恩師が逝きました

金曜日の夕方、母校でお世話になった技官さんが電話をかけてきました。「木下先生がさっき、亡くなりました・・・」。

木下先生は私を日本に受け入れてくれた恩師です。挨拶程度の日本語しか話せなかった22歳の私に、恩師はよくしてくれました。

寒い6畳一間のアパートで布団に足を突っ込んでテレビを見ていると先生が訪ねて来ました。「寒いか」との問いに素直に「寒いです」と答えました。

すると翌朝、研究室に恩師から内線で部屋に来るように電話がありました。工学部長を務めていた恩師の部屋にいくと上品な秘書がいました。挨拶する前に「街に出るよ」とそのまま札幌駅のラーメン屋に連れて行かれました。

ラーメン屋では恩師の友人が先に来て待っていました。「後藤さん、この留学生の宋君がご馳走になりたいと言っているんだよ」。恩師はいきなりそんな「嘘」をついてまだ日本語のしゃれを知らない私はショックを受けました。

3人でラーメンを啜りながら恩師が言いました。「後藤さん、宋君のアパートはとても寒い。おたくの会社の来客用のマンションは使われていないでしょう。しばらく泊めてくれませんか」。

日本語が下手でも恩師が何を頼んだか分かっていました。「どうぞどうぞ」と答える社長の返事を聞いて私はさらにショックを受けました。前日に自ら部屋を訪ね、翌日にもう私のために問題を解決した恩師の姿勢に感銘と感動を覚えました。思いやりとは言葉ではなく行動であると、この時ほど身に染みたことはありませんでした。

恩師は私にどんな学問を教えてくれたかを一生懸命思い出そうとしても一つも思い出せません。お付き合いが短かったせいもあって恩師との学問のお付き合いは皆無に等しいと思います。

しかし、その短い付き合いがどれほど20代の私に影響を与えたか、恩師には分からないと思います。

社会主義国からきた硬い留学生の私は、先生に厳しく学問をチェックされると思っていたのに初回の面接の第一声は「彼女はいるか」でした。「日本文化の勉強だ」と称してよく料亭、自宅、そして彼の友人の家に連れていってくれました。日本酒が大好きな恩師ですが、酔うとシモネタを連発し、先生の「尊厳」などをまったく気にしませんでした。

人間が好きでシモネタも好きな私ですが、恩師木下重教先生からの影響が大きいと思います。新入社員の面接時についつい彼女はいるかと聞いてしまいます。気心が知れた男性社員といるとついついシモネタをはじめてしまう自分がいます。この頃はセクハラが怖いので自制しておりますが。

今年6月、北大工学部の同窓会に講演を頼まれて久しぶりに母校を訪ねました。恩師の木下先生が末期癌と戦っている最中の体を引きずりながら奥さんと共に工学部に来てくださいました。抗がん剤の管が見えた時、私は目頭が熱くなりました。

恩師木下先生も涙を流しました。初めて見た先生の涙です。その時、彼も私もこれが最後の面会と悟りました。

P.S.

ご存知の方も居られると思いますが、私は年初から「週刊エコノミスト」の表紙をめくったところにコラムを書いてきました。今回(12/16新年特大号)では麻生総理の漢字問題を取り上げました。

「ただの漢字の間違いじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、私はこれが日本政治家の資質問題の氷山一角だ思います。世襲という病気が日本の政治をどれほど侵食しているか、皆さんは気付かれませんか。

―――――――――――――――――――――――――――――――

「詳細」と「頻繁」が読めない日本人はどのくらいいるだろうか。私はたぶんあまりいないと思う。

しかし、一国の総理大臣が読めないというので信じられないことだ。「未曾有」を「みぞうゆう」と読んでしまうのは、我々外国人には同情されるミスであるが、「詳細」と「頻繁」となれば外国人も滅多に間違わないだろう。

