な人間が上に立つことが悪いのです。

ただ、日本には世襲へ期待する文化も多いようですね。
トヨタすら社を立て直すのに世襲の効果を期待するのですから。

>小泉さんはどうして中途半端な郵政改革だけに拘ったかも分かるような気がします。
一番切り崩しやすかったのが郵政だったから、
他は手を引いたのでは無かったですか?
道路も手を出したが、2正面作戦を避けるため手を引いたと聞きましたが・・。

世襲の甘さか本人の理想を追い求めすぎて、2正面どころか
全周囲戦をやってしまった安倍氏は、あっさり潰されましたね。
小泉さんも全周囲戦をやれば叩きつぶされたのでは無いかと思います。
Posted by M at 2009年06月26日 10:43
本日の世襲の話ですが 違和感を感じてしまいました。正確には二代目・三代目と呼ぶべきではないでしょうか。北朝鮮と日本の政治家の親子関係を同一視されるのは違うと思います。三代目でもあくまでも選挙で選ばれた人間であり、選んだのは選挙民です。民主主義に則った正しい選び方で当選したと考えます。そういう人間を選ぶ大衆の民度が低いとは言いませんが 北朝鮮や天皇陛下や江戸時代の領主とは根本的に選ばれ方が違います。世襲ていう言葉でくくらずに何故選んだかをその選挙区の有権者に確認する方が本道ではないかと思います。但し私ならイッツノットマイビジネスと言うと思いますがね。いくら地盤やカバンを引き継ぐからとはいえお金持ちの子供は最初はお金持ちですよね。私は世襲でも構わないのでお金が掛からず政策だけで選挙を戦えるような日本になればよいと思います。

Posted by 五百蔵 徹 at 2009年06月26日 10:53
世襲についての宋さんのご意見、まことに同感です。祖となる方が如何にすぐれていようとも、代を重ねると「”売り家有り、と唐様で書く三代目(最も最近では漢字も読めず漫画チックな三代目も居られるようですが?)」が実体でしょうし、なによりも「世襲」は、云わば「クローン生殖」の如きもので、元来、国の指導者に求められる”環境(社会、経済、国際関係)変化”に対応できる、あるいは積極的に変えて行こうとする根元的な立場とは相容れないものではないでしょうか。 世の中、如何に人材が足りないと言ったところで、たかだか数百人の国会議員の候補を1億人の有権者(資格者?)の中から世襲によらず見いだすことに問題は無いはず。ただし現実の成り往きとして有権者の判断に任せると、目先の利害による「己らが先生」の世襲に繋がりやすく、やはり、明確な規制が必要と考えます。
Posted by よしきた(さん) at 2009年06月26日 11:15
世襲であろうが無かろうが、なるべき人がなれば問題ないと思います。
タレント議員が多いのは、世襲議員が多いよりも問題なのかも知れません。
「よくやってる」ということを言う方もいますが、政治実務にしろ手腕にしろやはり「一般人の代弁」をしているに過ぎず、政治議論のレベルを下げる原因になっていると感じます。たとえ法律の専門家であっても政治家として「一般人に毛の生えた」ところから始めざるを得ない、というのは当り前のことだと思います。

ただ、世襲議員にしても、タレント議員にしても、今の日本が個人利益や知名度によって当選することが問題であって、これは制度ではなく国民の意識の問題です。
「民意に問う」と言っても、投票率は低い。「民意」というのも違和感があります。

これまでは、「お上」に任せておけば大丈夫で、そのおかげで高度成長が出来たという信頼感の名残なのだと思います。それに対しては、現状でそういう信頼がないにも関わらず、「投票したところで政治が変ることはない」とネガティブな質に変化して投票率が上がらないのではと推測します。

フランスでは、今回の内閣改造でミッテラン元大統領の甥が入閣しましたが、政治判断を具体的に厳しく判断する国民の議論を通して、「世襲にしては良くやっている」と言った贔屓目なしに審査されることになると思います。
最近の日本の野党の幹部の発言「そろそろ、与党も野に降りて一から出直したほうがいいのではないか。」というのは、新橋の酔っ払ったサラリーマンの発言とどう相違するのでしょうか。
こういったところから議論を変えないと国民は政治が変れるとは感じないでしょう。
Posted by たくみゆとうあ at 2009年06月26日 11:35
まったく同感です。