日本に留学したり、就職する外国人も、資料、論文、新聞は読まないと話にならない。「詳細」はどこの文章にも「頻繁」に出てくるし、「頻繁」は「詳細」に説明しなくても「繁雑」との違いは分かる。

そんな必要最低限な漢字が読めないという事実に、恐ろしい結論が待っている。日本の総理大臣が新聞と本を読んでいないという結論である。彼が漫画を好きなのは普通の文章が読めないからだろう。しかも、それが今に始まったことではなく、彼が日本人として生まれて以来、「詳細」や「頻繁」程度の漢字が使われる文章をほとんど読んでいないということだ。

歴史観についてよく語る麻生さんだが、どうやって日本と世界の歴史を知っただろうか。漫画で読んだ程度だろうか。それとも人の口から聞いたのだろうか。

ベストセラーとなった『国家の品格』を皮切りに、あの品格この品格の本が書店に溢れ返る。明らかに品格のない人までも品格を大いに語る。それなら「総理の品格」の議論もあってよい。ただし、紙面で議論するなら本ではなく漫画にしないと現役の総理が読めない。

週刊エコノミスト12月16日新年特大号より


この記事へのコメント
もう4年も前ですが、祖母が亡くなった時のことを思い出しました。
亡くなる1年前、私の結婚式に祖母が出席してくれたとき、何故か私と祖母は手をつないで泣いていました。
宋さんの「その時、彼も私もこれが最後の面会と悟りました」という言葉で、点と点が繋がり、今また涙を流しています。
Posted by kato at 2008年12月12日 08:27
私の会社にも中国とベトナムからの留学生がアルバイトで来てくれています。

正直言って、彼らは日本人のアルバイト学生よりも、はるかに仕事熱心で「母国を代表している矜持」のようなものを感じます。

私自身も、将来各々の国を背負って立つ彼らに真剣に接することが日本にとってもよいことだと思って襟を正して対応しています。
木下先生もそのような想いだったのではないでしょうか。

麻生首相の件ですが・・・
最近の学生の多くは、本を読んでいて分からない漢字や単語が出ても、読み飛ばしてしまうそうです。
彼らは「その言葉が分からなくても全体の意味は分かるから」と言うのだそうです。

麻生首相の漢字力のなさも「俺の知らないことは知らなくてもいいことだ」という、小さい頃からの態度の表れだろうと思います。

あの年代では辞書を引きまくっていますから、おそらくそういう態度は彼の恵まれた出自=選民意識から来ているのだと思われます。

安倍さんにしても福田さん・麻生さんにしても二世の怖さとはそういうところに出てくるのではないかと思っています。

こういう政治家を選んでいる我々自身の責任を痛感します。
Posted by 上野 陽一 at 2008年12月12日 08:37
いつも楽しく読まさせていただいております。今日の記事にあった「頻繁」の読みについて一目では無意識に「ひんぱん」と読みましたが、他の読み方があるのではないかと心配になった自分が悲しいです。まあ、書けといわれれば書けません。これでも一応30才代の日本人やっています。
Posted by 白石 政志 at 2008年12月12日 08:39
麻生総理に関する記述は、全く同感です。日本国民として非常に「恥ずかしい」状態です。小生63歳を半年程過ぎようとしています。小生の「麻生感」は、「一度、お山の大将になってみたかったボンボン議員で、国民目線で政治を考えることの出来ない『政治屋』の哀れな姿」です。
Posted by 中村 克己 at 2008年12月12日 08:40
従藍而青という言葉がありますが、恩師も宋さんのご活躍をどれほどお喜びのことでしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。

首相についてのコラム、私も全く同じ意見です。若いときにもっと本をお読みになっていれば、もう少し品格がおありだったでしょうにねぇ、麻生さん。
Posted by すずき at 2008年12月12日 09:05
宋サンは北は北海道で学ばれましたが、南の九州で、しかも宋サンの日本留学開始30年くらい前の古い話になるんですが、台湾から来た留学生が受験した国立大の老教授の温情を受け、日本人の親切に感じ入った...という話を聴いたことがあります。結局その大学の留学生試験には不合格だったんですが、のちにあの先生がいらっしゃる大学に行こう!と彼は猛勉強。その台湾人学生がのちのわたしの大学時代の教官でした。優しい縁、えにしがだれかの人生に与える影響というのは決して小さくないなあと改めて思いました。(現在の日本でもそれが大いに機能していることを願います)
Posted by opompy at 2008年12月12日 09:12
気さくな方だったんですね。
僕も会社に居るときに、休みを取りたいと若い子が許可を願いに来るので、「デートなら休んで良い」と良く言ったのを思い出しました。
人間が好きな方だったんですね。

時に、日本の政治家が世襲を行ってるのに疑問があり、苦労して地盤を作ったのじゃなく、人脈や基盤を受け継いで政治家になるのは、正にゆとりか豊かさによる弊害だと思うのです。
こんな危機な時に、外すような事をやってるようじゃ、失格だと思うのです。
国民が総理と一緒に心中しなければ成らないのかもしれないと思います。
世襲で資質は決まらないと思うのです。
何を学び 何を経験して どう対応したかで、その人の資質が決まると思うのです。
ピンチや追い込まれた事が無い人には無理だと思います。

僕は今の総理と沈みたくないです。
施策はあるのです、それに気がついてない政治家が多いと思います。
豊かさで育ってきたツケが、今の政治家に来るのでしょうね。
Posted by タカ at 2008年12月12日 09:22
宋さんに木下先生が居られて良かった。
ほんとうに良かった。
木下先生のご冥福を心からお祈りいたします。
Posted by 中村秀明 at 2008年12月12日 09:25
宋さん やっと一度だけカンゴロンゴ見ることが出来ました。良くも悪くもNHK流ですね。。

さて麻生さん。どうしたものですかね。
政治家に学力(偏差値?)がいかほど必要なものか。これは、例の医学部の取って付けの増員問題と要旨は同じです。

外科手術に要するスキルと、ばら撒き政治を実践するスキル。どちらも国語のお勉強とはちょっと違う気がします。

かといって年齢をいたずらに重ねればいいかというと、決してそうではありません。漫画を読んで、弁舌だけで世の中を渡って来たのだとしたら、有権者の評価に耐えられないでしょう。

冒頭に戻りますが、医師(特に産科医、小児科医)は不足してるのに、政治家が足らないって話は聞いたことありません。

ウチも激しいリストラの嵐が吹き荒れています。政治家達も、もっと違うやり方でリストラできないとダメです。

漢字の読み書き以前の問題と感じます。
Posted by IT営業 at 2008年12月12日 09:29
麻生総理については仰るとおりと思います。
ですが、世の中には、日々膨大な活字を読んでいても漢字の音読を間違う人が存在しますので、どうか皆様そこだけで人の教養を問うことはよしてください。
私の上司は民間企業に所属しながら大学の講師等もこなしておりますが、漢字を字面と意味で脳内処理しているらしく、漢字は書けますがビックリするほど読みを間違えます。それゆえか難しい内容の本質を出来るだけ平易に話す技に長けています。そういう才能の持ち主もいます。
Posted by 有田 友二 at 2008年12月12日 09:32
前話:宋さんの先生のご冥福をお祈りします。なかなか味のある先生のようで、そのような方を先生に持てたと言う事は宋さんも幸せですね
後話:日本を導く先生の親玉がやっぱり馬脚を出したという感じです。新聞記者に漫画は読むけど、新聞は読まないと公言していたのが出たと言うことでしょう。呼んでいる漫画はSFか。それなら現実離れだ。社会を皮肉ったものなら
相当遅れた考えのネタになる。いずれにしてもズレテいると言う事。マスヤジ
Posted by マスヤジ`08.12 at 2008年12月12日 09:48
宋さんは幸せです。普通の人には木下先生に当たる恩師はいないでしょう。