日本の政治は有権者をバカにしてますね。
しかし、このままだと、この局面を変える力はあるかも心配してます。
Posted by 余 東 at 2009年06月26日 11:36
世襲は人の性なのでしょうか。これでは歴史は繰り返されて馬鹿な事ばっかりやるんでしょうね。昔は大坂の船場・東京の日本橋には百年以上続いてきた老舗では、息子を後継者にせず、経営者の資質に優れた人材を、婿養子に迎え入れて、暖簾を守って繁栄に繋げた商家が多いようですね。そんなことから、船場には、娘が生まれると赤飯を炊く風習があったようです。政治の世界は一企業の事ではなく、国民全体の問題に繋がる訳ですから政治家はもっと心して優秀な人材の育成に取り組まなければ我国の未来は覚束ないのではないでしょうか。

Posted by 新原 幸雄 at 2009年06月26日 13:37
世襲の是非についての異論は全くありません。武家社会からの流れの断絶が未だ出来ていないのかも知れません。情報の非対称、知識の乖離が行政、政治、国民の間にあり選挙においても正確な判断が出来ず、更には税の還元を生業としている企業が多くその影響が政治に反映されることも大きな問題であるように感じております。自民、民主どちらが政権政党となっても理念に下に政治を行わない限り現状を打破することは極めて困難であろうかと思われます。長期な目線で俯瞰した思考が欠如していることが大きな要因ではないでしょうか。
Posted by 藤田信之 at 2009年06月26日 13:59
私は世襲に反対しません。国民が選ぶ政治家であるのに、その政治家が、国民の選択肢に対して世襲という規制を掛ける事が、どうも不自然だからです。人間には自己治癒能力があるのですから。小泉さん・安倍さんがベストとは言いません。しかし、世襲人だから問題を複雑にするなんて、意味不明に感じます。また、社会の発展を阻害するなんて、そんな事はありません。わが社もそうですが、人は人を見て育っています。無用な規制は必要有りません。
Posted by ギルド at 2009年06月26日 14:07
世襲問題の根っこの一つに‘地元’があると思います。地元後援会です。世襲が当たり前の慣習になっている所が多いのではないでしょうか。自分達の御輿がいわゆる‘先生’であり、担ぐ御輿は世襲によって代々受け継がれるわけです。世継ぎがいない場合は大変です。一番近しい親類縁者か、はたまた地域の無難な人物か、それとも地元有力者…。必死になって‘先生’を探す光景は、大人達がクラスの学級委員長を選出しているかのようで情けなくも笑えます。世襲制限は村社会に生えた根っこを抜くことにも繋がるようです。
Posted by tsw at 2009年06月26日 15:31
同感です。

民間の世襲と国会議員の世襲を同様のものとして考えること自体に問題があります。民間での世襲や相続は個人や一族が生涯を掛けて築き上げてきた、自分のもの(そう単純ではない場合もなるが)を自分の選んだ者、通常は近親者に譲るというものです。

一方で国会議員の地位は「他人の生命財産及び権利などを」どうするかを決める立場です。つまり、極論すれば本来他人のものなのです。それを手に入れるのに大幅に有利な立場を世襲によって決めるのは極めて危険な方法だと思います。

また、現状の世襲は淘汰されにくいシステムであると思います。

芸能人や起業家は無能なら(少なくとも長期的に)支援するメリットがありません。

しかし、国会議員は支援するだけでメリットが得られる可能性が高い職業です。むしろ、メリットがあるからこそ支援するのでしょう。このばあい、扱いにくい優秀な議員より無能な方が好まれる可能性すらあります。