最早先生の様に恩師と慕われるべき人材は稀だと存知ます。ノーベル賞に輝いた益川敏英
教授は涙に咽んで恩師の南部陽一郎教授の恩をTVで語りましたが感銘を与えてくれました。

麻生総理が日本語の貧しさを批判されています。一方、今回のノーベル賞授賞式で語られた授賞理由の日本語の何と格調高き美しさかに感極まります。 Poboy
Posted by Poboy at 2008年12月12日 10:09
麻生氏の漢字の読み方については愕然といたしますが、本を読まない為では無いと思います。
また、人の口から聞いたのであれば、漢字を読めなくても発音は理解されているはずです。
しゃべり方から意味は理解していると思われますし、あの誤った読み方に対して全く躊躇いが無い状況から
本などで言葉は知っており、漢字であるが故意味も理解出来るが、本には読み方が書いていないため
正しい読み方を知らずに今まで来たのでしょう。
私にも同様の恥ずかしい経験はあります。

漫画であれば、難しい漢字にはふりがなが振ってあるので読み方に触れる機会も多いですが
本や新聞にはふりがなが振ってある物は少なく、意味が理解出来れば辞書を繰る必要も感じず
自分の読み方に何ら疑問を感じなかったと言うことでしょう。

政治家である以上、麻生氏はいろいろな人と会話を行っているはずであり、同様の過ちを行った筈です。
これまでに誰も麻生氏に教えない、教える事が出来ない孤独な環境にいたと言うことが哀れに感じます。
Posted by 松本 at 2008年12月12日 10:10
書家であり思想家でもある相田みつを氏の沢山の書のなかで「点数:にんげんはねえ 人から点数を 点けられるために この世に生まれて きたのではないいんだよ にんげんがさき 点数は後」という作品がありますが、それを、文字通り実行していた宋さんの恩師に完全に脱帽です。

Posted by 良尚 at 2008年12月12日 10:13
まったく正論です。
世襲はやはり考えないといけないですね。
中にはまともな方もいますが、まともでない方がエスカレーター式に首相になってしまうところに怖さがあります。
国のリーダーなんですから。
Posted by 木村さとし at 2008年12月12日 10:27
私は宋さんのご意見にいつも賛成できる事ばかりではありませんが、今回の麻生さんの件に関して100%同感です。
自らの言葉で己の考えを表現して反対する人を説得し、賛成する人々を先導すべき立場の人が言葉を軽んじて居て良い筈がありません。
基本をしっかり踏まえた上で漫画等のポップカルチャーまでを楽しめるのなら尊敬できるのでしょうけどね。
全く言葉もありません。
Posted by まさし at 2008年12月12日 10:41
麻生総理の件
漢字の読み間違いという単純な問題ではないことは明確だ。簡単な漢字が読めないという事はまともな考え方ができないという事である。人は言葉で考えるのであるから。同じ自民党員からもバカにされている。少しでも早く総理の座から降りて欲しい。総裁を選んだ自民党員は国民に対して責任を果たして欲しい。