民間の世襲と政治家の世襲を同次元で考えて欲しくないものです。
Posted by ヤスオ at 2009年06月26日 16:47
世襲に賛成の意見が多いのに驚きました。
世襲議員は、地盤・看板・鞄だけでなく、しがらみも受け継ぎます。現状維持、利権保持のまさに保守的政治活動しか出来ません。世襲議員の増加が、今日の日本の硬直化した政治と行政(官僚)の関係を維持しているのだと思います。
世襲は、議員だけでありません。競争のある民間なら良いにしても、官僚の子が官僚に、外交官の子が外交官に、裁判官の子が裁判官に、教師の子が教師になる。採用、任用に疑念を持つ様な場面も多々あります。昨年の大分の教員採用は、水面に顔を出したまさに氷山の一角でしょう。そして、仲間内をかばい、利権を守ろうとする。親がこうした優位な立場にいない者は、狭められた可能性を奪い合い、あがき、苦しみ、多くが敗北をきする。これが現実では無いでしょうか。「自由で平等な日本」、虚しく感じます。
これが、世襲問題の本質的問題点だと考えます。
Posted by 山田雅康 at 2009年06月26日 20:41
@今回も、すっきりと胸に入りました。

A前回のことですが、宗さんは増田さんのことを評価され、増田さん稿欄には、たしか「 ・・麻生さんのことを好きに・・」とかの文言がありました。

人の好悪は様々ダナー・・。とおもいました。

惜敗を期す・・などと言う人が一国のトップにふさわしいと思いますか。

人の言葉の重み信頼は、その人自身の重み信頼に左右されます。

言葉の文字列は、泥棒でも殺人犯でも作り、言葉として発声し、かくことだって出来ます。

言葉を発する人により、その言葉は天地の差になる。
Posted by 竹本 豪騎 at 2009年06月27日 06:01
宋さんの意見はいつも僕の気持ちを高揚させる。世襲は幼少から親が目的を定め子がその真意をキッチリと理解して努力すれば素晴らしい成果が期待できる。しかし、今の日本の世襲はその努力もせずただ金力のみで可能な所が問題であると思う。その背景には日本の政治家になるためには能力よりも金力が必要であるということだ。更にその金力に群がる利益享受を求める裏組織が存在することだ。こういう背景をどう思いますか。
Posted by 服部英昭 at 2009年06月28日 19:07
世襲がいいか悪いか、賛成か反対か、などという議論は、もうどうでもいいと思います。そもそも、世襲で地盤か財産等、何らかのアドバンテージがあるか、それともタレントで知名度というアドバンテージがあるか、それとも官僚経験によるノウハウと人脈があるか、何からのアドバンテージが予め存在するような人以外に、今の日本で自分の人生を賭け、社会的地位や財産も投げ打って、政治なんて志す人がいるんでしょうか?類まれな能力があり、国家に対する問題意識があり、この社会をよりよくしようと思ったら、起業をしたり、新技術を開発したりして社会に貢献するほうが、よほど能力の有効活用だと思います。つまり、政治家は本当に優秀な人間がやるべき仕事ではなくなっていることに、問題の本質があると思います。政治家をそのような仕事にしているのは、我々有権者とマスコミであり、それを直さない限り、世襲だけ取り上げて、制限するのしないのと議論しても全く無意味だと思います。
Posted by 都市部 at 2009年06月29日 16:46
北朝鮮は、3代続く金王朝です。共産主義絶対王政です。
日本は、個々の世襲という問題もありますが、政治家のレベルを上げるための仕組みがないことのほうが問題です。自民党の派閥関係で麻生さんが安倍さんのときにも「次は俺だ」とか言って変わりばんこに首相をやっているうちに、利益享受を求める組織に丸め込められてしまい、政治の意思が見えなくなります。借金国家になっても誰も責任取らないのは、役人の怖いところです。鳩さんのように民間を威圧するのは得意ですが、彼の取り組み方も借金を減らす意思は微塵もなかったです。残されたのは、借金を生み続けるかんぽで、今回の件で誰も手をつけられなくなりましたし。
小泉さんは、自民党というしがらみの中で国民のために戦った人間だと思います。ただし、異常なまでに米国一辺倒でした。アメリカがイラク戦争に突入するのを防げたのは、小泉さんだったかも知れません。今となってはの話になってしまいますが。
私は、金王朝と小泉さんを世襲の問題で同一視するのには、無理があると思います。小企業では、世襲が当然です。それが大企業になっても当然存在します。政治家のみ否定することはできません。プラス要因とマイナス要因が介在するわけで、一律世襲を排除すると日本はさらに薄っぺらい政治になりうることも考えられます。
世襲制限を考えるよりも、他国と対等に渡り合える若い世代を育てる仕組みを考えたいです。
Posted by アルテ at 2009年06月29日 17:22
北朝鮮の独裁者ファミリーと日本の国会議員を同じ「世襲」の一括りにしたのは、宋さんの悪意そのものと感じますが。そうでないとしたあまりにも浅はかな考えですね。この二者は全く次元が違うことくらい中学生でも分かります。

日本の場合政治家の子供だとしても、選挙に当選しないことには議員になれません。現に、どなたかのコメントにもありますが、小泉さんでさえ落選しています。ファミリー以外は後継者になる可能性が実質ゼロの北朝鮮の支配者とは違います。日本で首相が選挙なしにその息子に後を継がせたという話を私は聞いたことがありません。

民主党が最近になって突然世襲問題を持ち出したのは選挙戦略に他なりません。鳩山由紀夫氏は「(世襲議員が良くないというのは)世襲議員の自分が言うのだから間違いない」と言っていましたが、弟の邦夫氏の「(民主党の世襲制限案は)中途半端だ。小沢一郎も鳩山由紀夫も出ないから、麻生太郎、鳩山邦夫も出るなと言えば徹底する」という主張のほうが正論です。自分達までは良いけれど次からはダメでは筋が通りません。

結局のところ、世襲であれ、官僚出身であれ、タレント候補であれ、いやなら投票しなければ良いだけのことです。世襲候補はアドバンテージがあるというのなら、タレント候補にも知名度というアドバンテージがあります。それら政治家としての能力には直接関係ないアドバンテージがダメというなら、政治以外の分野の有名人も選挙に出てはダメということになります。世襲というだけで立候補できないとなれば、それはむしろ非論理的、非民主的です。

日本の政治家は三流、それを選んでいる国民も三流と言われても仕方ないでしょう。しかし北朝鮮は言うに及ばず、共産党員以外はまともな人間として扱われないような中国に比べても、日本ははるかに公平で民主的な国なのです。
Posted by カワセ at 2009年06月29日 18:20
北朝鮮と日本は本来的に似通ったところが多く、日本の戦前の国家体制は全く同質であったと思います。しかし、この事が今の日本の議員の世襲問題と同質とは言えないと思います。北朝鮮のそれは国民に選択肢が与えられておらず、主権者は金正日であり、国民はその意思の追随を求められているにすぎないからです。国民は違った意思を示すには命を失う覚悟が要ります。一方、日本の世襲は選挙民が自らの意思で止めさせることが可能で命を失う覚悟など必要がありません。今度の選挙で世襲批判の元になった安倍、福田、麻生などの総理大臣経験者、小泉ジュニアの一人でも選挙に敗れたら日本も捨てたものではありませんが、全く期待は出来ません。獄中にいる浅原彰晃が選挙に出た事がありましたが、もし当選していたら、今の公明党のようになっていた可能性は高かったと思います。要は選挙民の主権者としての民意の低さに問題があります。マンゴー売りのタレント知事が総理候補になりたいと思うのも自民党がそれを担ぐのも日本国民の民意の低さに目を付けたものです。その点では北朝鮮より希望は少ない国です。
Posted by 都田 隆 at 2009年07月01日 09:39
考えるきっかけをくださるコラム、いつも楽しみにしています。
少し視点がずれているかもしれませんが、北朝鮮や日本と中国では、社会にとっての世襲制度の利点や弊害がかなりちがうのではないでしょうか。
高校の世界史程度の知識ですが、中国では科挙制度が導入されて宋時代には貴族制が崩壊していました。現在の北朝鮮は共産主義、日本は民主主義という看板になっていますが、実態は貴族制にかなり近いように感じています。貴族制なら世襲はごくごくあたりまえのことです。
中国が千年以上も前に科挙制度を導入しなければならなかった理由には、領土の広さや人口の多さが関係しているかもしれません。
廃藩置県になって、県知事は昔の殿様ほど領地に責任を持ってくれなくなりました。一億の民意の反映は容易なことではありませんから、国会議員に政治のプロフェショナルを期待するとともに、地方分権の推進と充実を期待したいです。

Posted by スズキ at 2009年07月07日 13:57
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