Posted by 永田 巌 at 2008年12月12日 11:42
魯迅における藤野先生のやうなお話。と勝手に解釈させて戴きました。人としての品格? ですかね。
Posted by 中野雄一 at 2008年12月12日 12:40
私は弟の死を思い出しました。病気療養中、電話で見舞いに行く事を約束した、その日の夕刻に訃報の連絡がありました。両親が亡くなった時よりもショックでした。宗さんのお気持ち察します。
日本の不景気風が年末に向け、大荒れになる事は間違い無い。都市、地方の業種問わず、特に中小零細企業の不安は計り知れない。このままでは日本経済の先行きはさらに深刻になるだろう。
 麻生総理の「総額2兆円の定額給付金」などの経済対策では、何の意味も持たない。地方に丸投げなどの問題や、給付のための事務費だけで800億円もかかる事で、最近は反対論も出ている始末だ。現実は麻生首相が言うような簡単な問題ではない。
政権発足当時はある程度期待もしたが、最近の言動(問題発言)や、国語(漢字)能力一つとっても、今後に不安を残す。「景気優先」の考え方は反対ではないが、二代続いた短命政権の信を問う事も大事であると思う。
Posted by 竹嶋 博邦 at 2008年12月12日 13:11
 エコノミストのコラムは、昨日読んで、改めて深刻さを認識しました。
 日本も含めてアジアでは民主主義がなかなか定着できません。
 日本は、明治維新後天皇主権制の元で、官僚・軍部権力が肥大し、ついに破局まで進みました。戦後アメリカの指導の下で、国民主権制になり、軍隊を持たず、比較的平和に経過しましたが、官僚権力は相変わらず、頑強です。
 また、新聞は、戦時中の1県1紙体制が戦後も続き、政治的には中立を標榜しながら、思想的政治的立場を明確にせず、冷笑的な報道で今日に至っております。国民も政治を他人事と考え、自分の責任を感じていません。
 その中で、政治や官僚への根底的な批判、反省がなされず、今日の堕落した状況に至っているのだと思います。
 日本の民主主義も前途多難です。
 



Posted by 金田 at 2008年12月12日 14:34
いつもメルマガ拝見しております。木下先生のエピソード、素敵です。自身、そういう大人でありたいと思います。

ただ、ひとつだけ。麻生氏が「未曾有」を読み違えたのは「みぞうゆう」ではなく、「みぞゆう」であったと記憶しています。

揚げ足取りではありません。が、他人の間違いを指摘されている記事だけに情報はより正確であるべきかと思い、寄せさせていただきました。
Posted by サラパンダ at 2008年12月12日 14:34
恩人や両親が亡くなった時の辛さは時が経て薄まりこそすれ、何年、何十年と経っても今なお思い出す度に『生きていてくれたらなあ』と考えています。
時が経て最近はそう思える人が1人でも多くいるだけ『自分は幸せなのだ』と考えられるようになりました。
そういう意味で今はそう考えられないと思いますが、宋さんもお幸せな方だと思います。
Posted by 冨田 和志 at 2008年12月12日 14:38
恩師の記事は、非常に感動しています。
どうもありがどうございます。
Posted by 張 宇峰 at 2008年12月12日 14:51
全く、首相には困ったものです。

感じの読み間違いうんぬんよりも、なぜ今日言った事を明日には覆すんでしょうか?
そこら辺にいる、酔っ払ったおじさんが喋っているわけじゃないんだから、ちゃんと一貫性のある主張をしてもらわなければ、困ります。
Posted by アソウマンタロウ at 2008年12月12日 15:06
こんにちは。
だいぶ以前になりますが、YEOで御講演頂いた時に司会を担当しておりました、株式会社オリエンタルの尾崎友俐(おざきゆり)と申します。
いつもメルマガは楽しく拝読させていただいております。
今日配信して頂いたメルマガも大変心に沁みました。
学生時代に大きな影響をお与えになった恩師のお話、素敵ですね。
YEOの講演当時もユニークなお考えをなさる方だなあという印象でしたが、なるほど、、このような素敵な恩師に恵まれたご経験を経ていらっしゃるのですね。。
素敵なお話をお聞かせくださってありがとうございます。
Posted by 尾崎友俐(おざきゆり) at 2008年12月12日 15:21
>思いやりとは言葉ではなく行動であると、

宋さんからこのお話を聞くといつも
胸が熱くなります。そして、
日本人であることに誇りを持つと同時に、
僕も木下先生のような優しい人間に
ならないといけないと思います。
Posted by ゆう at 2008年12月12日 15:24
麻生総理をかばう気はありませんし、その資質にも疑問を持っていますが、政治家は政策や政治判断、そして行動をもって評価すべきです。漢字の読み間違いの問題に関しては少し騒ぎ過ぎと思っています。

言葉を扱うのが仕事のアナウンサーなどでも結構文字の読みを間違える事はあります。私はそうした読み間違いを聞くとイラっとする方で、TVやラジオ等でも実際にしばしばイラっとさせられます。(神様の御利益を「神様のごりえき」と読んだり、宿業を「しゅくぎょう」読んでいるのを聞いた事もあります)。それで稼いでいる人々ですらそうなのですし、はたして彼らにそれほど他人を揶揄するだけのものがあるのか考えさせられます。

確かにろくに漢字も読めないとなると心配にはなりますが、仕事の評価は仕事に対して行うべきだと思います。
Posted by Yasuo at 2008年12月12日 15:54
私は恩返しもできないまま何人もの恩人を亡くしていることに忸怩たる思いですが、宋さんのご活躍は、恩師には充分な恩返しになっていることでしょう。

さて、
世襲を「病気」と決め付けるのは短絡的な考えではないかと思います。
私は世襲議員よりも、恵まれなかった生い立ちの反動で、出世したい、金と権力を手に入れたい、そのための手段として政治家になったような人が一国の宰相になることのほうが余程危険だと思います。宋さんも書かれていたように、必ずしも弱小の魂が綺麗なわけではないですし。

参議院の前身である貴族院の議員はその名の通り真のエリートであり、政治を私利私欲に利用する必要性は成り上がり者に対して必然的に少なく、だからこそ衆議院と変わりのない今の参議院とは違って本当の「良識の府」として機能していたのです。貴族院議員の中でも、皇族、公爵、侯爵は歳費つまり給料がゼロでした。特権的境遇なのだから無報酬で国と国民のために奉仕するのは当然という、まさに「ノーブレス・オブリージュ」だったわけです。

民間企業でも必ずしもファミリー経営が悪いということもありません。偉大な創業者に対して2代目は大抵ダメだというのが定説ですが、2代目が初代を越える名経営者だったという例もないわけではありません。DNA的にはどこの馬の骨か分からない人間より確実にポテンシャルがあるはずで、要はいかに2代目を育てたかでしょう。

私は日本が日本でなくなるならば、人口が半分になっても良い、或いはいっそ日本という国自体無くなったほうが良いとさえ思っています。そんな私も今の自民党が良いとは決して思いませんが、日本を日本でなくそうとしているかのように見える民主党が政権を取ることを非常に危惧しています。

しかしどうもマスコミは民主党に政権を取らせたいらしいと、安倍さん、麻生さんの叩かれ方を見ていると思います。某テレビ局の社長は「日本は我々によって白にも黒にもなる」と言ったそうですが、今まさにその通りになっています。新聞、テレビでの世論調査と、より情報や議論の量が多く深度も深いインターネットの中での世論調査の結果が乖離しているのを見ても、いかに多くの日本人がマスコミ、とりわけテレビの誘導に素直に従っているかが分かります。

テレビを筆頭としてマスコミは「首相は毎晩高級ホテルのバーで飲んでいる」などという実に下らない、問題でさえないことを繰り返し報道しながら、もっと国民に知らせるべき重要な問題(例えば外国人参政権、沖縄ビジョン等)は無視、或いは意識的に隠蔽し、特定の政党に与するような情報操作をしています。

そのことのほうが、総理が漢字に弱いなどということよりはるかに日本にとって大きな問題だと思います。

(宋さんもそのマスコミに同調していらっしゃるかどうかは知りませんが、小沢さん或いは民主党支持のようにお見受けします。しかし小沢一郎氏も2世、鳩山由紀夫氏は4世議員であり、小泉、安倍、福田、麻生各氏をその理由で批判するなら小沢氏も等しく批判しなければ公正ではありません)
Posted by カワセ at 2008年12月12日 15:59
麻生総理の漢字力に付いては腰が抜けるほど参っています
もっとも学習院などという学校はその程度だと考えるのがいいかもしれません
総理の漢字力がヒドイのは弁護のしようがありませんが他の議員たちがまともかどうかは問題です
ほとんどの議員が漢字だけではなく歴史についてもろくな知識を持っていないと言っても過言ではないと思います
バレていないだけです
民主党などはもっとひどい議員の宝庫でしょう
総理はただ今日の議員のレベルを明らかにしただけのことなのです
Posted by 三浦洋朗 at 2008年12月12日 19:39
私は、以前安倍元首相が誰もがビックリするタイミングで、腹痛だかなんだか分からない理由を述べながら、自分の主義でも主張でも貫徹できなくて悔しさをにじませるわけでもなく、一国の主がいとも簡単に降りるのを見て本当に情けなく思いました。その後の福田対小沢の幼稚な討論や行動をみて、日本の政治家の程度の低さに愕然としました。そして麻生さんは、小学生レベルの漢字も読めない程度の語学力。あっと、これは母国語でしたね。漫画にフリガナしてないんですかね。
本当は、外国語の1つでも2つでも操れる、だから外国情勢を熟知している、そして自分の主義主張を将棋の駒を操るが如く、前に推し進めることができる能力のある人がトップに立つべきです。日本の経済界は、競争社会の中で淘汰され自然とそのような器のある人が登ってくるようになっています。政治界にはそれがありません。世襲制と老中たちの犇めき合う井の中の蛙です。自民党さんも民主党さんも若手で能力のある方々は、日本を良くするためにも井から出てみたらどうですか?
Posted by アルテ at 2008年12月12日 21:50
>思いやりとは言葉ではなく行動である

心に響きました。
これからの人生の中で大切にしていきます。
Posted by 城平 海 at 2008年12月12日 22:11
なぜ二世議員が増えるのか?

では、誰か政治家になりたい人はいますか?

問題点はそこだと思います。昭和の時代、政治家になれば利権を地元へもたらすことができ、それこそ「地位」と「金」、地元の人々から「尊敬」される人になることができました。

ところがいまはどうでしょうか。苦労ばかり多く、芸能人並みにプライベートはない、地元へ利権をもたらすこともままならない。「地位」はあるかもしれませんが、「金」と「尊敬」はついてこなくなりました。

そんな夢も華もない職業に誰がなりたがるでしょうか。優秀な人間であればあるほど政治家のような職業は避けるはずです。結果、先代から譲り受ける資産がある二世議員が幅を効かすことになるのです。

中には志高く真っ当なことをやろうとしている議員もいますが、マスコミは政府はとりあえず叩けばいいとばかりに批判を繰り返しています。こんなことで優秀な人が政治家になるわけがないと思います。
Posted by SUENA at 2008年12月13日 00:17
 総理が漢字を読めないのをマンガのせいにする論調がいろんなメディアで見られますが、それはマンガという媒体の問題でなく、書かれている内容の問題と思います。
長文であっても、口語しか出てこない文章ばかり読んでいては、読めない漢字が多くあるではないでしょうか。
マンガばかり読んでいるから漢字が読めないのではなく、他の本などを読まないから漢字が読めないのです。
 二元論ですぐに善悪を判断するのは、良いことではないと思います。
Posted by 原地 司 at 2008年12月13日 11:04
恩師の話、本当に良い話ですね。思わず涙ぐんでしまいました。大学にも出世だけを狙うのではなく、いろんな先生がいるんですね。
合掌

麻生君の話、中国の一党独裁よりはまだ日本の政治体制の方がましだと思います。しかし、理念を語れる政治家が、夢を語る政治家がいない現状はやはり寂しいですね。その点
オバマ氏を選んだアメリカには遠く及びませんね。漢字が読めないのは論外ですし、一国の総理が漫画が好きだと公言するなんて、恥ずかしい限りです。でも、では誰が良いのか
と言う議論にならない(誰もいない)ことも
それ以上に寂しいですね。
Posted by 栗田 彰 at 2008年12月13日 12:54
本当に実感です、麻生総理は学習院の恥をさらし、卒業生、在校生にとんでもない恥をかかせました、ひいては皇族までです。
麻生氏は昔から成績はあまり、ジャなく頭が悪く成績も50点〜60点くらいしか取れていなかったとか?マンガばかり読んでいるから思考回路が益々単純になり、聞きかじりを話すから、朝令暮改になってしまいます、時々難しい言葉を使って知ったかふりをしていますが、頭の中は推して知るべしですね
Posted by 村川國忠 at 2008年12月13日 19:14
いつも楽しみにいています。psについて。厳しいですね。首相は日本人だけを相手にしているのではないのですね。今や、世界の人を相手にしているのですね。当然留学生や日本にいる外国人も。日本人同士のまあまあ、事なかれ主義、馴れ合い、かばいあいはそろそろ通用しなくなってきたのかな。名前だけでは勝負の出来ない厳しい時代になってきたと言うことを自覚しないとね。いままでのように、嵐が過ぎ去るのを、ただじっと待っていてはなんともならないのですね。

自民党と民主党が大連立したってよ。
首相は一太郎かい。

恩師の訃報の件。さびしい、つらいですね。さびしさ、無量感から立ち直ろうとする気力が早くもてますように。風邪などひきませんように。それでは。
Posted by 藤岡一男 at 2008年12月13日 22:25
小泉、安倍、福田、麻生すべて世襲2世3世ですからね

あと
宋文洲さん、
テレビ見すぎ影響され過ぎですよ

麻生さんがマンガ好きといってるのは嘘です

ハリウッド映画を良く見る人は米国好きになりませんか?洗脳する効果があるんですよ

宋文洲さん日本にずっといますからねー
Posted by こんにちわ at 2008年12月14日 08:58
恩師の件はなんと言っていいのかわかりませんが、ご愁傷様です。
それと、20年くらい前、あの大きな国の、スターウォーズのヨーダに似た、国家主席でも党主席でもないくせに統治者だった、あの小さなおじさん、なんて名前でしたっけ?彼は、通訳の人をいつも連れてたじゃないですか!通訳と言っても、別に違う言語を通訳してるのではなくて、四川訛りを標準的発音に翻訳する係の人です。漢字がちょっと読めないくらいなんですか!
前回、メルマガが来なくなったと苦情のコメント付けたら、また来るようになりました。
自分の勘違いか、担当の方が入れてくれたのか知りませんが、とにかくありがとうございました。
Posted by 08憲章 at 2008年12月15日 00:20
 いつも時々の事象をタイミングよく解析頂いて大変興味深く読まして頂いております。首相の件は、私たちが選んだ人なので、何とも申し訳なく思います。選ぶ側にも、選ぶ仕組みにも課題を抱えていると思います。
 話は、変りますが今の100年来の恐慌と言われる中で、皆さん色々と批判をしますが、誰一人として方針を明示するする人がいないことをどのように感じておられますか?
 何がこのような国にしてしまったのか、一度、このコラムで取り上げていただけないでしょうか? 宜しくお願いいたします。
 
 
Posted by 国東太郎 at 2008年12月16日 13:42
今回の麻生首相の漢字の間違いは、他人が作った原稿を事前確認もせず、ぶっつけ本番で読んだからでしょう。中学生レベルの漢字が読めないこと自体、一人の大人として失格ですが、他人が作った原稿を確認せずに読むということもまた、政治家として失格です。

きりのいいところで、できるだけ早い時期に首相の座を降りるべきだと思います。
Posted by 吉田 真 at 2008年12月16日 14:33
麻生総理が悪いんじゃない。原稿を書いた人間が読み上げさせて、確認しなかったのがいけないのだ。そうすれば注意できたのに。

まあ、アルツハイマーのロナルド・テフロン・レーガンもスタッフのチェックをくぐり抜けて、おかしな事をよく口走っていましたが。
//
Posted by ルート134 at 2008年12月16日 15:43
宋文洲さんは

参議院議員 世耕弘成 に顔がそっくりじゃないですか?

世耕弘成議員と兄弟と言われたらわからないくらい顔が似てますよ

兄弟ですか?笑
Posted by こんにちわ at 2008年12月21日 14:14
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。